順列・組合せの公式|nPr・nCrの違いと計算方法・円順列・パスカルの三角形と例題【中学受験〜大学受験】

順列・組合せの公式|nPr・nCrの違いと計算方法・円順列・パスカルの三角形と例題【中学受験〜大学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 場合の数・確率

中学受験高校受験大学受験

nPr=n!(n−r)!,nCr=n!r! (n−r)!{}_{n}\mathrm{P}_{r}=\frac{n!}{(n-r)!},\qquad {}_{n}\mathrm{C}_{r}=\frac{n!}{r!\,(n-r)!}

順列=並べる(順番あり)、組合せ=選ぶだけ(順番なし)

この公式のポイント

  • 順番を考えるなら順列 P、選ぶだけなら組合せ C
  • nPr{}_n\mathrm{P}_r は nn から1ずつ減らして rr 個かける。nCr{}_n\mathrm{C}_r はそれを r!r! で割る
  • nCr=nCn−r{}_n\mathrm{C}_r={}_n\mathrm{C}_{n-r}。「少なくとも」は全体から引く
  • 小6の並べ方・組み合わせ方、中2の確率、数学Aの場合の数へつながる
うかるくん

うかるくん

この問題、順列と組合せのどっちで数えればいいのか迷うよ。

合格先生

合格先生

役割や順番があるなら順列 P、選ぶだけなら組合せ C だ。C は P を r!r! で割ったものだぞ。

順列と組合せの公式

いくつかのものから何個かを取り出すとき、順番を考えて並べるのが順列、順番を考えずに選ぶだけなのが組合せです。

順列 nPr と組合せ nCr

nPr=n(n−1)(n−2)⋯(n−r+1)=n!(n−r)!{}_{n}\mathrm{P}_{r}=n(n-1)(n-2)\cdots(n-r+1)=\frac{n!}{(n-r)!}nCr=nPrr!=n!r! (n−r)!{}_{n}\mathrm{C}_{r}=\frac{{}_{n}\mathrm{P}_{r}}{r!}=\frac{n!}{r!\,(n-r)!}

n!n!(nn の階乗)は n×(n−1)×⋯×2×1n\times(n-1)\times\cdots\times2\times1。たとえば 4!=244!=24。

意味例:5人から2人
順列 nPr{}_n\mathrm{P}_rnn 個から rr 個を取り出して並べる委員長と副委員長を選ぶ:5×4=205\times4=20 通り
組合せ nCr{}_n\mathrm{C}_rnn 個から rr 個を選ぶだけ代表2人を選ぶ:20÷2=1020\div2=10 通り

なぜこの公式になるのか

ABABCACBABACBCCACABCB並べ方(順列)=6通り 3×2=6選び方(組合せ)=3通り AB と BA は同じ → 6÷2
A・B・C の3人から2人を並べる:1人目3通り × 2人目2通り=6通り

順列:1番目は nn 通り、2番目は残りの n−1n-1 通り、…と、取り出すたびに1つずつ減ります。だから n×(n−1)×⋯n\times(n-1)\times\cdots を rr 個かけます。

組合せ:選んだ rr 個の並べ方は r!r! 通りあり、順列ではそれを全部別々に数えています。組合せでは同じ1通りなので、順列を r!r! で割ります。

大事な性質:nCr=nCn−r{}_n\mathrm{C}_r={}_n\mathrm{C}_{n-r}(rr 個を選ぶことは、残す n−rn-r 個を選ぶことと同じ)。たとえば 10C8=10C2=45{}_{10}\mathrm{C}_8={}_{10}\mathrm{C}_2=45。

パスカルの三角形

11112113311464115101051
上の2つの数を足すと下の数になる。5段目(赤)は 5C0, 5C1, …, 5C5{}_5\mathrm{C}_0,\ {}_5\mathrm{C}_1,\ \dots,\ {}_5\mathrm{C}_5

組合せの数を三角形に並べたものをパスカルの三角形といいます。nCr=n−1Cr−1+n−1Cr{}_n\mathrm{C}_r={}_{n-1}\mathrm{C}_{r-1}+{}_{n-1}\mathrm{C}_r という関係があり、二項定理 (a+b)n(a+b)^n の係数にもなっています。

中学受験(算数)での使い方

小学6年で、並べ方と組み合わせ方を樹形図や表で学びます。中学受験では、記号 P・C は使わず、「かけ算」と「同じものの数で割る」考え方で解きます。

中学受験

例題1(並べ方)

1、2、3、4 の4枚のカードから3枚を並べて3けたの整数をつくります。何通りできますか。

解き方

百の位4通り、十の位3通り、一の位2通り。4×3×2=244\times3\times2=24(通り)。

答え 2424 通り

中学受験

例題2(選び方・リーグ戦)

6チームが、どのチームとも1回ずつ試合をします(リーグ戦)。全部で何試合ですか。

解き方

6チームから2チームを選ぶ組み合わせです。並べると 6×5=306\times5=30 通りで、「AとB」と「BとA」は同じ試合なので 30÷2=1530\div2=15(試合)。

答え 1515 試合

高校受験(中学2年)では

中学2年の確率で、場合の数を樹形図や表で数えます。記号は使いませんが、考え方は順列・組合せと同じです。「全部で何通りか」を正しく数えることが、確率の問題の土台になります。

高校受験

例題3(確率)

A、B、C、D の4人から2人の当番をくじで選びます。A が当番に入る確率を求めなさい。

解き方

2人の選び方は AB、AC、AD、BC、BD、CD の 66 通り。A が入るのは 33 通り。

確率は 36=12\dfrac{3}{6}=\dfrac{1}{2}。

答え 12\dfrac{1}{2}

大学受験(数学A)での使い方

高校の数学A「場合の数と確率」で、nPr{}_n\mathrm{P}_r・nCr{}_n\mathrm{C}_r・円順列・同じものを含む順列などを学びます。共通テストや個別試験の確率の問題は、ほとんどがこの数え方の上に立っています。

名前公式例
円順列(n−1)!(n-1)!5人が円く並ぶ:4!=244!=24 通り
同じものを含む順列n!p! q! ⋯\dfrac{n!}{p!\,q!\,\cdots}AABBC の並べ方:5!2! 2!=30\dfrac{5!}{2!\,2!}=30 通り
重複順列nrn^r3種類から5回選ぶ:35=2433^5=243 通り
大学受験

例題4(組合せ)

男子4人、女子3人の中から3人を選びます。少なくとも1人女子が入る選び方は何通りですか。

解き方

全部の選び方は 7C3=35{}_7\mathrm{C}_3=35 通り。女子が1人も入らない(男子だけ)のは 4C3=4{}_4\mathrm{C}_3=4 通り。

「少なくとも1人」は全体から引いて、35−4=3135-4=31(通り)。

答え 3131 通り

大学受験

例題5(円順列)

大人2人と子ども4人が円いテーブルにすわります。大人2人がとなり合うすわり方は何通りですか。

解き方

大人2人をひとかたまりと考えると、5つのものの円順列で (5−1)!=24(5-1)!=24 通り。

かたまりの中で大人2人の並び方が 22 通りあるので、24×2=4824\times2=48(通り)。

答え 4848 通り

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

円順列で回転を区別してしまう。回して同じになる並びは1通りだ。

  • 順列と組合せの取りちがえ:「役割がある・順番がある」なら順列、「選ぶだけ」なら組合せ。
  • 「少なくとも」を直接数える:全体から「1つもない場合」を引く方が速く、ミスも少ない。
  • 円順列で回転を区別してしまう:回して同じになる並びは1通り。

練習問題

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

「少なくとも」は、全体から引くのが近道ね。

  1. 中学受験 5人の中から図書委員を2人選びます。選び方は何通りですか。
    答えと解説を見る5×4÷2=105\times4\div2=10。答え 1010 通り
  2. 大学受験 8人の中から議長と副議長を1人ずつ選ぶ方法は何通りですか。
    答えと解説を見る役割があるので順列。8P2=8×7=56{}_8\mathrm{P}_2=8\times7=56。答え 5656 通り
  3. 大学受験 10C8{}_{10}\mathrm{C}_8 の値を求めなさい。
    答えと解説を見る10C8=10C2=10×92=45{}_{10}\mathrm{C}_8={}_{10}\mathrm{C}_2=\dfrac{10\times9}{2}=45。答え 4545

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よくある質問

順列と組合せの違いは?

順列は取り出したものを順番に並べる場合の数、組合せは順番を考えずに選ぶだけの場合の数です。

nPr の計算方法は?

n から1ずつ減らしながら r 個の数をかけます。たとえば 5P3=5×4×3=60 です。

nCr の計算方法は?

nPr を r!(r の階乗)で割ります。たとえば 5C3=60÷6=10 です。nCr=nCn−r も使えます。

円順列の公式は?

n 個のものを円く並べる並べ方は (n−1)! 通りです。回転して同じになるものを1通りと数えるからです。

順列・組合せは何年生で習いますか?

小学6年で並べ方・組み合わせ方、中学2年で確率と場合の数、高校の数学Aで記号 P・C を使った順列・組合せを学びます。

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出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数 第6学年(起こり得る場合)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学A(場合の数と確率)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦