この公式のポイント
- 「>0」は2解の外側、「<0」は内側(a>0)
- 理由:下に凸の放物線が x 軸より下なのは交点の間だけ
- D<0 なら「>0」はすべての実数
- x2 の係数が負なら−1 をかけて向きを変える

うかるくん
2次不等式の答え、外側と内側をよく逆にしちゃうんだ。
![合格先生]()
合格先生
グラフで考えよう。下に凸の放物線が x 軸より下なのは、2つの交点の間だけだ。
2次不等式の解(a>0)
ax2+bx+c=0(a>0)が異なる2つの実数解 α<β をもつとき、
2次不等式の解
ax2+bx+c>0⟺x<α, β<xax2+bx+c<0⟺α<x<β「>0」は外側、「<0」は内側。判別式 D<0 のときは、ax2+bx+c>0 がすべての実数、<0 は解なし。
y=x2−x−6 のグラフ。x 軸より下にある範囲が x2−x−6<0 の解
証明:グラフと符号で考える
a>0 なら ax2+bx+c=a(x−α)(x−β) と因数分解できます。x−α と x−β の符号を表にすると、
積が負になるのは α<x<β だけ。a>0 をかけても符号は変わりません。グラフで言えば、下に凸の放物線が x 軸より下にあるのは2つの交点の間だけ、ということです(二次関数のグラフ)。
a>0 のとき、判別式 D の符号でグラフと x 軸の位置関係が決まる
D<0 のときはグラフが x 軸と交わらず、いつも x 軸より上にあるので、ax2+bx+c>0 はすべての実数で成り立ちます。
大学受験(数学Ⅰ)での使い方
大学受験例題1(基本)
不等式
x2−x−6<0 と
2x2−3x−2≥0 を解きなさい。
解き方
(x+2)(x−3)<0 より −2<x<3。
(2x+1)(x−2)≥0 より x≤−21, 2≤x。
答え −2<x<3、x≤−21, 2≤x
大学受験例題2(D<0)
不等式
x2−2x+3>0 を解きなさい。
解き方
D=4−12<0、または (x−1)2+2>0。すべての実数で成り立つ。
答え すべての実数
大学受験例題3(つねに成り立つ条件)
すべての実数
x について
x2+kx+4>0 が成り立つような
k の値の範囲を求めなさい。
解き方
x2 の係数が正なので、グラフが x 軸と交わらない条件 D=k2−16<0。−4<k<4。
答え −4<k<4
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
x2 の係数が負のまま解くのは×だ。−1 をかけて、不等号の向きを変えよう。
- x2 の係数が負のまま解く:両辺に −1 をかけて正にしてから(不等号の向きが変わる)。
- 「>0」と「<0」の内外を逆にする:グラフをかいて確かめる。
- D<0 で「解なし」と決めつける:>0 ならすべての実数。
練習問題
- 大学受験 不等式 x2−5x+4≤0 を解きなさい。
答えと解説を見る
(x−1)(x−4)≤0。答え 1≤x≤4 - 大学受験 不等式 −x2+2x+8>0 を解きなさい。
答えと解説を見る
x2−2x−8<0、(x+2)(x−4)<0。答え −2<x<4 - 大学受験 不等式 x2+4x+4>0 を解きなさい。
答えと解説を見る
(x+2)2>0。答え x=−2 以外のすべての実数
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よくある質問
2次不等式の解き方は?
x²の係数を正にしてから2次方程式の解α<βを求め、「>0」なら x<α, β<x、「<0」なら α<x<β とします。
なぜ「>0」は外側になるのですか?
下に凸の放物線は、x軸との2つの交点の外側でx軸より上(正)、内側で下(負)になるからです。
すべての実数で ax²+bx+c>0 が成り立つ条件は?
a>0 かつ 判別式D<0 です。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅰ(2次関数)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦