「寄居虫」の読み方は「やどかり」「ごうな」|意味・漢字の由来・春の季語・英語hermit crab【読めたらすごい漢字】

この記事の結論

  • 「寄居虫」の読み方は「やどかり」または「ごうな」
  • 巻貝の空き殻に身を寄せて(寄)住む(居)生き物だから「寄居虫」
  • 「ごうな」はヤドカリの古い名前で、辞書では春の季語とされている

前回の読めたらすごい漢字「蒲公英」は読めましたか? 今回は第2弾、「寄居虫」です。

寄居虫

まずはヒントで考えてみよう

ヒント1:海辺を散歩すると見つかるかもしれません。

海辺の散歩

ヒント2:「寄居虫」を英語で言うと「hermit crab」です。

crabの意味はカニ

hermit には「隠者・世捨て人」「ひとりで暮らす動物」という意味があります(語源はギリシャ語で「孤独な人」)。hermit crab を直訳すると「ひとりで暮らすカニ」。もうおわかりでしょうか?

答え:「やどかり」「ごうな」

ヤドカリを英語で言うと

「寄居虫」は「やどかり」と読みます。もうひとつ、「ごうな」という読み方もあります。

読み方どんな言葉?
やどかりいまふつうに使う名前。漢字では「宿借り」とも書く
ごうなヤドカリの古い名前。辞書では春の季語とされている

なぜ「寄居虫」と書くの?

寄身を寄せる + 居住む・いる + 虫小さな生き物 ほかの貝殻に身を寄せて住む生き物 → やどかり(宿借り)/ごうな
「寄居虫」の字の意味

ヤドカリは、おなかの部分がやわらかいので、巻貝の空き殻に入って体を守ります。体が大きくなると、もっと大きな貝殻に引っ越します。ほかの生き物の家に身を寄せて(寄)住む(居)小さな生き物(虫)というわけです。

「やどかり」も「宿を借りる」から来た名前で、漢字の意味とぴったり合っています。「蛇(へび)」「蟹(かに)」「蛙(かえる)」のように、昆虫ではない生き物の漢字にも「虫」が入っていますね。

ヤドカリはカニの仲間?

英語では crab(カニ)と呼びますが、生き物の分類では、ヤドカリはエビ・カニと同じ十脚目の中の異尾類(いびるい)に入ります。百科事典では「形はエビとカニの中間」と説明されています。

なかま例
長尾類エビ
異尾類ヤドカリ(ヤシガニもこの仲間)
短尾類カニ

日本大百科全書によると、ヤドカリは世界に約700種、日本には約100種がいるとされています。

「ごうな」は春の季語

デジタル大辞泉と精選版 日本国語大辞典は、どちらも「寄居虫(ごうな)」を春の季語としています。春の磯遊びで見かける生き物です。俳句や古文の問題で「ごうな」が出てきたら、ヤドカリのことだと思い出しましょう。

ほかにもある「読めたらすごい」生き物の漢字

漢字読み方
蒲公英たんぽぽ
海星ひとで
海月・水母くらげ
海老えび
蝸牛かたつむり

生き物の名前の漢字は、見た目やくらし方から考えると覚えやすくなります。海の星の形でヒトデ(海星)、海に浮かぶ月のようでクラゲ(海月)、という具合です。

よくある質問

「寄居虫」の読み方は?

「やどかり」または「ごうな」です。

なぜヤドカリを「寄居虫」と書くのですか?

巻貝の空き殻に身を寄せて(寄)住む(居)小さな生き物(虫)だからです。

「ごうな」とは何ですか?

ヤドカリの古い名前です。辞書では春の季語とされています。

ヤドカリは英語で何と言いますか?

hermit crab です。hermit は「隠者・ひとりで暮らす動物」という意味です。

ヤドカリはカニの仲間ですか?

エビやカニと同じ十脚目ですが、異尾類という別のグループに入ります。形はエビとカニの中間とされています。

あわせて読みたい

出典・参考

  • コトバンク「寄居虫(ごうな)」(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)
  • コトバンク「ヤドカリ」(日本大百科全書・世界大百科事典・百科事典マイペディア)

最終更新:2026年10月8日/作成:大学受験合格大作戦

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