座標で三角形の面積 S=½|x₁y₂−x₂y₁| の公式|長方形から引く証明・平行移動・靴ひも公式と例題【高校受験〜大学受験 数学Ⅱ】

座標で三角形の面積 S=½|x₁y₂−x₂y₁| の公式|長方形から引く証明・平行移動・靴ひも公式と例題【高校受験〜大学受験 数学Ⅱ】

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高校受験大学受験

S=12 ∣x1y2−x2y1∣S=\frac12\,|x_1y_2-x_2y_1|

O(0, 0)O(0,\ 0)、A(x1, y1)A(x_1,\ y_1)、B(x2, y2)B(x_2,\ y_2) のとき。原点がなければ平行移動してから

この公式のポイント

  • 原点と2点なら S=12∣x1y2−x2y1∣S=\dfrac12|x_1y_2-x_2y_1|
  • たすきがけして引き、絶対値をとる
  • 原点がないときは1つの頂点を原点へ平行移動
  • 多角形は靴ひも公式、面積0なら一直線上
うかるくん

うかるくん

3つの頂点の座標から、どうやって面積を出すの?

合格先生

合格先生

1つの頂点を原点に平行移動するんだ。あとは 12∣x1y2−x2y1∣\dfrac12|x_1y_2-x_2y_1| で一発だぞ。

座標で三角形の面積を求める公式

1つの頂点が原点のとき

O(0, 0)O(0,\ 0)、A(x1, y1)A(x_1,\ y_1)、B(x2, y2)B(x_2,\ y_2) のとき

S=12 ∣x1y2−x2y1∣S=\frac12\,|x_1y_2-x_2y_1|

原点がないときは、1つの頂点が原点に来るように全体を平行移動してから使う。A(a1, a2)A(a_1,\ a_2)、B(b1, b2)B(b_1,\ b_2)、C(c1, c2)C(c_1,\ c_2) なら

S=12 ∣(b1−a1)(c2−a2)−(c1−a1)(b2−a2)∣S=\frac12\,\bigl|(b_1-a_1)(c_2-a_2)-(c_1-a_1)(b_2-a_2)\bigr|
2.54.549OA(5, 1)B(2, 4)(5, 4)長方形 20−(2.5+4.5+4)=9
O、A(5, 1)、B(2, 4):長方形 20 から灰色の3つを引いて 9。公式でも ½|5·4−2·1|=9

覚え方は「たすきがけ」。x1y1x2y2\begin{matrix}x_1&y_1\\x_2&y_2\end{matrix} と2行に並べ、ななめにかけて引きます(x1y2−x2y1x_1y_2-x_2y_1)。最後に絶対値をとって 12\dfrac12 倍です。

証明

証明①:長方形から引く(中学生向け)

図1のように AA が右下、BB が左上にある場合(0≤y1≤y20\le y_1\le y_2、0≤x2≤x10\le x_2\le x_1)で考えます。まわりの長方形の面積は x1y2x_1y_2。ここから3つの直角三角形

12x1y1,12(x1−x2)(y2−y1),12x2y2\frac12x_1y_1,\qquad \frac12(x_1-x_2)(y_2-y_1),\qquad \frac12x_2y_2

を引くと

S=x1y2−12x1y1−12(x1y2−x1y1−x2y2+x2y1)−12x2y2=12(x1y2−x2y1)S=x_1y_2-\frac12x_1y_1-\frac12(x_1y_2-x_1y_1-x_2y_2+x_2y_1)-\frac12x_2y_2=\frac12(x_1y_2-x_2y_1)

図1の数字では 20−(2.5+4.5+4)=920-(2.5+4.5+4)=9、公式でも 12(5⋅4−2⋅1)=9\dfrac12(5\cdot4-2\cdot1)=9 です。ほかの位置関係でも同じ式になり、向きによって符号が変わるだけなので、絶対値をつけてまとめます。

証明②:ベクトルの面積公式から(大学受験向け)

a⃗=(x1, y1)\vec a=(x_1,\ y_1)、b⃗=(x2, y2)\vec b=(x_2,\ y_2) とすると、ベクトルと三角形の面積の公式 S=12∣a⃗∣2∣b⃗∣2−(a⃗⋅b⃗)2S=\dfrac12\sqrt{|\vec a|^2|\vec b|^2-(\vec a\cdot\vec b)^2} が使えます。

(x12+y12)(x22+y22)−(x1x2+y1y2)2=x12y22+x22y12−2x1x2y1y2=(x1y2−x2y1)2(x_1^2+y_1^2)(x_2^2+y_2^2)-(x_1x_2+y_1y_2)^2=x_1^2y_2^2+x_2^2y_1^2-2x_1x_2y_1y_2=(x_1y_2-x_2y_1)^2

なので S=12(x1y2−x2y1)2=12∣x1y2−x2y1∣S=\dfrac12\sqrt{(x_1y_2-x_2y_1)^2}=\dfrac12|x_1y_2-x_2y_1| です。

原点がないとき:平行移動

図形を平行移動しても面積は変わりません。A を原点に動かすと、B、C は (b1−a1, b2−a2)(b_1-a_1,\ b_2-a_2)、(c1−a1, c2−a2)(c_1-a_1,\ c_2-a_2) に移るので、上の公式がそのまま使えます。

A(1, 1)B(6, 2)C(3, 5)OB′(5, 1)C′(2, 4)A を原点へ動かす½|5·4−2·1|=9
A(1, 1)、B(6, 2)、C(3, 5) を、A が原点に来るように動かすと図1と同じ三角形になる

高校受験(中学数学)での使い方

関数のグラフと三角形の面積の問題で、検算や近道に使えます。答案では、長方形から引く方法や、yy 軸で2つに分ける方法で説明できるようにしておきましょう。

高校受験

例題1(原点をふくむ三角形)

O(0, 0)O(0,\ 0)、A(6, 2)A(6,\ 2)、B(2, 5)B(2,\ 5) を頂点とする △OAB の面積を求めなさい。

解き方

S=12∣6⋅5−2⋅2∣=12⋅26=13S=\dfrac12|6\cdot5-2\cdot2|=\dfrac12\cdot26=13。(長方形 6×5=306\times5=30 から 6+6+5=176+6+5=17 を引いても 1313。)

答え 1313

高校受験

例題2(放物線と直線)

放物線 y=x2y=x^2 上の2点 A(−1, 1)A(-1,\ 1)、B(2, 4)B(2,\ 4) と原点 O でできる △OAB の面積を求めなさい。

解き方

S=12∣(−1)⋅4−2⋅1∣=12⋅6=3S=\dfrac12|(-1)\cdot4-2\cdot1|=\dfrac12\cdot6=3。
(確認:直線 AB は y=x+2y=x+2 で、yy 軸との交点 (0, 2)(0,\ 2) で2つに分けると 12⋅2⋅1+12⋅2⋅2=3\dfrac12\cdot2\cdot1+\dfrac12\cdot2\cdot2=3。)

答え 33

大学受験(数学Ⅱ)での使い方

大学受験

例題3(原点をふくまない三角形)

A(−2, 1)A(-2,\ 1)、B(3, −1)B(3,\ -1)、C(1, 4)C(1,\ 4) を頂点とする △ABC の面積を求めなさい。

解き方

A を原点に移すと B→(5, −2)B\to(5,\ -2)、C→(3, 3)C\to(3,\ 3)。S=12∣5⋅3−3⋅(−2)∣=12⋅21=212S=\dfrac12|5\cdot3-3\cdot(-2)|=\dfrac12\cdot21=\dfrac{21}{2}。

答え 212\dfrac{21}{2}

大学受験

例題4(多角形:靴ひも公式)

A(0, 0)A(0,\ 0)、B(4, 0)B(4,\ 0)、C(5, 3)C(5,\ 3)、D(1, 4)D(1,\ 4) を頂点とする四角形 ABCD の面積を求めなさい。

解き方

対角線 AC で2つに分ける。△ABC =12∣4⋅3−5⋅0∣=6=\dfrac12|4\cdot3-5\cdot0|=6、△ACD =12∣5⋅4−1⋅3∣=172=\dfrac12|5\cdot4-1\cdot3|=\dfrac{17}{2}。合計 6+172=2926+\dfrac{17}{2}=\dfrac{29}{2}。

答え 292\dfrac{29}{2}(=14.5=14.5)

68.5A(0, 0)B(4, 0)C(5, 3)D(1, 4)6+8.5=14.5
例題4:対角線 AC で 6 と 8.5 の三角形に分けると、四角形は 14.5

例題4のように頂点を順にまわる多角形では、となりどうしの xiyi+1−xi+1yix_iy_{i+1}-x_{i+1}y_i をすべて足して 12\dfrac12 倍し、絶対値をとっても求まります(靴ひも公式・座標の面積公式)。

S=12 ∣(0⋅0−4⋅0)+(4⋅3−5⋅0)+(5⋅4−1⋅3)+(1⋅0−0⋅4)∣=12⋅29S=\frac12\,\bigl|(0\cdot0-4\cdot0)+(4\cdot3-5\cdot0)+(5\cdot4-1\cdot3)+(1\cdot0-0\cdot4)\bigr|=\frac12\cdot29

これは原点と各辺でできる三角形の(符号つきの)面積を足し合わせたものなので、頂点を順番どおりにまわることが大切です。また、3点が一直線上にあれば面積は 00 なので、x1y2−x2y1=0x_1y_2-x_2y_1=0(平行移動したあと)が3点が一直線上にある条件にもなります。

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

x1y2−x2y1x_1y_2-x_2y_1 は点の並ぶ向きで負になる。面積にするときは絶対値を忘れるな。

  • 絶対値を忘れる:x1y2−x2y1x_1y_2-x_2y_1 は点の並ぶ向きによって負になる。面積は必ず絶対値をとる。
  • 原点がないのにそのまま使う:3点の座標をそのまま入れてはいけない。1つの頂点を原点に平行移動してから使う。
  • 多角形で頂点の順番がばらばら:靴ひも公式は、まわりを1周する順に並べたときだけ正しい。

練習問題

ひらめいたうかるくん

うかるくん

たすきがけして引いて、半分にするんだね!

  1. 高校受験 O(0, 0)O(0,\ 0)、A(4, 1)A(4,\ 1)、B(1, 3)B(1,\ 3) を頂点とする △OAB の面積は?
    答えと解説を見る12∣4⋅3−1⋅1∣=112\dfrac12|4\cdot3-1\cdot1|=\dfrac{11}{2}
  2. 大学受験 A(1, 2)A(1,\ 2)、B(5, 3)B(5,\ 3)、C(2, 6)C(2,\ 6) を頂点とする △ABC の面積は?
    答えと解説を見るA を原点に移すと (4, 1)(4,\ 1)、(1, 4)(1,\ 4)。12∣4⋅4−1⋅1∣=152\dfrac12|4\cdot4-1\cdot1|=\dfrac{15}{2}
  3. 大学受験 3点 (1, 2)(1,\ 2)、(3, k)(3,\ k)、(5, 10)(5,\ 10) が一直線上にあるような kk の値は?
    答えと解説を見る(1, 2)(1,\ 2) を原点に移すと (2, k−2)(2,\ k-2)、(4, 8)(4,\ 8)。面積 00 より 2⋅8−4(k−2)=02\cdot8-4(k-2)=0、k=6k=6

関連する公式

この公式に出てくる用語(数学用語辞典)

よくある質問

座標から三角形の面積を求める公式は?

原点 O と A(x₁, y₁)、B(x₂, y₂) なら S=½|x₁y₂−x₂y₁| です。たすきがけでかけて引き、絶対値をとって半分にします。

原点が頂点にないときはどうしますか?

1つの頂点が原点に来るように、3点を同じだけ平行移動します。面積は変わらないので、そのあと公式を使えます。

なぜ ½|x₁y₂−x₂y₁| になるのですか?

三角形を囲む長方形の面積 x₁y₂ から、まわりの3つの直角三角形を引くと ½(x₁y₂−x₂y₁) になります。ベクトルの面積公式からも導けます。

四角形の面積も座標で求められますか?

対角線で2つの三角形に分けるか、頂点を順にまわって x_i y_(i+1) − x_(i+1) y_i を足す靴ひも公式で求められます。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第2学年(一次関数)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅱ(図形と方程式)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦