英語 やり直し 参考書『ALL IN ONE Re-Start』|社会人の復習・受験生の基礎固めの順番
英語

この記事の結論

  • 『ALL IN ONE Re-Start』(高山英士 著・Linkage Club)は、基本単語1300語だけで英文法を一通り解説した参考書です。中学3年生〜高校1年生くらいの英語力があれば読め、英語を軽く復習したい社会人や、基礎を固めたい受験生に向いています
  • 英語のやり直しは①中学英語 → ②高校の基本文法 → ③長文の3段で進めるのが近道です。この本は①から②へ上る「最初の1段」に使い、そのあと文法問題集・単語帳・長文へ進みます

「英語をもう一度やり直したい」「受験の前に基礎だけはしっかりさせたい」。そんな人に2013年に紹介したのが、英語の参考書『ALL IN ONE Re-Start』です。この記事では、元の紹介をそのまま残しながら、英語のやり直し・基礎固めをどんな順番で進めればよいかを、図を使って詳しく説明します。

英語の勉強全体の流れは「英語の勉強法(9段のロードマップ)」、教科ごとの勉強法は「大学受験の勉強法まとめ」にもまとめています。

英語 やり直し 参考書|『ALL IN ONE Re-Start』とは

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内容
書名ALL IN ONE Re-Start
著者・出版社高山英士 著・Linkage Club(国立国会図書館の書誌による)
いちばんの特長基本単語1300語だけで、英文法を一通り解説している
読める目安中学3年生・高校1年生程度の英語力
お勧めの人英語を軽く復習したい社会人/基礎を固めたい受験生

2013年に私が紹介した元の文は、次のとおりです。

基本単語1300だけですべての英文法を解説しているため、英単語でつまずくということがない。

中学3年生・高校1年生程度の英語力があれば楽しく学習できる英語の参考書です。英語が得意な人も読み物として楽しめます。

私も読んでみましたが、2時間ほどで目を通せます。

ちょっと英語から離れていた人でも一日がんばれば読破できると思いますので、TOEIC受験前の総復習などにも使えそうです。

難関大学を受験する人なら難なく読める内容(内容は濃い)なので、受験前の基礎を固めるために利用してみるのもいいでしょう。

ポイントは「単語でつまずかない」ことです。文法の本を開いても、例文の単語がわからないと、文法の前に辞書引きで疲れてしまいます。この本は使う単語を基本の1300語にしぼっているので、文法のしくみそのものに集中できるのが強みです。易しい単語で書かれていても内容は濃く、英語が得意な人でも読み物として楽しめます。

『Re-Start』は坂の「最初の1段」 中学英語 教科書 Re-Start 基本単語1300 ALL IN ONE 内容が多い 入試の長文 2次・私大 ここから再出発
図1 『Re-Start』は中学英語と入試英語の間の「最初の1段」

公式の商品説明による「お勧めの人」

2013年当時、公式の商品説明には、お勧めの人が16項目ほど並んでいました。要点をまとめると、次の4つです。

こんな人にこの本でできること
中学では得意だったのに、高校で英語が苦手になった人公式の説明で、お勧めの人の1番目に挙がっていた
文法・リスニング・基本の単語や構文を1冊でまとめて学びたい人公式の説明で、お勧めの人に挙がっていた
中学生向けのやり直し本では物足りない大人・高校生公式の説明で、お勧めの人に挙がっていた
『ALL IN ONE』が難しくて途中でやめた人、基本を見直したい成績上位の受験生・TOEIC受験者公式の説明で、お勧めの人に挙がっていた

なお、元の記事でリンクしていた公式サイト(allinone-english.com)は、2026年10月に確かめたところ本の案内が表示されなくなっていたため、リンクを外しました。本のくわしい内容は、書店やネット書店の商品ページで確かめてください。

姉妹本『ALL IN ONE』との違い

同じ著者の『ALL IN ONE』は姉妹本です。TOEIC対策の記事は別にまとめています(くわしくは「大学生・社会人のTOEIC対策」)。公式の説明に「ALL IN ONEをやってみたが難しすぎて挫折した人」とあったように、『Re-Start』はその入口にあたります。

  • 『Re-Start』:基本単語1300語。まず全体を見直したい人、英語から離れていた人に。
  • 『ALL IN ONE』:公式の説明では、『Re-Start』より難しいと感じる人もいる本として挙がっていました。『Re-Start』で全体が見えたあとに手に取る使い方もできます。
人差し指を立てて説明する合格先生

合格先生

「単語でつまずかない」のが、やり直しの本のいちばん大事な条件だ。知らない単語だらけの本は、文法を学ぶ前に心が折れてしまうからね。

英語 やり直し 順番|中学英語→高校の基本文法→長文の3段

英語のやり直しで一番多い失敗は、いきなり難しい長文や問題集から始めることです。英語は積み上げの教科なので、下の段に穴があると、上の段がいくら立派でも崩れてしまいます。やり直しは、次の3段で上っていきましょう。

英語のやり直しは「3段」で上る 1 中学英語 時制・比較・関係代名詞 2 高校の基本文法 準動詞・仮定法・構文 3 長文 単語・英文解釈・速読 下の段を飛ばさないのがいちばんの近道
図2 英語のやり直しは「中学英語→高校の基本文法→長文」の3段

1段目:中学英語(すべての土台)

中学英語は「簡単なもの」と思われがちですが、実は英文法の骨組みのほとんどが中学で出そろいます。be動詞と一般動詞、現在・過去・未来の時制、進行形、助動詞、比較、受け身、現在完了、不定詞、動名詞、分詞の基本、関係代名詞。これらはどれも、大学入試の長文の中にそのまま出てきます。

今の学習指導要領では、英単語の数の目安が小学校で600〜700語程度、中学校でさらに1,600〜1,800語程度、高校でさらに1,800〜2,500語程度とされています。中学を出るまでに、高校卒業までに学ぶ単語のおよそ半分に出会う計算です(くわしくは「中学生から東大を目指す勉強法」)。

『Re-Start』が使う「基本単語1300語」は、ちょうどこの中学英語の単語の範囲に近い数です。知っている単語で、高校の文法まで見通せるので、中学英語の確認と高校文法への橋わたしを一度にできます。

中学英語のチェックリスト(例文で確かめる)

次の例文がすぐに意味がわかり、自分でも似た文を作れるなら、その単元は合格です。止まった単元が、あなたの戻る場所です。

単元例文ここを確かめる
be動詞・一般動詞She is a student. / She plays tennis.2つを混ぜない・3人称単数の s
過去形・進行形I was reading when he called.「〜していた」と「〜した」の区別
未来・助動詞It will rain. / You must go.助動詞のあとは動詞の原形
比較This bag is lighter than that one.-er / more と as 〜 as
受け身This song is loved by many people.be動詞+過去分詞
現在完了I have lived here for ten years.過去から今までのつながり
不定詞・動名詞I want to study. / I enjoy studying.動詞によって後ろの形が決まる
関係代名詞The man who lives next door is kind.名詞を後ろから説明する

表の例文は、どれも基本の単語だけでできています。やさしい単語でも、文法の形がわからないと意味がとれないことがわかると思います。やり直しの本が「単語をしぼって文法に集中させる」のは、このためです。

中学英語があいまいな人は、単語から見直すのも手です。中学生・高1向けの単語帳は「英単語帳 中学生・高1向けのおすすめ」で紹介しています。

2段目:高校の基本文法(入試の文法の中心)

高校では、中学の骨組みに肉をつけていきます。代表は次の単元です。

  • 時制と完了形:過去完了・未来完了、進行形との組み合わせ
  • 準動詞:不定詞・動名詞・分詞の使い分け、分詞構文
  • 関係詞:関係代名詞の what、関係副詞、非制限用法
  • 仮定法:仮定法過去・仮定法過去完了、I wish・as if
  • 比較・否定・倒置・強調などの構文

高校の文法で苦手になる人が多いのは、1つの形がいくつもの働きをするからです。たとえば -ing の形は、進行形・動名詞・現在分詞・分詞構文と、文の中の場所によって役割が変わります。中学では1つずつ習った形が、高校では組み合わさって長い文の中に出てくるので、どれがどの働きかを見分ける力が要ります。やり直しでは、「この形は文の中で何の役をしているか」を例文ごとに確かめると、ばらばらだった知識がつながっていきます。

時制の考え方(「時」と「相」の組み合わせ)は、同じ回に書き直した「基礎からの英語学習(時制と相)」でくわしく図にしています。高校の文法書の選び方と使い方は「英文法の参考書【基礎編2】」をどうぞ。

文法書で「わかった」と思ったら、次は問題集で「解ける」にする段です。1冊をくり返す方法は「英文法・語法問題集のおすすめと使い方」で説明しています。

3段目:長文(単語・英文解釈・速読)

文法が固まったら、いよいよ長文です。ここで要るのは3つの力です。

  1. 単語力:入試の長文には、基本の単語より上の語が多く出ます。単語帳を1冊決めてくり返します(「難関大学 英単語帳 おすすめ」)。熟語は「英熟語の参考書」。
  2. 英文解釈の力:長くて複雑な1文を、文法を手がかりに正しく読む力。「ビジュアル英文解釈の使い方」が参考になります。
  3. 速く読む力:正しく読めるようになってから、量を読んで速さを上げます。

3段目は、1・2段目ができていてこそ伸びます。長文の点数が伸びない人の多くは、実は1・2段目に穴があります。

うかるくん

うかるくん

高2なのに中学英語からやり直すなんて、遠回りじゃないですか? 早く長文をやりたいです…。

合格先生

合格先生

気持ちはわかるよ。でも、中学英語の見直しは何か月もかける必要はないんだ。元の記事にもあるように、『Re-Start』なら2時間ほどで目を通せる。1日で全体を見直して、穴がある所だけ戻ればいい。

サクラちゃん

サクラちゃん

全部やり直すんじゃなくて、穴を見つけるために読むんですね。

合格先生

合格先生

そのとおり。穴をふさいでから長文に進むほうが、結局は早く点が伸びるよ。

英語 基礎 固め|どこでつまずいたかを見つける

やり直しで大事なのは、自分がどこでつまずいたかを知ることです。全部を最初からやり直す必要はありません。次の3つの質問で、戻る場所を決めましょう。

どこに戻る? 3つの質問でチェック 中学の教科書の文が、すらすら読める? × 1段目(中学英語)へ ○ to や -ing の使い分けを説明できる? × 2段目(高校文法)へ ○ 1文ずつなら、長文を正しく訳せる? × 英文解釈を足す ○ 長文の量を増やす
図3 3つの質問で「どこに戻るか」を決める

英語でつまずきやすい単元には、だいたい決まった場所があります。下の図は、その「穴」の例です。

つまずきやすい「穴」の例 中1 be動詞と一般動詞 中2 不定詞・動名詞 中3 関係代名詞 高1 分詞・関係副詞 高2 仮定法・構文 落ちた穴より「少し前」から歩き直す
図4 つまずきやすい単元の例(学年は目安)
こんな症状があったら戻る場所確かめ方
He is play tennis. のような文を書いてしまう中1:be動詞と一般動詞肯定文・否定文・疑問文を書き分ける
to do と doing の違いがあいまい中2〜高1:不定詞・動名詞同じ動詞のあとに来る形を比べる
長い文で、どこまでが主語かわからない中3〜高1:関係代名詞・分詞名詞を後ろから説明する部分に( )をつける
If I were... の意味がとれない高2:仮定法「事実と反対」を表す形を確かめる
文法問題は解けるのに長文が読めない3段目:英文解釈・単語1文ずつ和訳して、どこで止まるかを見る

特に、中学では得意だったのに高校で急に苦手になったという人は、高1〜高2の準動詞・関係詞・仮定法のどこかに穴があることが多いです。これは公式の説明で最初に挙がっていた「お勧めの人」と重なります。

英語 やり直し 本の選び方|3つの条件

『Re-Start』に限らず、やり直しの1冊を選ぶときは、次の3つの条件を確かめましょう。

  1. 例文の単語が易しいこと:知らない単語が1ページに何個も出る本は、やり直しには向きません。文法を学ぶ前に、単語で止まってしまいます。
  2. 文法の全体が1冊に入っていること:中学の内容だけで終わる本だと、高校の文法につながりません。逆に、細かすぎる本は最後までたどり着けません。全体を一通り見渡せる分量がちょうどよい長さです。
  3. 最後まで読み切れる厚さであること:やり直しの最初の1冊は、「全部終わった」という手ごたえが大切です。読み切れたという自信が、次の本へ進む力になります。

本屋さんで選ぶときは、真ん中あたりのページを開いて、例文を3つ読んでみるのがお勧めです。単語で止まらず、説明が「なるほど」と思えたら、その本はあなたに合っています。反対に、説明の日本語が難しく感じる本は、今の段階では後回しにしてかまいません。

やり直しが終わって受験の英語に進むときは、文法書・単語帳・問題集を1冊ずつそろえていきます。どの段階で何を使うかは「英語の勉強法(9段のロードマップ)」に整理しています。

『ALL IN ONE Re-Start』の使い方|1冊を3周する

やり直しの本は、1回読んで終わりにしないことが大切です。次の3周で、1冊を自分のものにしましょう。

1冊を「3周」で自分のものにする 1周目 通して読む 2時間〜1日 2周目 例文を音読 1章ずつ毎日 3周目 苦手の章だけ 印をつけた所 周を重ねるほど、1回の時間は短くなる
図5 1冊を3周する使い方

1周目:通して読む(2時間〜1日)

元の記事のとおり、目を通すだけなら2時間ほど、英語から離れていた人でも一日がんばれば読破できる分量です。1周目は細かいところで止まらず、最後まで読み通します。わからなかった所、あいまいだった所には印(えんぴつの ? など)をつけておきます。

2周目:例文を声に出して読む

2周目は1章ずつ、毎日少しずつ進めます。例文を声に出して読み(音読)、意味を思い浮かべながら3回ほどくり返します。文法の説明を「読んでわかる」から、例文を「言える」に変えるのがねらいです。公式の説明でもリスニングまで1冊で学べることを特長にしていたので、音声を使える場合は、音声をまねて読むとさらに効果的です。

3周目:印をつけた所だけ

3周目は、1・2周目で印をつけた所だけをやり直します。ここで残った単元こそが、あなたの「穴」です。その単元は、高校の文法書や問題集で集中して補強しましょう。

くり返しのコツ

  • 同じ1冊をくり返す:別の本に次々と手を出すより、1冊を3回やるほうが身につきます。
  • 例文ごと覚える:文法のルールだけでなく、ルールの入った例文を1つ覚えると、思い出しやすくなります。
  • 辞書は手もとに:基本単語でも、意外な意味や使い方があります。紙か電子辞書かは「電子辞書と紙の辞書」を参考に。

やり直しの4週間プランの例

本を1冊読んだあと、どう進めればよいか迷う人のために、4週間の進め方の例を挙げます。1日の時間は30分〜1時間を目安に、自分の生活に合わせて調整してください。

週やることねらい
1週目1周目の通読(休みの日に一気に)+印つけ。残りの日は印の所を読み直す全体の地図を頭に入れる
2週目2周目:1日1〜2章ずつ、例文を声に出して3回読む「わかる」を「言える」に
3週目3周目:印の章だけ。文法書・問題集の同じ単元で問題を解く穴をふさぐ
4週目易しめの長文を1日1題。読めない文は、どの単元の穴かを考える長文へつなぐ

4週目に長文を読んで「この文は関係代名詞で止まった」「ここは分詞構文だ」と気づけたら、やり直しは成功です。文法は、長文を読むための道具だと実感できるはずです。この4週間はあくまで一例なので、学校の課題や仕事の忙しさに合わせて、週の数を増やしてもかまいません。

1日で読むときの進め方

休みの日に1周目を一気に読むときは、前半・後半に分けて、間に休みを入れると最後まで集中が続きます。午前に前半、昼食と休みをはさんで午後に後半、夜に印の所だけ見直す、という形です。読みながら「知っていた」「あいまい」「知らなかった」の3つに分けて印をつけると、2周目以降の計画が立てやすくなります。一度に全部わかろうとせず、1周目は地図づくりと割り切るのがコツです。

社会人 英語 やり直し|TOEIC前の総復習に

元の記事では、TOEIC受験前の総復習にも使えそうだと書きました。社会人のやり直しは、受験生とは事情が違います。

  • 時間が少ない:毎日まとまった時間をとるのは難しい。だから「1日で全体を見直せる」薄さが生きます。
  • 受験英語からの空白がある:何年も英語から離れていると、中学英語の部分から抜け落ちていることがあります。
  • 目的がはっきりしている:TOEIC・仕事・旅行など、目標に合わせて次の本を選べます。

おすすめの流れは、①『Re-Start』で全体を1日で見直す → ②弱い単元を文法書で補う → ③TOEICの問題形式で練習です。TOEICの点数別の勉強の順番は「大学生・社会人のTOEIC対策」で図にしています。

社会人がやり直しを続けるコツ

  • 時間を決めて小分けにする:通勤の行き帰りや昼休みなど、毎日同じ時間に10〜15分。長い時間を週1回とるより、短い時間を毎日のほうが忘れにくくなります。
  • 試験の日を先に決める:TOEICなどの受験日を先に決めると、逆算して計画が立てられます。目標があると、続ける力にもなります。
  • 仕事や趣味の英語につなげる:メールの英文、好きな映画やドラマのせりふなど、身近な英語に今日学んだ文法を探してみると、学んだことが生きた知識になります。
  • できたことを記録する:読み終えた章、音読した回数をノートや手帳に書くと、続けた分だけ自信になります。

「読めるのに話せない」という悩みには、「英語が話せない人の勉強法」で、短いフレーズを声に出して覚える方法を紹介しています。日常の短い英会話表現は「日常英会話表現4000」、カタカナ語の落とし穴は「和製英語の一覧」もどうぞ。

英語 基礎 固め 受験生|学年別・立場別の進め方

立場で変わる「やり直し」の使い方 中3・高1 中学英語を固める → Re-Start を通読 高2 高校文法を仕上げる → 文法問題集へ 高3・浪人 弱い単元だけ戻る → 長文と並行 社会人 1日で全体を見直す → TOEIC の前に
図6 学年・立場で変わるやり直しの使い方
学年・立場やること次に進む本・記事
中3・高1中学英語を固める。『Re-Start』を通読し、例文を音読中学生・高1の英単語帳
高2高校の基本文法を仕上げる。弱い単元は文法書で文法・語法問題集
高3・浪人生弱い単元だけ戻る。長文・過去問と並行する共通テスト英語の総仕上げ
社会人1日で全体を見直す。目的に合わせて次の本へTOEIC対策

中3・高1:今がいちばんのチャンス

中3・高1は、中学英語の記憶がまだ新しく、高校の文法もこれからという時期です。ここで中学英語の穴をふさいでおくと、高校の英語がぐっと楽になります。元の記事のとおり、中3・高1程度の力があれば楽しく学べる本なので、入門には最適です。

高2:高校文法の「総点検」に

高2は高校の文法の多くを学び終える時期です。学校の授業で進んだ単元を、『Re-Start』で全体の中の位置から見直すと、ばらばらだった知識がつながります。そのうえで、文法・語法の問題集に進みましょう。

高3・浪人生:全部はやらない

高3・浪人生は時間が限られています。全部をやり直すのではなく、図3・図4で見つけた穴だけを戻ります。元の記事にあるように、難関大学を受験する人なら難なく読める内容です。それでも「内容は濃い」ので、受験前の基礎の点検には十分役立ちます。長文や過去問の演習と並行して進めてください。

社会人:1日で全体、あとは目的別に

社会人は、まず1日で全体を見直して「どこを忘れているか」を知ることから始めます。そのあとは、TOEIC・英会話など目的に合わせて次の本に進みます。

サクラちゃん

サクラちゃん

偏差値はそこそこあるのに、基本の本を読むのは恥ずかしい気がします…。

合格先生

合格先生

公式の説明でも、成績のよい受験生が基本を見直すのに使えるとしていたよ。上位の人ほど、基本の小さなあいまいさが失点の原因になる。易しい本で全体を見直すのは、恥ずかしいことじゃなくて賢い方法なんだ。

うかるくん

うかるくん

基本の本は「できない人のための本」じゃないんですね。

合格先生

合格先生

そう。土台の点検は、トップの選手ほど大事にしているものだよ。

英語 やり直し よくある失敗と対策

  1. 難しい本から始める:分厚い本や難しい問題集から始めると、途中で止まりがちです。最初は「1日で読み切れる」薄さの本で全体をつかみましょう。
  2. 何冊も買って、どれも途中:本を替えるたびに最初からになります。1冊を決めて3周しましょう。
  3. 読むだけで終わる:「わかった」で止まると、すぐ忘れます。例文の音読や問題演習で「使える」まで進めます。
  4. 単語を後回しにする:文法がわかっても、単語を知らなければ長文は読めません。文法と並行して単語帳を毎日少しずつ。単語の覚え方は「英単語の覚え方【基礎編1】」。
  5. 穴を探さずに先へ進む:長文の点が伸びないときは、図3のチェックで戻る場所を見つけます。

共通テスト・2次試験の英語とのつながり

やり直しで作った基礎は、入試の英語にそのままつながります。大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の英語は、リーディング(80分・100点)とリスニング(解答時間30分・100点)です(令和9年度の実施要項)。文法の知識を単独で問う問題は少なく、長い英文を速く正しく読む力が問われます。基本の文法があいまいだと、長文の中で文の形がとれず、時間が足りなくなります。2027年の時間割は「2027年 共通テストの時間割」、仕上げ方は「共通テスト英語の総仕上げ」をどうぞ。

京都大学(京大)などの2次試験では、英文和訳や英作文のように、文法を正確に使えるかがもっとはっきり問われます。京大の英語の対策と参考書は「京大合格までのお勧め参考書(英語)」で紹介しています。英語の勉強法を全体から見直したい人は「大学受験の英語勉強法まとめ」、偏差値の低いところから伸ばした例は「偏差値30から早慶に合格する英語学習法」も参考になります。

まとめ|英語のやり直しは「最初の1段」を軽く

  • 『ALL IN ONE Re-Start』は、基本単語1300語だけで英文法を一通り解説した参考書。中3・高1程度の英語力で読める。
  • 目を通すだけなら2時間ほど。英語から離れていた人も1日で読破でき、TOEIC前の総復習や受験前の基礎固めに使える。
  • やり直しは①中学英語 → ②高校の基本文法 → ③長文の3段。下の段の穴をふさいでから上へ。
  • 1冊を3周(通読 → 例文の音読 → 苦手な章)して、自分のものにする。
  • 高3・浪人生は全部をやり直さず、3つの質問で見つけた穴だけ戻る。社会人は1日で全体を見直してから、TOEIC・英会話など目的別の本へ進む。
ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

まず1日で全体を読んで、印をつけた所から戻ればいいんだ! 最初の1段を軽く上れば、長文までつながるんですね。

英語の勉強のしかたで迷ったら「受験の質問・相談」でも受け付けています。ほかの受験生のやり方を知りたいときは、受験掲示板「100点BBS」の共通テスト掲示板で聞いてみるのもよいでしょう。

よくある質問

英語をやり直すなら何から始めればいいですか?

中学英語の文法から始めます。英語のやり直しは、中学英語→高校の基本文法→長文の3段で進めるのが近道です。全部をやり直すより、つまずいた単元を見つけてそこから戻ります。

『ALL IN ONE Re-Start』はどんな本ですか?

高山英士さんの英語の参考書(Linkage Club)で、基本単語1300語だけで英文法を一通り解説しています。中学3年生〜高校1年生程度の英語力があれば読めます。

『ALL IN ONE Re-Start』は何時間で読めますか?

元の記事の筆者が読んだときは、目を通すだけなら2時間ほどでした。英語から離れていた人でも、1日がんばれば読み切れる分量です。

『ALL IN ONE』と『ALL IN ONE Re-Start』の違いは何ですか?

『Re-Start』は基本単語1300語で書かれた入口の一冊、『ALL IN ONE』は『Re-Start』より難しいと感じる人もいる姉妹本です。まず『Re-Start』で全体を見直し、そのあと『ALL IN ONE』に進む使い方ができます。

社会人が英語をやり直すときのコツは?

まず薄い本で1日かけて全体を見直し、忘れている所を見つけます。そのあと、TOEICや英会話など目的に合わせて次の本に進むと、時間をむだにしません。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 元の記事(2013年8月)の紹介文と、公式の商品説明(当時)による「お勧めの人」の要点
  • 書誌:国立国会図書館サーチ(『ALL IN ONE Re-Start』高山英士 著・Linkage Club、『ALL IN ONE』高山英士 著・Linkage Club)
  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」外国語(英単語の数の目安)
  • 大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト実施要項」(英語リーディング・リスニングの時間と配点)
  • 公式サイト allinone-english.com は2026年10月23日の確認で本の案内が表示されないため、リンクを外した

最終更新:2026年10月23日/作成:大学受験合格大作戦

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