分数とは?意味と計算のしかたをわかりやすく【例題・問題つき】|合格大作戦 数学用語辞典

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分数とは

同じ大きさにいくつかに分けたうちの、いくつ分かを表す数です。38\dfrac38 は「8 つに分けたうちの 3 つ分」で、下の 8 を分母、上の 3 を分子といいます。わり算の答え 3÷83\div8 とも同じです。

読み方:ぶんすう/英語:fraction/習う学年:小学2年〜6年(かけ算・わり算は小学6年)

まなぶくん

まなぶくん

分数のたし算で、分母どうしもたしたら × になっちゃった…

合格先生

合格先生

分母は「目もりの大きさ」なんだ。目もりの大きさをそろえて(通分して)から、分子の数をたす。分母はたさないよ。

この用語のポイント

  • 分数 = いくつに分けたうちの、いくつ分か。下が分母、上が分子
  • ab=a÷b\dfrac ab=a\div b。わり算の答えを分数で表せる(分母は 0 にしない)
  • 分母のちがうたし算・ひき算は通分してから。わり算はわる数をひっくり返してかける

やさしく言うと

分数は、「同じ大きさにいくつかに分けたうちの、いくつ分か」を表す数です。38\dfrac38 なら、「8 つに分けたうちの 3 つ分」です。下の数を分母、上の数を分子といいます。

  • ピザを分ける:丸いピザを同じ大きさに 8 切れに切って、3 切れ食べたら、食べたのは 38\dfrac38 枚です。
  • ジュースの量:1L のジュースの 12\dfrac12 は、半分の 500mL です。
  • 時間:1 時間(60 分)の 14\dfrac14 は 15 分です。サッカーの「前半・後半」は、試合を 12\dfrac12 ずつに分けたものです。

どの例でも、大事なのは「同じ大きさに」分けることです。大きさがバラバラな 8 切れのうちの 3 切れは、38\dfrac38 とはいえません。

38 ← 分子 ← 分母 8 等分した うちの 3 切れ 分子 3:そのうち、いくつ分か 分母 8:いくつに分けたか (読み方:8 分の 3)
8 等分した 3 切れ分が 38\dfrac38。下が分母、上が分子

まとめると、分数は「1 より小さい半端な量」や「わり算の答え」を、きちんと 1 つの数で表すための書き方です。

指さして説明するハルちゃん

ハルちゃん

下の数(分母)が「いくつに分けたか」、上の数(分子)が「いくつ分か」だよ!

分数の例と、まちがった例

○ 正しい

  • 38\dfrac38(8 等分した 3 つ分)
  • 44=1\dfrac44=1(4 等分した 4 つ分で、まるごと 1)
  • 53=123\dfrac53=1\dfrac23(1 より大きい分数もある)
  • 24=12\dfrac24=\dfrac12(大きさが同じ分数)
  • 3÷4=343\div4=\dfrac34(わり算の答え)
  • 310=0.3\dfrac{3}{10}=0.3(小数でも表せる)

× まちがい

  • 大きさのちがう 4 切れのうちの 1 切れを 14\dfrac14 とする(同じ大きさに分けていない)
  • 30\dfrac30(分母に 0 は使えない)
  • 12+13=25\dfrac12+\dfrac13=\dfrac25(分母どうしはたさない)
  • 213=532\dfrac13=\dfrac53(正しくは 73\dfrac73)
  • 23\dfrac23 を「3 分の 2」でなく「2 分の 3」と読む(読むのは分母が先)
  • 13\dfrac13 を 0.3 とする(0.333… と終わらない)

分母が 0 の分数は考えません。「0 個に分ける」ことはできないからです。また、「3 分の 2」のように、読むときは分母から読みます。

図で見る

分数は、数直線の上にも、ちゃんと場所があります。0 から 1 までを 3 つに分けると、目もりは 13\dfrac13、23\dfrac23、そして 33=1\dfrac33=1 です。その先も、43\dfrac43、53\dfrac53、63=2\dfrac63=2 と続きます。

01323143532 真分数(1 より小さい) 仮分数(1 以上) 4/3 = 1 と 1/3(帯分数) 1 を 3 つに分けた目もり
1 より小さいのが真分数、1 以上が仮分数。43\dfrac43 は帯分数で 1131\dfrac13
ハルちゃん

ハルちゃん

分子が分母より大きい分数なんて、あるの? 3 つに分けたのに 4 つ分って、へんじゃない?

合格先生

合格先生

ピザが 2 枚あると思えばいいよ。どちらも 3 つに切れば、13\dfrac13 枚の切れが全部で 6 切れ。そのうち 4 切れなら 43\dfrac43 枚だね。1 枚と、もう 1 切れだから 1131\dfrac13 枚とも書けるよ。

このように、分数には 3 つの書き方があります。

名前どんな分数か例
真分数分子が分母より小さい(1 より小さい)13\dfrac13, 58\dfrac58
仮分数分子が分母と同じか、大きい(1 以上)33\dfrac33, 43\dfrac43, 72\dfrac72
帯分数整数と真分数をあわせた形1131\dfrac13, 3123\dfrac12

帯分数を仮分数に直すときは、「分母 × 整数 + 分子」を分子にします。2132\dfrac13 なら、3×2+1=73\times2+1=7 で 73\dfrac73 です。反対に 73\dfrac73 を帯分数にするときは、7÷3=27\div3=2 あまり 1 なので 2132\dfrac13 です。

分数とわり算

分数は、わり算の答えを表すこともできます。2L のジュースを 3 人で同じだけ分けると、1 人分は何 L でしょう。2÷3=0.666⋯2\div3=0.666\cdots と、小数ではわり切れません。でも分数なら、ぴったり 23\dfrac23 L と書けます。

2L のジュースを 3 人で同じだけ分ける 1 本目 1LABC 2 本目 1LABC 1/3 L A さんの分 = 1/3 L が 2 つ = 2/3 L 2 ÷ 3 = 2/3 わられる数が分子、わる数が分母になる
2L を 3 人で分けると、1 人分は 13\dfrac13 L が 2 つで 23\dfrac23 L

つまり a÷b=aba\div b=\dfrac{a}{b} です。わられる数が分子、わる数が分母になります。310=3÷10=0.3\dfrac{3}{10}=3\div10=0.3 のように、分数は小数に直せることもあります。

ひらめいたまなぶくん

まなぶくん

わり切れないわり算も、分数ならぴったり書けるんだね!

分数の計算のしかた

分数の計算は、たし算・ひき算と、かけ算・わり算で、やり方がちがいます。

計算やり方例
たし算・ひき算(分母が同じ)分子どうしを計算する。分母はそのまま25+15=35\dfrac25+\dfrac15=\dfrac35
たし算・ひき算(分母がちがう)通分して分母をそろえてから計算する12+13=36+26=56\dfrac12+\dfrac13=\dfrac36+\dfrac26=\dfrac56
かけ算分母どうし、分子どうしをかける23×45=815\dfrac23\times\dfrac45=\dfrac8{15}
わり算わる数の分母と分子を入れかえて、かける23÷45=23×54=56\dfrac23\div\dfrac45=\dfrac23\times\dfrac54=\dfrac56

分母がちがう分数のたし算は、テープの図で見ると、なぜ通分するのかがわかります。12\dfrac12 と 13\dfrac13 は、目もりの大きさがちがうので、そのままではたせません。どちらも 16\dfrac16 の目もりに切りそろえると、3 こ分と 2 こ分で、あわせて 5 こ分になります。

12=36 13=26 あわせて56 目もりの大きさ(6 分の 1)をそろえて、たす 1/2 + 1/3 = 3/6 + 2/6 = 5/6
16\dfrac16 の目もりにそろえると、3 こ分と 2 こ分で 56\dfrac56

わり算で「ひっくり返してかける」のは、たとえば 45\dfrac45 でわることが「54\dfrac54 をかけること」と同じだからです(45×54=1\dfrac45\times\dfrac54=1 になる数どうし)。答えが約分できるときは、約分して、いちばんかんたんな形で答えます。

テスト・入試ではこう出る

分数は小学校の何年もかけて少しずつ習います。かんたんな分数(12\dfrac12 など)から始まり、真分数・仮分数・帯分数、約分・通分と分母のちがうたし算・ひき算、そして分数のかけ算・わり算へと進みます(かけ算・わり算は小学 6 年)。中学受験では、分数と小数がまじった計算が毎年のように出ます。中学からは、分数は「整数 ÷ 整数」で表せる数(有理数)として、方程式や関数の中で使います。

例題1(分母のちがうたし算)

12+13\dfrac12+\dfrac13 を計算しなさい。

  1. 分母の 2 と 3 がちがうので、そのままではたせません。目もりの大きさをそろえます。
  2. 2 と 3 の最小公倍数は 6。12=36\dfrac12=\dfrac36、13=26\dfrac13=\dfrac26 に直します(通分)。
  3. 分母がそろったので、分子どうしをたします:36+26=56\dfrac36+\dfrac26=\dfrac56

答え 56\dfrac56

例題2(帯分数のかけ算)

112×231\dfrac12\times\dfrac23 を計算しなさい。

  1. 帯分数は、まず仮分数に直します:112=321\dfrac12=\dfrac32
  2. かけ算は、分母どうし・分子どうしをかけます。とちゅうで約分すると楽です:32×23=3×22×3=1\dfrac32\times\dfrac23=\dfrac{3\times2}{2\times3}=1

答え 11(1121\dfrac12 の 23\dfrac23 倍は、ちょうど 1)

まちがえやすい点

腕でバツを作る合格先生

合格先生

12+13\dfrac12+\dfrac13 は 25\dfrac25 ではなく 56\dfrac56! 分母をそろえてから分子をたそう。

  • 分母どうしもたしてしまう:12+13=25\dfrac12+\dfrac13=\dfrac25 は×。25\dfrac25 は 12\dfrac12 より小さいので、たしたのに小さくなる、おかしな答えです。正しくは通分して 56\dfrac56 です。
  • 帯分数を仮分数に直すまちがい:2132\dfrac13 を「2+13=33\dfrac{2+1}3=\dfrac33」や「53\dfrac53」とするのは×。整数の 2 は 63\dfrac63 なので、63+13=73\dfrac63+\dfrac13=\dfrac73 です。
  • わり算でひっくり返す数をまちがえる:23÷45\dfrac23\div\dfrac45 で、わられる数の 23\dfrac23 のほうをひっくり返すのは×。ひっくり返すのはわる数(45→54\dfrac45\to\dfrac54)だけです。
  • 帯分数のままかけ算する:112×231\dfrac12\times\dfrac23 で、整数の 1 はそのままにして分数の部分だけ 12×23=13\dfrac12\times\dfrac23=\dfrac13 とかけ、「1131\dfrac13」とするミスです。正しくは 1 です。かけ算・わり算は、先に仮分数に直すのが安全です。
  • 約分を忘れる:答えが 46\dfrac{4}{6} なら、23\dfrac23 まで約分して答えます。テストでは約分していないと減点されることがあります。

ことばの由来

分数は「分けた数」という意味です。分母は、分けるもとになる数、分子は、そのうちいくつ分かを表す数です。「母」と「子」の字を使っているので、「下の大きな土台が母、その上にのるのが子」と覚えると、上下をまちがえにくくなります。

英語では fraction(フラクション)といいます。ラテン語の「こわす・くだく」という意味の言葉から来ていて、「1 つのものをくだいた、かけら」というイメージです。

ミニ問題

問題1 帯分数 2142\dfrac14 を仮分数に直しましょう。

答えと解き方を見る

94\dfrac94 です。22 は 84\dfrac84 なので、84+14=94\dfrac84+\dfrac14=\dfrac94。計算では「4×2+1=94\times2+1=9」が分子になります。34\dfrac34 や 2+14\dfrac{2+1}{4} にしないよう気をつけましょう。

問題2 23+14\dfrac23+\dfrac14 を計算しましょう。

答えと解き方を見る

1112\dfrac{11}{12} です。分母の 3 と 4 を 12 にそろえます(通分)。23=812\dfrac23=\dfrac8{12}、14=312\dfrac14=\dfrac3{12} なので、812+312=1112\dfrac8{12}+\dfrac3{12}=\dfrac{11}{12}。分母どうし・分子どうしをたして 37\dfrac37 とするのはまちがいです。

問題3 35\dfrac35 m のリボンを、110\dfrac1{10} m ずつに切ると、何本できますか。

答えと解き方を見る

6 本です。

  1. 「何本とれるか」はわり算:35÷110\dfrac35\div\dfrac1{10}
  2. わる数をひっくり返してかける:35×101=305=6\dfrac35\times\dfrac{10}1=\dfrac{30}5=6

たしかめ:35=610\dfrac35=\dfrac6{10} なので、110\dfrac1{10} m が 6 本分です。

関連する公式・用語

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あわせて覚えたい用語

よくある質問

分数の分母と分子はどちらが上ですか?

下が分母、上が分子です。分母はいくつに分けたか、分子はそのうちいくつ分かを表します。

真分数・仮分数・帯分数のちがいは?

真分数は分子が分母より小さい分数(1より小さい)、仮分数は分子が分母と同じか大きい分数、帯分数は1と3分の1のように整数と真分数をあわせた形です。

帯分数を仮分数に直すには?

分母×整数+分子を新しい分子にします。2と3分の1なら、3×2+1=7で、3分の7です。

分母がちがう分数はどうやってたしますか?

通分して分母をそろえてから、分子どうしをたします。2分の1+3分の1は、6分の3+6分の2で6分の5です。

分数のわり算はなぜひっくり返してかけるのですか?

ある分数でわることは、その分母と分子を入れかえた数をかけることと同じになるからです。たとえば5分の4でわるのは、4分の5をかけるのと同じです。

分数は何年生で習いますか?

小学2年でかんたんな分数にふれ、学年が進むにつれて真分数・仮分数・帯分数、約分・通分、6年で分数のかけ算・わり算を習います。

出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」A 数と計算(分数)

最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦