画竜点睛(がりょうてんせい)の意味と由来|歴代名画記の原文・書き下し文・現代語訳とイラストで読むお話【故事成語】

画竜点睛(がりょうてんせい)の意味と由来|歴代名画記の原文・書き下し文・現代語訳とイラストで読むお話【故事成語】

故事成語の一覧 › 『歴代名画記』

中学受験高校受験大学受験

画竜点睛がりょうてんせい

ひとことで言うと

最後の大切な仕上げを加えて、全体を引き立てること。画家の張僧繇が壁の竜にひとみを描き入れると、竜が天に昇っていった話から。

読み方がりょうてんせい(「がりゅう」と読まない)
意味最後の大切な仕上げを加えて、全体を引き立てること。物事の最も大切なところ。「画竜点睛を欠く」の形でよく使う
出典『歴代名画記』巻第七 張僧繇(唐・張彦遠)
お話梁の画家・張僧繇が安楽寺の壁の竜にひとみを描き入れると、雷とともに壁を破って天に昇った
似た言葉仕上げ・決め手・九仞の功を一簣に虧く(「欠く」の意味で)
反対の言葉蛇足・竜頭蛇尾
漢文の句法否定(不)・再読文字(未)・以A為B(以為)

このページのポイント

  • 「画竜点睛」は最後の大切な仕上げ。「画竜点睛を欠く」の形でよく使います
  • 読みは「がりょう」、字は目へんの「睛(ひとみ)」。「晴」と書くのはまちがいです
  • 出典は『歴代名画記』。ひとみを入れた竜が天に昇った張僧繇の話を、4こまのイラストで読めます

「画竜点睛」の意味と読み方

「画竜点睛」はがりょうてんせいと読みます。意味は「最後の大切な仕上げを加えて、全体を引き立てること」「物事の最も大切なところ」です。とくに「画竜点睛を欠く」(全体はよくできているのに、肝心な仕上げが足りない)という形でよく使います。

「画竜」は竜を描くこと、「点睛」は睛(ひとみ)を点のように描き入れることです。竜の絵にひとみを描き入れたとたん、竜が生きて天に昇っていった――という中国の画家の話がもとになっています。

「画竜点睛」の言葉のしくみ画竜竜を描く(がりょう)点睛ひとみを描き入れる最後の大切な仕上げを加えて全体を引き立てること
「画竜(竜を描く)」+「点睛(ひとみを描き入れる)」=最後の大切な仕上げ
うかるくん

うかるくん

「画竜点睛」って、「がりゅうてんせい」じゃないんですか? 竜は「りゅう」ですよね。

ミスターT先生

ミスターT先生

ここがいちばんまちがえやすいところだね。正しくは「がりょうてんせい」。「竜」には「りゅう」と「りょう」の2つの音読みがあって、この言葉では昔から「りょう」と読むんだ。テストでは「がりょう」で答えよう。

ふだんの言い方では、たとえば次のように使います。

  • ○よくできた発表だが、結論があいまいで画竜点睛を欠く。
  • ○最後に入れた一本の線が画竜点睛となって、ポスターが引きしまった。
  • ○最後の一品のデザートが、コース料理の画竜点睛だった。
青い着物の画家が筆をかかげ、雲の中へ竜が飛んでいく様子を描いた、建物のはりの彩色画
北京の頤和園(いわえん)の長廊(ちょうろう)のはりに描かれた「画竜点睛」の絵。筆を持つ張僧繇の向こうで、ひとみを入れられた竜が雲の中へ飛び去っています(19世紀末ごろの絵とされます)。画像:shizhao 撮影「Zhang Sengyao (Long Corridor)」(頤和園の長廊の彩画、Wikimedia Commons・パブリックドメイン)

絵で読む「画竜点睛」のお話

まずは話の流れを、4つの場面で見てみましょう。登場するのは、絵の名人張僧繇(ちょうそうよう)と、それを見ていた人々です。最後に竜が壁を破って天に昇る場面が見どころです。

絵で読む「画竜点睛」のお話(4こま)

14匹の白い竜を描く安楽寺張僧繇
1中国の南朝・梁(りょう)の時代、画家の張僧繇(ちょうそうよう)は、金陵(今の南京)の安楽寺の壁に、白い竜を4匹描きました。けれども、どの竜にもひとみを描き入れませんでした。
2なぜ目を描かない?張僧繇どうしてひとみを描かないのですか?入れたら飛んで行ってしまうのだ
2わけをたずねられると、張僧繇はいつも「ひとみを入れたら、竜は飛んで行ってしまうのだ」と答えました。
3ひとみを入れるそんなばかな。描いてみせて!
3人々はそれをでたらめだと思い、「描いてみせて」としつこく頼みました。そこで張僧繇は、竜の目にひとみを描き入れました。
4壁を破って天へ両竜雲に乗じて天に上る
4すると、たちまち雷と稲妻が起こって壁がくだけ、ひとみの入った2匹の竜は雲に乗って天に昇っていきました。ひとみのない2匹は、壁に残ったということです。

張僧繇は、竜の絵がうますぎて、ひとみを入れると本当に生きてしまう――そう言っていたのです。人々は「そんなことがあるものか」と笑いましたが、実際にひとみを入れると、竜は雷とともに壁を破って飛び去りました。ひとみを入れなかった2匹だけが、絵として残ったというところに、話のおもしろさがあります。

人差し指を立てて説明するミスターT先生

ミスターT先生

ポイントは、ひとみという「ほんの小さな点」が、絵に命を吹きこんだところだ。だから「画竜点睛」は、量は少なくても全体を生かす決め手になる仕上げのことを言うんだね。

「画竜点睛」の原文・書き下し文・現代語訳

この話は、唐の時代の張彦遠(ちょうげんえん)がまとめた、絵と画家の歴史の本『歴代名画記(れきだいめいがき)』の、張僧繇の項にあります。1文ずつ、返り点と送り仮名をつけた訓読文で読んでいきましょう。返り点の読み方は返り点(レ点・一二点・上下点)の読み方、書き下し文のきまりは書き下し文の書き方でくわしく説明しています。

『歴代名画記』巻第七 張僧繇(新字体に直し、句読点を補ったもの)又金陵安楽寺四白龍不点眼睛。毎云、「点睛即飛去。」人以為妄誕、固請点之。須臾雷電破壁、両龍乗雲、騰去上天。二龍未点眼者見在。

1文目:ひとみのない4匹の竜

書き下し文金陵きんりようの安楽寺あんらくじの四白竜しはくりゆうは、眼睛がんせいを点てんぜず。

(『歴代名画記』巻第七(原文は「又金陵安楽寺四白龍…」))

現代語訳金陵の安楽寺の(壁に描いた)4匹の白い竜には、ひとみを描き入れなかった。

ここがポイント「点(てん)ず」は「点を打つ・描き入れる」。「眼睛(がんせい)」は「ひとみ」です。「不(ず)」は否定の句法の基本の字。レ点が2つ続くので「眼睛を→点ぜ→ず」と下から返ります。

2文目:ひとみを入れると飛び去る

書き下し文毎つねに云いふ、「睛せいを点てんずれば即すなはち飛とび去さらん。」

(『歴代名画記』巻第七)

現代語訳(張僧繇は)いつも言っていた、「ひとみを描き入れたら、すぐに飛び去ってしまうだろう」と。

ここがポイント「〜ば即ち…」は「〜すると、すぐに…」。「即」は時間をおかずに続くことを表す「すなはち」で、「而・則・乃・即」の読み方と違いで見分け方を整理しています。「去らん」の「ん」は推量(〜だろう)です。

3文目:人々はでたらめだと思った

書き下し文人ひと以もつて妄誕まうたんと為なし、固かたく之これに点てんぜんことを請こふ。

(『歴代名画記』巻第七)

現代語訳人々はでたらめだと思い、ひとみを描き入れてくれるよう、しつこく頼んだ。

ここがポイント「以て〜と為す」は「〜だと思う・〜とみなす」。「以A為B(AをもってBとなす)」のAが省かれた形で、「以」の読み方と用法・「為」の読み方と用法でくわしく説明しています。「妄誕(もうたん)」は「でたらめ・うそ」。

4文目:竜が壁を破って天に昇る

書き下し文須臾しゆゆにして、雷電らいでん壁かべを破やぶり、両竜りやうりゆう雲くもに乗じようじて、騰去とうきよして天てんに上のぼる。

(『歴代名画記』巻第七(原文は「両龍」))

現代語訳しばらくして(たちまち)、雷と稲妻が壁を破り、2匹の竜が雲に乗って、おどり上がって天に昇っていった。

ここがポイント「須臾(しゅゆ)」は「ほんのわずかの間」。「騰去(とうきょ)」は「おどり上がって去る」。レ点の文が3つ並ぶので、レ点の練習になります。

5文目:ひとみのない竜は今もある

書き下し文二竜にりゆうの未いまだ眼めを点てんぜざる者ものは見在げんざいす。

(『歴代名画記』巻第七(原文は「二龍」))

現代語訳まだひとみを描き入れていなかった2匹の竜は、今も(壁に)残っている。

ここがポイント「未(いま)だ〜ず」は「まだ〜しない」という再読文字で、1字を「いまだ」と「ざる」の2回読みます。「者(もの)」は「〜もの」で、「者・所・所以」の読み方と意味へ。「見在(げんざい)」は「現在」と同じで「今もある」。
「画竜点睛」の原文で覚える句法4つ不点眼睛眼睛を点ぜずひとみを描き入れない否定人以為〜人以て〜と為し人々は〜だと思い以A為B点睛即飛去睛を点ずれば即ちひとみを入れるとすぐに仮定と「即」未点眼者未だ眼を点ぜざる者まだひとみを入れていないもの再読文字
「画竜点睛」の原文で覚える句法。否定・以A為B・「即」・再読文字「未」が入っています
サクラちゃん

サクラちゃん

原文には「画竜点睛」っていう4字の言葉は出てこないんですか?

ミスターT先生

ミスターT先生

そう、原文にあるのは「点睛即飛去」(睛を点ずれば即ち飛び去らん)という張僧繇の言葉で、「画竜点睛」という4字の形は出てこない。この話から、のちに「竜を描いてひとみを点ずる」=「画竜点睛」という言い方ができたんだ。いつ4字の形になったかは、はっきりした資料が見つからなかったよ。

出典『歴代名画記』と話の背景

「画竜点睛」の出典は『歴代名画記(れきだいめいがき)』です。唐の張彦遠が9世紀の半ばにまとめた本で、古い時代から唐までの画家たちの伝記や、絵の見方・描き方が書かれています。中国で最も古い、まとまった絵画の歴史の本の一つとされ、「美術史の本」の元祖のような存在です。

張僧繇はどんな人か

張僧繇(ちょうそうよう)は、中国の南朝・梁(りょう)の時代(6世紀前半)の画家です。『歴代名画記』によると、呉中(今の蘇州のあたり)の人で、梁の武帝の天監年間に武陵王の国の侍郎(じろう)となり、宮中の書物や絵を管理する秘閣(ひかく)にも仕えて絵のことをつかさどりました。のちに右軍将軍・呉興太守(ごこうたいしゅ:呉興郡の長官)もつとめています。

梁の武帝は仏教をとても大切にした皇帝で、多くのお寺が建てられました。張僧繇はそのお寺の壁に、仏や竜などの絵をたくさん描いたと伝えられています。安楽寺の竜の話も、そうしたお寺の壁画の話の一つです。『歴代名画記』は張僧繇を、それ以前の名人である顧愷之(こがいし)・陸探微(りくたんび)と並ぶ大画家として扱っています。

「本物のように描く」名人の話

昔の中国には、絵が上手すぎて本物になってしまうという話がいくつも伝わっています。張僧繇の竜はその代表です。ひとみを入れなかった2匹が「今も残っている」と書かれているのは、話を聞く人に「本当にあったことだ」と思わせる語り方でもあります。実際に竜が飛び去ったかどうかは、もちろん言い伝えとして読むべきところです。

日本での「画竜点睛」

この故事は日本にも早くから伝わり、「画竜点睛」「画竜点睛を欠く」は、文章・作品・計画などの最後の仕上げを言う言葉として定着しました。日本の寺の天井に描かれた竜の絵(天井画)にも、どこから見ても目が合うように描かれた「八方にらみの竜」などがあり、竜の目が絵の命だと考えられてきたことがうかがえます。

「目を入れる」と命が宿る

「ひとみを入れると命が宿る」という考え方は、日本の習わしにも見られます。奈良の東大寺の大仏が完成したときには、仏像の目を描き入れて魂をむかえる「開眼(かいげん)」の儀式が行われました。また、願いごとをするときにだるまの片目を描き入れ、願いがかなったらもう片方の目を入れる習わしもあります。受験生が合格を願ってだるまに目を入れるのも、その一つです。どれも、目を入れることで最後の仕上げをし、命や願いをこめるという点で、画竜点睛の話とよく似ています。

ただし、こうした日本の習わしが画竜点睛の故事から生まれたのかどうかは、はっきりした資料が見つかりませんでした。「目に特別な力がある」という考え方が、中国にも日本にもあった、と受け取っておくのがよいでしょう。

「画竜点睛」の使い方と例文・似た言葉

「画竜点睛」は、ほめる意味で「〜が画竜点睛となる」と言うこともありますが、「画竜点睛を欠く」という打ち消しの形で使うことがとても多い言葉です。どちらも、全体の大部分はできていることが前提で、最後の大事な一点があるか・ないかを言います。

  • ○内容はすばらしいが、題名が平凡で画竜点睛を欠く。(最後の決め手が足りない)
  • ○守備は完ぺきだったが、決定力不足で画竜点睛を欠いた試合だった。
  • ○庭の真ん中に置いた石灯ろうが画竜点睛となった。(全体を引き立てる仕上げ)
  • ○最後に校長先生のひと言があって、式は画竜点睛の終わり方になった。
  • ×まだ何も準備していないので、画竜点睛を欠く。(大部分ができていないときには使わない)
  • ×竜の絵を描くのが画竜点睛だ。(絵の上手さそのものを言う言葉ではない)
「画竜点睛を欠く」とは?ひとみがない画竜点睛を欠くひとみが入った画竜点睛ほとんどよいのに、最後の大事な所が足りない例:作文の最後の一文が弱い例:スライドに一番大事な結論がない
「画竜点睛を欠く」は、ほとんどできているのに、最後の大事な所が足りないこと

似た言葉

  • 仕上げ・決め手:ふだんの言い方での「画竜点睛」。
  • 天衣無縫(てんいむほう):わざとらしさがなく、完全で美しいこと。仕上がりのよさをほめる点で少し似ています。
  • 九仞(きゅうじん)の功を一簣(いっき)に虧(か)く:高い山を築くのに、最後のもっこ一杯の土が足りずに完成しないこと。「画竜点睛を欠く」と同じく、最後の少しが足りないことを言います(『書経』)。

反対の言葉・比べたい言葉

  • 蛇足(だそく):よけいな付け足しで、かえって台無しにすること。描き足して良くなる画竜点睛とは正反対です。
  • 竜頭蛇尾(りゅうとうだび):初めは勢いがよいのに、終わりはふるわないこと。最後がしまらない点で「画竜点睛を欠く」に近い場面もあります。
「画竜点睛」と「蛇足」:描き足すと…画竜点睛竜にひとみを描き足した→ 完成する蛇足蛇に足を描き足した→ 台無しになる最後のひと手間が決め手になるか、よけいなものになるかのちがい
同じ「描き足す」話でも、画竜点睛は完成、蛇足は台無し。正反対の意味です

「画竜点睛」のよくあるまちがい

「点睛」の「睛」を書きまちがえない睛ひとみ・目へん点睛・眼睛○ これ晴はれ・日へん晴天・快晴× 点晴精せい・米へん精神・精密× 点精ひとみは目の一部 → 目へんの「睛」
「睛」は目へんで「ひとみ」。「晴(はれ)」や「精」と書くのはまちがいです
読み方は「がりょう てんせい」○が・りょう・てん・せい「竜」を「りょう」と読む×が・りゅう・てん・せい試験では「がりょう」で答える「竜」の音読みはりゅうとりょうの2つ同じ読みの仲間:臥竜(がりょう)
読みは「がりょうてんせい」。「竜」を「りょう」と読みます
  • 「睛」を「晴」と書く:いちばん多いまちがいです。「睛」は目へんで「ひとみ」。「晴」は日へんで「はれ」です。「点晴」と書くと「晴れを点ずる」になってしまいます。「睛」は常用漢字ではありません。「晴」の読み方・書き順・部首と見くらべて、へんのちがいを覚えましょう。
  • 「がりゅうてんせい」と読む:正しくは「がりょうてんせい」。「竜」の音読みには「りゅう」と「りょう」があり、この言葉では「りょう」です。試験では必ず「がりょう」と答えましょう。「竜」の読み方は「竜」の読み方・書き順・部首でも確かめられます。
  • 「画」を「が」以外で読む:「画(が)」は「えがく」の意味。「かく」「えがりょう」とは読みません。
  • 「画竜点睛に欠ける」と言う:決まった言い方は「画竜点睛を欠く」です。「〜に欠ける」もよく聞きますが、もとの形は「を欠く」と覚えておきましょう。
  • 「最初の大事な一歩」の意味で使う:画竜点睛は最後の仕上げです。始まりの大事さを言うときには使いません。
うかるくん

うかるくん

「睛」と「晴」、形がそっくりで、どっちがどっちか分からなくなります…。

ミスターT先生

ミスターT先生

ひとみは目にあるから「目へん」、と覚えよう。「眼睛(がんせい)」の「睛」も目へんだ。そして、晴れはお日さまだから「日へん」。点を打つのは目、と思えばもう迷わないよ。

入試ではこう出る

「画竜点睛」は、中学受験から大学受験まで、それぞれの形で出てきます。

  • 中学受験:「がりょうてんせい」を漢字で書く問題(「睛」と「晴」のまちがい)、読み方を答える問題、「画竜点睛を欠く」の意味を選ぶ問題がよく問われます。四字熟語の問題として出ることも多い言葉です。
  • 高校受験:故事成語の意味や由来、正しい使い方を選ぶ問題が中心です。「蛇足」との意味のちがいを問う問題にも注意しましょう。漢文の書き下しの練習は高校受験の漢文(返り点・書き下し文の対策)にまとめています。
  • 大学受験:『歴代名画記』の原文が出れば、「以為妄誕」の以A為B、「未点眼者」の再読文字、「即」の意味などが問われやすいところです。評論文の中で「画竜点睛を欠く」が使われ、その意味を問われることもあります。共通テストの漢文は共通テストの漢文(配点・時間配分)へ。
ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

「画竜点睛」は、読み(がりょう)・字(目へんの睛)・意味(最後の仕上げ)の3つをセットで覚えれば、どの受験でもこわくないですね!

練習問題

やさしい

  1. 「画竜点睛」の正しい読み方を選びましょう。
    ア がりゅうてんせい イ がりょうてんせい ウ えりゅうてんせい エ がりょうてんじょう
    答えと解説を見るイ。「竜」を「りょう」と読み、「がりょうてんせい」です。
  2. 「がりょうてんせい」を漢字で書きましょう。「せい」の字の部首も答えましょう。
    答えと解説を見る画竜点睛。「睛(ひとみ)」の部首は目へんです。「晴」と書くのはまちがいです。

ふつう

  1. 「画竜点睛を欠く」の意味として正しいものを選びましょう。
    ア 最初の準備が足りない イ 全体はよいが、最後の大事な仕上げが足りない ウ よけいなものを付け足して台無しにする エ 竜の絵が下手である
    答えと解説を見るイ。ウは「蛇足」の意味です。
  2. 「点睛即飛去」を書き下し文に直し、現代語に訳しましょう。
    答えと解説を見る睛を点ずれば即ち飛び去らん。訳は「ひとみを描き入れたら、すぐに飛び去ってしまうだろう」。

むずかしい

  1. 「二竜未点眼者見在」の「未」は何という種類の字ですか。読み方と、文全体の意味を答えましょう。
    答えと解説を見る再読文字。「未(いま)だ〜ず」と2回読み、「まだ〜しない」の意味。文は「二竜の未だ眼を点ぜざる者は見在す」で、「まだひとみを入れていない2匹の竜は、今も残っている」という意味です。
  2. 「人以為妄誕」の「以為」はどういう意味ですか。また、人々がそう考えたのは張僧繇のどんな言葉に対してですか。
    答えと解説を見る「以て〜と為す」で「〜だと思う・〜とみなす」。張僧繇の「睛を点ずれば即ち飛び去らん(ひとみを入れると竜が飛び去ってしまう)」という言葉を、でたらめ(妄誕)だと思ったのです。

「画竜点睛」とあわせて覚えたい関連ページ

ほかの故事成語(絵で読む・意味と由来)

← 前の語:登竜門の意味と由来 | 次の語:井の中の蛙の意味と由来 →

読みもの(合格大作戦の記事)

受験掲示板「100点BBS」で質問・相談しよう

よくある質問

画竜点睛の意味を簡単に言うと何ですか?

最後の大切な仕上げを加えて、全体を引き立てることです。全体はよいのに肝心な仕上げが足りないことを「画竜点睛を欠く」と言います。

画竜点睛は「がりゅう」と「がりょう」のどちらで読みますか?

「がりょうてんせい」と読みます。「竜」には「りゅう」と「りょう」の2つの音読みがあり、この言葉では「りょう」と読みます。

画竜点睛の「睛」と「晴」はどちらが正しいですか?

目へんの「睛」が正しい字です。「睛」はひとみの意味で、日へんの「晴(はれ)」と書くのはまちがいです。

画竜点睛の由来となった話はどんな話ですか?

唐の『歴代名画記』にある話です。梁の画家・張僧繇が、金陵の安楽寺の壁に白い竜を4匹描き、ひとみを入れませんでした。人々に頼まれてひとみを描き入れると、その2匹は雷とともに壁を破って天に昇り、ひとみのない2匹だけが残ったといいます。

画竜点睛と蛇足のちがいは何ですか?

どちらも絵に描き足す話ですが、画竜点睛は最後の一筆で作品が完成すること、蛇足はよけいな付け足しでかえって台無しにすることで、意味は正反対です。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 原文:『歴代名画記』巻第七 張僧繇(維基文庫の本文で確認。原文の「龍」はここでは「竜」で表示)
  • 書き下し文・現代語訳:合格大作戦(一般的な読み方をもとにした一例)
  • 写真:Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
  • お話の絵・図:合格大作戦

最終更新:2026年10月29日/作成:大学受験合格大作戦