樹形図の書き方と数え上げの公式|もれなく重なりなく数える理由・かけ算になる理由・例題【中学受験】

樹形図の書き方と数え上げの公式|もれなく重なりなく数える理由・かけ算になる理由・例題【中学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 場合の数・確率

中学受験

場合の数=樹形図の枝の先の数\text{場合の数}=\text{樹形図の枝の先の数}

どの枝も同じ数ずつ分かれるなら、かけ算で求められる

この公式のポイント

  • 枝の先の数が場合の数
  • 書く前に順番を決める(もれなく)
  • 同じものを2回数えない(重なりなく)
  • 分かれ方がそろえばかけ算
うかるくん

うかるくん

書き出すと、いつも1つ足りなかったり2回数えたりしちゃう。

合格先生

合格先生

書く前に順番を決めるんだ。1つずつ決めて枝を分ければ、もれなく重なりなく数えられるぞ。

樹形図と数え上げの基本

場合の数(何通りあるか)を数えるときのいちばんの基本は、樹形図(じゅけいず)です。木の枝が分かれるように、1つ目を決め、2つ目を決め…と順番に書き出していきます。枝の先の数が、答えの「何通り」です。

樹形図のきまり

  • 枝の先の数 = 場合の数
  • 書く前に順番を決める(小さい数から、大きいお金から、など)→ もれなく
  • 同じものを2回数えない → 重なりなく
  • どの枝からも同じ数ずつ分かれるなら、かけ算で計算できる(3×2×1=63\times2\times1=6)
百の位十の位一の位123233213311221→ 123→ 132→ 213→ 231→ 312→ 321枝の先が6本 → 3 × 2 × 1 = 6 通り
1, 2, 3 のカードで3けたの整数。百の位→十の位→一の位の順に枝を分ける

なぜ樹形図でもれなく重なりなく数えられるのか

樹形図では、「百の位を何にするか」で、まず枝を3本に分けます。百の位が1の枝、2の枝、3の枝は、百の位がちがうので同じ整数になることはありません(重なりがない)。また、百の位は1, 2, 3 のどれかなので、どの整数もどこかの枝に必ず入ります(もれがない)。

次に、それぞれの枝を「十の位を何にするか」で分けます。ここでも同じことが言えます。こうして1つずつ決めていくと、枝の先の1本1本が、ちょうど1つの整数に対応します。だから枝の先を数えれば、もれなく重なりなく数えられます。

図1では、百の位の3本の枝が、それぞれ2本ずつに分かれ、さらに1本ずつになっています。どの枝からも同じ数ずつ分かれているので、全部書かなくても 3×2×1=63\times2\times1=6 とかけ算で求められます。これが順列の考え方のもとです。

1回目2回目3回目表表表裏裏表裏裏表表裏裏表裏← 表2回← 表2回← 表2回全部で 2×2×2=8 通り、表がちょうど2回は 3 通り
コインを3回投げると8通り。そのうち表がちょうど2回なのは3通り

分かれ方がそろっていないとき(図3のように、百の位に0が使えないときなど)は、かけ算の式を作る前に、樹形図でどう分かれるかを確かめると安心です。

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(並べ方)

1, 2, 3 の3枚のカードを並べて、3けたの整数を作ります。何通りの整数ができますか。

解き方

百の位は3通り、十の位は残りの2通り、一の位は残りの1通り。樹形図(図1)の枝の先は6本です。

3×2×1=63\times2\times1=6(通り):123, 132, 213, 231, 312, 321。

答え 66 通り

中学受験

例題2(コインの表と裏)

1枚のコインを3回投げます。表がちょうど2回出るのは何通りですか。

解き方

樹形図(図2)をかくと、出方は全部で 2×2×2=82\times2\times2=8(通り)。

そのうち表が2回なのは、表表裏・表裏表・裏表表の3通り。

答え 33 通り

中学受験

例題3(お金の払い方)

100円玉、50円玉、10円玉がたくさんあります。これらを使って、ちょうど200円を払う方法は何通りありますか。使わない硬貨があってもよいとします。

解き方

大きいお金から順に枚数を決めると、もれがありません。

100円玉2枚:残り0円 → 1通り。

100円玉1枚:残り100円を50円玉2枚・1枚・0枚(残りは10円玉)で → 3通り。

100円玉0枚:200円を50円玉4枚・3枚・2枚・1枚・0枚(残りは10円玉)で → 5通り。

合わせて 1+3+5=91+3+5=9(通り)。

答え 99 通り

百の位十の位一の位0百の位に0は使えない1202200110→ 102→ 120→ 201→ 2102 × 2 × 1 = 4 通り(102, 120, 201, 210)
0 があるときは、百の位に0が使えないので枝が減る

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

3けたの整数の百の位に0を入れてはだめだ。012 は3けたの整数ではないぞ。

  • 順番を決めずに書き出す:思いついた順に書くと、もれや重なりが出ます。小さい順・大きいお金から、など順番を決めます。
  • 百の位に0を入れてしまう:「012」は3けたの整数ではありません(図3)。
  • 選ぶだけなのに順番を区別する:「2人を選ぶ」ならAとBの組とBとAの組は同じです。並べるのか、選ぶだけなのかを確かめます。

練習問題

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

小さい順に、ていねいに枝を分けよう!

  1. 中学受験 A, B, C, D の4人から、班長と副班長を1人ずつ選びます。選び方は何通りですか。
    答えと解説を見る班長が4通り、副班長は残りの3通り。4×3=124\times3=12。答え 12通り
  2. 中学受験 0, 1, 2, 3 の4枚のカードから3枚を並べて3けたの整数を作ります。何通りできますか。また、そのうち偶数は何通りですか。
    答えと解説を見る百の位は0以外の3通り、十の位は残り3通り、一の位は残り2通りで 3×3×2=183\times3\times2=18。偶数は一の位が0のとき 3×2=63\times2=6、一の位が2のとき百の位が2通り(1か3)・十の位が2通りで4。6+4=106+4=10。答え 18通り、偶数は10通り
  3. 中学受験 A, B, C, D の4人がプレゼントを1つずつ持ちよって交換します。全員が自分以外の人のプレゼントを受け取る方法は何通りですか。
    答えと解説を見るA が B のを受け取るとき、樹形図で、A, B, C, D が受け取るプレゼントの持ち主を順に書くと (B,A,D,C)(B,C,D,A)(B,D,A,C) の3通り。A が C, D のを受け取るときも3通りずつ。3×3=93\times3=9。答え 9通り

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よくある質問

樹形図とは?

1つ目、2つ目…と順番に決めながら、木の枝のように分けて書き出す図です。枝の先の数が「何通り」の答えになります。

樹形図をきれいに書くコツは?

書く前に順番(小さい数から、大きいお金から、など)を決め、どの枝でも同じ順番で書くことです。

樹形図とかけ算はどう使い分けますか?

どの枝からも同じ数ずつ分かれるならかけ算が速く、分かれ方がそろわないときは樹形図で書き出すのが確実です。

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出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦