勉強机の整理整頓で勉強がはかどる|机の上に置くもの・しまうもの、片付け方とスマホの置き場所【図解】

この記事の結論

  • 勉強机の整理整頓のコツは、机の上を「今やる科目の物だけ」にすることです。無駄に多い筆記用具・スマホ・充電器・電卓、デスクマットの下の写真やプリクラ、壁の表彰状などをしまうと、今やるべき勉強に集中できる環境になります。
  • 片付けは、全部出す→分ける→しまう→1科目だけ出す→終わったら戻す、の順で。勉強がスランプのときは、思い切って部屋の模様替えをすると気分が変わり、勉強を立て直すきっかけになります。
受験勉強法

机に向かって勉強する。

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受験生にとっては当たり前のことですが、この机周りというのは意外と勉強を邪魔するさまざまな物が隠れているのです。

机の上には無駄に多い筆記用具や携帯・スマホ・充電器・クリップや電卓など、直接勉強に関係ないものがたくさんおかれていませんか?

机のデスクマットの下には修学旅行の写真やプリクラ、机の前の壁には表彰状やラブレターなどが飾られ、気が散ってなかなか勉強に集中ができません。

勉強に関係があるものでも、今やっている科目と違う参考書が散らばっていたりすると、なかなか今の勉強に集中できません。

できるだけ、机の上と机周りを片付けて、今やるべき勉強に集中できる環境を作りましょう。

机周りを片付けると頭の中も整理され、勉強がはかどります。

勉強がスランプの時には

思い切って部屋の模様替えをやってしまいましょう。頭の中もリフレッシュされ、勉強がはかどるようになります。

この記事は2014年7月17日に書いた「机周りの整理整頓をすると頭の中も整理され勉強がはかどる【受験勉強法】」を、2026年10月23日に書き直したものです。上の元の文と写真はそのまま残しました(誤字だけ直しました)。書き直しでは、机の上に置くもの・しまうものの一覧、片付けの手順、スマホの置き場所、参考書とプリントの整理、スランプのときの模様替えのアイデアを図で足しました。「片付けると集中しやすい」は多くの受験生が経験することとして書いており、脳や医学の研究の結論として言っているものではありません。図の時間や手順は例です。

勉強机 整理整頓:片付ける場所と物の一覧

元の記事が挙げた「勉強を邪魔する物」を、場所ごとに一覧にしました。まずは自分の机を見ながら、当てはまる物がいくつあるか数えてみてください。

場所元の記事で挙げた「勉強を邪魔する物」どうする?
机の上無駄に多い筆記用具、携帯・スマホ・充電器・クリップ、電卓など、直接勉強に関係ないもの今やる科目の教科書・ノートと、少しの筆記用具だけにする
机の上(勉強の物)今やっている科目と違う参考書が散らばっている使う1冊だけ出し、終わったら棚に戻す(1科目ルール)
デスクマットの下修学旅行の写真やプリクラアルバムや箱に移す。入れるなら時間割1枚まで
机の前の壁表彰状やラブレター別の場所に飾るかしまう。貼るなら目標や予定を1枚だけ
部屋全体(スランプのとき)勉強がはかどらない、気分が晴れない思い切って部屋の模様替えをする

ポイントは、どれも「勉強に直接関係ない物」か「今やっている科目と違う物」だということです。悪い物ではありません。スマホは連絡に必要ですし、修学旅行の写真や表彰状は大切な思い出です。ただ、勉強している間に目に入る場所にあると、ついそちらに気が向いてしまいます。だから「捨てる」ではなく、勉強中は見えない所へ移す。これが整理整頓の考え方です。

机周りは3か所を片付ける 机の上 片付ける前 筆記用具・スマホ充電器・電卓 片付けた後 今やる科目の物だけ デスクマットの下 片付ける前 修学旅行の写真プリクラ 片付けた後 何も入れない(時間割1枚まで) 机の前の壁 片付ける前 表彰状ラブレター 片付けた後 目標や予定を1枚だけ 思い出の物は捨てずに、勉強中は見えない所へ
図1 机周りは3か所を片付ける(元の記事の例をもとに。大学受験合格大作戦 作成)

整理と整頓のちがい

「整理整頓」はよく一つの言葉として使われますが、二つに分けると考えやすくなります。

  • 整理:いる物といらない物を分けて、いらない物を減らすこと。机の上なら「今の勉強に使う物」と「使わない物」を分けること。
  • 整頓:いる物を、使いやすい場所に決めて並べること。教科書は棚のこの段、筆記用具はこのペンケース、と「定位置」を決めること。

整理だけしても、物の帰る場所が決まっていなければ、すぐに元の机に戻ります。反対に、物が多すぎるまま整頓しようとしても、置き場所が足りません。先に整理、次に整頓。この順番を覚えておきましょう。

勉強机の上に置くもの・しまうもの

勉強中の机の上に置くのは、今やっている科目の教科書(参考書・問題集)、ノート、少しの筆記用具、時計くらいで十分です。それ以外の物は、引き出しや棚にしまいます。

机の上に「置くもの」と「しまうもの」 置くもの(今の科目だけ) 教科書 今の科目 ノート 筆記用具は少し 時計 広い所で書ける =すぐ始められる しまうもの ×スマホ・充電器×使わない電卓×クリップ・小物×ちがう科目の本×余分な筆記用具 → 引き出し・棚へ 目に入る物を「今やる勉強」だけにする
図2 机の上に「置くもの」と「しまうもの」(例。大学受験合格大作戦 作成)

置くもの:今の勉強に使う物だけ

  • 今の科目の教科書・参考書・問題集:1冊、多くても2冊(問題集と解答など)。
  • ノート:開いて書けるだけの広さをあけておく。
  • 筆記用具:シャーペン・消しゴム・赤ペンなど、毎日使う物を少しだけ。
  • 時計:時間を計って解く練習に。スマホを時計がわりにすると、ほかの画面を見たくなるので、別の時計があると安心です。

しまうもの:勉強に直接関係ない物

元の記事が挙げた携帯・スマホ・充電器・クリップ・電卓は、どれも机の上に置きっぱなしになりやすい物です。電卓は大学入試の多くの試験で使えないので、ふだんの計算練習でも手で計算する習慣をつけておくほうが本番に強くなります。使う場面(理科の実験のレポートなど)のときだけ出しましょう。

充電器のコードやクリップのような小物は、一つ一つは小さくても、机の上の「ごちゃごちゃ感」の元になります。小物は小さな箱やトレーに入れて、引き出しへ。机の上に何も出ていない状態を「スタートの形」にしておくと、勉強を始めるたびに迷いません。

無駄に多い筆記用具は「毎日使う物」だけに

ペン立てに何十本もペンがささっていませんか。色ペンが多いと、ノートを書くたびに「どの色にしよう」と迷う時間が生まれます。毎日使う物は、シャーペン1〜2本・消しゴム・赤ペン・ほかに色ペン1〜2色くらいで足りることがほとんどです。残りは引き出しの箱にまとめておき、なくなったら補充すればよいのです。

筆記用具の選び方は「受験勉強の文房具の選び方」で、シャーペン・ボールペン・消しゴム・ノート・付箋を種類ごとにまとめています。ノートまとめにボールペンを使う方法は「ノートまとめはボールペンで」へ。色の使い方を決めておくと、ペンの本数も自然に減ります。

うかるくん

うかるくん

ぼくの机、教科書もプリントもペンも全部のってて、ノートを開く場所がないんです…。でも片付けるのって時間がもったいなくないですか?

合格先生

合格先生

その気持ちはわかる。でも、毎回「あのプリントどこだっけ」と探す時間のほうが、ずっともったいないんだ。最初に一度だけ、時間を決めて片付けよう。

うかるくん

うかるくん

一度片付けても、すぐ散らかりそうです。

合格先生

合格先生

だから物の帰る場所(定位置)を決めるんだ。そして机に出すのは今やる科目の物だけ。勉強が終わったら5分で元に戻す。これを毎日くり返せば、散らからない机になるよ。

デスクマットの下・机の前の壁はどうする?

元の記事は、机の上だけでなくデスクマットの下と机の前の壁も挙げています。ここは、勉強している間ずっと目に入る場所です。

デスクマットの下:修学旅行の写真・プリクラは移す

透明なデスクマットの下は、写真やカードをはさみやすく、いつの間にか思い出のコーナーになりがちです。修学旅行の写真やプリクラを見ると、楽しかったことを思い出して、つい手が止まってしまいます。

思い出の物は、捨てる必要はありません。アルバムや箱に移して、勉強が終わった後や、合格した後のお楽しみにとっておきましょう。デスクマットの下に何か入れるなら、学校の時間割や、その週の予定表1枚くらいにしておきます。

机の前の壁:表彰状・ラブレターより「目標1枚」

机の前の壁は、顔を上げるたびに目に入る場所です。表彰状やラブレターは、見るとうれしい気持ちになる反面、勉強とは別のことを考えるきっかけにもなります。別の部屋に飾るか、大切にしまっておきましょう。

壁に何か貼るなら、志望校や目標、試験までの予定など、今の勉強につながる物を1枚だけにします。貼る物が多いと、結局どれも目に入らなくなるからです。机の前に貼る言葉を探している人は、「受験の格言「最大の敵は自分自身だ!!」の意味」や「受験の格言・名言100選」から、自分に合う一言を選んでみてください。志望校を「わがまま」に決めて紙に書く方法は「受験勉強のモチベーションの上げ方」で紹介しています。

受験勉強中のスマホの置き場所

元の記事は2014年の記事で、「携帯・スマホ・充電器」と書いていました。今は、受験生のほとんどがスマホを持ち、連絡も、調べ物も、動画の講義もスマホでする時代になりました。そのぶん、机の上で一番気が散りやすい物もスマホです。

勉強中のスマホはどこに置く? 机の上 ! × 通知も見える すぐ手が伸びる 引き出し・かばん △ 音と通知を切る 手に取るまで少し手間 別の部屋 ◎ 休けいの時だけ見る 見るには立って行く 机から遠いほど、手が伸びにくい
図3 勉強中のスマホの置き場所(大学受験合格大作戦 作成)

「見ないつもり」より「置き場所」で決める

机の上に置いたまま「見ないようにしよう」と決めても、通知の音が鳴ったり、画面が光ったりすると、つい手に取ってしまうものです。気持ちの強さにたよるより、手に取るまでの手間を増やすほうが簡単です。

  • レベル1:引き出し・かばんに入れる。音と通知を切っておく。
  • レベル2:別の部屋に置く。見るのは休けいの時だけ、と決める。
  • レベル3:家族にあずける。どうしても手が伸びてしまう人は、勉強の時間だけ家族に持っていてもらう。

スマホを勉強に使うときは

単語アプリや辞書、動画の講義など、スマホを勉強に使う場面もあります。そのときは、使う時間を決めて机に出し、終わったら元の場所に戻す。参考書と同じ「1科目ルール」で考えるとよいでしょう。辞書をスマホにするか紙にするか迷っている人は「電子辞書と紙の辞書どっちがいい?」、ノートを紙にするかタブレットにするかは「受験勉強のノートは紙かタブレットか」で、使い分けをくわしく書いています。

夜、ベッドでスマホを見続けて寝る時間が遅くなるのも、受験生によくある悩みです。充電器を机の上やまくら元ではなく、別の場所に置くと、寝る前にスマホを見る時間も減らしやすくなります。ほかの受験生の睡眠時間は「受験生の睡眠時間アンケート結果」で紹介しています。

机の片付け方:5ステップの手順

「片付けなさい」と言われても、どこから手をつければよいかわからない人も多いはずです。次の5ステップで進めてみましょう。1〜3は最初に1回だけ、4と5は毎日くり返します。

机の片付け方:5ステップ 1 全部出す 机の上をいったん空に 2 分ける 使う/使わないに分ける 3 しまう 定位置を決めて戻す 4 1科目だけ 今やる科目を机に出す 5 戻す 終わったら5分で元に 4と5は毎日くり返す 1〜3は最初に1回
図4 机の片付け方:5ステップ(例。大学受験合格大作戦 作成)

ステップ1:全部出して、机の上をいったん空にする

机の上の物を、いったん全部床や箱に下ろします。机の上が空になると、どれだけ物がのっていたかがよくわかります。このとき、時間を決めておくのが大切です。片付けそのものに半日かけてしまうと、それはもう勉強をしない言いわけです。

ステップ2:「使う」「使わない」に分ける

下ろした物を、毎日の勉強に使う物と使わない物に分けます。迷う物は「この1週間で使ったか」で決めるとかんたんです。使わない物の中で、思い出の物(写真・手紙・表彰状)は箱へ、いらない物(古いプリント・書けなくなったペン)は処分します。

ステップ3:定位置を決めてしまう

使う物の「帰る場所」を決めます。教科書と問題集は本棚に科目ごと、筆記用具はペンケース、小物は引き出しの箱。引き出しに「英語」「数学」と紙を貼っておくと、迷わずに戻せます。

ステップ4:今やる科目の物だけ出す

勉強を始めるときは、今やる科目の物だけを机に出します。数学をやるなら数学の問題集とノートだけ。英語の単語帳は棚の中です。

ステップ5:終わったら5分で元に戻す

その日の勉強が終わったら、使った物を定位置に戻します。次の日、机に座ったときに何も出ていない状態から始められると、「さあ、やろう」と気持ちを切り替えやすくなります。

参考書・プリントの整理:「1科目ルール」

元の記事は「勉強に関係があるものでも、今やっている科目と違う参考書が散らばっていたりすると、なかなか今の勉強に集中できません」と書いています。勉強の物でも、今やっている科目と違う物は、目に入るとそちらが気になってしまいます。

「1科目ルール」:使う本だけ机に出す 本棚(科目ごと) 英国理社 英数国理社 机の上 数 ① 今やる1冊を出す ② 終わったら戻して次へ ちがう科目の本が目に入らないようにする
図5 「1科目ルール」:使う本だけ机に出す(大学受験合格大作戦 作成)

本棚は科目ごとに並べる

本棚は、英語・数学・国語・理科・社会のように科目ごとにまとめて並べます。科目の中では、毎日使う問題集を手前・取りやすい段に、たまにしか使わない参考書を奥・上の段に。終わった問題集は、別の段にまとめておくと「ここまでやった」という目印にもなります。

プリントは週末にまとめてとじる

学校や塾・予備校のプリントは、もらったまま机に積むと、すぐに山になります。週に1回、科目ごとのファイルにとじると決めておきましょう。いらなくなったプリントはその時に処分します。模試の答案や成績表も、科目ごとにまとめておくと、まちがえた問題の見直しがしやすくなります。まちがえた問題を1冊のノートに集める方法は「入試直前の総復習ノート「バイブル」の作り方」で紹介しています。

ノートも「科目ごと・1冊ずつ」

ノートも同じです。1冊に何科目も書くと、あとで探すのが大変になります。科目ごとに1冊ずつ、表紙に科目名と期間を書いておくと、本棚に並べたときに一目でわかります。東大合格生のノートの取り方は「東大合格生のノートの取り方」が参考になります。

勉強がスランプのときは部屋の模様替え

元の記事のもう一つの主張は、勉強がスランプの時には、思い切って部屋の模様替えをやってしまいましょう、というものです。毎日同じ机・同じ景色で勉強していると、気分が晴れない時期がどうしても出てきます。そんなとき、部屋の様子を変えると、気分が切り替わり、もう一度机に向かうきっかけになります。

スランプのときの模様替えアイデア ↻ 机の向きを変える 壁向き・窓向きをためしてみる ☀ 明かりを見直す 手元を明るく影が出ない向きに ✎ 貼る紙を新しく 目標・予定表を書き直す − 物を減らす 使っていない物を部屋から出す 大がかりでなくてよい。1つ変えるだけでも気分が変わる
図6 スランプのときの模様替えアイデア(例。大学受験合格大作戦 作成)

模様替えは大がかりでなくてよい

「模様替え」といっても、家具を全部動かす必要はありません。次のような小さな変化でも、気分は変わります。

  • 机の向きを変える:壁向きから窓向きへ、または窓向きから壁向きへ。外が見えると気分が晴れる人もいれば、外が気になる人もいます。自分に合う向きをためしましょう。
  • 明かりを見直す:手元が暗いと、ノートの字が見えにくくなります。利き手の反対側から光が来るようにすると、手の影がノートに落ちにくくなります。
  • 壁に貼る紙を新しくする:目標や予定表を、今の自分に合わせて書き直します。
  • 使っていない物を部屋から出す:もう読まない本、使わない物を別の場所に移すだけでも、部屋がすっきりします。

部屋の温度と足元も見直す

模様替えのついでに、部屋の温度や足元も見直してみましょう。昔から「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」といって、頭は涼しく、足元は温かくするのがよいといわれます。冬の勉強部屋の工夫は「頭寒足熱の意味と冬の受験勉強」で、部屋の温度や足元の温め方を図でまとめています。体調そのものを整えるコツは「受験生の体調管理方法まとめ」へ。

スランプのときに読みたい記事

スランプは、勉強が進まないことそのものより、「このままで大丈夫だろうか」という不安のほうがつらいものです。部屋を変えるのと同じように、考え方を少し変えるだけで楽になることもあります。「「上を向いて歩けって言うけど、下を向いて歩くことがあっても、見つかるものはたくさんある」」は、スランプのときに読んでほしい格言の記事です。やる気の波とのつきあい方は「受験のモチベーションの保ち方」で、時期別に書いています。

サクラちゃん

サクラちゃん

最近、机に座っても全然やる気が出なくて…。これってスランプでしょうか?

合格先生

合格先生

受験勉強が長くなると、だれにでもそういう時期はあるよ。元の記事のおすすめは思い切って部屋の模様替え。机の向きを変えるだけでも、景色が変わって気分も変わる。

サクラちゃん

サクラちゃん

机の向きなら、今日すぐできそうです!

合格先生

合格先生

それでいい。ただ、模様替えは1日で終わらせること。何日もかけると、それ自体が勉強からのにげ道になってしまう。終わったら、机の上は今やる科目の物だけにして、再スタートだ。

家の机で集中できないときの勉強場所

片付けても、家ではどうしても集中できない、という人もいます。家族の声やテレビの音、ベッドが近くにあることなど、机の上以外の理由もあるからです。そんなときは、勉強する場所そのものを変えるのも一つの方法です。

  • 学校の教室・自習室:放課後に残って勉強できるか、先生に聞いてみましょう。
  • 地域の図書館の学習室:静かで、まわりも勉強している人が多い場所です。開いている時間や、学習に使えるかどうかは図書館ごとにちがうので、前もって確かめましょう。
  • 家の中の別の場所:リビングの机など、家族の目がある場所のほうが集中できる人もいます。

どこで勉強する場合も、考え方は同じです。持っていくのは今やる科目の物だけ。かばんの中も、机の上と同じように整理しておきましょう。大学に入ったあとの話ですが、京都大学(京大)の附属図書館の学習室については「京大図書館は24時間使える?」で紹介しています。

机の整理整頓でよくある失敗と防ぎ方

よくある失敗なぜ起きる?こうすれば防げる
片付けに半日かけてしまう片付けが「勉強しない言いわけ」になる最初の大掃除は時間を決めて1回だけ。あとは毎日5分
きれいな文房具を買い足す道具をそろえると勉強した気になる今ある物から「毎日使う物」を選ぶ
思い出の物を全部捨てる「捨てないと片付かない」と思いこむ捨てなくてよい。勉強中に見えない所へ移すだけ
3日で元の机に戻る物の定位置が決まっていない「どこに戻すか」を先に決める。引き出しに名前を書く
スマホを「見ないつもり」で机に置く通知が来るとつい手に取る置き場所を机から遠くする(図4)
プリントの山がくずれるもらったまま机に積む週末に科目ごとにとじる・いらない物は捨てる

いちばん多いのは、片付けが勉強の代わりになってしまう失敗です。テスト前に急に部屋の掃除をしたくなった経験はありませんか。片付けは、勉強をはかどらせるための準備です。最初の片付けは時間を決めて1回だけ、あとは毎日5分。これを守れば、片付けが勉強の時間をうばうことはありません。

もう一つは、道具を買いそろえることで満足してしまう失敗です。収納の箱やきれいな文房具は、なくても整理整頓はできます。まずは今ある物で、物の数を減らし、定位置を決めることから始めましょう。

片付けを毎日の習慣にするコツ

整理整頓は、一度やって終わりではなく、毎日続けてはじめて効果が出るものです。勉強の前・後・週末の3つのタイミングで、短い時間の片付けを習慣にしましょう。

片付けを習慣にする3つのタイミング(例) 勉強の前 1分 今やる科目の物だけ出す 勉強の後 5分 使った物を定位置に戻す 週末 15分 プリントを科目ごとにとじる 短い時間でも「毎日」続けると、散らからない机になる
図7 片付けを習慣にする3つのタイミング(時間は例。大学受験合格大作戦 作成)

勉強の前の1分:机に出す物を決める

机に座ったら、まず「今から何をやるか」を決めて、その科目の物だけを出します。何をやるか迷ったら、前の日の勉強の記録を見ましょう。記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」でくわしく書いています。

勉強の後の5分:定位置に戻す

勉強が終わったら、使った物を定位置に戻し、消しゴムのかすを捨て、机の上を空にします。明日の自分のための準備だと思って続けましょう。

週末の15分:プリントと引き出しを見直す

週に1回、たまったプリントを科目ごとにとじ、引き出しの中のいらない物を処分します。この時に、1週間の勉強をふり返って、次の週の計画を立てるのもおすすめです。連休の前には、使う教材を机の上に出しておくと、休みの1日目からすぐに始められます(「ゴールデンウィークで差がつく受験勉強」)。

自分に合う勉強のやり方も確かめる

机の整理整頓は、勉強の「環境」を整えることです。そのうえで、勉強の「やり方」が自分に合っているかも確かめておきましょう。「大学受験の勉強法診断」のチェックリストで、自分のタイプがわかります。基礎から過去問までの進め方は「大学受験勉強法の進め方|合格への階段」にまとめています。

時期別:受験生の机の整え方

机に出す物は、受験までの時期によって変わります。同じ「整理整頓」でも、時期に合わせて中身を入れかえていきましょう。

高1・高2:教科書とノートの定位置づくり

まだ受験まで時間がある時期は、学校の教科書・ノート・プリントがいちばん多い物です。科目ごとの棚とファイルを作り、毎日の授業の物がすぐ出せる形にしておきましょう。この時期に片付けの習慣がつくと、受験生になってから物が増えても困りません。

高3の春〜夏:問題集が増える時期

受験勉強が本格的になると、問題集や参考書が一気に増えます。終わった問題集と、今やっている問題集を分けて並べ、机の上には今週やる物だけを出すようにします。終わった問題集を別の段に並べると、どれだけ進んだかが目に見えて、はげみにもなります。

秋〜入試直前:過去問と見直しノートが主役

入試が近づくと、机の上の主役は志望校の過去問と、まちがえた問題を集めたノートになります。新しい参考書を広げるより、今まで使ってきた物をくり返す時期です。机の前の壁には、試験の日程と、出願の締め切りを書いた紙を1枚貼っておくと、大事な日を見落としにくくなります。

保護者の方へ:机の片付けの声かけ

受験生の机が散らかっていると、つい「片付けなさい」と言いたくなります。そんなときは、片付けそのものを責めるより、「どこに何を戻すか、一緒に決めよう」と声をかけるほうが、本人も動きやすくなります。思い出の物を勝手に捨てたり、机の中を勝手に動かしたりするのは、本人が戸惑うもとになるので避けましょう。スマホの置き場所も、家族で話し合ってルールを決めると守りやすくなります。

まとめ:机周りを片付けると勉強がはかどる

  • 机周りには、無駄に多い筆記用具・スマホ・充電器・クリップ・電卓など、勉強を邪魔する物が意外と隠れている。
  • デスクマットの下の修学旅行の写真やプリクラ、壁の表彰状やラブレターも、勉強中は見えない所へ。捨てなくてよい。
  • 勉強の物でも、今やっている科目と違う参考書はしまう。使う1冊だけ出す「1科目ルール」。
  • 片付けは、全部出す→分ける→しまう→1科目だけ出す→終わったら戻す。4と5は毎日。
  • スマホは「見ないつもり」より置き場所で。机から遠いほど手が伸びにくい。
  • 勉強がスランプの時には、思い切って部屋の模様替え。小さな変化でもよいので、1日で終わらせて再スタート。

勉強の環境づくりで迷ったら「受験の質問・相談」から気軽に聞いてください。

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

机周りを片付けると頭の中も整理され、勉強がはかどる。机の上は「今やる科目の物だけ」。これを毎日の合言葉にしよう!

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

スランプのときは思い切って部屋の模様替え!机の向きを変えるだけでも、気分が変わりそう!

よくある質問

勉強机の上には何を置けばいいですか?

今やっている科目の教科書・参考書・問題集、ノート、毎日使う少しの筆記用具、時計くらいで十分です。スマホ・充電器・クリップ・使わない電卓・ちがう科目の本は、引き出しや棚にしまいます。

机を片付けると本当に勉強がはかどりますか?

目に入る物が少ないと気が散りにくく、物を探す時間も減るため、勉強に集中しやすくなると感じる人は多いです。効果には個人差があるので、自分の机でためしてみましょう。

受験勉強中、スマホはどこに置けばいいですか?

机の上ではなく、引き出しやかばん、できれば別の部屋に置き、音と通知を切ります。机から遠いほど手に取るまでの手間が増え、つい見てしまうことが減ります。

机の片付けはどんな順番でやればいいですか?

机の上の物を全部出し、使う物と使わない物に分け、使う物の定位置を決めてしまいます。勉強のときは今やる科目の物だけを出し、終わったら5分で元に戻します。

勉強がスランプのときはどうすればいいですか?

思い切って部屋の模様替えをするのが一つの方法です。机の向きを変える、明かりを見直す、貼る紙を新しくするなどの小さな変化でもよく、1日で終わらせて勉強を再スタートしましょう。

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出典・参考

  • 元の記事:大学受験合格大作戦「机周りの整理整頓をすると頭の中も整理され勉強がはかどる【受験勉強法】」(2014年7月17日)
  • 写真:大学受験合格大作戦(元の記事の写真)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(手順・時間・模様替えのアイデアは例)

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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