この記事の結論

  • 大学生・社会人のTOEIC対策は、今の点数と目標の点数で勉強の順番が変わります。大学受験で英語を勉強した人なら、まず文法の総復習で土台を確かめ、そのあとリスニングとリーディングの練習に進むのが近道です。
  • 元の記事のおすすめ『ALL IN ONE』は、今の点数が450〜650点で、目標を800点以上にしている人に一番適している一冊です。TOEIC Listening & Reading(L&R)は約2時間・200問のマークシート方式で、スコアは10〜990点(5点刻み)で表されます(実施団体の公式案内)。

大学受験は無事にクリアしたけど、

『就職のことを考えてTOEICの得点を上げたい大学生』

や

『現在社会人だけどこれからTOEIC対策を始めたい』

という人にお勧めの英語参考書です。

TOEICといっても現在の得点レベルと目標得点レベルによって勉強法が変わってきます。

この英語参考書が一番役立つ人は

現在の得点が

450点~650点

で

目標得点を

800点以上に設定している人に一番適しています。

『ALL IN ONE』

一度受験英語を通過した人には全文法をおさらいできる優れた一冊です。

TOEIC対策の初期にあたる文法総復習に役立つ参考書。『ALL IN ONE』

ALL IN ONEで文法をおさらいした後の勉強法はまた後日。

この記事は2010年5月11日に書いた「大学生・社会人のTOEIC対策」を、2026年10月23日に書き直したものです。上の元の文はそのまま残しました。元の記事で「また後日」としていた「文法をおさらいした後の勉強法」を、この書き直しで点数別の順番・リスニング・リーディング・単語・計画の立て方として足しました。TOEICの形と点数の幅は、実施団体(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会、IIBC)の公式案内で確かめた範囲だけを書いています。

TOEIC 勉強法|今の点数別の勉強の順番

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元の記事のいちばん大事な一文は「TOEICといっても現在の得点レベルと目標得点レベルによって勉強法が変わってきます」です。同じ「TOEIC対策」でも、400点の人と800点の人では、やるべきことがまったくちがいます。まず自分がどの段にいるかを確かめましょう。

今の点数(目安)まずやること使う教材の例
〜450点中学〜高校の基本の文法と単語をやり直す。音声つきの短い英文を毎日聞く高校で使った文法書・単語帳
450〜650点文法の総復習(TOEIC対策の初期)。単語をビジネス・生活の場面に広げる『ALL IN ONE』(元の記事のおすすめ)
650〜800点Part7を時間内に読み切る練習。リスニングは音読・シャドーイング実施団体の公式の問題集・音声
800点〜まちがえたPartを分析してつぶす。本番形式の2時間通しの練習公式の問題集(本番形式)
TOEIC 点数別の勉強の順番(目安) 〜450点 中学・高校の基礎から 450〜650点 文法の総復習 650〜800点 速く読む・聞き取る 800点〜 弱いPartをつぶす 元の記事の本は ここ(ALL IN ONE) 目標 800点以上へ 点数の区切りは勉強の順番の目安(公式の区分ではない)
図1 TOEIC 点数別の勉強の順番(点数の区切りは合格大作戦の目安。大学受験合格大作戦 作成)

表と図の点数の区切りは、勉強の順番を考えるための目安です。実施団体が決めた区分ではありません。大事なのは、「今の自分に足りないのは文法なのか、速さなのか、聞き取りなのか」を見きわめて、順番どおりに積み上げることです。

〜450点:中学・高校の基礎からやり直す

まだ点数が低い人は、問題集に手を出す前に、中学〜高校の基本の文法と単語をやり直すのが先です。TOEICの英文は、文の形そのものはそれほど難しくありません。基本の文法と単語がそろえば、点数は上がりやすい段です。音声つきの短い英文を毎日少しずつ聞いて、英語の音に慣れておきましょう。

450〜650点:文法の総復習(元の記事のおすすめ)

元の記事が「一番適している」と書いたのがこの段です。大学受験で一度は文法をひととおり学んだのに、時間がたって抜けてしまった人が多い段でもあります。ここで文法の総復習をすると、Part5・Part6の穴埋め問題だけでなく、Part7の長文やリスニングの理解も安定します。

650〜800点:速く読む・聞き取る

文法と単語の土台がある人は、次に「時間内に終わらせる力」が要ります。リーディングは75分で100問なので、ゆっくり読めば分かるのに、最後まで終わらない人が多い段です。リスニングは、聞いた英文を頭の中で日本語に直さず、英語のまま理解する練習を重ねます。

800点〜:弱いPartをつぶす

800点をこえると、全体の力よりも「どのPartで落としているか」が大事になります。公式の問題集で本番と同じ2時間を通して解き、まちがえた問題をPartごとに数えて、いちばん多い所から直していきます。

サクラちゃん

サクラちゃん

大学2年です。就職のことを考えてTOEICを受けようと思うんですけど、受験のときの英語の勉強ってもう使えないですよね?

合格先生

合格先生

そんなことはない。受験で身につけた文法・単語・長文を読む力は、TOEICでもそのまま土台になるんだ。ただ時間がたつと抜けている所があるから、まず文法をおさらいして土台を確かめよう。

サクラちゃん

サクラちゃん

前に一度受けたら550点くらいでした。何から始めればいいですか?

合格先生

合格先生

ちょうど元の記事の「450〜650点」の段だね。最初の1か月は文法の総復習。それから単語をビジネスの場面に広げて、リスニングとPart7の練習に進むといい。

TOEIC L&Rとは|問題数・時間・スコアの形

ふつう「TOEIC」と呼ばれているのは、正式にはTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)のことです。日本では一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施しています。話す力・書く力を測る TOEIC Speaking & Writing Tests もありますが、この記事では L&R の対策を扱います。

TOEIC L&Rの形:2時間で200問 🎧 リスニング 約45分・100問 Part1 写真描写 6問 Part2 応答 25問 Part3 会話 39問 Part4 説明文 30問 📖 リーディング 75分・100問 Part5 短文穴埋め 30問 Part6 長文穴埋め 16問 Part7 読解 54問 ・1つの文書 29問 ・複数の文書 25問 マークシート方式・英文だけ(和訳・英訳の問題なし) スコア 10〜990点(5点刻み)。合格・不合格はない
図2 TOEIC L&Rの形(IIBC 公式の案内による。大学受験合格大作戦 作成)
セクションPart問題の形問題数
リスニング(約45分・100問)Part1写真描写問題6問
Part2応答問題25問
Part3会話問題39問
Part4説明文問題30問
リーディング(75分・100問)Part5短文穴埋め問題30問
Part6長文穴埋め問題16問
Part71つの文書/複数の文書29問/25問

公式の案内によると、TOEIC L&Rはリスニング(約45分・100問)とリーディング(75分・100問)の合計約2時間・200問に答える、マークシート方式の一斉客観テストです。テストは英文だけでできていて、英文和訳や和文英訳の問題はありません。出題形式は毎回同じです。

結果は合格・不合格ではなく、スコアで表されます。リスニング5〜495点、リーディング5〜495点、合計10〜990点(5点刻み)です。英語検定のように「何級に合格」ではないので、前回の自分の点数とくらべて伸びを確かめやすいのが特ちょうです。

大学受験の英語とのちがい

大学受験の英語、特に国公立大学の2次試験では、英文和訳や英作文のように「書く」問題が多く出ます。TOEIC L&Rには書く問題がありません。そのかわり、200問を約2時間で解く速さと、約45分間聞き続ける集中力が求められます。また、出てくる場面が会議・メール・広告・お店・旅行など、仕事や生活の場面だという点も受験英語とちがいます。

京都大学(京大)の個別試験のように英語のリスニングがない大学を受けた人は、リスニングの練習がほとんど初めてという人もいます(京大の英語のリスニングについては「京大入試の英語にリスニングはある?」)。その場合は、図4の「1つの音声を4回使う」練習から始めましょう。

TOEIC 文法 おさらい|ALL IN ONEで総復習する

元の記事は『ALL IN ONE』を「一度受験英語を通過した人には全文法をおさらいできる優れた一冊」「TOEIC対策の初期にあたる文法総復習に役立つ参考書」と紹介しています。なぜ、TOEIC対策の最初に文法なのでしょうか。

受験英語の力は、TOEICでそのまま使える 🎓 受験英語で身についた 💼 TOEICで足すもの 文法・語法 高校で全部習った 単語の土台 受験の単語帳1冊 長文を読む力 精読(ていねいに読む) ビジネス・生活の単語 会議・出張・お店など 速く読む力 75分で100問 聞き取る力 約45分で100問 まず文法のおさらいで土台を確かめる
図3 受験英語からTOEICへ(大学受験合格大作戦 作成)

文法が「全部のPart」の土台になる

文法が直接問われるのはPart5(短文穴埋め)とPart6(長文穴埋め)ですが、文法の力はそれだけに効くわけではありません。Part7の長い文書を速く読むにも、Part3・Part4の会話や説明を聞き取るにも、「主語はどれか」「この文はどこで切れるか」がすぐ分かる力が要ります。文法があいまいなままだと、読むのも聞くのも遅くなります。

受験英語を通過した人は「おさらい」でいい

大学受験で文法をひととおり学んだ人は、ゼロから学び直す必要はありません。時制・助動詞・仮定法・関係詞・分詞・不定詞・動名詞・比較など、受験で習った単元を一つずつ確かめ、忘れていた所だけをもう一度覚え直せば十分です。元の記事が「全文法をおさらいできる」一冊を勧めたのは、この「全体を短い期間で見直す」使い方に向いているからです。

おさらいの進め方

  • 1周目は速く:分かる所は読み流し、分からなかった所に印をつける。止まらずに最後まで行く。
  • 2周目は印の所だけ:例文を声に出して読み、覚え直す。
  • 3周目は例文の暗唱:例文を見ずに言えるかを確かめる。言えた例文は、TOEICの文の形として体に入る。

1冊の本をくり返す勉強法は、大学受験と同じです。文法書の選び方と使い方は「英文法の参考書(文法書)の選び方と使い方【英語の勉強法 基礎編2】」、問題集のくり返し方は「英文法・語法問題集のおすすめと使い方【英語の勉強法 基礎編3】」でくわしく書いています。TOEIC対策でも考え方はそのまま使えます。

人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

TOEICの点数は、今の点数と目標によって勉強法が変わる。450〜650点で800点以上をめざすなら、まず文法の総復習。土台を固めてから速さを足そう!

TOEIC リスニング対策|Part1〜4の練習法

リスニングは約45分・100問です。Part1(写真描写)・Part2(応答)は短い英語、Part3(会話)・Part4(説明文)は長めの英語を聞いて答えます。問題数がいちばん多いのはPart3の39問です。

リスニングは「1つの音声を4回使う」 1 解く 音声を聞いて問題に答える 2 確かめる スクリプト(英文)で聞けない所を 3 音読 英文を見ながら声に出して読む 4 シャドーイング 音声のすぐあとを追って言う もう一度「解く」→ 聞き取れる所が増えていく
図4 リスニングの練習の4ステップ(大学受験合格大作戦 作成)

聞き流しで終わらせない

リスニングの練習でいちばん多い失敗は、音声を流しっぱなしにして終わることです。聞き流すだけでは、どこが聞き取れていないのかが分かりません。図4のように、1つの音声を「解く→確かめる→音読→シャドーイング」の4回使うと、同じ時間でも聞き取れる所が増えていきます。

  • 解く:本番と同じように音声を1回聞いて答える。
  • 確かめる:スクリプト(音声の英文)を読み、聞き取れなかった所に線を引く。知らない単語か、音がつながって聞こえなかったのかを分ける。
  • 音読:スクリプトを見ながら、音声と同じ速さで読めるまで声に出す。
  • シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声のすぐあとを追いかけて言う。

Part1・Part2は「最初の数語」に集中

Part1は写真を見て、流れる4つの説明から写真に合うものを選ぶ問題、Part2は質問や話しかけに対して、いちばん自然な応答を選ぶ問題です。どちらも英語が短いので、聞き逃すとすぐに次の問題に進んでしまいます。特にPart2では、文の最初の「When」「Where」「Who」「Why」「How」などの疑問詞を聞き取れるかどうかで、答えの方向が大きく決まります。最初の数語に集中して聞く練習をしましょう。

Part3・Part4は「先に設問を読む」

Part3・Part4では、問題用紙に設問が印刷されています。音声が流れる前に設問を読んで「何を聞き取ればいいか」を決めておくと、長い英語の中から答えを拾いやすくなります。そのためには、前の問題を早めに終わらせて、次の設問を読む時間を作ることが大切です。

英語を話すことが苦手な人は、シャドーイングで口が英語に慣れてくると、話す練習にもつながります。短いフレーズで話す練習は「英会話は短いフレーズで話す練習法」、英語は得意なのに話せない人向けの勉強法は「英語が話せない人の勉強法」でまとめています。

TOEIC リーディング 時間配分|Part5〜7を75分で解く

リーディングは75分で100問です。Part5(短文穴埋め)30問、Part6(長文穴埋め)16問、Part7(読解)54問で、Part7は1つの文書を読む問題が29問、複数の文書を読みくらべる問題が25問です。

リーディング75分の配分(例) Part5 10分 Part6 10分 Part7 50分 0分10分20分70分75分 予備5分 30問 1問 20秒16問 1問 約40秒54問 1問 約1分 Part5・6を速く解いて、Part7に時間を残す 配分は例。自分の得意・不得意で変えてよい
図5 リーディング75分の配分の例(配分は例。大学受験合格大作戦 作成)

Part5・6を速く、Part7に時間を残す

図5は配分の一例です。Part5を10分(1問20秒)、Part6を10分(1問約40秒)で解くと、Part7に50分(1問約1分)と予備の5分が残ります。Part7は文書を読んでから答えるので、1問あたりの時間がいちばんかかります。前のPartで考えこむと、最後のPart7が終わらないというのが、よくある失敗です。

Part5で迷った問題は、印をつけて先に進み、時間が余ったら戻るようにしましょう。

Part7は「設問→文書」の順に

Part7は、先に設問を読み、何を探すかを決めてから文書を読むと速くなります。メール・広告・お知らせ・記事など、文書の種類ごとに「どこに何が書いてあるか」の型があるので、練習で型に慣れておくと、読む場所がすぐ分かるようになります。

長文を速く読む力の土台は、大学受験の長文の練習と同じです。大学受験の英語の全体の順番は「英語の勉強法|大学受験英語の順番と9段のロードマップ」で9段の階段にしてまとめています。

TOEIC 単語の覚え方|受験の単語帳との違い

TOEICでは、会議・出張・採用・注文・請求・お店・交通など、仕事と生活の場面の単語がよく出ます。受験の単語帳で覚えた単語は土台として役に立ちますが、場面がちがうため、知らない単語にも出会います。

受験の単語を「場面で広げる」

新しい単語帳をいきなり1冊始めるより、まずは問題集やスクリプトで出会った知らない単語をノートやカードに集め、場面ごとにまとめて覚えるのがおすすめです。「会議の単語」「メールの単語」のように場面でまとめると、Part7の文書を読むときに場面の予想がしやすくなります。

単語は、目で見るだけでなく、音声を聞いて発音を確かめながら覚えると、リスニングでも聞き取れるようになります。英単語の覚え方の基本は「英単語・英熟語の覚え方【英語の勉強法 基礎編1】」、単語帳と長文の組み合わせ方は「英単語の覚え方は単語帳と長文どっち?」で書いています。

カタカナ英語に気をつける

仕事の場面の英語には、日本語のカタカナ語と意味がずれているもの(和製英語)がたくさんあります。カタカナで知っているつもりの言葉が、英語では別の言い方だということもよくあります。くわしくは「和製英語 一覧」で分野別にまとめています。辞書の選び方は「大学生の電子辞書の選び方」も参考にしてください。

大学生・社会人のTOEIC学習計画|3か月の例

大学生は授業・サークル・アルバイト、社会人は仕事で、まとまった勉強時間をとるのが難しいものです。そこで、まず受験日を決め、そこから逆算して計画を立てるのがコツです。

TOEIC対策 3か月の計画(例) 1か月目 文法の総復習 ALL IN ONEを1周する 2か月目 Part別の練習 リスニングとPart5・6 3か月目 本番形式 2時間を計って解き、弱点を直す 毎日:単語15分+リスニング15分(通学・通勤のすきま時間) 期間・量は例。今の点数と試験日までの日数で調整する
図6 TOEIC対策 3か月の計画(例。大学受験合格大作戦 作成)

1か月目:文法の総復習

元の記事の「TOEIC対策の初期にあたる文法総復習」がここです。『ALL IN ONE』のような文法の本を1周し、2周目で印の所を覚え直します。毎日の単語とリスニングは、この時期から少しずつ続けます。

2か月目:Part別の練習

文法の土台ができたら、Part別の練習に進みます。リスニングは図4の4ステップ、リーディングはPart5・6を時間を計って解く練習が中心です。

3か月目:本番形式で通して解く

最後の1か月は、本番と同じ2時間を計って通して解きます。終わったら、まちがえた問題をPartごとに数え、いちばん多いPartから直します。「どこで落としたか」を記録しておくと、次の受験の計画も立てやすくなります。

すきま時間の使い方

  • 通学・通勤の電車:単語の確認、リスニングの音声を聞く(シャドーイングは声を出せる場所で)。
  • 昼休み:Part5を10問だけ解く。
  • 夜:その日の音声の音読、Part7の文書1つ。
  • 休日:まとまった時間で、本番形式の練習や1週間の復習。

予備校や英会話教室に通わずに独学で進める人は、同じ回に書き直した「独学で大学受験に合格する勉強法」の計画の立て方や、「オリジナル勉強法の作り方」も、自分に合ったやり方を作るヒントになります。

うかるくん

うかるくん

社会人1年目です。平日は仕事で疲れて、なかなか机に向かえません……。

合格先生

合格先生

社会人は、机に向かう時間よりすきま時間が勝負なんだ。通勤の電車で単語とリスニング、昼休みにPart5を10問。これだけでも毎日続ければ大きいよ。

うかるくん

うかるくん

休みの日にまとめてやるのじゃダメですか?

合格先生

合格先生

休日は本番形式の練習や1週間の復習に使うといい。ただ英語は毎日ふれるほうが忘れにくい。まず受験日を決めて、そこから逆算して計画を立てよう。

TOEIC スコアの見方|結果が出たら次の計画へ

TOEIC L&Rの結果は、リスニングとリーディングのそれぞれのスコアと合計スコアで返ってきます。実施団体の案内(2026年10月確認)では、試験日の17日後からインターネットで結果を見られ、デジタルの公式認定証は19日後に発行されるとされています。くわしい日程や受け取り方は、受験の前に公式サイトで確かめてください。

リスニングとリーディングを分けて見る

合計の点数だけを見て一喜一憂するのではなく、リスニングとリーディングのどちらが低いかを見ましょう。リーディングが低いなら文法と読む速さ、リスニングが低いなら図4の4ステップの練習を増やす、というように、次の計画の重点が決まります。大学受験の模試の結果を分野別に見直すのと同じ考え方です。

次の受験日までの計画を立て直す

結果が出たら、図1の階段でいまの段を確かめ直し、次の受験日を決めます。点数が上がった人は次の段の練習に進み、思うように上がらなかった人は、1つ前の段の勉強(たとえば文法のおさらい)に抜けがないかを見直しましょう。勉強した内容と点数を記録しておくと、自分に効いた勉強法が見えてきます。

TOEIC対策でよくある失敗と防ぎ方

よくある失敗なぜ起きる?こうすれば防げる
いきなり問題集だけを解く文法の穴が残ったまま最初に文法の総復習(450〜650点の人は特に)
Part7が最後まで終わらないPart5で考えこむPart5は1問20秒を目安に、迷ったら印をつけて先へ
聞き流しだけで終わる聞けない所が分からないスクリプトで確かめ、音読・シャドーイングまでやる
単語を受験の単語帳のまま場面がちがうビジネス・生活の場面の単語を足す
問題集を何冊も買う早く点を上げたくなる1冊を何度もくり返す(受験と同じ)
受験日を決めずに勉強ゴールがない先に受験日を決め、逆算して計画を立てる

「問題集を何冊も買う」のは、大学受験でもTOEICでも、よくある失敗です。1冊をくり返して完全に身につけるほうが、結局は近道です。英語のことわざ「Practice makes perfect.」(習うより慣れよ)の考え方は「「Practice makes perfect.」の意味と使い方」で、演習の大切さとあわせて書いています。

受験英語はTOEICにつながる|高校生・受験生へ

この記事は大学生・社会人向けですが、今まさに大学受験の勉強をしている高校生・受験生にも知っておいてほしいことがあります。それは、受験で身につけた英語の力は、大学に入ってからもそのまま使えるということです。元の記事が「一度受験英語を通過した人」に向けて文法のおさらいを勧めたのも、受験の文法がTOEICの土台になるからです。

大学に入ると、授業・留学・就職活動など、英語を使う場面はむしろ増えます。大学合格はゴールではなくスタートだという話は、同じ回に書き直した「大学合格はゴールではなくスタート|動画「Did You Know?」」でもくわしく書いています。

大学受験の英語の勉強の全体像は「大学受験の英語勉強法まとめ【英語学習大作戦】」で、単語・文法・読解・英作文・リスニングの順番と記事の一覧にしています。受験の勉強法の考え方そのものは「大学受験の勉強法の基本」もどうぞ。

まとめ:大学生・社会人のTOEIC対策

  • TOEICは今の点数と目標の点数で勉強法が変わる。まず自分の段を確かめる。
  • 『ALL IN ONE』は、今の点数が450〜650点で、目標を800点以上にしている人に一番適している(元の記事)。受験英語を通過した人が全文法をおさらいするのに向く。
  • TOEIC L&Rはリスニング約45分・100問、リーディング75分・100問、合計約2時間・200問のマークシート方式。スコアは10〜990点(5点刻み)。
  • 文法のおさらいのあとは、リスニングは「1つの音声を4回使う」、リーディングは「Part5・6を速く、Part7に時間を残す」。
  • 受験日を先に決め、すきま時間で毎日、単語とリスニングにふれる。

英語の勉強の進め方で迷ったら「受験の質問・相談」から気軽に聞いてください。

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

受験で覚えた文法は、大学生になってもTOEICの土台になる!まず文法をおさらいして、それからリスニングとPart7だね!

よくある質問

TOEICの勉強は何から始めればいいですか?

今の点数と目標の点数で順番が変わります。大学受験で英語を勉強した人は、まず文法の総復習で土台を確かめ、そのあとリスニングとリーディングの練習に進むのが近道です。

TOEIC L&Rの問題数と時間は?

リスニングが約45分・100問、リーディングが75分・100問で、合計約2時間・200問のマークシート方式です(実施団体IIBCの公式案内)。

TOEICのスコアは何点満点ですか?

リスニング5〜495点、リーディング5〜495点の合計10〜990点で、5点刻みで表されます。合格・不合格はありません。

『ALL IN ONE』はどんな人に向いていますか?

元の記事では、今の点数が450〜650点で、目標を800点以上に設定している人に一番適しているとしています。受験英語を通過した人が全文法をおさらいするのに向いた一冊です。

TOEICのリーディングが時間内に終わりません。

Part5・6を速く解き、Part7に時間を残すのがコツです。たとえばPart5を10分、Part6を10分で解くと、Part7に50分と予備の5分が残ります。迷った問題は印をつけて先に進みましょう。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 元の記事:大学受験合格大作戦「大学生・社会人のTOEIC対策」(2010年5月11日)
  • 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)「TOEIC Listening & Reading Test 概要」「出題形式」(2026年10月確認)
  • IIBC「TOEIC Listening & Reading Test:Test Results」(スコアの範囲と5点刻み、2026年10月確認)
  • 図は大学受験合格大作戦が作成(図1の点数の区切りは目安、図5・図6は例)

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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