この公式のポイント
- 球面は中心からの距離が r の点の集まり
- 一般形は平方完成して中心と半径を読む
- 平面との交わりは半径 r2−d2 の円
- 座標平面ならz=0 などを代入するだけ

うかるくん
球を平面で切った切り口の半径は、r−d じゃないの?
![合格先生]()
合格先生
中心、垂線の足、切り口の点で直角三角形ができる。だから半径は r2−d2 だぞ。
球の方程式
中心と半径で決まる球面
中心 C(a, b, c)、半径 r の球面の方程式は
(x−a)2+(y−b)2+(z−c)2=r2展開した形(一般形):x2+y2+z2+Ax+By+Cz+D=0 → 平方完成して中心と半径を読む。
平面との交わり:中心から平面までの距離を d とすると、d<r なら切り口は半径 r2−d2 の円(中心は垂線の足)。d=r なら接する、d>r なら交わらない。
球面は「中心 C からの距離が r の点」の集まりここでいう「球」の方程式は、正しくは球の表面(球面)を表します。中身までふくめた球の内部は (x−a)2+(y−b)2+(z−c)2≤r2 です。
証明:距離の公式と三平方の定理
球の方程式
点 P(x, y, z) が球面上にある ⇔ CP=r です。空間の2点の距離は、三平方の定理を2回使うと CP=(x−a)2+(y−b)2+(z−c)2。両辺を2乗すると球の方程式になります。平面の円の方程式に z の項が1つ増えただけの形です。
平面との交わりが円になる理由
中心 C から平面に垂線 CH を下ろし、CH=d とします。切り口の上の点 Q では CQ=r、∠CHQ=90∘ なので、三平方の定理より
HQ=CQ2−CH2=r2−d2Q がどこでも HQ は同じ長さなので、切り口は H を中心とする半径 r2−d2 の円です。
横から見た図:中心の高さ 3、半径 5 なら、切り口の円の半径は 4座標平面で切るときは計算がかんたんです。たとえば xy 平面(z=0)なら、球の方程式に z=0 を入れて (x−a)2+(y−b)2=r2−c2。右辺が正なら円、0 なら1点で接する(∣c∣=r)、負なら交わりません。ななめの平面との距離 d は、点と平面の距離で求めます。
大学受験(数学C)での使い方
大学受験例題1(中心と半径から)
中心
(1, −2, 3)、半径
4 の球面の方程式を求めなさい。
解き方
(x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=42。
答え (x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=16
大学受験例題2(一般形から中心と半径)
x2+y2+z2−2x+4y−6z+5=0 はどんな図形か。
解き方
平方完成すると (x−1)2−1+(y+2)2−4+(z−3)2−9+5=0、つまり (x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=9。
答え 中心 (1, −2, 3)、半径 3 の球面
大学受験例題3(座標平面との交わり)
球面
(x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=25 と
xy 平面の交わりを求めなさい。
解き方
z=0 を入れて (x−1)2+(y+2)2=25−9=16。中心から xy 平面までの距離は 3 で、52−32=4 と一致する。
答え xy 平面上の、中心 (1, −2, 0)、半径 4 の円
大学受験例題4(直径の両はしが分かるとき)
2点
A(1, 2, −1)、
B(3, 0, 3) を直径の両はしとする球面の方程式を求めなさい。
解き方
中心は AB の中点 (2, 1, 1)。AB=22+(−2)2+42=24=26 なので半径 6。
(別の解き方:球面上の点 P では AP⋅BP=0 なので (x−1)(x−3)+(y−2)y+(z+1)(z−3)=0。展開して平方完成すると同じ式になる。)
答え (x−2)2+(y−1)2+(z−1)2=6
例題4:中心は AB の中点、半径は AB の半分。球面上の点 P からは AB が直角に見えるよくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
右辺は r2 だ。(x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=9 の半径は 9 ではなく 3 だぞ。
- 右辺を r にする:右辺は r2。(x−1)2+(y+2)2+(z−3)2=9 の半径は 9 ではなく 3。
- 中心の符号:(y+2)2 なら中心の y 座標は −2。
- 切り口の半径を r−d にする:正しくは r2−d2(直角三角形の残りの辺)。半径 5、距離 3 なら 2 ではなく 4。
練習問題
- 大学受験 中心 (0, 1, −2) で、原点を通る球面の方程式は?
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半径の2乗は 02+12+(−2)2=5。x2+(y−1)2+(z+2)2=5 - 大学受験 x2+y2+z2−4x+6z=12 の中心と半径は?
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(x−2)2+y2+(z+3)2=12+4+9=25。中心 (2, 0, −3)、半径 5 - 大学受験 前の問題の球面と yz 平面(x=0)の交わりは?
答えと解説を見る
x=0 を入れて 4+y2+(z+3)2=25、y2+(z+3)2=21。yz 平面上の中心 (0, 0, −3)、半径 21 の円
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よくある質問
球の方程式は?
中心 (a, b, c)、半径 r の球面は (x−a)²+(y−b)²+(z−c)²=r² です。中心からの距離が r であることを式にしたものです。
x²+y²+z²+Ax+By+Cz+D=0 の中心と半径はどう求めますか?
x、y、z それぞれで平方完成して (x−a)²+(y−b)²+(z−c)²=k の形にします。中心は (a, b, c)、k>0 なら半径は √k です。
球と平面の交わりはどうなりますか?
中心から平面までの距離 d が半径 r より小さければ、半径 √(r²−d²) の円になります。d=r なら接し、d>r なら交わりません。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学C(ベクトル)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦