面積と定積分とは?求め方と1/6公式をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

面積と定積分とは?求め方と1/6公式をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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大学受験大学院入試

面積と定積分とは

曲線で囲まれた部分の面積は、(上のグラフの式 − 下のグラフの式)を、左はしから右はしまで定積分して求めます。f(x)≥0f(x)\ge0 なら S=∫abf(x) dx\displaystyle S=\int_a^bf(x)\,dx です。xx 軸より下の部分は定積分が負になるので、符号を直して足します。

読み方:めんせきとていせきぶん/英語:area and definite integral/習う学年:数学Ⅱ(微分・積分の考え)、数学Ⅲ(積分法)

サクラちゃん

サクラちゃん

定積分を計算したら面積がマイナスになっちゃいました…。

合格先生

合格先生

それは上と下が逆か、xx 軸より下の部分があるサインだよ。面積はいつも「上 − 下」を積分するんだ。

この用語のポイント

  • 面積は ∫ab{(上)−(下)} dx\displaystyle\int_a^b\{(\text{上})-(\text{下})\}\,dx。答えはいつも正
  • xx 軸より下の部分は定積分が負。交点で区間を分けて符号を直す
  • 放物線と直線の間は 16\dfrac16 公式 ∣a∣(β−α)36\dfrac{|a|(\beta-\alpha)^3}6 が便利

やさしく言うと

曲線で囲まれた部分の面積は、定積分で求められます。f(x)≥0f(x)\ge0 のとき、曲線 y=f(x)y=f(x) と xx 軸、2本の直線 x=ax=a、x=bx=b で囲まれた部分の面積が ∫abf(x) dx\displaystyle\int_a^bf(x)\,dx です。

  • 屋根の下の壁:アーチ形の屋根の下にある壁の面積は、長方形や三角形の公式では出せません。屋根の形を式 y=f(x)y=f(x) で表せば、定積分で求められます。
  • 2本の道にはさまれた土地:まっすぐな道と曲がった道にはさまれた土地は、「上の道 − 下の道」の長さを、はしからはしまで積み重ねた広さです。
  • グラフの下の量:速さのグラフの下の面積は進んだ道のり、雨の強さ(1時間あたりの量)のグラフの下の面積は降った雨の量になります。面積は「たまった量」を表すことがよくあります。

まとめると、面積=(上の式 − 下の式)を、左はしから右はしまで積分したものです。

xyO 2 4 y=x² 8/3 x=2
∫02x2 dx=83\displaystyle\int_0^2x^2\,dx=\dfrac83 は、色の部分の面積

計算は ∫02x2 dx=[x33]02=83\displaystyle\int_0^2x^2\,dx=\left[\dfrac{x^3}3\right]_0^2=\dfrac83 です。xx 軸を「下の式 y=0y=0」と見れば、これも「上 − 下」の形 x2−0x^2-0 になっています。

本で説明するサクラちゃん

サクラちゃん

面積は「上 − 下」を積分。x 軸は y=0 という下の線、と考えるとそろうのね。

定積分がそのまま面積になるもの・ならないもの

○ そのまま面積になる

  • y=x2y=x^2(0≤x≤20\le x\le2):グラフがずっと xx 軸より上
  • y=x+1y=x+1(0≤x≤20\le x\le2):台形の面積 44 と一致する
  • y=xy=x と y=x2y=x^2 の間:∫01(x−x2) dx=16\displaystyle\int_0^1(x-x^2)\,dx=\dfrac16(上 − 下)
  • y=x+2y=x+2 と y=x2y=x^2 の間:上 − 下で 92\dfrac92
  • y=−x2+4y=-x^2+4 と xx 軸の間(−2≤x≤2-2\le x\le2):上にあるので 323\dfrac{32}3

× そのままでは面積にならない

  • y=x2−1y=x^2-1(0≤x≤20\le x\le2):途中で xx 軸より下に行く(定積分 23\dfrac23、面積 2)
  • y=x2−4y=x^2-4 と xx 軸の間:全部下にあるので、定積分は負(−323-\dfrac{32}3)
  • ∫01(x2−x) dx\displaystyle\int_0^1(x^2-x)\,dx:下 − 上 になっていて負(−16-\dfrac16)
  • y=sin⁡xy=\sin x(0≤x≤2π0\le x\le2\pi):上と下が打ち消して定積分は 0
  • ∫20x2 dx\displaystyle\int_2^0x^2\,dx:上端と下端が逆で負

定積分は「xx 軸より上をプラス、下をマイナス」として数える量です。面積はいつも正なので、下にある部分や、上下が入れかわる部分では、区間を分けたり符号を直したりします。

図で見る

y=x2−1y=x^2-1 を 00 から 22 まで積分すると、xx 軸より下の部分がマイナスとして入ります。

xyO 12 −1 −2/3 4/3 y=x²−1 定積分 = 4/3 + (−2/3) = 2/3 面積 = 4/3 + 2/3 = 2
定積分は 2/3、面積は 2。下の部分がマイナスとして打ち消されている
うかるくん

うかるくん

∫02(x2−1) dx=23\displaystyle\int_0^2(x^2-1)\,dx=\dfrac23 なのに、面積は 2 なんですか?

合格先生

合格先生

0≤x≤10\le x\le1 では x2−1<0x^2-1<0 だから、その部分の積分は −23-\dfrac23。それが上の 43\dfrac43 と打ち消し合って 23\dfrac23 になったんだ。面積は、交点 x=1x=1 で区間を分けて、下の部分はマイナスをつけて足すんだよ。

2つのグラフで囲まれた部分は、上のグラフの式から下のグラフの式を引いて積分します。

xyO (1, 1) y=x(上) y=x²(下) 面積 = ∫₀¹(x − x²)dx = 1/6(緑の長さ=上−下)
直線 y=x が上、放物線 y=x² が下。面積は 1/6

上下の関係が xx 軸の上か下かに関係なく、「上 − 下」はいつも正です。だから、2つのグラフの間の面積は、グラフが xx 軸の下にはみ出していても ∫ab{(上)−(下)} dx\displaystyle\int_a^b\{(\text{上})-(\text{下})\}\,dx でそのまま求められます。

面積の式と求め方

場面面積 S の式
f(x)≥0f(x)\ge0(xx 軸より上)S=∫abf(x) dxS=\displaystyle\int_a^bf(x)\,dx
f(x)≤0f(x)\le0(xx 軸より下)S=−∫abf(x) dxS=-\displaystyle\int_a^bf(x)\,dx
2つのグラフの間(f(x)≥g(x)f(x)\ge g(x))S=∫ab{f(x)−g(x)} dxS=\displaystyle\int_a^b\{f(x)-g(x)\}\,dx
上下が途中で入れかわる交点で区間を分けて、それぞれ「上 − 下」
放物線と直線(交点 α<β\alpha<\beta、x2x^2 の係数 aa)S=∣a∣(β−α)36S=\dfrac{|a|(\beta-\alpha)^3}6(16\dfrac16 公式)
1グラフをかく上下の位置をつかむ2交点を求める積分区間が決まる3上 − 下 を積分区間ごとに式を作る4計算・確かめ答えは正の数
面積の問題は、この4つの手順で解く

最後の行の 16\dfrac16 公式 は、∫αβ(x−α)(x−β) dx=−(β−α)36\displaystyle\int_\alpha^\beta(x-\alpha)(x-\beta)\,dx=-\dfrac{(\beta-\alpha)^3}6 から出てきます。放物線と直線(または xx 軸)で囲まれた面積は、交点の xx 座標の差だけで出せるので、とても便利です。

xyO −12 (−1, 1)(2, 4) y=x² y=x+2 9/2 {2 − (−1)}³ ÷ 6 = 27/6 = 9/2
交点の x 座標の差は 3。面積は 3³÷6=9/2

テスト・入試ではこう出る

面積と定積分は、高校の数学Ⅱ(微分・積分の考え)で多項式の関数について学び、数学Ⅲ(積分法)で三角関数・指数関数などのいろいろな関数や、回転体の体積へと広がります。定期テストや大学入試の定番は、放物線と直線(または xx 軸)で囲まれた面積、2つの放物線の間の面積、接線と放物線で囲まれた面積などです。面積が等しくなる条件から文字の値を求める問題もよく出ます。

例題1(放物線と直線)

放物線 y=x2y=x^2 と直線 y=x+2y=x+2 で囲まれた部分の面積 SS を求めなさい。

  1. 交点:x2=x+2x^2=x+2 より x2−x−2=(x+1)(x−2)=0x^2-x-2=(x+1)(x-2)=0、x=−1, 2x=-1,\ 2。
  2. −1≤x≤2-1\le x\le2 では直線が上(x=0x=0 で 2>02>0)。
  3. S=∫−12{(x+2)−x2} dx=[x22+2x−x33]−12=(2+4−83)−(12−2+13)=103+76=92S=\displaystyle\int_{-1}^{2}\{(x+2)-x^2\}\,dx=\left[\dfrac{x^2}2+2x-\dfrac{x^3}3\right]_{-1}^{2}=\left(2+4-\dfrac83\right)-\left(\dfrac12-2+\dfrac13\right)=\dfrac{10}3+\dfrac76=\dfrac92

答え 92\dfrac92

別解(16\dfrac16 公式):∫αβ(x−α)(x−β) dx=−(β−α)36\displaystyle\int_\alpha^\beta(x-\alpha)(x-\beta)\,dx=-\dfrac{(\beta-\alpha)^3}6 を使うと、S=−∫−12(x+1)(x−2) dx={2−(−1)}36=276=92S=-\displaystyle\int_{-1}^{2}(x+1)(x-2)\,dx=\dfrac{\{2-(-1)\}^3}6=\dfrac{27}6=\dfrac92 と一行で出せます。

例題2(x 軸の上下にまたがる)

曲線 y=x2−1y=x^2-1 と xx 軸、直線 x=2x=2、yy 軸で囲まれた2つの部分の面積の和を求めなさい。

  1. y=x2−1y=x^2-1 と xx 軸の交点は x=±1x=\pm1。0≤x≤10\le x\le1 では xx 軸より下、1≤x≤21\le x\le2 では上。
  2. 下の部分:−∫01(x2−1) dx=−[x33−x]01=−(13−1)=23-\displaystyle\int_0^1(x^2-1)\,dx=-\left[\dfrac{x^3}3-x\right]_0^1=-\left(\dfrac13-1\right)=\dfrac23
  3. 上の部分:∫12(x2−1) dx=(83−2)−(13−1)=23+23=43\displaystyle\int_1^2(x^2-1)\,dx=\left(\dfrac83-2\right)-\left(\dfrac13-1\right)=\dfrac23+\dfrac23=\dfrac43
  4. たして 23+43=2\dfrac23+\dfrac43=2。

答え 2(そのまま ∫02(x2−1) dx\displaystyle\int_0^2(x^2-1)\,dx を計算すると 23\dfrac23 になり、面積ではありません)

机で勉強するうかるくん

うかるくん

まずグラフをかいて、交点と「どっちが上か」を確かめる。これでミスがぐっと減る!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

面積は「上 − 下」! x 軸より下の部分は、そのまま足さない。

  • xx 軸より下の部分をそのまま足す:∫02(x2−1) dx=23\displaystyle\int_0^2(x^2-1)\,dx=\dfrac23 を面積としてしまうまちがいです。下の部分は負になって打ち消し合います。交点で区間を分け、下の部分はマイナスをつけます。
  • 上と下を逆にする:∫01(x2−x) dx=−16\displaystyle\int_0^1(x^2-x)\,dx=-\dfrac16 のように面積が負になったら、上下を取りちがえています。面積は必ず正です。
  • 交点を求めずに区間を決める:「囲まれた部分」の面積では、積分区間は問題に書いてありません。まず2つの式を等しいとおいて交点の xx 座標を求めます。
  • 16\dfrac16 公式の係数を忘れる:y=2x2y=2x^2 と直線の間なら 2(β−α)36\dfrac{2(\beta-\alpha)^3}6 です。x2x^2 の係数(差の式の係数)をかけ忘れないようにします。
  • 上下が入れかわるのに1つの式で積分する:2つのグラフが区間の途中で交わるときは、交点ごとに区間を分けて「上 − 下」を作り直します。

ことばの由来

定積分の「定」は、積分する範囲(下端 aa・上端 bb)が定まっていることを表します。積分は「細かく分けたものを積み重ねる」という意味で、面積を細い長方形の和の極限として求める考え方(区分求積法)とつながっています。記号 ∫\displaystyle\int は「和」を表すラテン語 summa の S をのばした形です。

ミニ問題

問題1 放物線 y=x2y=x^2 と xx 軸、直線 x=3x=3 で囲まれた部分の面積を求めましょう。

答えと解き方を見る

9 です。0≤x≤30\le x\le3 で x2≥0x^2\ge0 なので、∫03x2 dx=[x33]03=9\displaystyle\int_0^3x^2\,dx=\left[\dfrac{x^3}3\right]_0^3=9。

問題2 放物線 y=x2−4y=x^2-4 と xx 軸で囲まれた部分の面積を求めましょう。

答えと解き方を見る

323\dfrac{32}3 です。交点は x=±2x=\pm2 で、その間はグラフが xx 軸より下。S=−∫−22(x2−4) dx=−[x33−4x]−22=−(−163−163)=323S=-\displaystyle\int_{-2}^{2}(x^2-4)\,dx=-\left[\dfrac{x^3}3-4x\right]_{-2}^{2}=-\left(-\dfrac{16}3-\dfrac{16}3\right)=\dfrac{32}3。16\dfrac16 公式でも 436=323\dfrac{4^3}6=\dfrac{32}3 です。

問題3 放物線 y=x2y=x^2 と直線 y=2xy=2x で囲まれた部分の面積を求めましょう。

答えと解き方を見る

43\dfrac43 です。交点は x2=2xx^2=2x より x=0, 2x=0,\ 2。その間は直線が上なので ∫02(2x−x2) dx=[x2−x33]02=4−83=43\displaystyle\int_0^2(2x-x^2)\,dx=\left[x^2-\dfrac{x^3}3\right]_0^2=4-\dfrac83=\dfrac43。16\dfrac16 公式なら 236=43\dfrac{2^3}6=\dfrac43 です。

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よくある質問

定積分で面積を求めるには?

面積を求めたい部分の上のグラフの式から下のグラフの式を引き、左はしから右はしまで定積分します。x軸が下の線ならy=0と考えます。

定積分と面積が一致しないのはどんなときですか?

グラフがx軸より下にある部分があるときです。下の部分は定積分が負になるので、区間を分けて符号を直してから足します。

面積がマイナスになりました。なぜですか?

上の式と下の式を逆に引いたか、x軸より下の部分をそのまま積分したためです。面積は必ず正の数になります。

1/6公式とは何ですか?

放物線と直線(またはx軸)で囲まれた部分の面積を、交点のx座標の差の3乗を6で割り、x²の係数の絶対値をかけて求める公式です。

積分区間はどう決めますか?

問題に書かれていなければ、2つのグラフの式を等しいとおいて交点のx座標を求め、それを区間のはしにします。

面積と定積分は何年生で習いますか?

高校の数学Ⅱで多項式の関数の面積を習い、数学Ⅲでいろいろな関数の面積や体積に広げます。

出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅱ(微分・積分の考え)・数学Ⅲ(積分法)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦