変化の割合とは?求め方とa(p+q)をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

変化の割合とは?求め方とa(p+q)をわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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変化の割合とは

xx の増加量に対する yy の増加量の割合で、y の増加量x の増加量\dfrac{y\text{ の増加量}}{x\text{ の増加量}} で求めます。一次関数ではいつも傾きと同じ値、y=ax2y=ax^2 では xx が pp から qq まで増えるとき a(p+q)a(p+q) です。

読み方:へんかのわりあい/英語:rate of change/習う学年:中学2年(一次関数)・中学3年(関数 y=ax²)

うかるくん

うかるくん

変化の割合と傾きって、同じものじゃないんですか?

合格先生

合格先生

一次関数なら同じだよ。でも y=x2y=x^2 のような曲がったグラフでは、調べる区間によって変化の割合が変わるんだ。「区間の両はしを結んだ直線の傾き」と考えるといいよ。

この用語のポイント

  • 変化の割合 = yy の増加量 ÷ xx の増加量(1 あたりの平均の変わり方)
  • 一次関数ではいつも傾き aa。y=ax2y=ax^2 では区間で変わり a(p+q)a(p+q)
  • グラフでは区間の両はしを結ぶ直線の傾き

やさしく言うと

変化の割合は、xx が 1 増えるあたり、yy が平均してどれだけ増えるかを表す数です。「1 あたりの変わり方」と考えるとわかりやすくなります。

  • 気温:朝 9 時に 15℃、昼 12 時に 24℃ なら、3 時間で 9℃ 上がったので、1 時間あたり 9÷3=39\div3=3(℃)上がったことになります。これが変化の割合です。
  • 同じ速さで走る自転車:毎分 200m で走ると、どの時間を調べても 1 分あたり 200m 進みます。変化の割合はいつも 200です。
  • 坂をころがるボール:ボールはだんだん速くなるので、1 秒ごとに進む道のりは 1m、3m、5m…とふえていきます。変化の割合は、どの区間を調べるかで変わります。
坂をころがるボール(x 秒後に y=x² m の位置) 0m0秒1m1秒+14m2秒+39m3秒+516m4秒+7 1 秒ごとに進む道のりは 1, 3, 5, 7 m とふえる 1 秒〜3 秒の平均の速さ:(9−1)÷(3−1) = 毎秒 4m
だんだん速くなるボール。1 秒〜3 秒の変化の割合(平均の速さ)は毎秒 4m

式で書くと、次のとおりです。

変化の割合=y の増加量x の増加量\text{変化の割合}=\frac{y\text{ の増加量}}{x\text{ の増加量}}

ボールの例では、1 秒から 3 秒の間に 9−1=89-1=8(m)進んだので、変化の割合は 83−1=4\dfrac{8}{3-1}=4。つまり「その間の平均の速さ」です。まとめると、変化の割合は「ある区間での、1 あたりの平均の変わり方」です。

指さして説明するうかるくん

うかるくん

道のりと時間なら、変化の割合は「平均の速さ」のことなんだ!

正しい求め方と、まちがった求め方

○ 正しい

  • y=3x−2y=3x-2、xx:1→4 は 10−14−1=3\dfrac{10-1}{4-1}=3(傾きと同じ)
  • y=x2y=x^2、xx:1→3 は 9−13−1=4\dfrac{9-1}{3-1}=4
  • y=2x2y=2x^2、xx:−3-3→−1-1 は 2−18−1−(−3)=−8\dfrac{2-18}{-1-(-3)}=-8
  • y=6xy=\dfrac6x、xx:1→3 は 2−63−1=−2\dfrac{2-6}{3-1}=-2
  • 2 時間で 100km 進む → 1 時間あたり 50km

× まちがい

  • y=x2y=x^2、xx:1→3 を 3−19−1=14\dfrac{3-1}{9-1}=\dfrac14(分母と分子が逆)
  • y=x2y=x^2 の変化の割合は「いつも 1」(区間で変わる)
  • y=2x2y=2x^2、xx:1→3 を「16」(yy の増加量のまま。÷2\div2 を忘れた)
  • y=−3x+5y=-3x+5 の変化の割合を「5」(それは切片)
  • 9−11−3\dfrac{9-1}{1-3}(引く順番がそろっていない)

まちがいの多くは、わる向き、引く順番、わり算のし忘れのどれかです。「yy の増加量 ÷ xx の増加量」と、ことばで唱えてから式を書くとミスがへります。

図で見る

一次関数 y=2x+1y=2x+1 と、関数 y=x2y=x^2 の表をならべてみましょう。

x01234y=2x+113579+2+2+2+2y=x²014916+1+3+5+7 一次関数:変化の割合はどこでも 2(一定) y=x²:変化の割合は場所によってちがう
一次関数は増え方がいつも同じ。y=x² は場所によって増え方がちがう

一次関数では、xx が 1 増えるたびに yy はいつも 2 増えます。だから変化の割合はどこでも 2 で、これは傾きと同じです。一方、y=x2y=x^2 では増え方が 1, 3, 5, 7 とふえていくので、変化の割合は区間ごとにちがいます。

サクラちゃん

サクラちゃん

y=x2y=x^2 のグラフは曲がっているのに、変化の割合はどこを見ればいいんですか?

合格先生

合格先生

区間の両はしの 2 点を直線で結んでごらん。その直線の傾きが、その区間の変化の割合なんだ。曲線でも、2 点を結べば一次関数と同じように考えられるよ。

12313579 xyO +2 +8 (1, 1)(3, 9) y=x² 変化の割合 = 8 ÷ 2 = 4 = 点線の直線の  傾き
x が 1 から 3 まで:2 点を結ぶ直線の傾き 4 が変化の割合

y=ax² の変化の割合の公式

中学 3 年で習う関数 y=ax2y=ax^2 では、xx が pp から qq まで増加するときの変化の割合が、次の式で求められます。

aq2−ap2q−p=a(q+p)(q−p)q−p=a(p+q)\frac{aq^2-ap^2}{q-p}=\frac{a(q+p)(q-p)}{q-p}=a(p+q)

分子を因数分解すると、分母の q−pq-p と約分できるのがポイントです。y=x2y=x^2(a=1a=1)で xx が 1 から 3 なら 1×(1+3)=41\times(1+3)=4 で、図の値と一致します。

関数変化の割合例
一次関数 y=ax+by=ax+bいつも aa(一定)y=2x+1y=2x+1 はどこでも 2
y=ax2y=ax^2a(p+q)a(p+q)(区間で変わる)y=x2y=x^2、1→3 は 4、2→4 は 6
反比例 y=axy=\dfrac ax区間で変わるy=6xy=\dfrac6x、1→2 は −3-3、2→3 は −1-1

公式 a(p+q)a(p+q) が使えるのは y=ax2y=ax^2 の形だけです。y=x2+3xy=x^2+3x のように別の項がついている関数や、一次関数には使えません。

高校では「平均変化率」

高校の数学Ⅱでは、変化の割合を平均変化率とよびます。関数 f(x)f(x) で xx が aa から bb まで変わるときの平均変化率は f(b)−f(a)b−a\dfrac{f(b)-f(a)}{b-a} で、中学の変化の割合と同じものです。

この区間をどんどんせまくしていくと、平均変化率はある値に近づきます。その値が、その点での接線の傾き=微分係数です。

xyO 123 x:1→3 割合 4 x:1→2 割合 3 x:1→1.5 割合 2.5 接線の傾き 2 区間をせまくすると 2 に近づく(微分)
x=1 からの区間をせまくすると、変化の割合は接線の傾き 2 に近づく

y=x2y=x^2 で xx が 1 から 1+h1+h まで変わるときの平均変化率は 1×(1+(1+h))=2+h1\times(1+(1+h))=2+h。hh を 0 に近づけると 2 になります。中学で習う変化の割合は、高校の微分につながる考え方なのです。

テスト・入試ではこう出る

中学 2 年の一次関数では「変化の割合 = 傾き」として、中学 3 年の関数 y=ax2y=ax^2 では「区間によって変わる変化の割合」として出ます。高校入試では、y=ax2y=ax^2 の変化の割合を求める問題、変化の割合から aa を求める問題、一次関数と変化の割合が等しくなる条件を使う問題がよく出ます。

例題1(中学3年)

関数 y=2x2y=2x^2 で、xx が 1 から 3 まで増加するときの変化の割合を求めなさい。

  1. x=1x=1 のとき y=2×12=2y=2\times1^2=2、x=3x=3 のとき y=2×32=18y=2\times3^2=18。
  2. xx の増加量は 3−1=23-1=2、yy の増加量は 18−2=1618-2=16。
  3. 変化の割合は 162=8\dfrac{16}{2}=8。

答え 8(公式 a(p+q)=2×(1+3)=8a(p+q)=2\times(1+3)=8 でも同じ)

例題2(中学3年・aa を求める)

関数 y=ax2y=ax^2 で、xx が 2 から 6 まで増加するときの変化の割合が 4 です。aa の値を求めなさい。

  1. y=ax2y=ax^2 で xx が pp から qq まで増加するときの変化の割合は a(p+q)a(p+q)。
  2. xx が 2 から 6 なので、a(2+6)=8aa(2+6)=8a。
  3. これが 4 なので、8a=48a=4 より a=12a=\dfrac12。

答え a=12a=\dfrac12(たしかめ:y=12x2y=\dfrac12x^2 で x=2x=2 のとき 2、x=6x=6 のとき 18。18−26−2=4\dfrac{18-2}{6-2}=4)

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

y=ax² なら a(p+q)。でも、まずは定義どおりに計算できることが大事だよ!

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

変化の割合は yy の増加量が分子! 分母と分子を逆にしないように。

  • 分母と分子を逆にする:変化の割合は y の増加量x の増加量\dfrac{y\text{ の増加量}}{x\text{ の増加量}} です。x の増加量y の増加量\dfrac{x\text{ の増加量}}{y\text{ の増加量}} にしないように。「xx が 1 増えると yy がいくつ」なので、yy が上です。
  • y=ax2y=ax^2 でも一定だと思う:一次関数の「変化の割合 = 傾き(一定)」をそのまま使うまちがいです。y=x2y=x^2 は 1→3 で 4、2→4 で 6 と、区間で変わります。
  • 増加量の引き算の順番をそろえない:yy を「後 − 前」で引いたら、xx も「後 − 前」で引きます。9−11−3\dfrac{9-1}{1-3} のように順番がばらばらだと、符号が逆になります。
  • yy の増加量で止める:「yy が 16 増えた」で終わらず、xx の増加量でわって 1 あたりにします。
  • 負の数の 2 乗をまちがえる:y=x2y=x^2 で x=−3x=-3 のとき y=9y=9 です(−9-9 ではありません)。y=ax2y=ax^2 の値を出すときは、(−3)2=9(-3)^2=9 を先に計算します。

ことばの意味

変化は「変わること」、割合は「もとにする量に対する比べる量の大きさ」です。変化の割合は、xx の変化をもとにして、yy の変化がどれだけにあたるかを表しています。英語では rate of change(変化の割合・変化率)といい、高校の平均変化率は average rate of change といいます。

ミニ問題

問題1 一次関数 y=−3x+5y=-3x+5 で、xx が −2-2 から 44 まで増加するときの変化の割合を求めましょう。

答えと解き方を見る

−3-3 です。一次関数の変化の割合は、どこでも傾き aa と同じです。計算で確かめると、x=−2x=-2 のとき y=11y=11、x=4x=4 のとき y=−7y=-7 なので、−7−114−(−2)=−186=−3\dfrac{-7-11}{4-(-2)}=\dfrac{-18}{6}=-3 です。

問題2 関数 y=x2y=x^2 で、xx が −3-3 から 11 まで増加するときの変化の割合を求めましょう。

答えと解き方を見る

−2-2 です。x=−3x=-3 のとき y=9y=9、x=1x=1 のとき y=1y=1 なので、1−91−(−3)=−84=−2\dfrac{1-9}{1-(-3)}=\dfrac{-8}{4}=-2。公式 a(p+q)a(p+q) でも 1×(−3+1)=−21\times(-3+1)=-2 です。yy がへっているので、変化の割合は負になります。

問題3 関数 y=ax2y=ax^2 で、xx が 1 から 5 まで増加するときの変化の割合は、一次関数 y=6x−1y=6x-1 の変化の割合と等しくなります。aa の値を求めましょう。

答えと解き方を見る

a=1a=1 です。

  1. y=6x−1y=6x-1 の変化の割合は、傾きと同じで 6。
  2. y=ax2y=ax^2 の変化の割合は a(1+5)=6aa(1+5)=6a。
  3. 6a=66a=6 より a=1a=1。

たしかめ:y=x2y=x^2 なら 25−15−1=244=6\dfrac{25-1}{5-1}=\dfrac{24}4=6 で合っています。

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よくある質問

変化の割合とは簡単にいうと何ですか?

x が1増えるあたり、y が平均してどれだけ増えるかを表す数です。y の増加量を x の増加量でわって求めます。

変化の割合と傾きは同じですか?

一次関数では同じで、どこでも傾き a に等しくなります。y=ax² のようなグラフが曲がる関数では、区間によって変化の割合が変わります。

y=ax² の変化の割合の公式は?

x が p から q まで増加するときの変化の割合は a(p+q) です。y=2x² で x が1から3なら、2×(1+3)=8 です。

変化の割合がマイナスになることはありますか?

あります。x が増えたときに y がへる区間では、変化の割合は負の数になります。

平均変化率とは何ですか?

高校での変化の割合のよび方です。区間をせまくした平均変化率の行き先が微分係数(接線の傾き)になります。

変化の割合は何年生で習いますか?

中学2年の一次関数で習い、中学3年の関数 y=ax² でも使います。高校の数学Ⅱでは平均変化率として学びます。

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第2学年 C 関数(一次関数)・第3学年 C 関数(関数 y=ax²)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅱ(微分・積分の考え)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦