オイラーの多面体定理 V−E+F=2|なぜ2になるかの証明・正多面体の頂点と辺の数え方・サッカーボールの例題【中学受験〜大学受験】

オイラーの多面体定理 V−E+F=2|なぜ2になるかの証明・正多面体の頂点と辺の数え方・サッカーボールの例題【中学受験〜大学受験】

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中学受験大学受験

V−E+F=2V-E+F=2

VV:頂点の数、EE:辺の数、FF:面の数

この公式のポイント

  • 頂点−辺+面=2(へこみのない多面体)
  • 辺=(面の辺の合計)÷2、頂点=(面の頂点の合計)÷(1頂点に集まる面の数)
  • 正多面体は5種類だけ(頂点に集まる角が360°未満)
  • 穴のある立体では成り立たない
うかるくん

うかるくん

どんな多面体でも、V−E+FV-E+F はいつも2になるの?

合格先生

合格先生

へこみのない多面体ならそうだ。平らにのばして三角形を1つずつ取っても、値は変わらないからだ。

オイラーの多面体定理

へこみのない多面体(凸多面体)では、頂点の数 VV、辺の数 EE、面の数 FF の間に、いつも次の関係が成り立ちます。18世紀の数学者オイラーが示したことからこう呼ばれます。

オイラーの多面体定理

V−E+F=2V-E+F=2

(頂点の数)−(辺の数)+(面の数)= 2

頂点 V=8辺 E=12面 F=68−12+6=2
立方体:頂点8、辺12、面6。8−12+6=28-12+6=2
正多面体面の形面 F辺 E頂点 VV−E+F
正四面体正三角形4642
正六面体(立方体)正方形61282
正八面体正三角形81262
正十二面体正五角形1230202
正二十面体正三角形2030122

なぜいつも 2 になるのか(証明のあらすじ)

底面1つの面を取って平らにのばす頂点8・辺12・面58−12+5=1取った1面をもどすと+1 で 2
立方体の上の面を取りのぞき、残りをゴム膜のように平らにのばした図
  1. 多面体の面を1つ取りのぞき、残りを平らにのばします(図)。頂点と辺の数は変わらず、面は1つ減るので、平面の図で V−E+F=1V-E+F=1 を示せばよいことになります。
  2. 四角形などの面に対角線を1本足すと、辺が1本・面が1つ増えるので V−E+FV-E+F は変わりません。こうしてすべての面を三角形にします。
  3. 外側から三角形を1つずつ取りのぞきます。辺1本と面1つを取る(−1+1=0-1+1=0)か、頂点1つ・辺2本・面1つを取る(−1+2−1=0-1+2-1=0)ので、やはり V−E+FV-E+F は変わりません。
  4. 最後に三角形が1つ残ると 3−3+1=13-3+1=1。取りのぞいた面をもどして +1+1、よって V−E+F=2V-E+F=2。

中学受験では、面の形から辺と頂点の数を数える方法がよく使われます:辺=(面の辺の合計)÷2(1本の辺を2つの面で共有)、頂点=(面の頂点の合計)÷(1つの頂点に集まる面の数)。

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(正十二面体)

正十二面体は、正五角形12枚でできていて、1つの頂点に3枚の面が集まっています。辺と頂点の数を求め、V−E+FV-E+F を計算しなさい。

解き方

辺:5×12÷2=305\times12\div2=30。頂点:5×12÷3=205\times12\div3=20。

20−30+12=220-30+12=2。

答え 辺30、頂点20、V−E+F=2V-E+F=2

中学受験

例題2(サッカーボール)

サッカーボールの形(切頂二十面体)は、正五角形12枚と正六角形20枚でできていて、どの頂点にも3枚の面が集まっています。辺と頂点の数を求めなさい。

解き方

面の辺の合計 5×12+6×20=1805\times12+6\times20=180。辺 180÷2=90180\div2=90、頂点 180÷3=60180\div3=60。

確かめ:60−90+32=260-90+32=2。

答え 辺90、頂点60

大学受験での使い方

大学受験

例題3(正多面体は5種類だけ)

正多面体が5種類しかないことを説明しなさい。

解き方

1つの頂点には3枚以上の面が集まり、そこに集まる角の和は 360∘360^\circ より小さい(等しいと平らになる)。

正三角形(60°)は3・4・5枚、正方形(90°)は3枚、正五角形(108°)は3枚まで。正六角形(120°)以上は3枚で 360∘360^\circ 以上になり不可。よって5種類。

答え 上のとおり

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

穴のある立体には使えない。ドーナツ形なら V−E+F=0V-E+F=0 になるぞ。

  • 辺を数えすぎる:面ごとに数えた辺は2回ずつ数えている(÷2)。
  • へこみや穴がある立体に使う:ドーナツ形(穴が1つ)では V−E+F=0V-E+F=0 になる。

練習問題

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

辺は面ごとに数えて÷2だ。1本を2つの面で共有しているぞ。

  1. 中学受験 三角柱の頂点・辺・面の数を求めなさい。
    答えと解説を見る頂点6、辺9、面5(6−9+5=26-9+5=2)
  2. 中学受験 正二十面体(正三角形20枚、1つの頂点に5枚)の辺と頂点の数を求めなさい。
    答えと解説を見る辺 60÷2=3060\div2=30、頂点 60÷5=1260\div5=12
  3. 中学受験 面が8、辺が18の凸多面体の頂点の数を求めなさい。
    答えと解説を見るV=2+E−F=2+18−8=12V=2+E-F=2+18-8=12。答え 1212

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よくある質問

オイラーの多面体定理とは?

へこみのない多面体で、頂点の数−辺の数+面の数=2 が成り立つという定理です。

なぜ必ず2になるのですか?

面を1つ取って平らにのばし、面を三角形に分けて1つずつ取りのぞいても V−E+F は変わらず、最後の三角形で1、取った面を戻して2になるからです。

正多面体は何種類ありますか?

正四面体・正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体の5種類です。

サッカーボールの頂点と辺の数は?

正五角形12枚と正六角形20枚でできていて、辺は90本、頂点は60個です。

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出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦