うかるくん
先生、 って「2を0回かける」ですよね? それなら 0 じゃないんですか?
合格先生
指数を1へらすと、値は半分になるよね。、 と来たら、次の は 2 の半分で 1。こう決めると指数法則がそのまま使えるんだ。
この用語のポイント
- 指数 = かける回数を表す右肩の数( の 3)
- など、指数法則は回数を数えれば分かる
- 、(高校で意味を広げる)
やさしく言うと
指数は、同じ数を何回かけるかを表す、右肩の小さな数です。 は と書き、右肩の 3 が指数です。長いかけ算を短く書くための「回数のメモ」だと思ってください。
身近なたとえで考えてみましょう。
- 紙を折る:紙を半分に折るたびに厚さは2倍になります。10回折ると 枚分の厚さです。
- うわさの広がり:1 人が毎日 2 人に話すと、話を聞く人は 2 人、4 人、8 人…と倍々にふえます。 日目は 人です。
- 大きな数・小さな数:1 億は 、1 兆は です。0 をたくさん書くかわりに、指数で「0 の数」を表せます。
まとめると、指数は「何回かけたか」を数える数で、くり返し何倍にもなるものを短く書く道具です。なお、 全体のことは「2の3乗」または累乗(るいじょう)といい、かけられる 2 のほうは底(てい)といいます。
指数の例
○ 指数
- の 5
- の 3
- の 2()
- の
- の 3( を 3 回かける)
- の (高校)
× 指数ではないもの
- 全体(これは累乗。指数は右肩の 5 だけ)
- の 3(これは係数)
- の 2(これは底)
- の 2(右下の小さな数は添え字)
- の 2(これは根号の中の数)
右肩に小さく書くのが指数、右下に小さく書くのは「添え字」で、番号を表すだけです。書く位置をはっきり区別しましょう。
指数法則
指数には、かけ算をたし算に直せる便利な決まりがあります。どれも「かける回数を数える」と考えれば、覚えなくても分かります。
| 法則 | 例(回数を数えると) |
|---|---|
| (2回+3回=5回) | |
| (2回を3セット=6回) | |
| (5回−2回=3回) |
どの法則も、底が同じときに使えます。 のように底がちがうものは、指数をたすことはできません( と計算します)。くわしい証明と練習は公式辞典の指数法則と対数の公式にあります。
うかるくん
は ですか、 ですか? いつもまよいます。
合格先生
中身を書き出すと 。 は 6 個だから だね。かっこの外の指数は「セットの数」なのでかけ算、横にならんだ はたし算だよ。
0や負の数の指数(高校で広げる)
「かける回数」では (0回かける)や の意味が分かりません。そこで高校の数学Ⅱでは、指数法則がそのまま使えるように意味を広げます。指数を1へらすと値が半分になる流れを続けると、自然に決まります。
| 指数 | 意味(。分数の指数は ) | 例 |
|---|---|---|
| 0 | 、 | |
| 負の整数 | ||
| 分数 | 、 |
分数の指数も、指数法則から決まります。 となるためには、 は「2 乗すると 2 になる正の数」、つまり でなければなりません。

うかるくん
2⁰=1 は、÷2 をくり返していけば自然に出てくるんだ!
テスト・入試ではこう出る
指数(累乗)は中学1年の「正の数・負の数」で習い、素因数分解()や、式の計算・単項式でも使います。0・負の数・分数の指数と指数関数は、高校の数学Ⅱで学びます。よく出るのは次の形です。
- と のちがいなど、符号に注意する計算(中学)。
- 指数法則を使った式の計算( など)。
- 分数・負の指数をふくむ値の計算(数学Ⅱ)。底を素数にそろえるのが基本。
- 指数方程式・不等式、指数関数のグラフ、大小比較(数学Ⅱ)。
例題1(指数法則)
を計算しなさい。
- 同じ底 2 どうしなので、指数をまとめる:。
- より 。
- 。
答え 4(、、 で と計算しても同じ)
例題2(分数・負の指数)
を計算しなさい。(数学Ⅱ)
- 底を 3 にそろえる:、。
- 、。
- かけ算は指数のたし算:。
答え 1
まちがえやすい点

合格先生
は ! 指数はすぐ左の数だけにかかるよ。
- と : ですが、 です。指数はすぐ左の数だけにかかります。
- としてしまう: は ではなく、 です。
- と答える: です()。
- 指数法則のまぜこぜ: です。(指数どうしのかけ算)ではありません。反対に で、 ではありません。
- たし算にも指数法則を使う: は ではありません。 です。指数法則はかけ算・わり算のための決まりです。
- 負の指数を負の数とかんちがいする: は ではなく です。指数がマイナスになると「逆数」になります。
ことばの由来・歴史
「指数」は、何回かけるかを指し示す数という意味です。英語では exponent(エクスポーネント)といいます。また、累乗は power(パワー)ともいい、 を「2 to the third power」と読みます。
いまのように右肩に小さな数を書く書き方は、17 世紀のフランスの数学者デカルトの本で広く使われるようになりました。
ミニ問題
問題1 と を、それぞれ計算しましょう。
答えと解き方を見る
9、 です。 はかっこの中の を 2 回かけるので 。 は指数が 3 だけにかかるので、 です。
問題2 を簡単にしましょう。
答えと解き方を見る
です。かける回数で数えると、4 回+2 回−3 回=3 回。指数法則で です。
問題3 の値を求めましょう。(数学Ⅱ)
答えと解き方を見る
8 です。 なので、。底を素数にそろえてから指数法則を使うのがコツです。
関連する公式・用語
公式辞典で、くわしい証明と例題を見る
あわせて覚えたい用語
よくある質問
指数とは簡単にいうと何ですか?
同じ数を何回かけるかを表す、右肩の小さな数です。2³ なら 3 が指数で、2を3回かけることを表します。
指数と累乗のちがいは?
累乗は 2³ のように同じ数をくり返しかけたもの全体、指数はその右肩の数(3)です。
2の0乗はなぜ1ですか?
指数を1へらすと値が半分になるので、2²=4、2¹=2 の次の 2⁰ は 1 になります。こう決めると指数法則がそのまま使えます。
負の指数はどういう意味ですか?
逆数を表します。2⁻³ は 2³ の逆数で 1/8 です。マイナスの数になるわけではありません。
指数法則はたし算にも使えますか?
使えません。指数法則はかけ算・わり算の決まりです。2³+2³ は 2⁶ ではなく 16(2⁴)です。
指数は何年生で習いますか?
中学1年の累乗で習います。0や負の数、分数の指数は、高校の数学Ⅱで学びます。
出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第1学年 A 数と式(正の数・負の数)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅱ(指数関数・対数関数)
最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦


