この記事の結論

  • 世界史の勉強の最初の一歩は、①教科書・②詳説世界史ノート・③一問一答(10分間テスト)の「3冊のバイブル」で流れと用語を固め、④世界史用語集と⑤各国別世界史ノートで穴をうめることです。
  • 新しい知識はノートを作り直さず、すべて①②に書き加えて「自分だけのバイブル」に仕上げる。これが文系・理系に共通する世界史の基礎の勉強法です。

この記事は、世界史の勉強法シリーズの「基礎編」です。シリーズは次の4本で、ここが入口になります。

元の記事は2008年7月に「文系・理系共通部分(センター試験対策)」として書きました。元の記事には「理系の学生でも偏差値90以上を獲得した勉強法」と書いています。数字は当時のものです。この記事では、その土台になった5冊の使い方を整理します。

当時の高校の科目は「世界史B」でした。今は新しい教育課程(新課程)で、歴史総合と世界史探究に変わっています。大学入試センター試験(センター試験)も、今は大学入学共通テスト(共通テスト)です。2026年10月に、元の記事の5冊と考え方はそのまま残し、今の課程に合わせて書き直しました。

世界史 勉強法 基礎:最初にそろえる5冊

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まず、世界史の基礎でそろえる5冊を一覧にします。①〜③が毎日使う「基本となる3冊のバイブル」、④⑤が必要なときに開く助っ人です。

番号本役わりいつ使うか
①教科書(学校で使っているもの)流れを読む。チェックペンでマークして読み込む毎日(授業の予習・復習)
②詳説世界史ノート書いて整理する。分野ごとの知識の定着教科書を1章読んだあと
③10分間テスト(一問一答式)覚えたかを確かめる②のあと・すき間時間
④世界史用語集辞書がわりに調べる。数字で重要度がわかる知らない用語が出たとき
⑤各国別世界史ノート1つの国の歴史を通して見る国ごとの流れがあいまいなとき

①〜③の基本バイブルは、どれも学校で使っているものがあればそれで大丈夫です。教科書は学校の教科書でオッケー、一問一答式の問題集も、学校で購入しているものがあればそれでかまいません。わざわざ買い直す必要はありません。

世界史の基礎は「3冊のバイブル+2冊の助っ人」 毎日使う3冊(基本バイブル) ①教科書流れを読む②詳説世界史ノート書いて整理③10分間テスト一問一答で確認 ①②に書き加える 必要なときに開く2冊(助っ人) ④世界史用語集辞書がわりに調べる ⑤各国別世界史ノート国ごとにつなぐ
図1 世界史の基礎は「3冊のバイブル+2冊の助っ人」。④⑤で分かったことは①②に書き加える

今は新課程の「世界史探究」に合わせた版が出ています。新しく買うときは、自分の学校の教科書に合った版かどうかを確かめてください(版や価格は変わるので、この記事には書きません。Amazon のリンクは検索ページにつながります)。

なぜ「5冊だけ」に決めるのか

世界史は範囲が広いので、不安になって参考書を何冊も買い足しがちです。でも本が増えるほど、同じ用語があちこちに散らばり、直前に見直す場所が分からなくなります。最初に「使うのはこの5冊、書き込む先は①②だけ」と決めておくと、勉強した分だけバイブルが厚くなり、迷いが減ります。

「基本書を1冊に絞って何度もくり返す」という考え方は、東大を首席で卒業した人の勉強法の本でも語られています(「最強のエリートによる方法論」)。英単語でも「単語帳は1冊を極める」のが基本です(「英単語の覚え方【基礎編1】」)。世界史も同じです。

世界史 教科書の読み方:チェックペンで徹底的に読み込む

元の記事では、教科書の使い方をこう書きました。「教科書をチェックペンでマークしていき、チェックシートを使い徹底的に読み込んでいきましょう」。チェックペンは、上から色つきのシート(チェックシート)をのせると文字が見えなくなるペンです。これで教科書そのものを問題集に変えられます。

教科書は「読む→マーク→隠す→印」でくり返す 1読むまず1章をふつうに読む2マーク大事な語だけチェックペンで3隠すシートをのせて思い出す4印出てこない語に小さく印 印の所を中心に、もう一度 コツ:マークは1ページに数語まで(塗りすぎ注意)
図2 教科書は「読む→マーク→隠す→印」の4ステップをくり返す

4ステップのやり方

  1. 読む:最初はペンを持たずに、1章(または1節)をふつうに読みます。登場する国・人物・できごとの「流れ」をつかむのが目的です。
  2. マーク:2回目に読むとき、大事な用語だけをチェックペンでマークします。人名・国名・できごと・条約・制度などの名前が中心です。
  3. 隠す:チェックシートをのせて、マークした所を思い出しながら読みます。声に出すと、目だけで読むより記憶に残りやすくなります。
  4. 印:思い出せなかった用語の横に、鉛筆で小さく印をつけます。次に読むときは印の所を中心に確かめます。

マークするのは「1ページに数語」まで

よくある失敗は、ページ全体を塗りすぎることです。塗りすぎると、シートをのせても前後の文がほとんど読めず、何を思い出せばいいのか分からなくなります。マークするのは、前後の文を読めば答えが一つに決まる用語だけにしましょう。

どの用語を選ぶか迷ったら、④の世界史用語集の数字(あとで説明します)が目安になります。多くの教科書に載っている用語ほど、マークする価値が高い用語です。

文の「つなぎの言葉」にも注目する

教科書の文には「そのため」「これに対して」「その結果」のような、できごとの関係を表す言葉がたくさん出てきます。用語だけを覚えると、共通テストの正誤問題や、2次試験の論述で困ります。マークは用語に、波線はつなぎの言葉にと分けると、流れ(因果関係)も一緒に読めるようになります。

ペンの色を使い分けるなら、色の数は2〜3色にしぼるのがおすすめです。ノートや教科書への書き込みに使う筆記具の選び方は「受験勉強に向く文房具の選び方」「ノートまとめにボールペンを使う勉強法」でも紹介しています。

うかるくん

うかるくん

教科書を読んでも、次の日にはほとんど忘れちゃいます…。ぼく、世界史に向いてないんでしょうか?

合格先生

合格先生

1回読んで覚えられる人はいないよ。だからチェックシートで隠して、思い出せなかった所に印をつける。印の所だけをくり返せば、2回目、3回目は短い時間で回せるんだ。

うかるくん

うかるくん

全部を毎回読み直すんじゃなくて、印の所を中心にすればいいんですね。それならできそうです!

詳説世界史ノートの使い方:書いて整理する

②の詳説世界史ノートは、教科書の流れにそって、空らんに用語を書きこんでいくタイプのノートです。元の記事では「②の詳説世界史と③の一問一答式で各分野ごとの知識定着を図りましょう」と書きました。

教科書を1章読んだら、ノートを1章

使い方の基本は、教科書を1章読んだあとに、同じ範囲のノートをうめることです。最初は教科書を見ながらでかまいません。2回目からは、教科書を閉じてうめてみます。書けなかった所は赤で書き入れ、教科書の同じ所に印をつけます。

ノートは書きこむ答えを鉛筆で書いておくと、消して何度も使えます。ノートに直接書くなら、答えをチェックペンで書いてシートで隠す方法もあります。

余白は「自分のバイブル」を作る場所

詳説世界史ノートの大事な使い方は、余白に書き加えることです。模試や定期テストで出てきた用語、先生が授業で話したエピソード、自分で気づいたつながり(「この人は前の章のあの人の子ども」など)を、どんどん書き足します。元の記事でも「①、②を世界史のバイブルに仕上げていくのです」と書きました。

ノートを一から自分で作り直す必要はありません。きれいなまとめノートを作ることに時間を使いすぎると、覚える時間が足りなくなります。ノートの取り方のコツは「東大合格生のノートの取り方」、紙とタブレットの使い分けは「受験勉強のノートは紙か電子か」も参考にしてください。

世界史 一問一答の使い方:10分間テストを3周する

③の10分間テストは、一問一答式の問題集です。1回分が短いので、すき間時間に回せます。学校で別の一問一答を買っているなら、それでかまいません。大事なのは本の名前より、回し方です。

一問一答は「3周」で、まちがいだけを追いかける 1周目全部解く 2周目印の問題だけ 3周目2回まちがえた問題 =まちがえた問題 (マスの数は例。1回分の範囲で考える)
図3 一問一答は3周で、まちがいだけを追いかける(マスの数は例)

3周の回し方

  • 1周目:その範囲の問題を全部解き、まちがえた問題の番号に印をつけます。
  • 2周目:印のついた問題だけを解きます。またまちがえたら、印をもう1つ。
  • 3周目:印が2つの問題だけを解きます。ここで残った問題は、教科書のその用語に戻って前後の流れから覚え直します。

こうすると、周を重ねるごとに解く問題が減っていきます。全部を毎回解くより、ずっと短い時間で弱い所に集中できます。

一問一答だけで終わらせない

一問一答は「用語を覚えたか」を確かめる道具です。一問一答だけで世界史を覚えようとすると、流れがつながらず、少しひねった問題に答えられません。必ず①教科書→②ノート→③一問一答の順で使い、まちがえた用語は教科書に戻りましょう。

カタカナの人名・地名が覚えにくいときは、意味やイメージとセットにするのがコツです。国名を漢字1文字で書く言い方(米・英・仏・独など)を知っておくと、教科書の昔の資料も読みやすくなります(「国名の漢字表記と読み方」)。

世界史用語集の使い方:数字の見方と調べ方

④の世界史用語集は、教科書に出てくる用語を集めて説明した本です。元の記事では「用語集は辞書代わりに使います。模試や定期テストで出てきた知らない用語はすべて調べます。そして①、②に書き加えていきます」と書きました。

用語の横の数字は「載っている教科書の数」

用語集で大事なのが、各用語の横にある数字です。これは、その用語が何冊の教科書に載っているかを表しています。数字が大きいほど多くの教科書に出てくる、つまり入試にも出やすい重要な用語だと考えられます。元の記事でも「数字の大きな用語は要チェックです」と書きました。

用語集の数字=その用語が載っている教科書の数 用語集のページ(例) 用語A7用語B4用語C1 多い半分くらい1冊だけ 数字が大きいほど優先して覚える
図4 用語集の数字は、その用語が載っている教科書の数。数字が大きい用語を優先する(用語A〜Cは仮の例)

逆に、数字が小さい用語は、一部の教科書にしか載っていない細かい用語です。共通テストではあまり問われませんが、私大の難しい問題では出ることがあります。基礎編の段階では、数字の大きな用語から確実に覚えていきましょう。数字の最大値や表し方は版によってちがうので、自分の用語集の「使い方」のページを一度読んでおいてください。

調べたら、必ず①②に書き加える

用語集を「読む本」にする必要はありません。知らない用語に出会ったときだけ開きます。調べ方の流れは次のとおりです。

  1. 模試・定期テスト・問題集で、知らない用語や、うろ覚えの用語に出会う。
  2. 用語集で調べる。説明と、数字(載っている教科書の数)を確かめる。
  3. 教科書(①)の関係する所に、用語と短い説明を書き加える。
  4. 詳説世界史ノート(②)の同じ所にも書き足す。

大事なのは3と4です。用語集で調べただけでは、時間がたつと忘れてしまいます。①②に書き加えておけば、次に教科書を読み直すとき、自然に復習できます。これをくり返すと、①②がどんどん「自分だけのバイブル」になっていきます。

書き加えの例:模試で知らない用語が出たら

たとえば、模試で「ナントの王令(ナントの勅令)」という用語が答えられなかったとします。用語集で調べると、16世紀末(1598年)にフランス王アンリ4世が出し、プロテスタント(ユグノー)にも信仰の自由を認めたものだと分かります。

そこで、教科書のフランスの宗教戦争(ユグノー戦争)の所に「→ナントの王令(1598)アンリ4世、ユグノーにも信仰の自由」と1行書き加えます。詳説世界史ノートの同じ所にも書きます。こうしておくと、次に教科書を読んだとき、宗教戦争の「終わり方」まで一続きで思い出せます。用語の呼び方が教科書によってちがう(王令・勅令など)ときは、両方を書いておくと安心です。

模試と定期テストは「用語集を引くチャンス」

模試や定期テストが返ってきたら、点数だけを見て終わりにしないでください。まちがえた問題、正解したけれど自信がなかった問題の用語を、全部用語集で調べます。1回の模試で書き加える用語が10個あれば、それがそのまま自分の弱点の一覧になります。

同じ用語を2回まちがえたら、教科書の書き加えの横に印を足しておきます。直前期には、印が多い所から見直せば効率よく総点検できます。模試の直しの時間は、その週のうちに1〜2時間取っておくのが目安です(時間は例です)。

人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

用語集は「読む本」ではなく「引く本」。調べた用語はその日のうちに教科書とノートに書き加える。これで復習する場所が①②の2冊にまとまるんだ。

各国別世界史ノート:国ごとのつながりを見る

元の記事で、私はこう書きました。日本史と違い、世界史はいろいろな国にまたがって勉強する必要があります。勉強する国がころころ変わるので、ひとつの国の歴史的なつながりが見えにくくなってしまいます。そこで便利なのが、国別にまとめられた『各国別世界史ノート』です。

教科書は国が変わる/国別ノートは1つの国を通す 教科書の章の順番 ヨーロッパ中国西アジアヨーロッパ中国インド 国がころころ変わる 各国別世界史ノート(中国) 殷周秦漢隋唐宋元明清 1つの国のつながりがひと目でわかる (主な王朝だけ。間の時代は省略)
図5 教科書は章ごとに国が変わる。各国別世界史ノートは1つの国を通して並べるので、つながりがひと目でわかる

教科書の「ころころ変わる」をつなぎ直す

教科書は、同じ時代のいろいろな地域を順番に説明するつくりになっています。たとえば、古代のヨーロッパの章のあとに中国の章があり、そのあと西アジアに移り、またヨーロッパに戻ってくる、という具合です。これは「同じ時代の世界」を見るにはよいのですが、1つの国が前の章とどうつながっているのかが分かりにくくなります。

各国別世界史ノートは、それを国ごとに並べ直したノートです。中国なら、殷・周・秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清と、王朝の移り変わりを1か所で通して見られます。このように1つの地域を通して見るのが「タテ」の見方です。同じ時代の地域をまたぐ「ヨコ」の見方は、「世界史の勉強法(私大・2次試験編)」で図にしています。

いつ使うと効くか

  • 全範囲を1周したあと:教科書を一通り読んだら、国ごとに流れをたどり直すと、ばらばらだった知識がつながります。
  • 模試で同じ国を何度もまちがえるとき:その国だけを通して見直すと、どこがあいまいかが見えます。
  • 並べ替え問題が苦手なとき:1つの国の中の順番が分かれば、年代の並べ替えがぐっと楽になります(並べ替え問題の解き方は「世界史の勉強法その2」)。

今の版が世界史探究に合っているかは、書店で中を見て確かめてください。国別ノートで分かったつながりも、①②の余白に書き加えます。東南アジアのように教科書のあちこちに分かれて出てくる地域は、「東南アジア史(番外編)」で地域ごとのまとめ方を紹介しています。

世界史 年号の覚え方:区切りの年を「軸」にする

基礎編の段階で、年号を全部覚えようとする必要はありません。まずは時代の区切りになる年を数個だけ「軸」として覚え、ほかのできごとは「軸の年の前か後か」で位置を決めます。

軸の年(例)できごと区切りの意味
476年西ローマ帝国の滅亡古代から中世へ(ヨーロッパ)
1492年コロンブスがアメリカ大陸近くの島に到達大航海時代・世界の一体化
1789年フランス革命の始まり近代の市民社会へ
1914年第一次世界大戦の始まり現代の世界へ

軸の年が決まると、「この王朝はフランス革命より前か後か」「この発明は第一次世界大戦より前か後か」と考えられるようになります。共通テストの年代並べ替え問題でも、細かい年号より前後関係が分かっていれば解ける問題が多くあります。軸の年は、教科書の目次やノートの見出しの横に書いておくと、読むたびに目に入ります。

年号のゴロあわせを使うのもよい方法ですが、ゴロだけを覚えると、何があった年なのかが抜けてしまいます。ゴロ→できごと→その前後の流れの順に、教科書で確かめるくせをつけましょう。

世界史の科目:歴史総合と世界史探究

今の高校の歴史の科目は、文部科学省の高等学校学習指導要領(平成30年告示)で決められています。世界史に関係するのは次の2つです。

科目単位主な内容
歴史総合2単位(全員が学ぶ必履修科目)18世紀ごろからの近現代の世界と日本を、つなげて学ぶ
世界史探究3単位(選択)古代から現代までの世界の歴史を、地域と時代を広く学ぶ

共通テストの科目名は『歴史総合・世界史探究』で、試験時間は60分、配点は100点です(大学入試センターの公表による)。歴史総合の範囲もふくまれるので、近現代の日本と世界のつながりも大切です。日にちや時間割は「2027年 共通テストの時間割・日程」にまとめています。

2008年当時の「世界史B」は古代から現代までを1つの科目で学びました。今は、近現代を歴史総合で学び、世界史探究で全体を深める形です。5冊の使い方そのものは変わりません。歴史総合の教科書も①のバイブルの一部として、同じように読み込み・書き加えをしていきましょう。日本史も学ぶ人は「日本史の勉強法」もどうぞ。

世界史 勉強法 高1・高2・高3:基礎編の進め方

基礎編のゴールは、高3の夏までに①〜③で全範囲を1周し、④⑤で穴をうめておくことです。これができていれば、共通テストの過去問にも、私大・2次の論述にも入っていけます。

世界史の基礎編:高1〜高3の進め方 高1歴史総合近現代の世界と日本をつかむ高2世界史探究授業に合わせて①②③を回す高3の夏まで全範囲を1周④⑤で穴をうめて仕上げ高3の秋〜次の段階へ共通テスト・私大・2次 ※何年生で歴史総合・世界史探究を習うかは学校によってちがう
図6 世界史の基礎編:高1〜高3の進め方(何年生で何を習うかは学校によってちがう)
  • 高1(歴史総合):授業に合わせて教科書を読み込みます。近現代の世界と日本の大きな流れをつかむ時期です。
  • 高2(世界史探究):授業の範囲ごとに、①教科書→②ノート→③一問一答の順で回します。定期テストは「1周目」のよい区切りです。
  • 高3の夏まで:授業がまだ終わっていない範囲も、教科書を先に読んで全範囲を1周します。用語集と国別ノートで穴をうめます。
  • 高3の秋から:共通テストの過去問や、私大・2次の過去問へ。ここからはシリーズの「その2」「その3」の出番です。

何年生で歴史総合・世界史探究を習うか、どの順で進むかは学校によってちがいます。自分の学校の時間割に合わせて、上の図を読みかえてください。共通テストに向けた学年ごとの全体の計画は「共通テストの勉強法(高1〜高3の計画)」、過去問を始める時期は「センター試験の過去問は共通テストに使える?」にまとめています。

1日の世界史の勉強の例

たとえば、平日に世界史に30分使えるなら、次のような分け方ができます(時間は例です)。

  • 15分:教科書を1節読み、チェックシートで隠して確かめる。
  • 10分:同じ範囲の詳説世界史ノートをうめる。
  • 5分:一問一答で、前の日の範囲の印の問題を解く。

休日には、平日に印をつけた所をまとめて見直し、用語集で調べた用語を書き加える時間を取ります。毎日何をしたかを短く記録しておくと、どこまで進んだかが見えて続けやすくなります(「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」)。

理系でも世界史:共通テストで使う人の勉強法

元の記事の冒頭にも「文系・理系共通部分」と書きました。理系の受験生でも、国公立大学を受けるなら共通テストで地理歴史・公民の科目が必要になることが多く、世界史を選ぶ人もいます。

理系の人は、数学や理科に時間を使いたいので、世界史にかけられる時間は限られます。だからこそ、5冊を増やさず、①〜③を短い時間でくり返すこのやり方が向いています。元の記事の「理系の学生でも偏差値90以上」も、理系の人に向けた勉強法として書かれたものです。

  • 通学の電車では③一問一答、家では①教科書の読み込み、と場所で分ける。
  • 理科・数学の勉強で疲れたときの「気分転換」に、教科書を1節だけ読む。
  • 模試のあとは、まちがえた用語を④で調べて①②に書き加えるだけはその日のうちにやる。
  • 高3の秋に急に始めるのではなく、高2のうちから週に数回、短い時間でも教科書を開く習慣をつけておく。

地理と世界史のどちらを選ぶか迷っている人は、「地理の勉強法【基礎編】」もくらべてみてください。

サクラちゃん

サクラちゃん

私は理系なので、世界史は共通テストだけです。それでも5冊ぜんぶ必要ですか?

合格先生

合格先生

中心は①〜③の3冊で十分だよ。④の用語集は学校の図書室や先生の本を借りて、知らない用語が出たときだけ引けばいい。⑤は国ごとの流れがごちゃごちゃになったときの助っ人だね。

サクラちゃん

サクラちゃん

毎日使うのは3冊だけなら、数学や理科と両立できそうです!

世界史の勉強でよくある失敗と直し方

基礎編の段階で、よく見かける失敗をまとめます。どれも、5冊の使い方を決めておけば防げます。

よくある失敗どうなるか直し方
参考書を次々に買い足す知識が散らばり、見直す場所が分からない書き込む先は①②だけと決める
きれいなまとめノートを一から作る書くだけで時間がなくなる詳説世界史ノートの余白に書き足す
一問一答だけで覚える流れがつながらず、正誤問題や論述に弱いまちがえた用語は教科書に戻る
教科書を全部塗る隠しても思い出す手がかりがないマークは1ページに数語まで
調べた用語をそのままにするすぐに忘れるその日のうちに①②に書き加える
カタカナを音だけで覚える似た名前とまちがえる国・時代・できごととセットで覚える

興味から入るのも立派な勉強法

世界史は、興味をもつと一気に覚えやすくなる教科です。旅行先や映画、ニュースで出てきた国や人物を、教科書のどこに出てくるか調べてみる。それだけで、その周りの用語が忘れにくくなります(「勉強ができるようになる方法は「興味をもつ」こと」)。

人物から覚えるのもおすすめです。たとえばアメリカのウィルソン大統領は、国際連盟の提唱で教科書に出てきますが、「母の日を制定した大統領」として覚えておくと忘れにくくなります。日本の歴代総理大臣の流れ(「歴代総理大臣の一覧とゴロあわせ」)を、同じ時代の世界のできごとと並べてみるのも、歴史総合のよい練習になります。

世界史の基礎ができたら:次のステップ

元の記事では、「①~⑤で世界史の基礎は完璧です」と書きました。基礎ができたら、目標の試験に合わせて次の記事に進んでください。

どの段階でも、新しく得た知識は①②のバイブルに落とし込みます。そうすれば、最後に見直すのは①〜③の3冊だけになります。

世界史に限らず、大学受験の勉強は「知識→演習→得点力」の順で進みます。全体の考え方は「大学受験の勉強法の基本」、自分に合うやり方の見つけ方は「自分自身のオリジナル勉強法を確立せよ」にまとめています。

ひらめいたうかるくん

うかるくん

毎日使うのは①〜③の3冊、調べるときは④⑤。分かったことは全部①②に書き加えれば、自分だけのバイブルができるんだ!

勉強の進め方で迷ったら「受験の質問・相談」で聞いてください。共通テストの世界史の情報交換は、受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」でもできます。

よくある質問

世界史の勉強は何から始めればいいですか?

学校の教科書を読み込むことから始めます。教科書を1章読んだら詳説世界史ノートで同じ範囲を整理し、一問一答(10分間テスト)で覚えたかを確かめる、の順でくり返すのが基本です。

世界史の参考書は何冊あればいいですか?

基礎は5冊です。教科書・詳説世界史ノート・10分間テスト(一問一答)の3冊を毎日使い、世界史用語集と各国別世界史ノートは必要なときに開きます。

世界史用語集の数字は何の意味ですか?

用語の横の数字は、その用語を載せている教科書の数です。数字が大きいほど多くの教科書に出てくる重要な用語なので、優先して覚えます。

世界史の一問一答はどう使えばいいですか?

3周で使います。1周目は全部解いてまちがえた問題に印、2周目は印の問題だけ、3周目は2回まちがえた問題だけを解きます。まちがえた用語は教科書に戻って流れごと覚え直します。

共通テストの世界史の科目名と試験時間は?

科目名は「歴史総合・世界史探究」で、試験時間は60分、配点は100点です。歴史総合の範囲(近現代の世界と日本)もふくまれます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(歴史総合・世界史探究の単位数と内容)
  • 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」(歴史総合・世界史探究:60分・100点)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(用語集の数字の図の用語A〜Cは仮の例、中国の王朝は主な王朝だけ)

最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦

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