この公式のポイント
- y=a(x−p)2+q の頂点は (p, q)、軸は x=p
- 理由:(x−p)2≥0 で、0になるのは x=p のときだけ
- 平方完成は「x2 の係数でくくる→半分を2乗して足して引く」
- 最大・最小は、頂点と範囲の端をくらべる

うかるくん
y=(x−2)2+1 の頂点って、x 座標は −2 じゃないの?
![合格先生]()
合格先生
(x−p)2 は x=p で0になる。だから頂点の x 座標は2で、符号は逆になるぞ。
二次関数の頂点を求める公式
y=ax2+bx+c のグラフは放物線です。y=a(x−p)2+q の形に直すと、頂点と軸がすぐに読み取れます。この変形を平方完成といいます。
平方完成と頂点
y=ax2+bx+c=a(x+2ab)2−4ab2−4ac頂点は (−2ab, −4ab2−4ac)、軸は直線 x=−2ab。
なぜ y=a(x−p)²+q の頂点は (p, q) なのか
y=x2 を右へ2、上へ1動かすと y=(x−2)2+1
y=a(x−p)2+q で、(x−p)2 は2乗なのでいつも0以上、0になるのは x=p のときだけです。a>0 なら、x=p のとき y は最小値 q をとり、それ以外ではそれより大きくなります。だから (p, q) が放物線のいちばん下の点=頂点です。グラフで見ると、y=ax2 を x 軸方向に p、y 軸方向に q だけ平行移動したものです。
平方完成のやり方(導き方)
x2+2kx=(x+k)2−k2 という形を使います((x+k)2=x2+2kx+k2 だから、余分な k2 を引く)。
y=ax2+bx+c=a(x2+abx)+c=a{(x+2ab)2−4a2b2}+c=a(x+2ab)2−4ab2+c=a(x+2ab)2−4ab2−4ac
手順は「① x2 の係数でくくる → ② x の係数の半分を2乗して足して引く → ③ 外に出す」です。この計算は、二次方程式の解の公式を導くときと同じです。
高校受験(中学3年)では
中学3年では y=ax2(頂点が原点の放物線)を学びます。高校入試では、放物線と直線の交点、三角形の面積、変化の割合がよく出ます。y=ax2 の変化の割合は a(x1+x2) になります。
高校受験例題1(変化の割合)
y=2x2 で、
x が
1 から
3 まで増えるときの変化の割合を求めなさい。
解き方
3−12⋅32−2⋅12=216=8。(公式 a(x1+x2)=2×4=8 でも同じ)
答え 8
大学受験(数学Ⅰ)での使い方
数学Ⅰの「二次関数」では、平方完成で頂点を求め、最大値・最小値、グラフの平行移動・対称移動、二次不等式、解の配置などを考えます。
大学受験例題2(平方完成)
y=2x2−8x+5 の頂点と軸を求めなさい。
解き方
y=2(x2−4x)+5=2{(x−2)2−4}+5=2(x−2)2−3。
答え 頂点 (2, −3)、軸 x=2
大学受験例題3(範囲つきの最大・最小)
y=x2−6x+7(
0≤x≤4)の最大値と最小値を求めなさい。
解き方
y=(x−3)2−2。軸 x=3 は範囲の中にあるので、最小値は x=3 のとき −2。
軸から遠い端 x=0 で最大:y=7(x=4 では −1)。
答え 最大値 7(x=0)、最小値 −2(x=3)
例題3:y=(x−3)2−2 の 0≤x≤4 の部分(青)。軸 x=3 で最小値 −2、軸から遠い端 x=0 で最大値 7
大学受験例題4(文字を含む)
y=−x2+2ax の最大値を
a で表しなさい。
解き方
y=−(x−a)2+a2。上に凸なので頂点で最大。
答え a2(x=a のとき)
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
平方完成で引いた分に a をかけ忘れるのは×だ。2{(x−2)2−4} は −8 になるぞ。
- y=(x−2)2+1 の頂点を (−2, 1) にする:(x−p)2 の頂点は x=p。かっこの中の符号と逆。
- くくるときに定数項までくくる:x2 と x の項だけをくくる。
- 引いた分にも a をかけ忘れる:2{(x−2)2−4} は −8 になる。
練習問題
- 大学受験 y=x2+4x+1 の頂点を求めなさい。
答えと解説を見る
(x+2)2−4+1=(x+2)2−3。答え (−2, −3) - 大学受験 y=−3x2+6x+2 の最大値を求めなさい。
答えと解説を見る
−3(x2−2x)+2=−3{(x−1)2−1}+2=−3(x−1)2+5。答え 最大値 5(x=1) - 大学受験 頂点が (1, 4) で、点 (3, 0) を通る放物線の式を求めなさい。
答えと解説を見る
y=a(x−1)2+4 に (3, 0) を入れて 0=4a+4、a=−1。答え y=−(x−1)2+4
関連する公式
この公式が出てくる合格大作戦の記事
よくある質問
二次関数の頂点の求め方は?
平方完成して y=a(x−p)²+q の形にすると、頂点は (p, q) です。公式では (−b/2a, −(b²−4ac)/4a) です。
平方完成のやり方は?
x² の係数で x² と x の項をくくり、x の係数の半分を2乗したものを足して引き、( )² の形にまとめます。
なぜ y=a(x−p)²+q の頂点は (p, q) なのですか?
(x−p)² はいつも0以上で、0になるのは x=p のときだけだからです。そのとき y=q になります。
二次関数の軸とは?
放物線の対称の軸で、頂点を通る縦の直線 x=p です。
二次関数は何年生で習いますか?
中学3年で y=ax²、高校1年の数学Ⅰで y=ax²+bx+c と平方完成を学びます。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第3学年(関数 y=ax²)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅰ(二次関数)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦