旧暦の月の名前一覧と季節|睦月〜師走の読み方・十二支の時刻と方角・十六夜・有明の月・練習問題【中学受験・高校受験・大学受験】

旧暦の月の名前一覧と季節|睦月〜師走の読み方・十二支の時刻と方角・十六夜・有明の月・練習問題【中学受験・高校受験・大学受験】

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ひとことで言うと

古文の旧暦は月の満ち欠けをもとにしたこよみで、1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬です。月は睦月〜師走と呼び、時刻と方角は十二支で表します(子の刻=夜0時ごろ、子=北)。今のこよみより、およそ1か月おそく進みます。

このページのポイント

  • 旧暦の季節:1〜3月=春、4〜6月=夏、7〜9月=秋、10〜12月=冬(七夕は秋)
  • 月の名前:睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走
  • 時刻:1刻=約2時間。子の刻=0時ごろ、午の刻=12時ごろ(正午)
  • 方角:子=北・卯=東・午=南・酉=西、南東は「たつみ」、北東は「うしとら」
  • 月の形:15日が望月(満月)、16日が十六夜、16日以降の明け方に残る月が有明の月

はじめて(やさしく)

古文に出てくる「三月」や「九月」は、今のカレンダーの3月・9月とは少しちがいます。昔の日本では、月の満ち欠けをもとにした旧暦(きゅうれき)というこよみを使っていたからです。今のこよみ(新暦)は、明治時代の初め(明治6年=1873年)から使われています。

旧暦には、大事なきまりが2つあります。

  • 季節は1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬。お正月は「新春」で、春のはじまりです。
  • 旧暦は今のこよみより、およそ1か月おそく進みます。旧暦の1月は、今の2月ごろにあたります。
旧暦の月の名前と季節睦月1月如月2月弥生3月卯月4月皐月5月水無月6月文月7月葉月8月長月9月神無月10月霜月11月師走12月春夏秋冬季節の分け方1〜3月=春4〜6月=夏7〜9月=秋10〜12月=冬今のこよみ(新暦)より、およそ1か月おそい
旧暦の月の名前と季節。1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬

旧暦の月には、睦月(むつき)・如月(きさらぎ)・弥生(やよい)のような名前があります。中学入試や高校入試の古文でも、「長月とは何月か」「弥生の季節は何か」がよく問われます。

まなぶくん

まなぶくん

七夕って夏の行事でしょ? なのに、俳句だと「秋」の季語なんだって。どうして?

合格先生

合格先生

それが旧暦のふしぎなところ。七夕は7月7日。旧暦では7月は秋だから、七夕は秋の行事なんだ。今のこよみでいうと、だいたい8月ごろにあたるよ。

ハルちゃん

ハルちゃん

じゃあ、お正月を「新春」とか「初春」って言うのも、旧暦の名残なの?

合格先生

合格先生

そのとおり。旧暦の1月は今の2月ごろで、梅がさきはじめる春のはじまりだったんだ。

新暦と旧暦は、およそ1か月ずれる新暦(今のこよみ)の月123456789101112旧暦の月(色は季節)123456789101112七夕(7月7日)は今の8月ごろ→秋正月(1月)は今の2月ごろ→春のはじまり春夏秋冬(ずれは年によって20〜50日ほど。図はおおよそ)
旧暦は新暦より、およそ1か月おそい。七夕は秋、正月は春のはじまり

月の名前の読み方は、歴史的仮名遣いで書くと「やよひ」「しはす」のようになります(歴史的仮名遣い)。月の名前の由来には、いくつもの説があります。くわしくは読みもの「旧暦の月の名前」も見てください。

ひらめいたまなぶくん

まなぶくん

旧暦は「1・2・3月が春」。3か月ずつ、春・夏・秋・冬だ! だから七夕は秋、お正月は春なんだね。

わからないところは、受験掲示板「100点BBS」の〈古典文法のお勉強〉や、中学受験掲示板・高校受験掲示板で質問できます。

しっかり(大学受験の基礎〜標準)

旧暦の月の名前一覧と読み方・季節

月名前読み(歴史的仮名遣い)季節由来の一説主な行事・関係する歌
1月睦月むつき春親しい人が集まり睦み合う月元日・若菜摘み(百人一首15番)
2月如月きさらぎ春寒さで衣を更に着る「衣更着」梅
3月弥生やよひ春草木がいよいよ生い茂る「いや生ひ」上巳(ひな祭り)・桜
4月卯月うづき夏卯の花がさく月衣替え(更衣)・2番
5月皐月さつき夏早苗を植える月端午・田植え・ほととぎす
6月水無月みなづき夏「無」は「の」で「水の月」とする説など夏越の祓(98番)
7月文月ふみづき(ふづき)秋七夕に文(書)をささげる月など七夕
8月葉月はづき秋木の葉が色づき落ちる月十五夜(中秋の名月)
9月長月ながつき秋夜がだんだん長くなる「夜長月」重陽・十三夜・21番
10月神無月かみなづき(かんなづき)冬「無」は「の」で「神の月」とする説など時雨
11月霜月しもつき冬霜が降りる月霜・冬至
12月師走しはす冬師(僧)も走るほど忙しい、など大晦日(おほつごもり)

由来は「一説」です。たとえば神無月は「全国の神が出雲に集まり、神がいなくなる月」という話が有名ですが、「無」を「の」の意味とみて「神の月」とする説もあります。入試で問われるのは何月か・季節は何か・読み方なので、まずは表の3列を覚えましょう。

例文で確かめる(月の名前と季節)

長月(9月)と有明の月

今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな

(古今和歌集・恋四・691番、素性法師(百人一首21番))

現代語訳「今すぐ行くよ」とあなたが言ったばかりに、(それを信じて)九月の長い夜を待ち続けて、明け方に出る有明の月を待ち迎えてしまったことよ。

ここがポイント「長月」は9月で、秋の終わり。夜が長い季節です。「有明の月」は、夜が明けても空に残っている月で、16日以降の月です。「待ち出でつる」の「つる」は完了「つ」の連体形で、詠嘆の「かな」に続きます(助動詞「つ・ぬ」)。一晩待った歌とも、何か月も待った歌とも読まれます。

夏の終わりの行事(6月の末)

風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける

(新勅撰和歌集・夏・192番、藤原家隆(百人一首98番))

現代語訳風が楢の葉をそよがせる、ならの小川の夕暮れは(もう秋のように涼しいが)、みそぎ(の行事)だけが、まだ夏であるしるしなのだなあ。

ここがポイント「みそぎ」は6月の末日(水無月の晦日)に行う「夏越の祓(なごしのはらえ)」。旧暦では6月で夏が終わり、次の日(7月1日)から秋です。だから「この行事が、まだ夏だというしるし」なのです。「ぞ」を受けて「ける」が連体形で結ばれています(係り結び)。

4月は夏のはじまり

春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山

(新古今和歌集・夏・175番、持統天皇(百人一首2番))

現代語訳春が過ぎて夏が来たらしい。夏になると真っ白な衣を干すと言い伝えられている、あの天の香具山に(白い衣が干してあるよ)。

ここがポイント旧暦では4月から夏。宮中では4月1日に衣替え(更衣)をする習わしがありました。「けらし」は「けるらし」がつまった形で、根拠のある推定です(助動詞「らし」)。

十二支の時刻と方角

昔は、1日を12に分けて、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の名前で時刻を呼びました。1つの「刻」(とき)は、今の約2時間です。子の刻が夜中の0時ごろ(23時〜1時)、午の刻が昼の12時ごろ(11時〜13時)です。今の「正午」「午前」「午後」は、この「午の刻」から来ています。

十二支の時刻(1刻=約2時間)子ね0時丑うし2時寅とら4時卯う6時辰たつ8時巳み10時午うま12時未ひつじ14時申さる16時酉とり18時戌いぬ20時亥ゐ22時十二支の時刻1刻=約2時間子の刻=0時ごろ午の刻=12時ごろ
十二支の時刻。子の刻が夜0時ごろ、午の刻が昼12時ごろ。1刻は約2時間

方角も十二支で表します。子が北・卯が東・午が南・酉が西です。北東・南東・南西・北西は、となりの2つの十二支を合わせて「うしとら(艮)」「たつみ(巽)」「ひつじさる(坤)」「いぬゐ(乾)」と呼びます。北東(うしとら)は、鬼が出入りする方角として「鬼門」とされました。

十二支の方角子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥北東南西うしとら(北東・鬼門)たつみ(南東)ひつじさる(南西)いぬゐ(北西)方角
十二支の方角。子が北、午が南。北東は「うしとら」、南東は「たつみ」
十二支読み時刻(今の時間)方角
子ね23時〜1時(0時ごろ)北
丑うし1時〜3時北北東
寅とら3時〜5時東北東
卯う5時〜7時(夜明け)東
辰たつ7時〜9時東南東
巳み9時〜11時南南東
午うま11時〜13時(正午)南
未ひつじ13時〜15時南南西
申さる15時〜17時西南西
酉とり17時〜19時(日暮れ)西
戌いぬ19時〜21時西北西
亥ゐ21時〜23時北北西

方角の「たつみ」

わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり

(古今和歌集・雑下・983番、喜撰法師(百人一首8番))

現代語訳私の庵は都の南東にあり、このように(心静かに)住んでいる。それなのに、世をつらいと思って逃れ住む宇治山だと、人は言っているそうだ。

ここがポイント「たつみ」は辰と巳の間で南東。宇治山は京の都の南東にあります。「うぢ山」の「う」には「憂し」が掛けられています(掛詞)。文末の「なり」は終止形「いふ」についた伝聞の助動詞です(助動詞「なり」(伝聞・推定))。

月の満ち欠けと呼び名(十五夜・十六夜・有明の月)

旧暦は月の満ち欠けで1か月を決めるので、日付を見れば月の形がわかります。1日は新月(朔)で、「ついたち」は「月立ち」(月が出はじめる)から来たといわれます。15日ごろが満月(望月)で、月の終わりは「つごもり」(月隠り=月が隠れる)です。1か月は29日(小の月)か30日(大の月)でした。

月の満ち欠けと呼び名(旧暦の日付)形日付呼び名読み・意味1日朔・新月ついたち(月立ち)3日三日月みかづき7・8日上弦の月弓張月(ゆみはりづき)13日十三夜9月は「後の月」15日十五夜・望月もちづき(満月)16日十六夜いざよひ(ためらう)17日立待月たちまちづき18日居待月ゐまちづき19日寝待月・臥待月ねまち・ふしまち20日更待月ふけまちづき16日〜有明の月夜明けの空に残る月22・23日下弦の月弓張月月末晦日つごもり(月隠り)旧暦では、日付を見れば月の形がわかる
月の満ち欠けと呼び名。満月は15日ごろ、有明の月は16日以降の夜明けの月

満月のあとは、月の出が毎日少しずつ(約50分)おそくなります。それで、十六夜を「いざよひ」(ためらう)月、17日を「立待月」(立って待つうちに出る)、18日を「居待月」(座って待つ)、19日を「寝待月・臥待月」(寝て待つ)、20日を「更待月」(夜が更けて出る)と呼びました。月の出を待つ人の姿が、そのまま名前になっています。

月の十五日

この月の十五日に、かのもとの国より、迎へに人々まうで来むず。

(竹取物語・かぐや姫の昇天の前の場面)

現代語訳今月の十五日に、あのもとの国(月の都)から、迎えに人々がやって来るでしょう。

ここがポイントかぐや姫が月へ帰るのは、八月(葉月)の十五夜、つまり満月の夜です。旧暦の15日は満月なので、「十五日」と言うだけで、明るい月の夜だとわかります。「来むず」は「こむず」と読み、推量の「むず」です(助動詞「むず」)。中秋の名月については読みもの「中秋の名月」も参考になります。
竹取物語の絵。八月十五夜、かぐや姫が月へ帰っていく場面(かぐや姫の昇天 十五夜 満月 旧暦)
竹取物語「かぐや姫の昇天」。旧暦八月十五日の満月の夜、月の都からの迎えが雲に乗って降りてきます。画像:「Taketori Monogatari 2.jpg」(土佐広通・土佐広澄、1650年ごろ、パブリックドメイン〈PD-Art/PD-old-100-expired〉、Wikimedia Commons)

一日の時間帯を表す古語

古語読み時間帯例
暁あかつき夜明け前のまだ暗いころ30番「暁ばかり憂きものはなし」
東雲しののめ東の空が明るくなりはじめるころ―
曙あけぼの夜がほのぼのと明けるころ枕草子「春はあけぼの」
朝ぼらけあさぼらけ夜がほのぼのと明けるころ31番「朝ぼらけ有明の月と…」
つとめてつとめて早朝/(何かあった)翌朝枕草子「冬はつとめて」
宵よひ日が暮れて間もないころ36番「まだ宵ながら明けぬるを」
夜半よは夜中57番「夜半の月かな」

「暁→東雲→曙・朝ぼらけ」の順に明るくなる、と説明されることが多いですが、曙と朝ぼらけの前後関係などには諸説があります。平安時代の恋では、男性は夜に女性のもとを訪れ、暁に帰りました。30番「有明の」の歌の「暁ばかり憂きものはなし」は、この習わしをふまえています(住まいや恋の習わしは古文常識のページへ)。

もっと深く(難関大・上級者)

1. 二十四節気と「年内立春」

月の満ち欠けだけでこよみを作ると、1年が約354日になり、季節とずれていきます。そこで旧暦(太陰太陽暦)では、太陽の動きで1年を24に分けた二十四節気(立春・雨水・啓蟄・春分……)を目安にし、ずれがたまると閏月(うるうづき)を入れて、およそ19年に7回、1年を13か月にしました。二十四節気の一覧と意味は、合格大作戦の「二十四節気とは?一覧と読み方」にまとめています。

こうして、季節の始まりには2つの目安ができました。こよみの月(1月から春)と、二十四節気(立春から春)です。立春は今の2月4日ごろでほぼ決まっていますが、旧暦の元日は年によって動くので、元日より前に立春が来る年もあります。これを「年内立春」といいます。

立春(2月4日ごろ)旧暦の元日と立春1月1日2月1日3月1日(新暦)旧暦の元日は、毎年この間のどこか(1/21〜2/20ごろ)元日AA:立春が元日より前=年内立春(旧年のうちに春)元日BB:元日のあとに立春が来る(ふつうの形)
旧暦の元日が立春より後になると、旧年のうちに立春が来る(年内立春)

年のうちに春は来にけりひととせを去年とや言はむ今年とや言はむ

(古今和歌集・春上・巻頭の歌、在原元方)

現代語訳年が明けないうちに(立春が来て)春が来てしまった。この一年を、去年と言おうか、今年と言おうか。

ここがポイント『古今和歌集』の最初の歌。年内立春を、とまどいをこめてよんでいます。こよみの上ではまだ12月(旧年)なのに、二十四節気では春になった、というずれがおもしろさの中心です。「来にけり」の「に」は完了「ぬ」の連用形、「けり」は気づきの詠嘆です(助動詞「き・けり」)。

2. 平安時代の時刻と、江戸時代の時刻はちがう

平安時代の宮中では、漏刻(ろうこく=水時計)で時刻をはかり、1日を12等分する定時法が使われたと説明されます。1刻はいつも約2時間です。一方、江戸時代にふつうに使われたのは不定時法で、夜明けの「明け六つ」から日暮れの「暮れ六つ」までの昼と、夜とを、それぞれ6つに分けました。

江戸時代の時刻(不定時法)夏至のころ(目安)明け六つ昼九つ暮れ六つ昼の1刻=約2時間40分 夜の1刻=約1時間20分冬至のころ(目安)明け六つ昼九つ暮れ六つ0時6時12時18時24時昼の1刻=約1時間50分 夜の1刻=約2時間10分昼と夜をそれぞれ6つに分けるので季節によって1刻の長さが変わる
江戸時代の不定時法。夏は昼の1刻が長く、冬は短い

不定時法では、時刻を「九つ・八つ・七つ・六つ・五つ・四つ」という数でも呼びました。真夜中と正午が「九つ」で、そこから八つ・七つ……と数が減り、四つの次がまた九つになります。おやつの「八つ」は、昼の八つ(今の午後2時ごろ)の間食から来たといわれます。近世の作品(井原西鶴・松尾芭蕉など)を読むときは、この数え方に注意しましょう。

3. 「丑三つ」と、1刻を4つに分ける言い方

1つの刻は、さらに4つに分けて「一つ・二つ・三つ・四つ」と呼ぶことがありました。「丑三つ」は丑の刻の3つ目で、今の午前2時〜2時半ごろにあたります。「草木も眠る丑三つ時」は、真夜中のいちばん静かな時刻をいう決まり文句です。

4. 季節のずれを読み取る入試の着眼点

  • 行事の季節:七夕(7月7日)・中秋の名月(8月15日)・重陽(9月9日)は秋。端午(5月5日)は夏。正月の若菜摘み(15番「君がため」)は春の行事で、今の2月ごろなので雪がふることもあります。
  • 月の形と時刻:「有明の月」が出ていれば16日以降の明け方、「十五夜」なら満月が夕方に出て一晩中照らす夜です。81番「ほととぎす」の「ただ有明の月ぞ残れる」は、夏の明け方の空です。
  • 晦日と大晦日:「つごもり」は月の最後の日、「おほつごもり」は12月の最後の日(大晦日)です。大晦日と昔の時刻については、読みもの「大晦日と昔の時刻」でも読めます。
百人一首21番 素性法師の絵札(今来むと 長月 有明の月 旧暦 九月)
百人一首21番・素性法師の絵札。「長月の有明の月」は、旧暦九月の16日以降、夜明けの空に残る月です。画像:絵札「Hyakuninisshu 021」(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)
サクラちゃん

サクラちゃん

月の名前も、十二支も、月の形も……覚えることが多すぎます!

合格先生

合格先生

入試でよく出る順に言うと、①季節の分け方(1〜3月が春)、②月の名前(とくに弥生・卯月・長月・神無月・師走)、③有明の月・十五夜、④子の刻・午の刻と方角。この4つを押さえれば十分戦えるよ。

うかるくん

うかるくん

「長月の有明の月」と出たら、秋の終わりの明け方、って場面が浮かぶようにすればいいんだね!

よくあるまちがい

まちがい1:古文の月を、今のカレンダーの季節で考える

旧暦では1〜3月が春です。「三月」は春の終わり、「四月」は夏のはじめ、「七月」は秋のはじめです。七夕を夏の行事と考えると、和歌の季節を取りちがえます。

まちがい2:「有明の月」を夕方の月だと思う

有明の月は、夜が明けても空に残っている月です。16日以降の月で、恋の歌では、男性が女性のもとから帰る明け方の場面によく出てきます。

まちがい3:「子の刻」を夜の12時ちょうどだけだと思う

1刻は約2時間のはばをもちます。子の刻は23時〜1時ごろで、その真ん中が0時です。午の刻も11時〜13時ごろです。

まちがい4:月の名前を現代仮名遣いで書く

歴史的仮名遣いでは、弥生は「やよひ」、師走は「しはす」、亥は「ゐ」と書きます。読むときは「やよい」「しわす」「い」です。

指し棒で説明する合格先生

合格先生

古文の季節は旧暦で考える。月の名前を見たら、まず季節を、日付を見たら月の形を思いうかべよう。

練習問題

やさしい

  1. 次の月の名前の読み方(現代仮名遣い)と、旧暦で何月かを答えなさい。
    ① 弥生 ② 長月 ③ 師走
    答えと解説を見る

    ① やよい・3月 ② ながつき・9月 ③ しわす・12月。歴史的仮名遣いでは「やよひ」「しはす」と書きます。

  2. 旧暦で、七夕(7月7日)はどの季節の行事ですか。理由もあわせて答えなさい。
    答えと解説を見る

    秋。旧暦では7〜9月が秋なので、7月の行事である七夕は秋の行事です。今のこよみでは、おおよそ8月ごろにあたります。

ふつう

  1. 次の( )にあてはまる言葉を答えなさい。
    「子の刻」は今の( A )時ごろ、「午の刻」は今の( B )時ごろで、1つの刻は約( C )時間である。また、「丑三つ」は丑の刻を( D )つに分けた3つ目のことである。
    答えと解説を見る

    A:0(夜中の0時ごろ、23時〜1時) B:12(昼の12時ごろ、11時〜13時) C:2 D:4。「丑三つ」は今の午前2時〜2時半ごろです。

  2. 百人一首8番「わが庵は都のたつみしかぞ住む」の「たつみ」はどの方角ですか。また、どの2つの十二支の間の方角かを答えなさい。
    答えと解説を見る

    南東。辰と巳の間なので「たつみ」と呼びます。宇治山は京の都の南東にあります。

むずかしい

  1. 百人一首21番「今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな」について、①「長月」は旧暦の何月で、どの季節か。②「有明の月」とはどのような月か。③この歌で、作者(女性の立場)が月を見ている時間帯を答えなさい。
    答えと解説を見る

    ① 9月・秋(秋の終わり)。② 夜が明けても空に残っている月で、16日以降の月。③ 明け方。来ると言った人を一晩じゅう待ち続け、とうとう有明の月が出る明け方になってしまった、という場面です(何か月も待ったと読む説もあります)。

  2. 百人一首98番「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」の「みそぎ」は、旧暦の何月の何日の行事ですか。また、なぜそれが「夏のしるし」になるのかを、旧暦の季節の分け方にふれて説明しなさい。
    答えと解説を見る

    6月の末日(水無月の晦日)の「夏越の祓」。旧暦では4〜6月が夏、7月から秋なので、6月の末日は夏の最後の日です。夕暮れの風はもう秋のように涼しいけれど、夏越の祓が行われていることが、今日はまだ夏だという証拠になる、という意味です。

関連ページ

季節の歌の本歌取り(冬の歌を秋の歌に作りかえる)は本歌取りのページで扱っています。旧暦の月の名前の由来は「旧暦の月の名前」、昔の時刻は「大晦日と昔の時刻」、季節の歌は百人一首 全百首でも読めます。

読みもの(合格大作戦の記事)

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よくある質問

旧暦の季節はどう分けますか?

1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬です。そのため七夕(7月7日)は秋、お正月は春のはじまりになります。

旧暦の月の名前を順番に教えてください。

睦月(1月)・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走(12月)です。

子の刻・丑三つ時は今の何時ですか?

子の刻は23時〜1時ごろ(0時ごろ)、丑三つは丑の刻を4つに分けた3つ目で、今の午前2時〜2時半ごろです。1刻は約2時間です。

有明の月とはどんな月ですか?

夜が明けても空に残っている月で、16日以降の月です。百人一首21番・30番・31番・81番に出てきます。

十六夜はなぜ「いざよい」と読むのですか?

16日の月は十五夜より少しおそく出るので、出るのを「ためらう(いさよふ)」ように見えることから、と説明されます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」国語、「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」国語(言語文化・古典探究)
  • 例文の本文:百人一首(2・8・21・98番。出典は新古今和歌集・古今和歌集・新勅撰和歌集)、竹取物語(かぐや姫の昇天の前の場面)、古今和歌集(春上・巻頭、在原元方)。表記は読みやすいように一部改めています
  • 百人一首(2・8・15・21・30・31・36・57・81・98番)
  • 旧暦の月の名前の由来、暁・曙・朝ぼらけの前後関係、平安時代の時刻制度、不定時法の時刻(夏至・冬至のころの目安)は説明が分かれるため、本文中に「一説」「〜と説明される」「目安」と記した
  • 練習問題は、このページのために作ったもの(入試問題の転載ではない)
  • 画像:「Taketori Monogatari 2.jpg」(土佐広通・土佐広澄、1650年ごろ、パブリックドメイン、Wikimedia Commons)、百人一首の絵札「Hyakuninisshu 021」(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)

最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦