集合の要素の個数 n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)|重なりを引く理由・3つの集合の包除原理・ベン図の例題【中学受験〜大学受験】

集合の要素の個数 n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)|重なりを引く理由・3つの集合の包除原理・ベン図の例題【中学受験〜大学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 場合の数・確率

中学受験大学受験

n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)n(A\cup B)=n(A)+n(B)-n(A\cap B)

3つの場合は最後に n(A∩B∩C)n(A\cap B\cap C) を足しもどす

この公式のポイント

  • 足すと重なりを2回数えるので引く
  • 3つなら2つずつ引いて、3つの重なりを足しもどす
  • 「どちらでもない」は全体から引く(補集合)
  • ベン図をかいて内側から数を書きこむ
うかるくん

うかるくん

n(A)+n(B)n(A)+n(B) から、なぜ n(A∩B)n(A\cap B) を引くの?

合格先生

合格先生

足すと重なりを2回数えるからだ。1回分を引けば、どれもちょうど1回ずつになるぞ。

集合の要素の個数の公式(包除原理)

和集合の要素の個数

n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)n(A\cup B)=n(A)+n(B)-n(A\cap B)n(A∪B∪C)=n(A)+n(B)+n(C)−n(A∩B)−n(B∩C)−n(C∩A)+n(A∩B∩C)n(A\cup B\cup C)=n(A)+n(B)+n(C)-n(A\cap B)-n(B\cap C)-n(C\cap A)+n(A\cap B\cap C)

補集合:n(A‾)=n(U)−n(A)n(\overline{A})=n(U)-n(A)(UU は全体)

全体 40人犬 25猫 1817810どちらでもない 5重なり8を2回数えている
40人のうち、犬が好き25人、猫が好き18人、両方好き8人

証明:重なりを2回数えているから引く

n(A)+n(B)n(A)+n(B) と足すと、両方に入っている要素(A∩BA\cap B)を2回数えています。1回分を引けば、どの要素もちょうど1回ずつ数えたことになります。

3つの場合も同じ考え方です。3つ全部に入っている要素は、n(A)+n(B)+n(C)n(A)+n(B)+n(C) で3回足され、2つずつの重なり3つで3回引かれて0回になってしまうので、最後に1回足しもどします。このように「足しすぎたら引き、引きすぎたら足す」のが包除原理です。

2の倍数 503の倍数 335の倍数 20重なり(全体の個数)2と3:6の倍数162と5:10の倍数103と5:15の倍数63つ:30の倍数3350+33+20−16−10−6+3=74
1から100までの、2・3・5の倍数のベン図

中学受験(算数)での使い方

中学受験では集合算(ベン図や表で数える問題)として出ます。

中学受験

例題1(2つの集合)

40人のクラスで、犬が好きな人は25人、猫が好きな人は18人、両方好きな人は8人です。どちらも好きでない人は何人ですか。

解き方

どちらかが好き:25+18−8=3525+18-8=35 人。どちらも好きでない:40−35=540-35=5 人。

答え 5人

中学受験

例題2(倍数)

1から100までの整数のうち、2または3で割り切れる数は何個ありますか。

解き方

2の倍数50個、3の倍数33個、両方(6の倍数)16個。50+33−16=6750+33-16=67 個。

答え 67個

大学受験(数学A)での使い方

大学受験

例題3(3つの集合)

1から100までの整数のうち、2、3、5のいずれかで割り切れる数は何個ありますか。

解き方

2の倍数50、3の倍数33、5の倍数20。6の倍数16、10の倍数10、15の倍数6。30の倍数3。

50+33+20−16−10−6+3=7450+33+20-16-10-6+3=74 個。

答え 74個

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

3つのとき、最後の +n(A∩B∩C)+n(A\cap B\cap C) を足しもどし忘れる。ここで点を落とすな。

  • 重なりを引き忘れる:n(A)+n(B)n(A)+n(B) は重なりを2回数えている。
  • 3つの場合に最後の足しもどしを忘れる:+n(A∩B∩C)+n(A\cap B\cap C)。
  • 「どちらでもない」を全体から引き忘れる:補集合は全体から引く。

練習問題

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

ベン図をかいて、内側から数を書きこもう。

  1. 中学受験 50人のうち、算数が好き30人、国語が好き25人、どちらも好きでない5人。両方好きなのは?
    答えと解説を見るどちらか好き45人。30+25−45=1030+25-45=10。答え 10人
  2. 中学受験 1から60までで、4でも6でも割り切れない数は何個?
    答えと解説を見る4の倍数15、6の倍数10、12の倍数5。どちらか20。60−20=4060-20=40。答え 40個
  3. 大学受験 1から100までで、3でも5でも割り切れない数は何個?
    答えと解説を見る3の倍数33、5の倍数20、15の倍数6。100−(33+20−6)=53100-(33+20-6)=53。答え 53個

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よくある質問

和集合の要素の個数の公式は?

n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B) です。

なぜ n(A∩B) を引くのですか?

n(A)とn(B)を足すと、両方に入っている要素を2回数えてしまうからです。

3つの集合の場合は?

n(A)+n(B)+n(C)−n(A∩B)−n(B∩C)−n(C∩A)+n(A∩B∩C) です。

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出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学A(場合の数と確率)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦