四色問題とは?わかりやすく|どんな地図も4色でぬれる?だれがいつ解いた・コンピューター証明

四色問題とは?わかりやすく|どんな地図も4色でぬれる?だれがいつ解いた・コンピューター証明

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解決中学受験大学受験

四色問題

ひとことで言うと

「どんな地図も、となりがちがう色になるように4色でぬれるか」。1852年に生まれ、1976年にコンピューターを使って解決した難問。

問題どんな地図も、となり合う国がちがう色になるように4色でぬり分けられるか
出された年1852年(フランシス・ガスリーが気づく)
解かれた年1976年(論文は1977年)
解いた人ケネス・アッペル、ヴォルフガング・ハーケン(イリノイ大学)
かかった年数124年
今の名前四色定理
分野グラフ理論(組合せ論)
特ちょうコンピューターが本質的な役割をはたした最初の大きな証明

このページのポイント

  • 四色問題は「どんな地図も4色でぬり分けられるか」という問題。3色では足りない地図はかんたんに作れる
  • 1879年に一度「証明」されたが、1890年に誤りが見つかった。そのとき五色定理(5色なら足りる)が証明された
  • 1976年、アッペルとハーケンがコンピューターで証明。中学受験の「ぬり分け」の問題とも同じルール

四色問題とは?(ひとことで)

四色問題とは、「どんな地図でも、となり合う国がちがう色になるように、4色あればぬり分けられるか」という問題です。1852年にイギリスのフランシス・ガスリーが気づき、1976年にアメリカ・イリノイ大学のアッペルとハーケンが、コンピューターを使って「4色でかならずぬり分けられる」と証明しました。今は四色定理とよばれます。

問題の意味は小学生にも分かるのに、証明までに124年かかりました。しかも、その証明は人間が手で確かめきれないほどの量の場合分けをコンピューターに調べさせたもので、「コンピューターを使った証明は、本当に証明と言えるのか」という大きな議論も生みました。

中学受験の算数では色の塗り分け問題(何通りあるか)がよく出ますが、その「となりは別の色」というルールこそが四色問題の出発点です。数え方の土台は順列・組合せの公式や場合の数とはにもつながっています。

うかるくん

うかるくん

地図をぬり分けるだけの問題が、そんなにむずかしいんですか?

合格先生

合格先生

「この地図なら4色でぬれる」と1枚ずつ確かめるのはかんたんなんだ。でも問題は「世界中のありとあらゆる地図で」4色で足りるかどうか。地図は無限にあるから、1枚ずつ調べるわけにはいかない。そこがむずかしいところなんだよ。

四色問題の意味をやさしく解説

ルールは2つだけ

四色問題で考える「地図」には、次の決まりがあります。

  • となり合う国は、ちがう色にする:ここで「となり合う」とは、境界線(線の長さ)を共有していることです。
  • 1点だけで接している国は、となりとは考えない:ケーキを十字に切ったときのように、まん中の1点だけで接する国どうしは同じ色でかまいません。
点で接するだけなら「となり」ではない ← 1点だけななめどうしは同じ色でよい(2色ですむ)
1点で接するだけの国どうしは「となり」ではない。このルールがないと、ケーキを細かく切るだけで色がいくらでも必要になってしまう

もう一つ、国は1つにつながった形(飛び地がない)とします。飛び地を認めると、同じ国を同じ色にしなければならない制限が増え、4色では足りない地図が作れてしまうからです。

3色では足りない

まず「3色で足りるか」を考えてみましょう。まん中の国Aを、3つの国B・C・Dが取りかこむ地図を作ると、4つの国はどの2つもとなり合っています。だから4つともちがう色にするしかなく、3色では足りません。

3色では足りない地図 ABCD どの2つもとなり合う → 4色が必要
国A・B・C・Dはどの2つもとなり合っている。だから4色が必要

では、5つの国がどれもたがいにとなり合う地図は作れるでしょうか。平面の上では、どうがんばっても作れないことが分かっています。でも「5つが全部となり合わない」ことと「4色で足りる」ことは同じではありません。となり合わない国どうしにも、色の選び方のしわ寄せがつながっていくからです。ここが四色問題の本当のむずかしさです。

地図を「点と線」に置きかえる

数学者は、地図を国=点、となり合う=線に置きかえて考えます。こうすると四色問題は、「平面に交わらずにかける点と線の図(平面グラフ)なら、線でつながった点どうしがちがう色になるように4色でぬれるか」という問題になります。

国を「点」、となりを「線」にABCD線でつながった点は同じ色にできない国 → 点となり → 線
地図を「点(国)」と「線(となり)」の図にすると、形や大きさに関係なく、つながり方だけの問題になる

このように、点と線のつながりだけを考える数学をグラフ理論といいます。グラフ理論は、オイラーの業績と生涯が1736年に解いたケーニヒスベルクの橋の問題(一筆書き)から始まりました。四色問題は、グラフ理論を大きく育てた問題でもあります。

身のまわりの「ぬり分け」

四色問題のルールは、地図だけの話ではありません。たとえば学校の定期テストの時間割を作るとき、同じ生徒が受ける2つの科目を同じ時間に置くことはできません。科目を「国」、同じ生徒が受ける科目どうしを「となり」と考えると、時間割づくりは「時間=色」のぬり分け問題になります。ただし時間割の場合は、となり方が平面の地図よりずっと複雑になることがあり、4色(4つの時間)で足りるとはかぎりません。四色定理が保証してくれるのは、あくまで平面の上にかける地図の場合だけです。

四色問題の歴史と年表

1852年:イギリスの地図をぬっていて気づいた

1852年、ロンドンの大学を出たばかりのフランシス・ガスリーは、イギリスの州の地図をぬり分けているときに、「4色あれば足りるのでは?」と気づいたと伝えられています。弟のフレデリックを通じて、この問題は数学者ド・モルガンに伝わりました。ド・モルガンは同じ年、アイルランドの数学者ハミルトン(四元数の発見者)への手紙でこの問題を紹介しています。

1879年:「証明できた」…はずだった

1878年、イギリスの数学者ケーリー(行列の計算の研究者)がロンドン数学会でこの問題を取り上げ、広く知られるようになります。翌1879年、弁護士でもあったアルフレッド・ケンプが証明を発表し、問題は解決したと考えられました。

1890年:11年後に見つかった誤り

ところが1890年、パーシー・ヒーウッドがケンプの証明に誤りがあることを見つけます。ヒーウッドはケンプの方法を使って「5色あれば足りる」(五色定理)ことは正しく証明しましたが、4色についてはふたたび未解決にもどってしまいました。

1976年:コンピューターによる証明

そこから80年以上、多くの数学者が挑みました。1976年、イリノイ大学のケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンは、どんな地図にも必ずふくまれる「部品の形」を2000個近くにしぼり、その一つひとつが「4色の妨げにならない」ことをコンピューターで確かめて、証明を完成させました。コンピューターの計算時間は1000時間をこえたといわれます。

解決まで124年1852ガスリーが気づく1879ケンプが「証明」を発表1890ヒーウッドが誤りを発見1976アッペルとハーケンが証明「解けた」と思われた時期が11年あった
1852年に問題が生まれ、1879年に一度「解けた」とされ、1890年に誤りが見つかり、1976年に解決した

なぜ80年以上も解けなかった?

ヒーウッドの発見のあと、多くの数学者がケンプの方法を直そうとしました。20世紀に入ると、ドイツのハインリッヒ・ヘーシュが「放電法」という考え方を作り、「どんな地図にも必ずふくまれる部品のリストを作り、その部品を1つずつ調べればよい」という道筋を示しました。ところが、そのリストは何千個にもなる見こみで、人の手では調べきれません。アッペルとハーケンは、このヘーシュの考えを受けつぎ、ちょうど性能が上がってきた大学のコンピューターを使うことで、ようやくゴールにたどり着いたのです。数学の発見と、計算する道具の進歩がかみ合ってはじめて解けた問題だといえます。

年できごと
1736年オイラーがケーニヒスベルクの橋の問題を解く(グラフ理論のはじまり)
1852年フランシス・ガスリーが「4色で足りるのでは」と気づく。ド・モルガンがハミルトンへの手紙で紹介
1878年ケーリーがロンドン数学会で問題を取り上げる
1879年ケンプが証明を発表(のちに誤りと分かる)
1890年ヒーウッドがケンプの誤りを発見。五色定理を証明
1976年アッペルとハーケンがコンピューターを使って証明(論文は1977年)
1996年ロバートソン・サンダース・シーモア・トーマスが、より短く確かめやすい証明を発表
2005年ゴンティエらが、証明そのものをコンピューターの「証明チェック」で確かめる

四色問題はいつ・だれが解いた?

四色問題は、1976年に、アメリカのイリノイ大学のケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンが解きました。論文は1977年に発表されています。イリノイ大学の郵便局では、記念に「Four Colors Suffice(4色で足りる)」という消印が使われたことでも知られています。

証明の考え方(ざっくり)

証明は「背理法」の形をとります。

  1. もし4色でぬれない地図があるとしたら、その中で国の数がいちばん少ないものを考える。
  2. どんな地図にも、決まったリストの中の「部品」のどれかが必ずふくまれることを示す(これを「不可避集合」といいます)。
  3. その部品は、どれも「その部分をいったん取り除いてぬってから、もとにもどしても4色でぬれる」形であることを示す(「可約」といいます)。
  4. すると「いちばん小さい、4色でぬれない地図」より小さい地図で4色でぬれないものが作れてしまい、矛盾する。だから4色でぬれない地図はない。

このうち③の「部品を1つずつ確かめる」作業が膨大で、人の手ではとても終わりませんでした。そこをコンピューターが担当したのです。数学的帰納法(数学的帰納法とは)の考え方にも似た、「小さいほうへ小さいほうへ」と追いつめる証明です。

その後の確認

コンピューターのプログラムにまちがいがないか、という疑問は長く残りました。1996年にはロバートソンら4人が、部品の数を633個に減らした、より確かめやすい証明を発表しました。さらに2005年には、ゴンティエらが、証明全体を「証明を確かめるためのソフトウェア」で一歩ずつ検査し、正しいことを確かめたと発表しています。今では四色定理は、正しい定理として広く受け入れられています。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

四色問題は「解けた」と思われてから誤りが見つかった問題でもあるんだ。答案でも「なんとなく正しそう」で終わらせず、どの場合も本当にもれていないか確かめるくせをつけよう。

四色問題はなぜ難しかったのか

1. 地図が無限にある

1枚の地図なら、ためしにぬってみれば確かめられます。でも問題は「すべての地図」です。国の数はいくらでも増やせるので、全部を調べることはできません。だから「どの地図にも共通する性質」を見つける必要がありました。

2. 「5色」と「4色」の差が大きすぎた

ヒーウッドの五色定理は、数ページで証明できます。ところが、色を1つ減らして4色にしたとたん、証明は何百ページ分もの場合分けとコンピューター計算が必要になりました。ほんの少しの差が、とてつもない難しさの差になる――これは数学の難問によくあることです。

3. 人間が確かめきれない

アッペルとハーケンの証明は、部品の数が多すぎて、人が1つずつ読んで確かめることが事実上できませんでした。「紙と鉛筆で確かめられない証明は証明なのか」という議論は、数学者の間でも長く続きました。今では、コンピューターで確かめる証明はケプラー予想(球の詰め込み問題)などでも使われ、数学の新しい道具になっています。

よくある誤解:「5つの国が全部となり合わなければ4色で足りる」?

「どの5つの国もたがいにとなり合うことはできない。だから4色で足りるはずだ」と考える人は少なくありません。実は、ケンプの「証明」も、これに近い「なんとなく正しそう」な部分に落とし穴がありました。ある国の色を変えると、その影響がとなりへ、さらにそのとなりへと鎖のように広がり、遠くはなれた国の色の選び方にまでしわ寄せがくることがあります。このため、「近くの5つだけを見ればよい」とはいえないのです。この「色を入れかえる鎖」は、のちにケンプ鎖とよばれ、四色定理の正しい証明でも重要な道具として使われています。

また、「世界地図の国は4色でぬれているから正しい」というのも証明にはなりません。実際の地図が4色でぬれることは、たくさんの例の一つにすぎず、「どんな地図でも」を示したことにはならないからです。数学で「すべての場合に成り立つ」と言うためには、例をいくつ集めても足りず、理由をつけた証明が必要です。この点は、ゴールドバッハ予想(偶数は素数2つの和?)やコラッツ予想(3n+1問題)のように、コンピューターでとても大きな数まで確かめられているのにまだ「証明」がない問題と同じです。

4. 「ドーナツの上」なら答えがちがう

おもしろいことに、平面ではなくドーナツの表面(トーラス)の上の地図では、7色必要な地図があり、7色あれば足りることが分かっています。7色で足りることは1890年にヒーウッドが示しています。穴の数がもっと多い形も含めた一般の場合は、1968年にリンゲルとヤングスが証明しました。平面の4色のほうが証明がずっとむずかしかったのです。形と「となり合い方」の関係は、ポアンカレの業績(位相幾何学)が育てた位相幾何学ともつながっています。

サクラちゃん

サクラちゃん

ドーナツのほうが色がたくさんいるのに、証明はかんたんなんですか?

合格先生

合格先生

そうなんだ。数学では「答えが大きい」ことと「証明がむずかしい」ことは別なんだよ。立体の頂点・辺・面の数の関係(オイラーの多面体定理 V−E+F=2)を使うと、平面の地図のとなり方には強い制限がかかる。その制限をぎりぎりまで使い切るのが、四色の証明のむずかしさなんだ。

受験・勉強と四色問題のつながり

中学受験:ぬり分けの場合の数

中学受験の算数では、「図の部分を、となり合う部分がちがう色になるように4色でぬり分けると、何通りか」という問題がよく出ます。

中学受験の「ぬり分け」 アイウエ となり合う部分は別の色。4色なら何通り?
ア・イ・ウ・エの4つの部分。イとウはア・エの両方ととなり合い、イとウもとなり合っている

この図では、イとウがほかの全部ととなり合っているので、イとウから先に色を決めるのがコツです。イは4通り、ウは残り3通り。アはイ・ウとちがう色なので2通り、エもイ・ウとちがう色なので2通り。全部で4×3×2×2=48通りです。「となりの多い部分から先にぬる」は、四色問題の証明でも使われる考え方です。

自由研究にも:日本地図を4色でぬってみよう

白地図を用意して、47都道府県を「となりの県とちがう色」になるようにぬってみると、四色問題を体で感じられます。ぬり方のコツは、となりの県が多い県から先に色を決めることです。たとえば長野県は8つの県ととなり合っていて、日本でいちばんとなりが多い県として知られています。こういう県を先に決めておくと、あとで色が足りなくなりにくくなります。

ただし、日本地図には一つ注意点があります。和歌山県の北山村のように、ほかの県に囲まれた飛び地があるのです。四色定理は「国が1つにつながっている地図」についての定理なので、飛び地まで同じ色にしようとすると、条件が変わってしまいます。実際にぬるときは、海でへだてられた島(北海道・沖縄など)は陸でとなり合わないので、色の制限がゆるいことにも気づくはずです。「どの条件で、何が言えるのか」をはっきりさせることは、数学の問題を読むときにも大切です。

高校受験・大学受験:場合の数と証明

大学受験の数学Aでも、正多面体の面のぬり分けや、円順列を使ったぬり分けが出題されます。また、「どんな場合も成り立つ」ことを示す証明問題では、四色問題の証明と同じく背理法や数学的帰納法が活躍します。命題と証明の考え方を確かめておきましょう。

勉強法として:「全部」を相手にするときの考え方

四色問題から学べるのは、「無限にあるものを、有限個のパターンに分けて調べる」という考え方です。入試の場合分けの問題でも、まずは「どんな場合があるか」を整理し、もれなく・重なりなく分けることが大切です。数学オリンピックの問題にも、この考え方を使うものがたくさんあります(数学オリンピックの問題(長方形に詰めた正方形))。数学の勉強の進め方は数学の勉強法(解法の暗記→演習→過去問)も参考にしてください。

四色問題が数学にあたえた影響

  • グラフ理論の発展:四色問題に挑む中で、点と線のつながりを研究するグラフ理論が大きく育ちました。今では、カーナビの道案内、電車の乗りかえ案内、SNSのつながりの分析など、身のまわりの多くの技術に使われています。
  • コンピューターによる証明:四色定理は、コンピューターが本質的な役割をはたした最初の大きな証明です。その後、ケプラー予想の証明などにも同じ方法が使われました。
  • 「証明とは何か」を考えなおすきっかけ:人が読みきれない証明をどう信じるか、という問いは、証明をコンピューターで1行ずつ確かめる「形式的証明」の研究につながりました。
  • 色をぬる問題の広がり:試験の時間割づくり(同じ生徒が受ける科目を同じ時間にしない)や、携帯電話の電波の割り当て(近い基地局に同じ周波数を使わない)も、「となりは別の色」というぬり分けの問題として考えられます。コンピューターの世界の難問P≠NP予想にも、ぬり分けの問題が登場します。

四色定理は「4色あれば必ずぬれる」ことを教えてくれますが、「実際にどうぬればよいか」をすばやく見つける方法については、今もコンピューター科学の研究が続いています。さらに、ある地図が3色でぬれるかどうかを判定する問題は、地図が大きくなると急にむずかしくなることが知られていて、P≠NP予想の代表的な例としてよく取り上げられます。「4色なら必ずできる」のに「3色でできるかを見分ける」のはむずかしい――このちがいも、ぬり分けの問題のふしぎなところです。

四色問題に挑戦!練習問題

やさしい

  1. ケーキを十字に4つに切ったように、4つの国がまん中の1点だけで接している地図があります。最低何色でぬり分けられますか。
    答えと解説を見る1点で接するだけの国どうしは「となり」ではないので、ななめの国どうしは同じ色にできます。2色でぬり分けられます。
  2. まん中の国を3つの国が取りかこむ地図(4つの国がどれもとなり合う)は、最低何色必要ですか。
    答えと解説を見る4つの国がどの2つもとなり合っているので、4色必要です。

ふつう

  1. 上の図(ア・イ・ウ・エ)を、となり合う部分がちがう色になるように4色でぬります。ぬり方は何通りありますか(使わない色があってもよい)。
    答えと解説を見るイ→4通り、ウ→3通り、ア→イ・ウ以外の2通り、エ→イ・ウ以外の2通り。4×3×2×2=48通り。
  2. 同じ図を3色でぬるとき、ぬり方は何通りありますか。
    答えと解説を見るイ→3通り、ウ→2通り、アもエもイ・ウ以外の1通り。3×2×1×1=6通り。

むずかしい

  1. 正方形を縦に3つ、横に3つの合計9つのマスに分けた図を、辺で接するマスどうしがちがう色になるようにぬります。最低何色必要ですか。
    答えと解説を見る市松模様(チェス盤のように交互)にぬれば、辺で接するマスはいつもちがう色になります。2色で足ります(1色では足りない)。
  2. 円を中心から5本の線で5つのおうぎ形に分けた図(となり合うのは辺を共有するおうぎ形だけ)を、となりがちがう色になるようにぬります。最低何色必要ですか。
    答えと解説を見る2色で交互にぬると、5は奇数なので1周したときに最初と最後が同じ色になってしまいます。だから3色必要です(3色ならぬれる)。

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よくある質問

四色問題とは何ですか?

四色問題とは、どんな地図でも、となり合う国がちがう色になるように4色でぬり分けられるか、という問題です。1976年に「4色でかならずぬり分けられる」と証明され、今は四色定理とよばれます。

四色問題はだれがいつ解きましたか?

1976年に、アメリカのイリノイ大学のケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンが解きました。論文は1977年に発表され、コンピューターを使った最初の大きな証明として知られています。

四色問題はだれが考えたのですか?

1852年に、イギリスのフランシス・ガスリーがイギリスの州の地図をぬっていて気づいたと伝えられています。弟を通じて数学者ド・モルガンに伝わり、広まりました。

なぜ3色ではだめなのですか?

まん中の国を3つの国が取りかこむと、4つの国がどの2つもとなり合うので、4つともちがう色にするしかないからです。このような地図があるので、3色ではいつも足りるとは言えません。

点で接するだけの国は「となり」ですか?

いいえ。四色問題では、境界線を共有する国だけを「となり」と考え、1点だけで接する国どうしは同じ色にしてかまいません。そうしないと、ケーキのように細かく切るだけで色がいくらでも必要になってしまいます。

五色定理とは何ですか?

どんな地図も5色あればぬり分けられる、という定理です。1890年にヒーウッドがケンプの方法を使って証明しました。四色定理よりずっと短く証明できます。

コンピューターを使った証明は認められているのですか?

発表当時は、人の手で確かめきれないため議論がありました。その後、1996年により確かめやすい証明が発表され、2005年には証明全体をソフトウェアで検査して正しいことが確かめられ、今では広く認められています。

ドーナツの上の地図では何色必要ですか?

ドーナツの表面(トーラス)の上の地図では、7色必要な地図があり、7色あれば足ります。平面の四色定理よりも先に、1890年にヒーウッドが示しています(穴の数が多い一般の場合は1968年にリンゲルとヤングスが証明)。

四色定理を使えば、実際の地図のぬり方もすぐ分かりますか?

四色定理は4色でぬれることを保証しますが、ぬり方そのものを教えてくれるわけではありません。大きな地図では、コンピューターでぬり方を探す方法が研究されています。手でぬるときは、となりの多い国から先に色を決めるとうまくいきやすくなります。

四色問題は受験に出ますか?

四色問題そのものよりも、「となり合う部分をちがう色でぬると何通りか」という色のぬり分けの問題が中学受験や大学受験の場合の数でよく出ます。となりの多い部分から先に色を決めるのがコツです。

あわせて読みたい

出典・参考

  • K. Appel, W. Haken, “Every Planar Map is Four Colorable”(Illinois Journal of Mathematics, 1977年)
  • N. Robertson, D. Sanders, P. Seymour, R. Thomas, “The Four-Colour Theorem”(Journal of Combinatorial Theory, Series B, 1997年)
  • G. Gonthier, “Formal Proof—The Four-Color Theorem”(Notices of the AMS, 2008年)
  • Robin Wilson『四色問題』(茂木健一郎訳、新潮社)

最終更新:2026年10月29日/作成:大学受験合格大作戦