故郷に「はなむけできない」の「はな」は「花」or「鼻」?国語のお勉強

言葉の意味・語源

故郷に「はなむけできない」の「はな」は「」or「」?国語のお勉強

馬の鼻向け

故郷に「はなむけできない」の「はな」は「」or「」?のどちらでしょうか?
正解は「」です。

馬の鼻先を旅立つ方向に向けたことから生まれた言葉。
「馬の鼻向け(はなむけ)」という言葉は「土佐日記」「古今和歌集」「伊勢物語」などでも使われている。

「土佐日記」といえば紀貫之が女のふりをして書いた日記

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」

で始まる。

この一文は丸暗記しておきましょう。

また、この日記は

主人公(自分のこと)を第3者の視点でみている

ということも重要ですので覚えておきましょう。

土佐日記原文

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。
 
それの年の十二月の二十日あまり一日の戌の時に、門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
 
ある人、県の四年五年果てて、例のことどもみなし終へて、解由など取りて、住む館より出でて、船に乗るべき所へ渡る。かれこれ、知る知らぬ、送りす。年ごろ、よくくらべつる人々なむ、別れ難く思ひて、日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに、夜更けぬ。
 
二十二日に、和泉の国までと、平らかに願立つ。藤原のときざね、船路なれど、

馬のはなむけす。

上中下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海のほとりにて、あざれ合へり。

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