
この記事の結論
- 6÷2(1+2) は、省略された×をふつうの×として左から計算すると 9、2(1+2) を1つのまとまりと考えると 1
- 答えが分かれるのは、式の書き方があいまいだから。算数では、数どうしのかけ算の×は省略しない
- あいまいにしないなら、(6÷2)×(1+2)=9 か 6÷{2×(1+2)}=1 のように、かっこを使って書く

問題:6÷2(1+2)=?
すごく簡単そうな算数の問題です。まずは何も考えずに解いてください。おそらく答えは 1 か 9 になったことでしょう。では、自分の答えと反対の答えになるように計算してみてください。……あれ、そちらも正解のように見えませんか? 2014年に台湾のSNSで話題になり、数学好きのあいだで議論になった問題です。
答えが1と9に分かれる理由(図解)
| 9 になる読み方 | 1 になる読み方 | |
|---|---|---|
| 考え方 | 2(1+2) は「2×(1+2)」の×が省略されただけ | 2(1+2) は 2a と同じように1つの項 |
| 計算 | 6÷2×3 を左から → 3×3=9 | 6÷(2×3) → 6÷6=1 |
| よりどころ | 「かっこの中→かけ算・わり算は左から」という計算の順序 | 文字式では 2a のような積をひとまとまりとして扱う |

計算の順序のルール
- かっこの中を先に計算する。
- かけ算・わり算を、たし算・ひき算より先に計算する。
- かけ算・わり算どうし、たし算・ひき算どうしは、左から順に計算する。
このルールどおりに 6÷2×(1+2) と読めば、答えは9です。いっぽう、中学校の文字式では 2a のような書き方をひとまとまりとして扱うので、「6÷2a」の a に (1+2) を入れたと考えると、答えは1になります。
本当の問題は「書き方」
算数では、2(1+2) のように数どうしのかけ算の×を省略する書き方はしません。2a や 2(a+b) のように文字がある式なら×を省略しますが、数だけの式でこう書くと、どちらの読み方もできてしまいます。つまり、この問題は式そのものがあいまいなのです。
| 伝えたい答え | あいまいにしない書き方 |
|---|---|
| 9 | (6÷2)×(1+2)、または 6÷2×(1+2) |
| 1 | 6÷{2×(1+2)}、または 6/(2(1+2)) |
もし入試に出たら?
もし入試にこの式がそのまま出たら、それは出題ミスといってよいでしょう。答えが1つに決まらないので、1と書いても9と書いても正解になる可能性が高いと考えられます。
なお、元の記事を書いた2014年当時、Googleの電卓に入力すると答えは「9」でした。電卓やソフトによって、計算のしかたがちがうこともあります。
よくある質問
6÷2(1+2)の答えは1と9のどちらですか?
読み方によって変わります。省略された×をふつうの×として左から計算すると9、2(1+2)をひとまとまりと考えると1です。式の書き方があいまいなため、答えが1つに決まりません。
なぜ答えが分かれるのですか?
数どうしのかけ算の×が省略されていて、2(1+2)をひとまとまりとみるかどうかで計算の順序が変わるからです。
あいまいにしない書き方は?
9なら (6÷2)×(1+2)、1なら 6÷{2×(1+2)} のように、かっこを使って書きます。
入試に出たらどうなりますか?
答えが1つに決まらないため出題ミスと考えられ、1でも9でも正解になる可能性が高いと考えられます。
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出典・参考
- 計算の順序は小学校・中学校の算数・数学の一般的なルールによります
- 計算は検算済みです
最終更新:2026年10月8日/作成:大学受験合格大作戦












