この公式のポイント
- 平行四辺形は底辺×高さ、三角形は底辺×高さ÷2
- 平行四辺形は切って移すと長方形、三角形は2つ合わせると平行四辺形
- 等積変形:底辺と平行な線の上で頂点を動かしても面積は同じ
- 2辺と間の角なら 21bcsinA、座標なら 21∣x1y2−x2y1∣

うかるくん
三角形の面積は、平行四辺形とちがってなんで「÷2」がつくの?
![合格先生]()
合格先生
同じ三角形を2つ合わせると平行四辺形になる。三角形はその半分だから÷2だ。
三角形と平行四辺形の面積の公式
基本の面積の公式
平行四辺形=底辺×高さ 三角形=底辺×高さ÷2
S平行四辺形=ahS三角形=21ah高さは、底辺に垂直なきょりです(ななめの辺の長さではない)。
なぜこの公式になるのか
左:平行四辺形の三角形を切って右へ移すと長方形。右:同じ三角形を2つ合わせると平行四辺形
平行四辺形:左はしの直角三角形を切り取って右はしへ移すと、たて=高さ、横=底辺の長方形になります。面積は変わらないので「底辺×高さ」。
三角形:同じ三角形をもう1つ用意して、さかさまにくっつけると平行四辺形になります。三角形はその半分なので「底辺×高さ÷2」。
等積変形:高さが同じなら面積は同じ
底辺 BC に平行な線の上で、頂点を A→A′→A″ と動かしても、三角形の面積は同じ
底辺が同じで、頂点が底辺に平行な直線の上にあれば、高さが同じなので面積も同じです。これを等積変形といい、中学受験・高校入試の面積の問題で大活躍します。逆に、面積が等しい三角形の頂点を結ぶ線は、底辺と平行です。
中学受験(算数)での使い方
三角形・平行四辺形の面積は小学5年で学びます。中学受験では、等積変形、高さが同じ三角形の面積比=底辺の比、補助線で分けて考える問題が定番です。
中学受験例題1(面積比)
三角形 ABC の辺 BC 上に点 D があり、BD:DC=2:3 です。三角形 ABC の面積が 40 cm² のとき、三角形 ABD の面積を求めなさい。
解き方
三角形 ABD と ADC は高さが同じなので、面積の比は底辺の比 2:3。
40×52=16(cm²)。
答え 16 cm2
中学受験例題2(ひし形)
対角線が 8 cm と 6 cm のひし形の面積を求めなさい。
解き方
ひし形は対角線で4つの合同な直角三角形に分かれ、まわりの長方形(8×6)のちょうど半分。
8×6÷2=24(cm²)。
答え 24 cm2
高校受験(中学数学)での使い方
座標平面上の三角形の面積は、高校入試の関数の問題でいちばんよく出ます。y 軸で2つに分けるか、大きな長方形から引くのが基本です。
高校受験例題3(座標)
3点 O
(0, 0)、A
(4, 1)、B
(1, 3) を頂点とする三角形の面積を求めなさい。
解き方
4点 (0,0)、(4,0)、(4,3)、(0,3) の長方形(面積12)から、まわりの3つの直角三角形を引きます。
12−24×1−23×2−21×3=12−2−3−1.5=5.5。
答え 211
大学受験での使い方
数学Ⅰでは、2辺とその間の角から面積を求める公式を学びます。
S=21bcsinA
理由:辺 b を底辺とすると、高さは csinA(A から見た垂線の長さ)だからです。座標では、次の公式が便利です。
O(0,0), A(x1,y1), B(x2,y2) のときS=21∣x1y2−x2y1∣
証明:OA、OB のなす角を θ とすると、S=21∣OA∣∣OB∣sinθ=21∣OA∣2∣OB∣2−(OA⋅OB)2。中身を計算すると (x12+y12)(x22+y22)−(x1x2+y1y2)2=(x1y2−x2y1)2 となり、公式が出ます。
大学受験例題4(座標の公式)
例題3の三角形の面積を、公式で求めなさい。
解き方
21∣4×3−1×1∣=211。(例題3と一致)
答え 211
大学受験例題5(2辺と間の角)
b=6、
c=5、
A=30∘ の三角形の面積を求めなさい。
解き方
S=21×6×5×sin30∘=21×30×21=7.5。
答え 215
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
ななめの辺を高さにしない。高さは底辺に垂直なきょりだ。
- ななめの辺を高さにする:高さは底辺に垂直。
- 三角形で÷2を忘れる。
- 高さが図の外にある:鈍角三角形では、高さが底辺をのばした所に下りることがある。
練習問題
![体で丸を作る合格先生]()
合格先生
頂点を底辺と平行に動かしても、面積は同じだぞ。
- 中学受験 底辺 9 cm、高さ 6 cm の平行四辺形と、同じ底辺・高さの三角形の面積をそれぞれ求めなさい。
答えと解説を見る
平行四辺形 9×6=54、三角形 54÷2=27。答え 54 cm2、27 cm2 - 高校受験 3点 (0, 0)、(6, 0)、(2, 5) を頂点とする三角形の面積を求めなさい。
答えと解説を見る
底辺 6(x 軸上)、高さ 5。6×5÷2=15。答え 15 - 大学受験 b=4、c=7、A=150∘ の三角形の面積を求めなさい。
答えと解説を見る
21×4×7×sin150∘=14×21=7。答え 7
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よくある質問
三角形の面積の公式は?
底辺×高さ÷2 です。2辺 b、c とその間の角 A が分かっていれば ½bc sinA でも求められます。
平行四辺形の面積の公式は?
底辺×高さ です。
三角形の面積はなぜ2で割るのですか?
同じ三角形を2つ合わせると平行四辺形になり、三角形はその半分だからです。
等積変形とは?
底辺を変えずに、頂点を底辺と平行な直線の上で動かすことです。高さが変わらないので面積も変わりません。
座標の3点から三角形の面積を求めるには?
1つの頂点を原点に移したとき、残りの2点が (x₁, y₁)、(x₂, y₂) なら、面積は ½|x₁y₂−x₂y₁| です。
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出典・参考
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数 第5学年(三角形・平行四辺形・ひし形・台形の面積)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅰ(図形と計量)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦