合格大作戦 数学用語辞典 › 数と式
大学受験
実数とは
有理数と無理数をあわせた数で、数直線の上の点で表せる数のすべてです。整数・分数・小数・・ はみな実数です。2乗すると負になる数(虚数)は実数ではありません。
うかるくん
実数って、「本当にある数」っていう意味ですか? じゃあ は?
合格先生
も実数だよ。数直線の上に点として表せる数は、ぜんぶ実数なんだ。実数でないのは、2乗すると負になる虚数のほうだね。
この用語のポイント
- 実数 = 有理数 + 無理数(数直線の上の点で表せる数)
- 自然数 ⊂ 整数 ⊂ 有理数 ⊂ 実数
- 実数は2乗すると 0 以上。2乗して負になるのは虚数
やさしく言うと
実数は、数直線の上に点として表せる数のすべてです。整数・分数・小数・・ など、中学までに出てくる数はみんな実数です。身近なものでいうと、こんなイメージです。
- ものさし:ものさしの上のどの位置も、1つの数で表せます。目もりの間にも、ぎっしり数がつまっています。
- 温度計:0℃より下の −5℃ もあります。温度計の目もりのように、マイナスの側にものびた数直線の全体が実数です。
- 正方形の対角線:1辺 1m の正方形の対角線は m で、分数では表せません。でも、長さとして実際にある数なので実数です。
実数は、有理数(分数で表せる数)と無理数(分数で表せない数)を合わせたものです。まとめると、「長さ・量・位置として数直線の上に表せる数」が実数です。
実数の例と、実数ではない数
○ 実数
- 5、0、−3(整数)
- 、−0.25、0.333…(有理数)
- 、、(無理数)
- (=3。ルートがついていても整数)
- (無理数をふくむ式の値)
- (負の無理数)
× 実数ではない数(虚数)
- (2乗すると −1 になる数)
- (虚数をふくむ)
- (=)
- の解
- (純虚数)
| 分類 | 例 | |
|---|---|---|
| 実数 | 有理数(整数) | −2、0、7 |
| 有理数(整数でない) | 、0.25、0.333… | |
| 無理数 | 、、 |
実数かどうかは、2乗して負になる数 がふくまれているかで見分けます。ルートの中が負の数( など)なら実数ではありません。
図で見る:数直線と実数
実数は、数直線の上に1つずつ点として並べられます。反対に、数直線の上のどの点も1つの実数を表します。
のような無理数も、数直線の上にきちんと場所があります。1辺 1 の正方形の対角線をコンパスで回すと、数直線の上の の点にぴたりと重なります。

うかるくん
無理数も「長さ」として数直線の上にある。だから実数の仲間なんだ!
小数で見る実数の分類
実数を小数で書くと、3つのタイプに分かれます。
| 小数のタイプ | 例 | 分類 |
|---|---|---|
| 有限小数(終わる) | 有理数 | |
| 循環小数(くり返す) | 有理数 | |
| 循環しない無限小数 | 、 | 無理数 |
どの実数も、この3つのどれかの小数で書けます。終わるか、くり返すなら有理数、どちらでもなければ無理数です。
実数の大事な性質
- 大小が比べられる:どの2つの実数も、どちらが大きいか(または等しいか)が決まります。数直線で右にあるほうが大きい数です。
- 四則計算ができる:実数どうしをたす・ひく・かける・(0 以外で)わると、答えもまた実数です。
- 2乗すると 0 以上:どんな実数 でも です。だから となる実数 はありません。
を解けるようにするため、高校では虚数 ()を考え、数を複素数まで広げます。2次方程式で「実数解」というのは、解のうち実数であるもののことです。
サクラちゃん
虚数は大小が比べられないって本当ですか?
合格先生
本当だよ。 と 0 のどちらが大きいかは決められないんだ。「大小が比べられる」のは、数直線にのっている実数の大事な特ちょうなんだよ。

合格先生
実数は2乗すると必ず0以上になる。これがとても大事な性質だ。
テスト・入試ではこう出る
実数は数学Ⅰの「数と式」で習います。よく出るのは、いろいろな数を自然数・整数・有理数・無理数に分類する問題と、2次方程式が実数解をもつ条件を判別式で調べる問題です。「実数 について」「 は実数とする」という条件は、高校数学の多くの問題に出てきます。
例題1(数の分類)
次の数を、自然数・整数・有理数・無理数に分けなさい。、、、、、、(12 のくり返し)
- まず形を整える。、 は循環小数なので分数()で表せる。
- 自然数:(=3)
- 整数:、、
- 有理数:、、、、
- 無理数:、
7つともすべて実数です。ルートがついていても、 のように整数になるものは有理数です。
例題2(実数解をもつ条件)
2次方程式 が実数解をもつような定数 の値の範囲を求めなさい。
- 2次方程式 が実数解をもつのは、判別式 のとき。
- では 。
- より 。
答え ( のときは で、実数解は の1つ=重解)
まちがえやすい点

合格先生
や も実数! 実数でないのは をふくむ虚数だよ。
- ふくむ・ふくまれるを逆にする:自然数 ⊂ 整数 ⊂ 有理数 ⊂ 実数 です。「実数は整数の一部」ではありません。
- 実数解の個数で虚数解を数える: の解は で、実数解は 0 個です。2次方程式の実数解の個数は、判別式 の符号で決まります( で2個、 で1個、 で0個)。
- 無理数は実数ではないと思う: や も数直線の上にあるので実数です。実数でないのは、 をふくむ虚数です。
- ルートがあれば無理数と決めつける:、 は有理数です。計算した値で判断します。
- 「実数解をもつ」で にする:重解(解が1つ)も実数解なので、条件は です。等号を忘れないようにしましょう。
ことばの由来
英語では real number(リアル ナンバー)で、real は「現実の・実在の」という意味です。これを訳したのが「実数」です。反対に、虚数は imaginary number(想像上の数)です。「実」と「虚」が対になったことばで、どちらも数直線の上にあるかどうかで分けています。
ミニ問題
問題1 は、自然数・整数・有理数・無理数のどれにあてはまりますか。あてはまるものをすべて答えましょう。
答えと解き方を見る
なので、自然数・整数・有理数のすべてにあてはまります(もちろん実数です)。無理数ではありません。ルートがついているかどうかではなく、計算した値で判断します。
問題2 (1 と 1 の間の 0 が 1 個ずつ増えていく小数)は、有理数と無理数のどちらですか。
答えと解き方を見る
無理数です。規則はありますが、同じ並びをくり返す(循環する)わけではありません。終わらずに循環もしない小数は、分数で表せないので無理数です。数直線の上の1点なので、実数ではあります。
問題3 3つの実数 、、 を小さい順に並べましょう。
答えと解き方を見る
です。どれも正の数なので、2乗して比べられます。、、。小数で見ても 、 です。実数はいつでも大小を比べられます。
関連する公式・用語
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あわせて覚えたい用語
よくある質問
実数とは簡単にいうと何ですか?
数直線の上に点として表せる数のすべてです。有理数(分数で表せる数)と無理数(分数で表せない数)を合わせたものです。
0は実数ですか?
実数です。0は整数で、有理数でもあり、数直線の上の原点に表せます。
ルート2やπは実数ですか?
実数です。分数で表せない無理数ですが、数直線の上に点として表せるので実数にふくまれます。
実数でない数はありますか?
あります。2乗すると負になる数(i や 2+3i などの虚数)は実数ではありません。実数と虚数を合わせたものを複素数といいます。
実数解とは何ですか?
方程式の解のうち、実数であるものです。2次方程式では、判別式Dが0以上のとき実数解をもちます。
実数は高校の何で習いますか?
数学Ⅰの「数と式」で、有理数・無理数をまとめた実数として習います。
出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅰ(数と式)・数学Ⅱ(複素数と2次方程式)
最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦


