指数関数とは?意味とグラフをわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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大学受験

指数関数とは

y=axy=a^x(a>0a>0、a≠1a\ne1)の形で表される関数です。xx が 1 ふえるごとに yy が aa 倍になり、グラフは点 (0, 1)(0,\ 1) を通ります。a>1a>1 なら増加(右上がり)、0<a<10<a<1 なら減少(右下がり)です。

読み方:しすうかんすう/英語:exponential function/習う学年:数学Ⅱ(指数関数・対数関数)

うかるくん

うかるくん

指数関数って、指数とは何がちがうんですか?

合格先生

合格先生

指数は 232^3 の「3」のような数のこと。指数関数は、その指数を変数 xx にして、xx が変わると y=2xy=2^x がどう変わるかを見る関数なんだ。

この用語のポイント

  • 指数関数 = y=axy=a^x(a>0a>0、a≠1a\ne1)。かけ算でふえる関係
  • グラフは点 (0, 1)(0,\ 1) を通り、xx 軸が漸近線。値はいつも正
  • a>1a>1 で増加、0<a<10<a<1 で減少(不等号の向きに注意)

やさしく言うと

指数関数は、「同じ倍率で、くり返しふえる(へる)」ようすを表す関数です。y=2xy=2^x なら、xx が 1 ふえるたびに yy が 2 倍になります。

  • 倍々ゲーム:1 日目に 1 円、2 日目に 2 円、3 日目に 4 円…と、毎日前の日の 2 倍のお金をもらうとします。30 日目には 2292^{29} 円で、5 億円をこえます。
  • 紙を折る:厚さ 0.1mm の紙を半分に折るたびに、厚さは 2 倍になります。10 回で 0.1×210=102.40.1\times2^{10}=102.4mm、20 回折れたとすると約 105m になります(実際には、そんなに折れません)。
  • ふえる細菌:一定の時間ごとに 2 つに分かれて数が 2 倍になる細菌は、時間がたつと指数関数的にふえていきます。

「毎日 10 ずつふえる」と「毎日 2 倍になる」をくらべると、はじめは 10 ずつのほうが多いのに、やがて 2 倍のほうが一気に追いぬきます。

1234567850100150200250 x(日)0 約 5.9 日で追いぬく y=2x (256) y=10x(80) 毎日 2 倍 と 毎日 10 ずつ
はじめは y=10x が大きいが、約 5.9 日で y=2^x が追いぬく

まとめると、指数関数は「たし算でふえる(一次関数)のではなく、かけ算でふえる関係」を表す関数です。ニュースなどで「指数関数的にふえる」というのは、この急なふえ方のことです。

大喜びするうかるくん

うかるくん

2 倍、2 倍…って、最初は小さいのに、あとからすごいことになるんだ!

指数関数の例と、指数関数ではないもの

○ 指数関数(とその仲間)

  • y=2xy=2^x(底 2。増加)
  • y=(12)xy=\left(\dfrac12\right)^x(底 12\dfrac12。減少)
  • y=10xy=10^x
  • y=3xy=3^x
  • y=2x−1+3y=2^{x-1}+3(y=2xy=2^x のグラフを平行移動したもの)
  • y=exy=e^x(底が e≒2.718e\fallingdotseq2.718。数学Ⅲ)

× 指数関数ではないもの

  • y=x2y=x^2(底が変数で、指数が 2。二次関数)
  • y=1xy=1^x(底が 1。いつも 1 で一定)
  • y=(−2)xy=(-2)^x(底が負の数。x=12x=\dfrac12 などで決まらない)
  • y=2xy=2x(一次関数)
  • y=x12=xy=x^{\frac12}=\sqrt x(指数が定数。無理関数)

指数関数で大事なのは、変数 xx が肩(指数)にのっていることです。y=x2y=x^2 は xx が下(底)にあるので、指数関数ではありません。また、底 aa は a>0a>0、a≠1a\ne1 と決めています。

図で見る(グラフの形)

いろいろな底の指数関数のグラフをならべてみます。

xyO どれも点 (0, 1)を通る 2x 3x (1/2)x (1/3)x x 軸に近づく
底が 1 より大きいと右上がり、1 より小さいと右下がり。どれも (0, 1) を通る
a>1a>1(例 y=2xy=2^x)0<a<10<a<1(例 y=(12)xy=\left(\dfrac12\right)^x)
増え方増加(右上がり)減少(右下がり)
必ず通る点(0, 1)(0,\ 1)(0, 1)(0,\ 1)
yy の値いつも正(y>0y>0)いつも正(y>0y>0)
漸近線xx 軸(左へ行くと 0 に近づく)xx 軸(右へ行くと 0 に近づく)
大小p<q⇔ap<aqp<q \Leftrightarrow a^p<a^qp<q⇔ap>aqp<q \Leftrightarrow a^p>a^q

どの指数関数も、a0=1a^0=1 なので点 (0, 1)(0,\ 1) を通ります。また、axa^x は 0 にも負の数にもならないので、グラフは xx 軸より上だけにあり、xx 軸に近づくけれど交わりません(xx 軸が漸近線)。y=2xy=2^x と y=(12)xy=\left(\dfrac12\right)^x は、yy 軸について対称です。

0・負の数・分数の指数

サクラちゃん

サクラちゃん

2−12^{-1} とか 2122^{\frac12} って、「2 を −1-1 回かける」なんてできないのに、どうして考えるんですか?

合格先生

合格先生

指数関数のグラフをすきまのない 1 本の線にするためだよ。整数の xx だけだと、点がとびとびになってしまう。指数法則がそのまま使えるように 0・負の数・分数の指数を決めると、点がなめらかにつながるんだ。

xyO -2-112 1/41/21√222√244√2 ● x が 0 以上の整数 ● 負の数・分数
負の数や分数の指数にも意味をつけると、点がなめらかな1本の曲線にのる

a0=1a^0=1、a−n=1ana^{-n}=\dfrac1{a^n}、a1n=ana^{\frac1n}=\sqrt[n]a と決めると、y=2xy=2^x の点は図のように 1 本の曲線にきれいにのります。たとえば 212=2≒1.412^{\frac12}=\sqrt2\fallingdotseq1.41 は、20=12^0=1 と 21=22^1=2 の間にあります。くわしくは指数のページで説明しています。

指数方程式・指数不等式

2x=82^x=8 のように、指数に未知数がある方程式は、底をそろえて指数をくらべると解けます。8=238=2^3 なので x=3x=3 です。

不等式のときは、底が 1 より大きいか小さいかに注意します。y=2xy=2^x は増加関数なので、2x>82^x>8 は x>3x>3。ところが y=(12)xy=\left(\dfrac12\right)^x は減少関数なので、(12)x>8\left(\dfrac12\right)^x>8 は x<−3x<-3 と、不等号の向きが逆になります。

xyO y=8 3−3 2x >8 → x>3 (1/2)x >8 → x<−3 底が 1 より小さいと、不等号の向きが逆になる
底が 1 より大きいとそのまま、1 より小さいと不等号の向きが逆になる

テスト・入試ではこう出る

指数関数は高校の数学Ⅱ(指数関数・対数関数)で習います。定期テストや大学入試では、指数の計算、大小比較(底をそろえる)、指数方程式・不等式、t=2xt=2^x などとおきかえて二次方程式にする問題、グラフの平行移動がよく出ます。おきかえたときに t>0t>0 を忘れないことが大切です。

例題1(指数方程式)

方程式 4x=84^x=8 を解きなさい。

  1. 底を 2 にそろえる:4x=(22)x=22x4^x=(2^2)^x=2^{2x}、8=238=2^3。
  2. 22x=232^{2x}=2^3 なので、指数どうしが等しい:2x=32x=3。
  3. x=32x=\dfrac32

答え x=32x=\dfrac32(たしかめ:432=(4)3=23=84^{\frac32}=(\sqrt4)^3=2^3=8)

例題2(指数不等式)

不等式 (13)x>9\left(\dfrac13\right)^x>9 を解きなさい。

  1. 底を 13\dfrac13 にそろえる:9=(13)−29=\left(\dfrac13\right)^{-2}。不等式は (13)x>(13)−2\left(\dfrac13\right)^x>\left(\dfrac13\right)^{-2}。
  2. 底 13\dfrac13 は 1 より小さいので、y=(13)xy=\left(\dfrac13\right)^x は減少関数。不等号の向きが逆になり、x<−2x<-2。

答え x<−2x<-2(たしかめ:x=−3x=-3 なら (13)−3=27>9\left(\dfrac13\right)^{-3}=27>9 で成り立つ。x=0x=0 なら 1>91>9 で成り立たない)

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

不等式では、まず「底は 1 より大きい?小さい?」を確かめよう!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

底が 1 より小さいと、不等号の向きが逆になるよ!

  • y=2xy=2^x と y=x2y=x^2 を取りちがえる:2x2^x は指数関数、x2x^2 は二次関数です。x=10x=10 のとき、210=10242^{10}=1024、102=10010^2=100 で、まったくちがいます。
  • 底が 1 より小さいときの不等号:(12)x>(12)3\left(\dfrac12\right)^x>\left(\dfrac12\right)^3 は x>3x>3 ではなく x<3x<3 です。減少関数なので向きが逆になります。
  • axa^x が 0 や負になると思う:2−3=182^{-3}=\dfrac18 のように、指数が負でも値は正です。指数関数の値はいつも正で、xx 軸とは交わりません。
  • 指数法則をまぜる:23×24=272^3\times2^4=2^7(指数はたし算)、(23)4=212(2^3)^4=2^{12}(指数はかけ算)です。23×24=2122^3\times2^4=2^{12} や 474^7 にしないように。
  • おきかえで t>0t>0 を忘れる:t=3xt=3^x とおいたら t>0t>0 です。t=−1t=-1 のような解が出たら捨てます。

ことばの由来

指数は、ana^n の右上の小さな数 nn のことで、「何回かけるか」を指し示す数です。その指数に変数 xx をおいた関数なので、指数関数といいます。英語では exponential function(エクスポネンシャル ファンクション)といい、exponent が指数のことです。英語でも日本語でも、「指数関数的(exponential)」は「急激にふえる」ようすを表すたとえとしてよく使われます。

ミニ問題

問題1 3−23^{-2} と 271327^{\frac13} の値を求めましょう。

答えと解き方を見る

3−2=3^{-2}= 19\dfrac19、2713=27^{\frac13}= 3 です。3−2=132=193^{-2}=\dfrac1{3^2}=\dfrac19 で、負の数にはなりません。2713=273=327^{\frac13}=\sqrt[3]{27}=3(3 回かけて 27 になる正の数)です。

問題2 2\sqrt2、43\sqrt[3]4、84\sqrt[4]8 を小さい順にならべましょう。

答えと解き方を見る

2<43<84\sqrt2<\sqrt[3]4<\sqrt[4]8 です。

  1. 底を 2 にそろえる:2=212\sqrt2=2^{\frac12}、43=223\sqrt[3]4=2^{\frac23}、84=234\sqrt[4]8=2^{\frac34}。
  2. 指数をくらべる:12=612\dfrac12=\dfrac6{12}、23=812\dfrac23=\dfrac8{12}、34=912\dfrac34=\dfrac9{12}。
  3. 底 2 は 1 より大きいので、y=2xy=2^x は増加関数。指数が大きいほど値も大きい。

問題3 方程式 9x−4⋅3x+3=09^x-4\cdot3^x+3=0 を解きましょう。

答えと解き方を見る

x=0, 1x=0,\ 1 です。

  1. 9x=(32)x=(3x)29^x=(3^2)^x=(3^x)^2 なので、t=3xt=3^x とおくと t2−4t+3=0t^2-4t+3=0。t>0t>0 に注意。
  2. (t−1)(t−3)=0(t-1)(t-3)=0 より t=1, 3t=1,\ 3(どちらも正なので OK)。
  3. 3x=13^x=1 より x=0x=0、3x=33^x=3 より x=1x=1。

たしかめ:x=1x=1 なら 9−12+3=09-12+3=0、x=0x=0 なら 1−4+3=01-4+3=0 です。

関連する公式・用語

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あわせて覚えたい用語

よくある質問

指数関数とは簡単にいうと何ですか?

y=aˣ の形で表される関数で、x が1ふえるごとに y が a 倍になります。同じ倍率でくり返しふえる(へる)ようすを表します。

指数関数のグラフの特ちょうは?

どれも点(0, 1)を通り、x 軸より上だけにあって、x 軸に近づくが交わりません。a>1 なら右上がり、0<a<1 なら右下がりです。

指数関数の底に条件があるのはなぜですか?

底が負の数だと x=1/2 などで値が決まらず、底が1だといつも1で一定になってしまうからです。そのため a>0、a≠1 とします。

y=2ˣ と y=x² のちがいは?

y=2ˣ は変数が指数にある指数関数、y=x² は変数が底にある二次関数です。x が大きくなると、2ˣ のほうがずっと速くふえます。

指数不等式で注意することは?

底が1より小さいときは、指数をくらべるときに不等号の向きが逆になります。

指数関数は何年生で習いますか?

高校の数学Ⅱ(指数関数・対数関数)で習います。底が e の指数関数は数学Ⅲの微分・積分で使います。

出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅱ(指数関数・対数関数)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦