
この記事の結論
- 青チャートをやりこんだ浪人生は、今までの青チャートを続けるのが基本です。新課程版は手元に置き、増えた単元だけ見比べます。これから始める人・あまりやっていない人は新課程版をやりこみましょう。
- 課程が変わっても、ベクトル・複素数平面などは入っている科目が変わっただけで中身はほぼ同じです。今の課程(2022年度入学から、2025年入試から)で新しく入った外れ値・仮説検定などだけを補えば足ります。

浪人生の相談:新課程版の青チャートに買い替えるべき?
新課程移行にともない、参考書の買い替え等のご相談を多くいただきます。
特に青チャートに関してのご相談が多いので今回のブログで回答させていただきます。
今年浪人が決まったものです。昨年は青チャートを中心に勉強を進めてきました。今年も青チャートの復習から勉強を始めようと思うのですが、新課程版を購入するべきかどうか迷っています。アドバイスしてもらえるとありがたいです。
まず、すでに青チャートをやりこんでいた人は今まで使っていた青チャートを継続してやり続けましょう。
ただ、新課程との違いを意識するために新課程版の青チャートも手元に置いておく方がよい。
いままで青チャートをやっていなかったが、今年から青チャートに手を出す人や、あまりやりこんでいなかった人は新課程版をやりこみましょう。
理系の化学・物理・生物は基本的には今まで使っていたもの(旧課程版)でもいいでしょう。
文系の理科に関しては、化学基礎など基礎科目でセンターを受ける人は新課程版のもので勉強しましょう。

この記事は2014年3月30日に書いた「浪人生へアドバイス。新課程版の青チャートに買い替えるかどうか。」を、2026年10月23日に書き直したものです。上の相談と答えは元の文のまま残しました。2014年当時は、2012年度入学生から始まった課程(数学・理科)の入試の1年目(2015年入試)を前にした時期で、浪人生は「旧課程」の人でした。文中の「センター」は大学入試センター試験のことで、今は大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)です。今は2022年度入学生からの課程で、入試は2025年から変わりました。書き直しでは、課程が変わったときの参考書の買い替えの考え方を、今の課程に合わせて足しました。参考書の版・価格は変わるため書いていません。
青チャート 新課程 買い替えの判断一覧
元の記事の答えを、状況ごとの一覧にまとめます。課程が変わる年の浪人生だけでなく、先輩から旧課程の参考書をゆずってもらった人や、古本で参考書を買おうか迷っている人にも当てはまる考え方です。
| あなたの状況 | おすすめ(元の記事の答え) | 今の課程での補足 |
|---|---|---|
| 青チャートをやりこんだ浪人生 | 今まで使っていた青チャートを続ける。新課程版も手元に置く | 旧課程版で積み上げた周回を捨てない。新課程版は増えた単元を確かめる「辞書」に |
| これから青チャートを始める人・あまりやっていない人 | 新課程版をやりこむ | 今の青チャートは「数学Ⅰ+A」「数学Ⅱ+B」「数学Ⅲ+C」の形 |
| 理系の理科(化学・物理・生物) | 基本は今まで使っていたもの(旧課程版)でもよい | 受ける年度の出題範囲と目次を見比べ、足りない所だけ補う |
| 文系で理科の基礎科目を受ける人 | 化学基礎などは新課程版で勉強する | 共通テストでは基礎を付した科目から2つを選ぶ |
やりこんだ人が「続ける」ほうがよい理由
青チャートを何周もしている人は、どの例題に印を付けたか、どこでまちがえやすいかが、その本に書きこまれています。新しい版に替えると、例題の番号も並び順も変わるため、その積み上げを一から作り直すことになります。課程が変わっても、入試に出る数学の大部分は同じです。積み上げた本を手放すほうが、失うものが大きいのです。
青チャートの「やりこむ」とはどういうことか、何周くらいが目安かは「青チャートと1対1対応の演習はいつまでに終わらせる?」で書いています。1冊の基本書をくり返す考え方は「基本書を1冊に絞って反復する勉強法」も参考になります。
新課程版を「手元に置く」意味
元の記事が「新課程版も手元に置いておく方がよい」と書いたのは、新しく増えた所・場所が変わった所を確かめるためです。新課程版を最初から解き直すためではありません。目次を見比べて、旧課程版にない単元だけを解く。いわば「辞書」として使います。
これから始める人は新課程版
まだ青チャートを本格的に使っていない人は、迷わず新課程版を選びましょう。旧課程版から始めると、単元の並びが今の教科書・授業と合わず、増えた単元を別に補う手間もかかります。これから1冊を選ぶなら、受ける入試と同じ課程の本がいちばん効率的です。
青チャート 新課程と旧課程の違い(2014年当時と今)
「新課程」「旧課程」という言葉は、いつの話かによって指すものが変わります。2014年の元の記事の「新課程」と、今の「新課程」は別のものです。
| 2014年(元の記事のとき) | 今(2026年) | |
|---|---|---|
| 新しい課程 | 2009年告示。数学・理科は2012年度入学から | 2018年告示。2022年度入学から |
| 入試の1年目 | 2015年入試(センター試験) | 2025年入試(大学入学共通テスト) |
| 数学の科目 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数学活用) | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C |
| 大きな変化 | 数学Cがなくなり、複素数平面が数学Ⅲに。行列は消えた | 数学Cが新設され、ベクトルと複素数平面が数学Cへ |
| 青チャートの形 | 数学Ⅰ+A・数学Ⅱ+B・数学Ⅲ | 数学Ⅰ+A・数学Ⅱ+B・数学Ⅲ+C |
2014年当時:2015年入試が変わり目だった
2009年に告示された学習指導要領の課程は、数学と理科が2012年度の高校入学生から始まりました。その人たちが現役で受けた2015年入試が、新しい課程の入試の1年目です。元の記事の相談者は、2014年に浪人が決まった人なので、高校では一つ前の課程(旧課程)で学んでいました。このとき数学では、数学Cの行列がなくなり、複素数平面が数学Ⅲに入るなどの変化がありました(くわしくは「複素数平面は数学C|新課程で何が変わった?」)。当時の経過措置の記事「2015年(平成27年)センター試験日程と旧教育課程履修者に対する経過措置」も残っています。
今:2025年入試が変わり目だった
2018年に告示された学習指導要領の課程は、2022年度の高校入学生から始まり、2025年入試が1年目でした。数学は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C」の6科目になり、数学Cが新しく設けられました。2025年入試では、共通テストで旧課程の人向けの科目が出題されるなどの経過措置がありました。それより後の年度の扱いは、大学ごと・年度ごとに違います。浪人生や、高校を卒業して時間がたってから受験する人は、受ける年度の募集要項(入学者選抜要項)を必ず自分で確かめてください。
次の「変わり目」でも同じ考え方
学習指導要領はおよそ10年ごとに改訂されてきました。この記事の考え方は、2014年にも今にも、そして次の改訂のときにも使えます。大切なのは「どの本が新しいか」ではなく、自分がその本をどこまでやりこんだかと、受ける入試の範囲と何が違うかの2点です。
旧課程の青チャートは使える?単元ごとの違い
今、旧課程版(2012年度入学〜の課程の版)の青チャートを持っている人が気になるのは、「どの単元がそのまま使えて、どこを補えばよいか」でしょう。学習指導要領の改訂で、数学の単元は次のように「引っこし」をしました。
| 単元 | 前の課程(2012年度入学〜) | 今の課程 | 旧課程版の本で勉強できる? |
|---|---|---|---|
| ベクトル | 数学B | 数学C | ◎ 中身はほぼ同じ。章の場所だけ違う |
| 複素数平面 | 数学Ⅲ | 数学C | ◎ 中身はほぼ同じ |
| 2次曲線・媒介変数・極座標 | 数学Ⅲ | 数学C | ◎ 中身はほぼ同じ |
| 期待値 | 数学B(確率分布) | 数学A | ○ 考え方は同じ。数学Aの問題の形に慣れる |
| 外れ値・仮説検定の考え方 | なし | 数学Ⅰ(データの分析) | △ 新課程版や教科書で補う |
| 極限・微分・積分 | 数学Ⅲ | 数学Ⅲ | ◎ そのまま使える |
場所が変わっただけの単元(ベクトル・複素数平面)
いちばん大きな変化は、ベクトル(前は数学B)と複素数平面(前は数学Ⅲ)が、どちらも数学Cに移ったことです。旧課程版の青チャートでは、ベクトルは「数学Ⅱ+B」、複素数平面は「数学Ⅲ」の本に入っていますが、中身はほぼ同じです。ベクトルの基本は公式辞典の「ベクトルの内積」、複素数平面は「複素数平面は数学C」で確かめられます。
注意したいのは、入試の出題範囲の書き方です。今の募集要項には「数学C(ベクトル)」のように書かれることがあります。旧課程で学んだ人は「数学Cは習っていない」と思いこまず、単元の名前で範囲を読みましょう。
移ってきた単元(期待値)
期待値は、前の課程では数学Bの「確率分布」の中にありましたが、今は数学Aの「場合の数と確率」で学びます。考え方は同じなので、旧課程版の数学Bの章で勉強できます。ただし、共通テストの数学①(数学Ⅰ・数学A)で期待値が出る可能性があるので、数学Aの問題として解く練習もしておきましょう。
新しく入った単元(外れ値・仮説検定)
数学Ⅰの「データの分析」には、外れ値と仮説検定の考え方が加わりました。数学Ⅰの外れ値と仮説検定の考え方は、旧課程版の青チャートにはないので、新課程版や今の教科書で補う必要があります。量は多くないので、夏までに一度目を通しておけば十分です。データの分析の公式は「データの分析の公式」、仮説検定の流れは「推定と仮説検定」にまとめています。
うかるくん
浪人が決まって、去年までの青チャートを見直してたら、表紙に「数学Ⅲ」ってあって…。今は「数学Ⅲ+C」なんですよね。全部買い直したほうがいいですか?
合格先生
去年その本をやりこんだのなら、買い直さなくていいよ。ベクトルや複素数平面は、科目の名前が変わっただけで中身はほぼ同じなんだ。
うかるくん
じゃあ、何もしなくていいんですか?
合格先生
新しく入った外れ値や仮説検定だけは、新課程版か今の教科書で補おう。それから、受ける年度の募集要項で出題範囲を確かめること。科目名ではなく単元名で読むのがコツだよ。
理科の参考書も新課程版に買い替える?
元の記事では「理系の化学・物理・生物は、基本的には今まで使っていたもの(旧課程版)でもいい」「文系で化学基礎など基礎科目でセンターを受ける人は新課程版で」と答えました。
2014年当時の事情
2012年度入学からの課程では、理科も数学と同じ年から新しくなり、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」という基礎を付した科目ができました。文系の受験生がセンター試験で受ける理科は、この基礎科目が中心になったため、文系は新課程版で勉強するのが自然でした。一方、理系の物理・化学・生物は、受験で問われる中心の内容が大きく変わったわけではないので、やりこんだ本を続ける価値がありました。
今の課程での考え方
今の課程でも、理科の科目は「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」の形です。共通テストでは、文系の多くの人が基礎を付した科目から2つを選んで受けます。理科の参考書を持っている人は、受ける年度の出題範囲と、手持ちの本の目次を見比べることから始めましょう。足りない所があれば、その単元だけ今の教科書で補えば十分です。
理科の参考書選びは「化学のおすすめ参考書・問題集」「物理 参考書 レベル順ロードマップ」でレベル順に紹介しています。
浪人生の数学の1年の計画(青チャートの使い方)
浪人の1年は、青チャートを「やりこんだ本」として最大限に活かせる1年です。新しい本を増やすより、去年の本の印を一つずつ消していくほうが、確実に力になります。
| 時期 | 数学でやること | 参考書の使い方 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 青チャートの総復習 | 印の付いた例題から解き直す。新しい本は買わない |
| 7〜8月 | 標準問題の演習(1対1対応の演習など) | 増えた単元を新課程版・教科書で確認 |
| 9〜11月 | 志望校の過去問・模試の復習 | まちがえた問題の解法を青チャートで引く |
| 12〜1月 | 共通テストの数学①・②の演習 | 数学Ⅱ・B・Cは4項目から3項目。選ぶ項目を決めておく |
| 2月 | 2次試験の仕上げ | 総復習ノートと、印の残った例題だけ |
4〜6月:印の付いた例題から総復習
相談者のように「青チャートの復習から始める」のは、とてもよい計画です。去年まちがえた例題、自信のない例題に印を付け、その例題から解き直します。何も見ずに最後まで答案が書けたら印を消す。印がなくなるまでくり返します。毎日解いた例題の数を記録しておくと、続けやすくなります(記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」)。
7〜8月:標準問題の演習と、増えた単元
青チャートの例題がひととおり身についたら、入試の標準問題の演習に進みます。青チャートの次の1冊は「青チャートと1対1対応の演習」の記事のとおりです。夏のうちに、新課程で増えた外れ値・仮説検定や、数学Aに移った期待値も一度確かめておきましょう。
9〜11月:過去問と模試の復習
志望校の過去問に取り組む時期です。まちがえた問題は、青チャートのどの例題の考え方で解けるかを引いてみます。青チャートが「解法の索引」になっていれば、復習が速くなります。京都大学(京大)志望の人は「京大 理系数学の出題分析」で分野ごとの出題の傾向を確かめておきましょう。
12〜1月:共通テストの数学
共通テストの数学は、数学①(数学Ⅰ・数学A)が70分、数学②(数学Ⅱ・数学B・数学C)が70分です。数学Ⅱ・B・Cでは、数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目から3項目を選んで解きます。旧課程で学んだ人は、どの3項目を選ぶかを早めに決め、その項目の演習を重ねておきましょう。時間割は「2027年 共通テストの時間割」で確かめられます。
2月:2次試験の仕上げ
直前期は新しい問題集に手を出さず、青チャートの印が残った例題と、自分の総復習ノートだけを見直します。ノートの作り方は「入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方」、直前期の考え方は「入試直前期の勉強法|新しい教材に手を出さない理由」にまとめています。

合格先生
浪人の1年は、去年の青チャートの印を消していく1年。新しい本を増やすより、やりこんだ本を完全に自分のものにしよう。
旧課程版と新課程版の青チャートの使い分け
旧課程版をやりこんでいて、新課程版も手元に置く人は、2冊の役割をはっきり分けておきます。
- 旧課程版=メインの本:毎日くり返し解く本。印を付け、書きこみを増やしていく。
- 新課程版=辞書:目次を見比べ、旧課程版にない単元・扱いが変わった単元だけを解く。全部を解き直さない。
- 教科書:新しく入った単元の定義や用語を確かめる。学校の教科書が手元にない人は、新課程版の解説で代わりにできる。
2冊を同じように使おうとすると、どちらも中途半端になりがちです。「メインは1冊」と決めておきましょう。
新課程版を買わずにすませる方法
元の記事は新課程版を「手元に置く」ことをすすめましたが、目的は増えた単元を確かめることです。家族や知り合いに今の課程の教科書・参考書を持っている人がいれば借りる、学校や地域の図書館で新課程版を見て目次を確かめる、といった方法でも目的は果たせます。浪人生は予備校の費用などでお金がかかることも多いので、本当に必要な分だけを考えましょう。
参考書を買う前のチェック5
課程の変わり目に限らず、参考書を買い替えたくなったときは、次の5つを確かめてから決めましょう。
- 何周したか:3周以上くり返した本なら、その本を続ける価値があります。
- 印は残っているか:まちがえた印が多く残っているなら、新しい本の前に今の本の印を消すのが先です。
- 範囲の差は何か:目次を見比べて、足りない単元を書き出します。差が少しなら、その単元だけ補えば十分です。
- 受ける年度の範囲は:出題範囲は大学・年度で違います。募集要項(入学者選抜要項)で確かめます。
- 本当に必要か:借りる・図書館で見る、でもすむことがあります。
どの課程の版かを見分ける目印
先輩からゆずってもらった本や古本は、どの課程の版かがわかりにくいことがあります。次の3つを確かめましょう。
- 書名の科目の組み方:今の課程の青チャートは「数学Ⅲ+C」のように数学Cが入った形です。「数学Ⅲ」だけで複素数平面が入っていれば、2012年度入学〜の課程の版と考えられます。
- 表紙や帯の表示:「新課程」「新学習指導要領対応」などの表示があっても、いつの「新課程」かは発行年と合わせて見ます。
- 奥付(本の最後のページ)の発行年:本がいつ作られたかがわかります。2022年より前に出た版は、今の課程の版ではありません。
見分けがつかないときは、目次に「数学C」の章があるか、ベクトルがどの巻に入っているかを見るのがいちばん確かです。
浪人生がやりがちな失敗
浪人が決まると、「今年こそ」の気持ちから参考書を次々に買いたくなります。しかし、どの本も途中までになると、本番の前に「何も終わっていない」という不安が大きくなります。浪人生のプレッシャーとのつきあい方は「浪人生のプレッシャーは現役の15倍?」、浪人の形ごとの1年の計画は「仮面浪人とは?人数・増える理由と純浪・宅浪の比較」「純浪と仮面浪人の違い・メリットとデメリット」にまとめています。予備校の授業と自習の時間のバランスに悩む人は「予備校の授業は切るべき?」もどうぞ。
旧課程の過去問・問題集は使える?
参考書と同じ悩みが、過去問にもあります。過去問は、その年の課程の範囲で作られています。
- 2014年以前の入試:2003年度入学〜の課程の入試なので、今の課程にない行列の問題がふくまれることがあります。行列の問題は飛ばしてかまいません。
- 2015〜2024年の入試:2012年度入学〜の課程の入試です。単元の名前は違っても、ベクトル・複素数平面・2次曲線の問題は今もそのまま練習になります。
- 2025年以降の入試:今の課程の入試です。共通テストの形式に慣れるには、この年度以降を中心にします。
センター試験の過去問の使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」で書いています。京大の過去問を中心にした参考書の順番は「京大数学の参考書ロードマップ」「京大理系数学のおすすめ参考書と勉強法」、京大の数学の勉強法全体は「京大 数学 勉強法」をどうぞ。
サクラちゃん
私は現役なんですけど、部活の先輩から旧課程の青チャートをもらいました。これを使ってもいいですか?
合格先生
まだ自分でやりこんでいない本なら、元の記事の答えのとおり新課程版をおすすめするよ。授業や教科書と章の並びがそろっているほうが、毎日の予習・復習に使いやすいからね。
サクラちゃん
せっかくもらったのに、もったいない気が…。
合格先生
先輩の本は、2冊目の問題集として使えばいい。メインの新課程版で解いた単元の類題を、先輩の本で解くんだ。過去問と同じで、単元の名前で引けば十分役に立つよ。
青チャートをやりこむコツ(新課程版・旧課程版共通)
どちらの版を使うにしても、大切なのはやりこみ方です。
例題を中心に、答案を最後まで書く
青チャートは例題の数が多い本です。まずは例題を中心に進め、解答を見て「わかった」で終わらせず、何も見ずに最後まで答案を書けるかを確かめます。書けなかった例題には印を付けます。
印の付け方を決めておく
たとえば「解けなかった=×」「時間がかかった=△」「すらすら解けた=○」のように、印の付け方を決めておくと、2周目以降に解く例題をすぐに選べます。印を見れば、自分の弱い分野がひと目でわかります。
数学全体の勉強の順番
解法を覚える→演習する→過去問で仕上げる、という数学の勉強の全体の流れは「数学の勉強法|解法の暗記→演習→過去問の3段階」、基礎から応用へ段階を上がる考え方は「大学受験勉強法の進め方|基礎→標準→応用→過去問」にまとめています。公式や用語の確認には「数学まとめ」「算数・数学公式辞典」「数学用語辞典」が使えます。
まとめ:課程が変わっても「やりこんだ1冊」が強い
- 青チャートをやりこんだ浪人生は、今までの本を続ける。新課程版は手元に置き、増えた単元だけ見比べる。
- これから始める人・あまりやっていない人は、新課程版をやりこむ。
- 今の課程(2022年度入学から、2025年入試から)では、ベクトルと複素数平面が数学Cに、期待値が数学Aに移った。中身はほぼ同じ。
- 外れ値・仮説検定など新しく入った単元だけ、新課程版や教科書で補う。
- 出題範囲は大学・年度で違う。受ける年度の募集要項で、単元名で確かめる。
参考書選びや勉強の進め方で迷ったら、合格大作戦の「受験の質問・相談」に書きこんでください。この記事も、浪人生の方からの相談をもとに書いたものです。青チャートはAmazon で「青チャート」を見ることもできます(買う前に、受ける課程の版かどうかを確かめましょう)。

うかるくん
新しい本を買うより、去年の青チャートの印を消すほうが先なんだ!増えた単元だけ新課程版で補えばいいんだね。
よくある質問
浪人生は新課程版の青チャートに買い替えるべきですか?
これまでの青チャートをやりこんだ人は、その本を続けるのが基本です。新課程版は手元に置き、増えた単元だけ確かめます。あまりやりこんでいない人や、これから始める人は新課程版をやりこみましょう。
旧課程の青チャートは今の入試でも使えますか?
ほとんどの単元は使えます。ベクトルと複素数平面は数学Cに移りましたが中身はほぼ同じです。外れ値や仮説検定など新しく入った単元だけ、新課程版や今の教科書で補います。
今の課程の数学はいつから変わりましたか?
2022年度の高校入学生からです。入試は2025年から今の課程になり、数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの6科目になりました。
新課程の数学Cでは何を学びますか?
ベクトル、平面上の曲線と複素数平面、数学的な表現の工夫です。ベクトルは前の課程では数学B、複素数平面と2次曲線は数学Ⅲで学んでいました。
理科の参考書も新課程版に買い替えたほうがいいですか?
理系の物理・化学・生物は、やりこんだ本があれば、受ける年度の出題範囲と目次を見比べて足りない所だけ補えば十分です。これから始める人や基礎科目の人は今の課程の版を選びましょう。
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出典・参考
- 元の記事:大学受験合格大作戦「浪人生へアドバイス。新課程版の青チャートに買い替えるかどうか。」(2014年3月30日)。相談と答えは元の文のまま
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」(2022年度入学生から。数学Cの新設、ベクトル・複素数平面の移動、期待値・外れ値・仮説検定の扱い)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成21年告示)」(数学・理科は2012年度入学生から)
- 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」(数学①・数学② 各70分、数学Ⅱ・B・Cの選択)
- 数研出版の新刊案内(今の課程の青チャート「チャート式 基礎からの数学」の巻の構成)
- 図は大学受験合格大作戦が作成(図4の計画は一例)
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦












