
この記事の結論
- 日本三大清流は、ふつう四万十川(高知県)・柿田川(静岡県)と、中部地方を流れて伊勢湾に注ぐもう1本の川の3つを指すといわれます。国や県が決めた公式の指定ではなく、水のきれいさで知られる川を並べた一般の呼び名です
- もう1本の川の名前は、下のクイズの「答えを見る」を押すと開きます。3つの川はどれも、1985年に環境庁(今の環境省)が選んだ「名水百選」に入っています

この記事は2014年6月に書いた地理のクイズの記事です。2026年の書き直しでは、元のクイズと答え、3つの川の紹介、釣りの話、関連記事をそのまま残し、答えを押すと開く形にしました。そのうえで、3つの川の長さ・水源・特徴を国土交通省や自治体の資料で確かめて表と図にし、「清流」とは何か、名水百選、一級河川と二級河川のちがい、扇状地・三角州・湧水など、地理の勉強につながる話を足しています。地理の勉強の全体は「地理の勉強法【基礎編】」にまとめているので、あわせて読んでください。
日本三大清流クイズ:四万十川・柿田川ともう一つは何川?
地理の問題
日本三大清流は四万十川・柿田川ともう一つは何川?
まずは、何も見ずに考えてみてください。「清流」と呼ばれる川はたくさんありますが、三大清流の3本目として名前が挙がるのは、中部地方の有名な川です。わからない人は、下のヒントを1つずつ開いてください。
ヒントその1(場所)
その川は、岐阜県の山から流れ出し、濃尾平野(のうびへいや)を通って、三重県で別の川と合流し、伊勢湾に注ぎます。下流の一部では愛知県と岐阜県の県境にもなっています。
ヒントその2(仲間の川)
濃尾平野には、大きな川が3本並んで流れています。まとめて「木曽三川(きそさんせん)」と呼ばれます。3本のうち1本は「木曽川」、もう1本は「揖斐川(いびがわ)」です。答えは、残りの1本です。
ヒントその3(有名な行事)
岐阜市では、鵜(う)という鳥を使って鮎(あゆ)をとる「鵜飼(うかい)」が、夏の風物詩として知られています。川の名前は漢字3字で、「長い」「良い」という意味の字が入っています。
うかるくん
四万十川は「日本最後の清流」って聞いたことがあります。柿田川は…初めて聞きました。もう1本はぜんぜん思いつきません。
合格先生
柿田川は静岡県の短い川で、地元以外ではあまり知られていないね。3本目は中部地方の大きな川だよ。地図帳で岐阜県から伊勢湾までをたどってみると、3本の川が並んでいるのがわかるはずだ。
サクラちゃん
3本並んでいる川…。木曽川、揖斐川、それから…。
合格先生
いいところまで来ているね。答えを開いて確かめよう。
答えを見る
答え「長良川」です。
日本の三大清流は
- 四万十川
- 柿田川
- 長良川
(2026年追記)長良川(ながらがわ)は、岐阜県郡上市(ぐじょうし)の大日ヶ岳(だいにちがたけ)に源を発し、岐阜市などを通って、三重県桑名市で揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ川です。国土交通省の資料では、長さ(幹川流路延長)は166km、流域面積は1,985km²です。
※ここから下は、答えを知っている前提で3つの川を説明します。まだ考え中の人は、上の「答えを見る」を開いてから読み進めてください。
日本三大清流とは|四万十川・長良川・柿田川の長さと特徴
日本三大清流とは、水がきれいなことで知られる日本の川のうち、代表として名前が挙がる3本の川のことです。ふつうは四万十川(しまんとがわ、高知県)・長良川(ながらがわ、岐阜県など)・柿田川(かきたがわ、静岡県)の3本を指すといわれます。
ただし、「日本三大清流」は国や県が決めた公式の指定ではありません。観光案内や本、テレビなどで使われてきた一般の呼び名です。「日本三景」や「日本三名園」のように昔から決まった組み合わせとは違い、紹介する人によって別の川が挙がることもあります(諸説あり)。テストで「日本三大清流を答えよ」と出ることはまずありませんが、3つの川はそれぞれ、地理で学ぶ大事なテーマ(清流・湧水・木曽三川と輪中)とつながっています。
3つの川の比較表
| 四万十川 | 長良川 | 柿田川 | |
|---|---|---|---|
| 都道府県 | 高知県(流域は愛媛県にも) | 岐阜県・三重県(下流は愛知県と接する) | 静岡県(駿東郡清水町) |
| 水系 | 渡川(わたりがわ)水系 | 木曽川水系 | 狩野川(かのがわ)水系 |
| 長さ | 196km | 166km | 約1.2km |
| 流域面積 | 2,186km² | 1,985km² | — |
| 水源 | 不入山(いらずやま、1,336m) | 大日ヶ岳(1,709m) | 富士山からの湧き水 |
| 注ぐ先 | 太平洋(土佐湾) | 揖斐川と合流→伊勢湾 | 狩野川と合流→駿河湾 |
| 名水百選(1985年) | 「四万十川」 | 「長良川(中流域)」 | 「柿田川湧水群」 |
| よく言われる特徴 | 日本最後の清流・沈下橋 | 鵜飼・木曽三川 | 日本一短い一級河川(清水町の紹介) |
長さと流域面積は国土交通省の資料、柿田川の長さは清水町の資料によります。四万十川の196kmは、全国109の一級水系の幹川(いちばん中心になる川)の中で11番目の長さです。日本でいちばん長い信濃川(367km)とくらべても、四万十川・長良川がかなり長い川であることがわかります。一方、柿田川はわずか約1.2kmで、棒グラフではほとんど見えません。
元の記事の3つの川の紹介(2014年)
元の記事では、3つの川を次のように紹介していました(2014年当時の百科事典の説明を引用したものです)。
四万十川
四万十川(しまんとがわ)は、高知県の西部を流れる渡川水系の本川で、一級河川 。名水百選、日本の秘境100選にも選ばれている。。四国内で最長の川で、流域面積も吉野川に次ぎ第2位となっている。本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」。全長196km。
柿田川
柿田川(かきたがわ)は、静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川。かつては泉川、周辺地域は泉郷と呼ばれていた。大量の湧水を水源とする日本でも稀有な川。全長は約1.2kmで日本で最も短い一級河川。「かきだがわ」と呼ぶこともある。
長良川
長良川(ながらがわ)は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を発し、三重県を経て揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ木曽川水系の一級河川である。濃尾平野を流れる木曽三川の一つ。下流の一部では愛知県にも面し、岐阜県との県境を成している。全長166km。
いずれの川も「鮎釣り」や「うなぎ釣り」で有名な川です。いつか日本三大清流で釣りをしてみたいものだ。
(2026年追記)長さ(四万十川196km・長良川166km・柿田川約1.2km)は、今の国土交通省・清水町の資料でも同じです。
四万十川|「日本最後の清流」と呼ばれる理由
四万十川は、高知県高岡郡津野町(つのちょう)の不入山(いらずやま、標高1,336m)を水源とし、高知県の西部を大きく蛇行(だこう)しながら流れて、四万十市で土佐湾(太平洋)に注ぐ川です。長さ196kmは四国でいちばん長い川です(四国の大河・吉野川は194km)。
「日本最後の清流」と呼ばれるわけ
元の記事にもあるとおり、四万十川は本流に大きなダムが作られていないことから「日本最後の清流」と呼ばれるようになりました。テレビ番組などで紹介されて全国に知られるようになったといわれます。環境省の名水百選の紹介では、流域の面積の85%が森林で、人の手による改変が小さい川とされています。
正式な名前は「渡川」だった
四万十川は、河川法の上では長いあいだ「渡川(わたりがわ)」が正式な名前でした。「四万十川」の名が広く知られたことなどから、1994年に川の名前が「四万十川」に改められました。ただし、川の仲間全体(水系)の名前は今も「渡川水系」のままです。国土交通省の資料でも「渡川水系 四万十川」と書かれています。地図帳や資料集で「渡川」の文字を見つけたら、四万十川のことだと思い出してください。
沈下橋(ちんかばし)
四万十川の風景で有名なのが沈下橋です。沈下橋は、らんかん(手すり)のない低い橋で、大雨で川の水が増えるとわざと水の中に沈むように作られています。手すりがないので、流木やごみが引っかかって橋がこわれるのを防げるのです。川と人のくらしの知恵として、地理や社会科の教材にもよく登場します。
柿田川|湧き水だけでできた短い一級河川
柿田川は、静岡県駿東郡清水町(しみずちょう)を流れる、狩野川(かのがわ)の支流の一級河川です。長さは約1.2kmしかなく、清水町は「日本一短い一級河川」と紹介しています。
水源は富士山の湧き水
ふつうの川は、山の雨水や小さな沢が集まってできます。ところが柿田川は、川の水のほとんどが湧き水(湧水、ゆうすい)です。文化遺産オンライン(文化庁)の説明によると、柿田川の湧水は、約1万年前の富士山の噴火で流れ出た「三島溶岩流」のすき間から湧き出しています。富士山に降った雨や雪どけ水が地下にしみこみ、すき間の多い溶岩の中を長い時間かけて流れてくるのです。
湧き出す水の量は、資料によって「1日に約100万トン」「約110万立方メートル」などと書かれています(調べた年や資料によって数字がちがいます)。いずれにしても、1日に100万トンをこえるほどの、とても大量の水です。
国の天然記念物と名水百選
柿田川は、2011年9月21日に国の天然記念物に指定されました(静岡県「しずおか文化財ナビ」)。1985年の名水百選には「柿田川湧水群」として選ばれています。天然記念物の川なので、川に入ったり生き物をとったりすることには決まりがあります。見学するときは、清水町の柿田川公園などの案内にしたがってください。
「短いのに、なぜ一級河川なの?」と思った人は、下の一級河川と二級河川のちがいを読んでください。一級河川かどうかは、長さでは決まらないのです。長さの単位「1km=1000m」のメートルがどうやって決まったかは「メートルの定義とは?」で図解しています。
長良川|木曽三川と鵜飼の川
長良川は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳(標高1,709m)を水源とし、郡上八幡(ぐじょうはちまん)・美濃市・関市・岐阜市を通って濃尾平野を流れ、三重県桑名市で揖斐川と合流して伊勢湾に注ぐ川です。長さは166km、流域面積は1,985km²です(国土交通省)。
木曽三川と輪中(わじゅう)
濃尾平野には、東から木曽川・長良川・揖斐川の3本の大きな川が並んで流れています。これをまとめて木曽三川と呼びます。国土交通省の資料では、3本は「木曽川水系」という1つの水系として扱われています。
3本の川にはさまれた下流の低い土地は、昔から洪水に何度も苦しめられてきました。そこで人々は、集落や田畑のまわりをぐるりと堤防で囲みました。これが輪中(わじゅう)です。輪中は中学の社会(地理)でも高校の地理でも登場する言葉で、「洪水から身を守るくらしの工夫」の代表例です。
鵜飼(うかい)と鮎
長良川といえば、岐阜市などで行われる鵜飼が有名です。鵜飼は、鵜(う)という水鳥をあやつって鮎(あゆ)をとる漁で、夜にかがり火をたいて行う様子は夏の風物詩として知られています。長良川の鵜飼の鵜匠(うしょう)は、宮内庁の職員(式部職鵜匠)という珍しい立場にあることでも知られます。
名水百選と郡上八幡
1985年の名水百選には「長良川(中流域)」(美濃市・関市・岐阜市)が選ばれています。さらに、長良川の上流の郡上市(郡上八幡)にある湧き水「宗祇水(そうぎすい、白雲水)」も名水百選の1つです。1本の川の流域から2つの名水が選ばれているのは、それだけ水に恵まれた地域だということです。

合格先生
四万十川は「ダムのない流れ」、柿田川は「湧き水」、長良川は「木曽三川と輪中」。3本とも、地理の大事なテーマの見本なんだ。名前だけでなく、なぜ有名なのかをセットで覚えよう!
清流とは?水がきれいな川の条件
清流(せいりゅう)とは、文字どおり「清らかな流れ」、つまり水が澄んできれいな川の流れのことです。国語辞典では「清らかな水の流れ」と説明されます。ただし、「この数字をこえたら清流」という決まった基準があるわけではありません。
水のきれいさを表す目安:BOD
川の水のきれいさを調べるときによく使われる目安がBOD(生物化学的酸素要求量)です。水の中の汚れ(有機物)を微生物が分解するときに使う酸素の量で、数字が小さいほど水がきれいです。国土交通省は毎年、全国の一級河川の水質を調べて公表しており、BOD の値が特に小さい川を「水質が最も良好な河川」として紹介しています。
ここで大事なのは、「日本三大清流」と「水質の調査で上位の川」は同じではないということです。三大清流は、水のきれいさに加えて、景色・ダムのない流れ・湧き水・鮎や鵜飼などの文化もふくめたイメージの呼び名です。数字で比べたいときは、国土交通省の水質の公表を見るのが確かです。BOD は高校の化学基礎・生物基礎や、共通テストの「地理総合,地理探究」の環境問題の資料にも出てくる言葉なので、覚えておくと得をします。
名水百選とは
名水百選は、1985年(昭和60年)に当時の環境庁が、全国の湧き水や川などから100か所を選んだものです。水質・水量・まわりの環境がよいことに加え、地域の人たちが水を守る活動をしていることが選ばれる条件になりました。2008年(平成20年)には環境省が「平成の名水百選」としてさらに100か所を選び、合わせて200か所になっています。
日本三大清流の3本は、どれも1985年の名水百選に入っています(四万十川・長良川(中流域)・柿田川湧水群)。「清流」という呼び名には公式の基準がありませんが、名水百選は国が選んだリストなので、「きれいな水の場所」を調べるときの手がかりになります。名水百選は環境省のホームページで都道府県ごとに一覧を見ることができます。
一級河川と二級河川のちがい|柿田川が短いのに一級河川のわけ
日本の川は、河川法という法律で種類が決められています。
- 一級河川:国にとって特に大事な水系(一級水系)の川。国土交通大臣が指定します。一級水系は全国に109あります。
- 二級河川:一級水系以外の水系で、地域にとって大事な川。都道府県知事が指定します。
- 準用河川:一級・二級以外で、市町村長が指定する川。
ポイントは、一級河川かどうかは「その水系が大事かどうか」で決まり、1本1本の川の長さでは決まらないことです。柿田川は狩野川水系という一級水系に属する支流なので、約1.2kmと短くても一級河川になっています。同じように、長良川は木曽川水系、四万十川は渡川水系という一級水系の川です。
水系の考え方は、テストでは「本流と支流」「流域」「分水界(分水嶺)」とあわせて問われます。流域面積は、雨が降ったときにその川に水が集まる範囲の広さのことで、日本でいちばん流域面積が広いのは利根川です。「いちばん長い川(信濃川)」と「いちばん流域面積が広い川(利根川)」は別の川なので、まちがえないようにしましょう。日本一の山や「日本で一番高かった山」の話は「「天保山の高さ」と「日本で一番高かった山」は富士山ではない?」、日本一面積の小さい都道府県は「地理のお勉強クイズ「日本一面積の小さい都道府県はどこ?」」でクイズにしています。
地理の勉強につなげる|扇状地・三角州・湧水
三大清流のクイズを、地理の勉強に広げてみましょう。川は、水を運ぶだけでなく、土地の形(地形)をつくるはたらきをしています。
上流:V字谷
山の中の上流では、川の流れが速く、川底を深くけずります。そのため、横から見るとアルファベットの V の形をした深い谷ができます。これをV字谷といいます。
山のふもと:扇状地
川が山から平地に出ると、流れが急におそくなり、運んできた石や砂を積もらせます。こうしてできる扇(おうぎ)の形の土地が扇状地です。扇状地の真ん中(扇央)は水はけがよいので、昔から果樹園などに使われてきました。扇状地のはし(扇端)では、地下にしみこんだ水が湧き水として出てくることがあります。名水百選にも「黒部川扇状地湧水群」(富山県)のように、扇状地の湧き水が選ばれています。
河口:三角州
川が海に出る河口では、さらに流れがおそくなり、細かい砂や泥が積もって平らな土地ができます。これが三角州(デルタ)です。濃尾平野の下流の低い土地も、木曽三川が運んできた土砂でできた土地で、だから洪水に備える輪中が必要だったのです。
湧水と火山
柿田川のように、火山のふもとには湧き水が多く見られます。火山から流れ出た溶岩や、火山の噴出物が積もった地層はすき間が多く、雨水がしみこみやすいからです。富士山のまわりには、柿田川のほかにも湧き水の名所がいくつもあります。「火山→地下水→湧き水→川」という流れで覚えると、地理と地学のどちらにも役立ちます。
地図や統計の読み方は「地理の勉強法【基礎編】」、気象と地理のつながりは「台風の名前と番号の付け方」の記事でも、偏西風や太平洋高気圧の話といっしょに説明しています。川の水量は台風や梅雨の大雨で大きく変わるので、気象の知識とセットにすると理解が深まります。
サクラちゃん
三大清流のクイズから、扇状地や三角州の話になるとは思いませんでした。
合格先生
地理は「なぜそこにあるのか」を考える教科なんだ。柿田川の水がきれいなのは、富士山の溶岩がろ過しているから。長良川の下流に輪中があるのは、三角州の低い土地だから。理由がわかると、暗記がぐっと楽になるよ。
うかるくん
地図帳で3本の川をたどってみます!
合格先生
いいね。地図帳に線を引いて、気づいたことを書きこむ。それがいちばんの地理の勉強法だよ。
鮎釣り・うなぎ釣りと三大清流|鮎とうなぎの一生
元の記事では、「いずれの川も「鮎釣り」や「うなぎ釣り」で有名な川です。いつか日本三大清流で釣りをしてみたいものだ。」と書きました。鮎とうなぎは、どちらも川と海を行き来する魚です。
- 鮎(あゆ):秋に川の下流で卵からかえった子どもは、いったん海に下り、春になると川をさかのぼってきます。夏に川の石についた藻(コケ)を食べて大きくなり、秋に卵を産むと一生を終えます。寿命がおよそ1年なので「年魚(ねんぎょ)」とも書かれます。きれいな川にすむ魚として知られ、清流のシンボルのような魚です。
- うなぎ:日本のうなぎ(ニホンウナギ)は、日本から遠くはなれたマリアナ諸島の西の海で生まれると考えられています。海流にのって日本の近くまで来て、川をさかのぼって育ちます。
ただし、釣りをするときは、川ごと・季節ごとに漁業の決まり(遊漁券や禁漁期間など)があります。特に柿田川は国の天然記念物なので、生き物をとることには厳しい決まりがあります。実際に釣りに行くときは、その川の漁業協同組合や自治体の案内で必ず確かめてください。
京都の鴨川でうなぎ釣りをするために年券を買った話は「「蒲焼」読めそうで読めない漢字。鴨川の年券を買ってしまった・・・」、うなぎ釣りをしていたらサンショウウオがかかった話は「サンショウウオは両生類?爬虫類?」、うなぎ釣りの結果と土用の丑の日の決め方は「うなぎ釣りの結果報告と土用の丑の日カレンダー」で紹介しています。京大の近くを流れる鴨川のまわりの様子は「京大周辺地図」にも描いています。
「日本三大〇〇」クイズに挑戦(答えは押すと開く)
「日本三大清流」のほかにも、「日本三大〇〇」はたくさんあります。ここでは、地理や歴史で出てくる、よく知られたものを集めました。3つ全部言えるか挑戦してみてください。
第1問 日本三景は?
答えを見る
答え:松島(宮城県)・天橋立(京都府)・宮島(広島県、厳島)
江戸時代から「三景」として知られる、海辺の景色の名所です。天橋立は、砂が細長く積もってできた砂州(さす)という地形の代表例で、地理の教科書にもよく出てきます。
第2問 日本三名園は?
答えを見る
答え:兼六園(石川県金沢市)・偕楽園(茨城県水戸市)・後楽園(岡山県岡山市)
どれも江戸時代に大名が作った庭園です。偕楽園は梅、兼六園は冬の雪づりでも有名です。
第3問 日本三大急流は?
答えを見る
答え:最上川(山形県)・富士川(山梨県・静岡県)・球磨川(熊本県)
最上川は松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」の句でも知られます。日本の川は、大陸の川とくらべて短くて流れが急なのが特徴で、これも地理でよく問われるポイントです。
第4問 日本三名山(三霊山)は?
答えを見る
答え:富士山・立山・白山
昔から信仰の山として知られてきた3つの山です。富士山の湧き水が柿田川の水源になっていることは、この記事で説明したとおりです。
「三大〇〇」は、組み合わせが昔から決まっているもの(日本三景など)と、紹介する人によってちがうもの(日本三大清流など)があります。調べるときは、いつ・だれが言い始めたのかにも注目すると、知識がより確かになります。頭を使うクイズが好きな人は「「生物」にあるけど「化学」にないものは?頭の体操クイズ」や「英語のなぞなぞ Humpty Dumpty」、漢字のクイズなら「「蒲公英」読めますか?」にも挑戦してみてください。
「清流」「湧水」の漢字と読み方
この記事に出てきた言葉には、読み方に気をつけたいものがいくつかあります。
| 言葉 | 読み | 意味・ポイント |
|---|---|---|
| 清流 | せいりゅう | 清らかな水の流れ。「清」の訓読みは「きよ(い)」 |
| 湧水 | ゆうすい | 地下から自然に湧き出る水。「湧く(わく)」 |
| 源 | みなもと・ゲン | 川の水が流れ出す所。「水源」「源流」 |
| 流域 | りゅういき | 雨がその川に集まる範囲。「流域面積」 |
| 四万十川 | しまんとがわ | 「しまんと」は数の読みではない固有の地名 |
| 揖斐川 | いびがわ | 「揖」「斐」はどちらも常用漢字外 |
| 鵜飼 | うかい | 「鵜」は常用漢字外の字 |
| 沈下橋 | ちんかばし | 水が増えると沈む橋 |
常用漢字の書き順・読み・漢検の級は「漢字合格大作戦」の1字ページで確かめられます。季節の言葉や読めそうで読めない言葉は「二十四節気の読み方クイズ」、国語の勉強全体は「国語まとめ」もどうぞ。
地理の勉強法:クイズから入って地図で確かめる
「日本三大清流」のようなクイズは、地理の勉強の入口にぴったりです。次の順で使ってみましょう。
- クイズで興味をもつ:「もう1本は何川?」と考えるだけで、川の名前が頭に残ります。
- 地図帳で場所を確かめる:川の水源から河口までを指でたどり、通る県・平野・注ぐ海を確かめます。
- 理由を調べる:「なぜ清流なのか」「なぜ短いのに一級河川なのか」を、この記事のように調べます。
- 教科書の言葉とつなげる:扇状地・三角州・輪中・流域など、教科書の太字の言葉と結びつけます。
このように「興味→調べる→教科書とつなげる」の順で勉強すると、知識が長持ちします。興味をきっかけに勉強を広げる方法は「勉強ができるようになる方法は「興味をもつ」こと」、北方領土の島の覚え方は「北方領土を覚えよう」でも紹介しています。

うかるくん
四万十川はダムのない流れ、柿田川は富士山の湧き水、もう1本は木曽三川! 「三大清流」から、扇状地も輪中も一気に覚えられました!
まとめ:日本三大清流と地理のポイント
- 日本三大清流は、ふつう四万十川・長良川・柿田川の3本を指すといわれる。国の公式の指定ではなく、一般の呼び名(諸説あり)。
- 四万十川(高知県、196km):四国でいちばん長い川。本流に大きなダムがなく「日本最後の清流」。正式な名前は1994年まで「渡川」。沈下橋が有名。
- 長良川(岐阜県など、166km):木曽三川の1つ。鵜飼で有名。下流の濃尾平野には輪中がある。
- 柿田川(静岡県、約1.2km):富士山の三島溶岩流から湧き出す水でできた川。国の天然記念物(2011年)。
- 3本とも1985年の名水百選に入っている。一級河川かどうかは長さではなく水系の大切さで決まる。
地理や勉強法の質問は「受験の質問・相談」でも受け付けています。
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よくある質問
日本三大清流は公式に決められたものですか?
いいえ。国や県が指定したものではなく、水のきれいさで知られる川を並べた一般の呼び名です。紹介する人によって別の川が挙がることもあります。
四万十川が「日本最後の清流」と呼ばれるのはなぜですか?
本流に大きなダムが作られていないためといわれます。長さは196kmで四国でいちばん長い川です。
柿田川はなぜ短いのに一級河川なのですか?
一級河川は長さではなく、国にとって大事な水系かどうかで決まるからです。柿田川は一級水系の狩野川水系に属する支流で、長さは約1.2kmです。
一級河川と二級河川の違いは何ですか?
一級河川は国土交通大臣が指定する一級水系の川で、全国に109水系あります。二級河川は一級水系以外の水系の大事な川で、都道府県知事が指定します。
名水百選とは何ですか?
1985年に環境庁(今の環境省)が全国の湧き水や川から選んだ100か所です。2008年には平成の名水百選が選ばれ、合わせて200か所になりました。
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出典・参考
- クイズ・答え・3つの川の紹介(2014年当時の百科事典の説明の引用)・釣りの話・関連記事は2014年の元の記事による
- 四万十川の幹川流路延長196km・流域面積2,186km²・水源の不入山(1,336m)・渡川水系:国土交通省「日本の川 四万十川」・渡川水系の概要(2026年10月23日確認)
- 長良川の幹川流路延長166km・流域面積1,985km²・水源の大日ヶ岳(1,709m)・桑名市で揖斐川と合流:国土交通省 木曽川水系の概要(2026年10月23日確認)
- 吉野川の幹川流路延長194km:国土交通省「日本の川 吉野川」
- 柿田川の長さ約1.2km・湧水量:静岡県清水町「柿田川」特設サイト。三島溶岩流からの湧水:文化遺産オンライン「柿田川」。国の天然記念物指定(2011年9月21日):静岡県「しずおか文化財ナビ 柿田川」(2026年10月23日確認)
- 名水百選(1985年)の「四万十川」「柿田川湧水群」「長良川(中流域)」「宗祇水(白雲水)」「黒部川扇状地湧水群」・平成の名水百選(2008年):環境省 名水百選(2026年10月23日確認)
- 一級河川・二級河川・準用河川:河川法。一級水系109:国土交通省
- 図:大学受験合格大作戦 作成(地図はおおまかな形)。写真:元の記事(2014年)の写真
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦












