この記事の結論
- 独学(塾や予備校に通わず、学校の授業と参考書・問題集で自分で勉強すること)でも大学受験には合格できます。かぎは、①志望校の入試科目を確かめる→②今の位置を知る→③段階ごとに参考書を1冊ずつ→④入試の日から逆算した計画→⑤質問先とふり返りを先に決めるの5つの手順です。
- 独学の弱点は質問しにくい・計画がくずれやすい・情報が入りにくい・自己流になりやすいことです。学校の先生、受験掲示板、模試、勉強記録などを「仕組み」として先に用意すれば、弱点は小さくできます。
この記事は、2011年11月に書いたものです。もとは、合格大作戦で行ったアンケート「あなたの勉強スタイルは?」の途中経過を伝える、短いお知らせでした。そのとき、塾や予備校に頼らず、独学で頑張っている方が思った以上に多いことがわかりました。
独学で大学受験にいどむ人は、今も少なくありません。そこで2026年10月に、題材を「独学(自学)で大学受験に合格する勉強法」に広げて書き直しました。独学のメリット・デメリット、独学で伸びる人の4つの力、合格までの5つの手順、参考書の選び方、計画の立て方、わからない所の質問の仕方、教科別のコツとよくある失敗を、図でまとめます。
高校を卒業したあとに家で勉強する「宅浪」から旧帝大をめざす方法は「宅浪から旧帝大に合格する勉強法」にくわしく書きました。この記事では、現役の高校生も浪人生も使える、塾・予備校に通わない勉強の進め方に絞って説明します。
独学で大学受験をする人は多い?2011年のアンケート「あなたの勉強スタイルは?」
2011年11月の元の記事では、アンケートの途中経過を次のようにお伝えしました(当時の文のまま、少し整えて載せます)。
先日「あなたの勉強スタイルは?」というアンケートを実施しました。
「予備校や塾に任せている」と回答した人が思ったより少なく、「参考書・問題集で自学のみ」「学校の勉強のみ」といった回答が思った以上にありました。
まだまだ回答数が少ないのでなんともいえませんが、塾・予備校離れが進み独学で勉強しようとする人が増えつつあるということかもしれません。
景気が悪いので塾代・予備校代を節約しているということかもしれません。
独学で勉強している人はインターネットを活用していろいろ調べるのでたまたま回答者に独学の方が多いということかもしれません。
まだまだアンケートを継続していますのでご協力のほどよろしくお願いいたします。
(予備校派?自学派?通信教育派?家庭教師派? 受験を終えられた方は後輩へのアドバイスとしてご回答いただければ幸いです。)
アンケートは2011年当時の外部の投票の仕組みで行ったもので、今は結果が残っていません。そのため、この記事では回答の数や割合は書いていません。元の記事にあった3つの理由(独学が増えている・塾代を節約している・ネットで調べる人が答えやすい)も、当時の推測として残しています。
勉強スタイルは5つに分けられる
元の記事の最後に出てくる「予備校派・自学派・通信教育派・家庭教師派」に、「学校の勉強のみ」を足すと、大学受験の勉強スタイルは図1の5つに分けられます。実際には、学校の授業を土台にして参考書で自学し、苦手な科目だけ別の方法を使う、というように組み合わせている人も多いはずです。
| 勉強スタイル | どんな勉強? | 向いている人 |
|---|---|---|
| 予備校・塾に任せる | 授業・教材・模試・進路の情報をまとめて受ける | 教えてもらうと理解が速い人、ひとりだとペースがくずれる人 |
| 学校の勉強のみ | 学校の授業・課題・定期テストを中心に進める | 授業の質が高い学校の人、課題をきちんとこなせる人 |
| 参考書・問題集で自学 | 自分で選んだ本を、自分の計画で進める | 計画を立てて守れる人、解説を読んで理解できる人 |
| 通信教育 | 届く教材や動画で、決まったペースで進める | 家で勉強したいが、教材選びや計画を任せたい人 |
| 家庭教師 | 1対1で、自分に合わせて教えてもらう | 質問したい所が多い人、苦手科目をしぼって立て直したい人 |
この記事でいう独学は、表の「学校の勉強のみ」と「参考書・問題集で自学」を合わせたものです。塾や予備校の授業を受けず、学校の授業と市販の参考書・問題集を使って、自分で計画を立てて勉強することを指します。自学自習(じがくじしゅう)とも言います。
独学で大学受験 メリット・デメリット
独学には、図2のようなメリットとデメリットがあります。どちらも「独学だから必ずそうなる」というものではなく、やり方しだいで大きくも小さくもなる点が大切です。
独学のメリット
- お金がかかりにくい:かかるのは参考書・問題集、模試の受験料などが中心です。元の記事でも「塾代・予備校代を節約している」かもしれない、と書きました。
- 自分のペースで進められる:わかっている所はとばし、苦手な所にはじっくり時間をかけられます。授業の進み方に合わせる必要がありません。
- 移動の時間がない:家や図書館の自習スペースなど、思い立ったらすぐに始められます。
- 自分で考える力がつく:すぐに人に聞けない分、解説を読みこみ、教科書にもどって自分で理解する習慣がつきます。この力は、大学に入ってからも役に立ちます。
独学のデメリット
- 質問しにくい:わからない所で手が止まり、時間がかかってしまうことがあります。
- 計画がくずれやすい:決まった授業の時間がないので、やる日とやらない日の差が大きくなりがちです。
- 情報が入りにくい:入試の変更や、全体の中での自分の位置がわかりにくくなります。
- 自己流になりやすい:答案の書き方のくせや、まちがった覚え方に、自分では気づきにくくなります。
デメリットの多くは、人とのつながりと仕組みで補えます。質問先を決めておく、計画表と勉強記録をつける、模試を予定に入れる、といった方法です。この記事の後半で、ひとつずつ説明します。
独学で合格できる?
「塾に行かないと合格できないのでは」と不安になる人もいますが、大学入試で問われるのは、高校の教科書の内容をどこまで深く理解し、使えるかです。教科書と参考書・問題集、過去問があれば、勉強に必要な材料はそろいます。大事なのは、材料をどの順番で、どのくらいくり返すかです。勉強法の全体の考え方は「大学受験の勉強法の基本」にまとめました。
独学に向いている人:伸びる人の「4つの力」
塾や予備校では、先生が「計画」と「確認」の役をしてくれます。独学では、先生役も生徒役も、自分ひとりでこなすことになります。そのために必要なのが、図3の4つの力です。
- 計画する力:入試の日から逆算して、いつまでに何を終えるかを決める力です。
- 進める力:決めた参考書を、決めた量だけ、毎日コツコツ進める力です。
- 確かめる力:解き直しや小テスト、模試で、本当にできるようになったかを確かめる力です。
- 直す力:うまくいっていないと気づいたら、計画ややり方を変える力です。
4つの力は、最初からそろっている必要はありません。回しているうちに強くなる力です。まずは1週間の計画を立てて、週の終わりにふり返ることから始めましょう。自分にどんな勉強法が合っているかは「大学受験の勉強法診断(24問のチェックリスト)」で確かめられます。
独学をおすすめしにくい場合
次のような場合は、独学だけにこだわらず、学校の先生に相談したり、苦手な科目だけ人に教わる方法を考えたりするのも一つです。
- 教科書の説明を読んでも、ほとんど理解できない科目がある
- 計画を立てても、ほとんど手をつけられない日が続いている
- 志望校の入試の形(記述・論述・小論文・面接など)を、ひとりで練習する方法がわからない
独学か塾・予備校か、の二つにひとつではありません。独学を土台にして、足りない部分だけ外の力を借りるという考え方もあります。どの方法を選ぶかは、家族とよく話し合って決めましょう。保護者の方は「保護者向け学習法|家庭学習の支え方」も参考にしてください。
独学で大学受験に合格する勉強法:5つの手順
独学で合格するための流れを、図4の5つの手順にまとめました。順番に説明します。
手順1:志望校と入試科目を確かめる
最初にやることは、志望校の入試に何が出るのかを、公式の情報で確かめることです。大学の公式サイトの入試のページや募集要項(入学者選抜要項)を見て、共通テストで使う科目、2次試験(個別学力検査)の科目、配点を確かめます。塾や予備校に通っていれば教えてもらえることも、独学では自分で調べる必要があります。うわさやネットの書きこみではなく、公式の発表で確かめることが大切です。
手順2:今の自分の位置を知る
次に、今の自分が志望校からどのくらいはなれているかを知ります。模試の結果を見る、志望校の過去問を1年分だけのぞいてみる、といった方法があります。過去問は、この時点では解けなくてかまいません。「どんな問題が出て、何ができればよいのか」をつかむのが目的です。過去問の手に入れ方は「大学の過去問を無料で手に入れる方法」に、合格の可能性の見方は「本当の合格可能性の見方」にあります。
手順3:段階ごとに参考書を1冊ずつ決める
今の位置と志望校の間を、基礎→標準→過去問という段階に分け、段階ごとに1冊ずつ参考書を決めます。くわしくは次の章で説明します。
手順4:入試の日から逆算して計画を立てる
入試の日から逆算して、季節ごと、月ごと、週ごと、日ごとの目標に分けます。「今日やること」が問題番号まで決まっていれば、机に向かってから迷う時間がなくなります。くわしくは計画の章で説明します。
手順5:質問先とふり返りを決めておく
独学でいちばん困るのは、わからない所で止まってしまうことです。だれに、どこで質問するかを、勉強を始める前に決めておきましょう。あわせて、勉強記録をつけて週に1回ふり返る日を決めておくと、計画がくずれても立て直せます。
この5つの手順は、段階を一段ずつ上る「合格への階段」の考え方とも同じです。自分に合うやり方を作るときは「オリジナル勉強法の作り方」も読んでみてください。
独学の参考書の選び方
独学では、参考書と問題集が先生の代わりです。だからこそ、選び方と使い方がとても大切です。図5のように、段階を4つに分けて考えると選びやすくなります。
1段目:教科書と教科書傍用問題集
いちばん下の段は、学校で使っている教科書と、教科書に合わせた問題集(傍用問題集)です。学校の授業を受けている人なら、すでに手元にあるはずです。独学のスタートは、新しい本を買うことではなく、今ある教科書を全部わかるようにすることです。
2段目:網羅型の参考書
次は、入試に必要な基本の解法がひと通りそろっている網羅型(もうらがた)の参考書です。例題をくり返し、解法を見ないで解けるようにします。数学の網羅型の参考書の進め方は「数学の勉強法|解法の暗記→演習→過去問」にあります。
3段目:標準レベルの問題集
解法がそろったら、入試の標準レベルの問題集で、「どの解法を使うか」を自分で選ぶ練習をします。解けなかった問題に印をつけ、2周目・3周目は印の問題だけを解き直します。
4段目:志望校の過去問
最後は、志望校の過去問です。本番と同じ時間で解き、答案を書き、解答例とくらべて直します。
本屋で参考書を選ぶときの4つのポイント
- 解説がくわしいか:独学では、解説が先生の代わりです。答えだけでなく「なぜそうなるのか」が書いてある本を選びます。
- 今の自分のレベルに合っているか:例題を2〜3問読んでみて、半分くらいわかる本が目安です。まったくわからない本は、1段下から始めましょう。
- 読みやすいか:文字の大きさ、図の多さ、ページの見やすさは人によって合う・合わないがあります。何冊か手に取ってくらべましょう。
- やり切れる量か:分厚い本を途中でやめるより、薄い本を何周もするほうが力になります。
大事なのは、1つの段に1冊を決めて、くり返すことです。1冊を何度も反復する勉強法は「基本書を1冊に絞って反復する勉強法」に、問題集の使い方の心がまえは「「問題集を終わらせることを目標にしてはならない」の意味」に書きました。英語の参考書を選ぶ順番は「英語の勉強法|大学受験英語の順番と9段のロードマップ」が参考になります。
独学の計画の立て方:入試の日から逆算する
独学には、授業の時間割がありません。だから、自分で時間割を作ることが必要です。計画は、図6のように「入試の日」から逆算して立てます。
大きな目標から、今日の行動へ
- 入試の日:志望校の試験日と、共通テストの日を書き出します。
- 季節ごとの目標:「夏までに基礎の参考書を終える」「秋から過去問に入る」など、大まかな区切りを決めます。
- 今月の目標:その月に、どの参考書のどこまで進むかを決めます。
- 今週の目標:月の目標を4つに分けます。週の最後の1日は、遅れを取りもどす「予備の日」にしておくと安心です。
- 今日やること:「数学の問題集の何番から何番まで」のように、問題番号まで決めます。
計画は「直すもの」と考える
計画どおりに進むことは、まずありません。大切なのは、ずれたことに早く気づいて直すことです。毎日、その日にやったことと、できなかったことを短く記録しておけば、週の終わりにふり返って計画を直せます。記録のつけ方は「勉強記録(勉強ログ)のつけ方」を見てください。
「あとでやる」をなくす
独学でいちばんこわいのは、「今日はいいか、明日やろう」が続くことです。先延ばしをやめる考え方は「「いつかできることは今日もできる」の意味」と「「今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある」の意味」にまとめました。ほかの受験生がどのくらい勉強しているかは「受験生の勉強時間は一日何時間?」、勉強する場所の整え方は「机周りの整理整頓で勉強がはかどる」が参考になります。長い休みの使い方は「ゴールデンウィークで差がつく受験勉強」にもあります。

合格先生
独学の計画は、入試の日→季節→月→週→今日の順に小さく分けるのがコツ。「今日やること」は問題番号まで決めておけば、机に向かってすぐに始められるよ。
独学でわからない所はどこで質問する?
独学の弱点のひとつが「質問しにくい」ことです。でも、質問できる場所は意外とたくさんあります。図7のように、まず自分で調べ、それでもわからなければ人に聞くという順番で考えましょう。
①②自分で調べる:解説・教科書・別の参考書
わからない問題に出会ったら、まず解説を1行ずつ読みます。どの行でわからなくなったのかを見つけたら、教科書のその単元にもどります。それでもわからなければ、別の参考書で同じ単元を読んでみます。説明のしかたが変わるだけで、わかることがよくあります。言葉の意味を確かめるには辞書も役に立ちます(「電子辞書と紙の辞書どっちがいい?」)。
③学校の先生:いちばん身近な専門家
独学の人にとって、学校の先生はいちばん身近な専門家です。授業のあとや休み時間に、遠慮せずに質問しましょう。先生に質問すると、わからない所が解けるだけでなく、自分の勉強のしかたについて助言をもらえることもあります。卒業した人も、出身高校の先生に進路の相談ができる関係を保っておくと心強いです。
④友だち・先輩:教え合う
同じ志望校をめざす友だちや、受験を終えた先輩も、大切な質問相手です。人に教えると、自分の理解のあいまいな所にも気づけます。教え合う関係を作っておくと、独学の孤独もやわらぎます。
⑤受験掲示板「100点BBS」:受験生どうしで情報交換
受験掲示板「100点BBS」には、大学ごとの掲示板があり(たとえば京都大学受験掲示板)、同じ大学をめざす受験生どうしで情報交換ができます。独学では入りにくい「ほかの受験生が何をしているか」を知る手がかりになります。ただし、掲示板の書きこみは公式の情報ではありません。入試の日程や科目は、必ず大学の公式の発表で確かめましょう。
⑥合格大作戦の「受験の質問・相談」
勉強法や参考書選び、志望校選びの悩みは、合格大作戦の「受験の質問・相談」でも受け付けています。
質問するときの3つのコツ
- どこまでわかったかを伝える:「全部わかりません」ではなく、「解説のこの行から先がわかりません」と伝えると、答える人も教えやすくなります。
- 自分で考えたことを見せる:途中まで書いた答案やメモを見せると、どこでつまずいたかがすぐにわかります。
- 聞いたら、もう一度ひとりで解く:教えてもらってわかった気になっても、ひとりで解けなければ本番では使えません。数日後に解き直しましょう。
うかるくん
塾に行っていないので、わからない問題があるとずっと止まってしまいます。先生に聞くのも、なんだか気が引けて……。
合格先生
まずは解説のどの行でわからなくなったのかを見つけよう。そこが分かれば、教科書にもどるか、別の参考書を読むか決められるよ。それでも残ったら、「この行から先がわかりません」と言って学校の先生に聞けばいい。先生は質問に来てくれる生徒をうれしく思うものだよ。
うかるくん
「どこからわからないか」を自分で見つけてから聞くんですね。明日、先生に聞いてみます!
「学校の勉強のみ」で合格するには:学校を独学の中心にする
元の記事のアンケートでは、「学校の勉強のみ」という回答も思った以上にありました。独学といっても、ひとりで全部をやる必要はありません。学校の授業・課題・定期テストを独学の中心にするのが、いちばん無理のない方法です。
授業を「予習→授業→復習」で回す
教科書を先に読んで、わからない所に印をつけておくと、授業はその答え合わせの時間になります。授業のあとは、その日のうちに教科書の例題と傍用問題集を解きます。この3つを回すだけで、教科書の内容はかなり定着します。
定期テストを「小さな入試」にする
定期テストは、範囲が決まっていて、結果がすぐに返ってくる練習の場です。定期テストで高い点を取ることは、そのまま入試の基礎になります。定期テストを生かした勉強は「中学生から東大を目指す勉強法|定期テストで成績を上げるコツ」にも書きました。
学校の進度と入試の時期のずれに注意
学校によっては、入試の範囲が授業で終わるのが受験の直前になることがあります。その場合は、自分で先に教科書を読み進めておく必要があります。学校の年間の予定を先生に確かめ、入試までに間に合うかを早めに見ておきましょう。
独学で大学受験:教科別の勉強法のコツ
教科ごとに、独学で気をつけたい点をまとめます。教科ごとのくわしい勉強法は、それぞれのリンク先を見てください。
英語:単語・文法・読解・英作文の順に
英語は、単語と文法の土台がないと、読解も英作文も伸びません。単語帳と文法の問題集を1冊ずつ決めて毎日くり返し、そのうえで長文読解や英作文に進みます。英作文は自分で採点しにくいので、模範解答とくらべるだけでなく、学校の先生に添削をお願いできると力がつきます。英語の勉強の全体は「大学受験の英語勉強法まとめ」にあります。
数学:解法を見ないで解けるまでくり返す
数学の独学では、解説を読んで「わかった」で終わらせないことが大切です。何も見ずに、もう一度最初から解けるかを確かめましょう。記述式の答案は、解答例と1行ずつくらべて、説明の足りない所を赤で書きこみます。答案の書き方は「答案の書き方のコツ」にまとめました。
国語:記述は本文の根拠からまとめる
現代文の記述は、自分の感想ではなく、本文の中の根拠をもとにまとめる問題です。設問の条件を確かめ、本文から根拠を探し、字数に合わせてまとめる手順を、過去問でくり返します。手順は「現代文の記述問題の対策・勉強法」にあります。
理科・社会:共通テストだけか、2次でも使うか
理科・社会は、志望校の入試で共通テストだけで使うのか、2次試験でも使うのかで、勉強の深さが変わります。手順1で確かめた入試科目をもとに、時間の配分を決めましょう。共通テストの全体の進め方は「共通テストの勉強法|教科のバランスと3年間の計画」に書きました。
サクラちゃん
独学でがんばるつもりですが、苦手な科目だけは、どうしてもひとりだと進みません。やっぱり塾に行ったほうがいいのでしょうか?
合格先生
独学か塾か、の二つにひとつと考えなくていいんだ。得意な科目は独学で進めて、苦手な科目だけ人に教わるという組み合わせもある。まずは学校の先生に、その科目の勉強のしかたを相談してみよう。どうするかは、家族ともよく話し合って決めてね。
サクラちゃん
全部をひとりでやらなくてもいいんですね。まずは先生に相談してみます!
独学のよくある失敗5つと対策
失敗1:参考書を買い集めるだけで満足する
独学は教材を自由に選べる分、新しい参考書を次々に買ってしまいがちです。本棚に参考書が増えても、力はつきません。1つの段階に1冊を決めて、くり返しましょう。勉強法を調べることに夢中になる「勉強法マニア」にならないコツは「オリジナル勉強法の作り方」に書きました。
失敗2:計画を立てるだけで終わる
きれいな計画表を作ることに時間をかけすぎて、勉強が始まらないことがあります。計画はあとで直すものです。大まかに立てたら、まず始めましょう。
失敗3:わからない所をそのままにする
わからない所に印をつけないまま先に進むと、あとで同じ所でまたつまずきます。わからない所には印をつけ、図7の順番で質問先をたどりましょう。
失敗4:模試を受けずに自己流で進める
模試を受けないと、全体の中での自分の位置も、記述の答案のくせもわかりません。独学こそ、模試を予定に入れて区切りにすることが大切です。模試の結果は、計画を直すための材料として使います。
失敗5:ひとりでかかえこむ
独学は、気持ちの面でもひとりになりがちです。不安や焦りをひとりでかかえこむと、勉強が手につかなくなります。家族や友だち、学校の先生と話す時間を持ちましょう。やる気の保ち方は「受験のモチベーションの保ち方」にあります。

サクラちゃん
独学の失敗は、参考書の買いすぎ・計画倒れ・わからないの放置・模試なし・ひとりでかかえこむの5つ。1冊を決めて、質問先と模試を予定に入れておけば大丈夫だね!
独学と塾・予備校、どっちがいい?選び方のポイント
最後に、独学と塾・予備校をくらべてみます。どちらが良い・悪いではなく、自分に合うかどうかで選ぶことが大切です。
| くらべる点 | 独学(学校+参考書) | 塾・予備校 |
|---|---|---|
| お金 | かかりにくい(教材・模試が中心) | 授業料がかかる |
| ペース | 自分で決める | 授業の進み方に合わせる |
| 質問 | 先生・友だち・掲示板などを自分で探す | 講師にすぐ聞ける |
| 計画 | 自分で立てて、自分で直す | カリキュラムがある |
| 情報 | 公式サイト・模試で自分で集める | 進路の情報をまとめて受けられる |
| 身につく力 | 自分で考え、調べる力 | 効率よく解法を学べる |
浪人して独学で勉強する場合は、「宅浪から旧帝大に合格する勉強法」で1年の計画と1日のスケジュールの例を紹介しています。大学に通いながら受け直す方法は「仮面浪人とは?純浪・宅浪の比較」に、予備校に通いながら一部の授業を自習に切りかえるかどうかは「予備校の授業は切るべき?」にあります。
迷ったときの考え方
- 今の勉強で成績が伸びているか:伸びているなら、今のやり方を続けるのが基本です。
- 止まっている理由は何か:「質問できない」が理由なら質問先を増やす、「計画が続かない」が理由なら記録とふり返りを始める、というように、理由に合わせて手を打ちます。
- 全部を変える必要はない:独学を土台にして、足りない部分だけ外の力を借りる方法もあります。
元の記事のアンケート「あなたの勉強スタイルは?」の最後には、「受験を終えられた方は後輩へのアドバイスとして」と書きました。独学で合格した先輩の声は、これから独学でいどむ受験生にとって大きな支えになります。受験掲示板「100点BBS」などで、ぜひ後輩に経験を伝えてあげてください。
よくある質問
独学で大学受験に合格できますか?
合格できます。志望校の入試科目を公式の情報で確かめ、今の位置を知り、段階ごとに参考書を1冊ずつ決め、入試の日から逆算した計画を立て、質問先とふり返りの方法を先に決めておくことが大切です。
独学のメリットとデメリットは何ですか?
メリットはお金がかかりにくい、自分のペースで進められる、移動の時間がない、自分で考える力がつくことです。デメリットは質問しにくい、計画がくずれやすい、情報が入りにくい、自己流になりやすいことです。
独学の参考書はどう選べばいいですか?
教科書と傍用問題集、網羅型の参考書、標準レベルの問題集、志望校の過去問の4段階に分け、1つの段に1冊を決めてくり返します。本屋では解説のくわしさと、今の自分のレベルに合うかを先に見ます。
独学でわからない問題はどこで質問すればいいですか?
まず解説と教科書、別の参考書で自分で調べます。それでもわからなければ、学校の先生、友だちや先輩、受験掲示板、合格大作戦の受験の質問・相談などで聞きます。どこからわからないかを伝えると答えてもらいやすくなります。
独学と塾・予備校はどちらがいいですか?
どちらが良いかは人によります。今の勉強で成績が伸びているなら続け、止まっているなら理由に合わせて手を打ちます。独学を土台にして、苦手な科目だけ人に教わる組み合わせもあります。
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出典・参考
- 元の記事(2011年11月)と、合格大作戦のアンケート「あなたの勉強スタイルは?」(2011年11月、外部の投票の仕組みで実施。結果は残っていない)
- 図は大学受験合格大作戦が作成(勉強スタイルの分け方・手順・計画は説明のための例)
最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦











