この公式のポイント
- i2=−1。計算は i を文字として行い i2 を −1 に
- 割り算は分母の共役をかけて実数に
- D<0 のとき共役な2つの虚数解
- −a は先に i を出してから計算

うかるくん
−2−3 って、6 になるんじゃないの?
![合格先生]()
合格先生
ちがう。先に i を出そう。2i⋅3i=6i2=−6 だ。
複素数の基本と2次方程式の解
2乗すると −1 になる数を i(虚数単位)とし、a+bi(a, b は実数)の形の数を複素数といいます。b=0 のものが虚数です。
複素数の基本
- i2=−1、a>0 のとき −a=ai
- 計算は文字 i の式と同じように計算し、i2 を −1 にかえる
- 共役な複素数:a+bi=a−bi、(a+bi)(a−bi)=a2+b2(実数)
- 2次方程式 ax2+bx+c=0 は、判別式 D=b2−4ac<0 のとき異なる2つの虚数解 x=2a−b±−Di(たがいに共役)
証明:割り算は共役をかけて実数にする
(a+bi)(a−bi)=a2−abi+abi−b2i2=a2+b2。i が消えて実数になります。だから分母に i があるときは、分母の共役を分子・分母にかけます(ルートの有理化と同じ考え方)。
1+2i1=(1+2i)(1−2i)1−2i=51−2i
複素数 a+bi を点 (a, b) で表す(複素数平面)。共役は実軸について対称
2次方程式の解の公式は D<0 でもそのまま使える
解の公式の導き方(平方完成)は、D<0 でも同じように成り立ちます。D=−Di と読めば x=2a−b±−Di。2つの解は p±qi の形で、たがいに共役です。解と係数の関係も虚数解のままで成り立ちます。
i をかけると、複素数平面で原点のまわりに 90∘ 回転する
1×i=i、i×i=−1、−1×i=−i、−i×i=1。i をかけることは90°回転なので、i2=−1 は「2回まわして反対向き(180°)」と見ることができます(数学Cの複素数平面)。
大学受験(数学Ⅱ)での使い方
大学受験例題1(計算)
(2+3i)(1−i) と
1−i3+i を計算しなさい。
解き方
(2+3i)(1−i)=2−2i+3i−3i2=2+i+3=5+i。
(1−i)(1+i)(3+i)(1+i)=23+3i+i+i2=22+4i=1+2i。
答え 5+i、1+2i
大学受験例題2(虚数解)
2次方程式
x2−2x+5=0 を解きなさい。
解き方
x=22±4−20=22±4i=1±2i。
確かめ(解と係数の関係):和 2、積 (1+2i)(1−2i)=1+4=5。
答え x=1±2i
大学受験例題3(iの累乗)
i2026 を求めなさい。
解き方
i4=1 なので4ごとにくり返す。2026=4×506+2 より i2026=i2=−1。
答え −1
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
虚数どうしで大小をくらべるな。虚数には大小がないぞ。
- −2−3=6 とする:2i⋅3i=6i2=−6。負の数のルートは先に i を出す。
- 虚数どうしで大小を比べる:虚数には大小がない。
- i2=1 とする:−1。
練習問題
![○の札を持つうかるくん]()
うかるくん
割り算は、分母の共役をかけて実数にするよ
- 大学受験 (1+i)2 を計算しなさい。
答えと解説を見る
1+2i+i2=2i - 大学受験 2次方程式 x2+4x+13=0 を解きなさい。
答えと解説を見る
x=−2±3i - 大学受験 x2+kx+4=0 が虚数解をもつような実数 k の範囲を求めなさい。
答えと解説を見る
D=k2−16<0。答え −4<k<4
関連する公式
よくある質問
虚数単位iとは?
2乗すると−1になる数で、i²=−1 と定めます。
複素数の割り算のしかたは?
分母と共役な複素数を分子と分母にかけます。(a+bi)(a−bi)=a²+b² で分母が実数になります。
2次方程式が虚数解をもつ条件は?
判別式 D=b²−4ac が負のときで、2つの解はたがいに共役な虚数になります。
i をかけるとどうなりますか?
複素数平面で、原点のまわりに90°回転します。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅱ(複素数と方程式)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦