
この記事の結論
- 啓蟄の読み方は「けいちつ」。二十四節気の3番目で、冬ごもりしていた虫が、土から出てくるころ
- 2027年(令和9年)の啓蟄は3月6日(土)(4:40)。2026年は3月5日(木)でした(国立天文台)
- 「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりする虫。読みがよく問われる漢字
- 中国では同じ節気を「驚蟄」と書く
啓蟄の読み方と意味
啓蟄は「啓(ひらく)」と「蟄(土の中に閉じこもって冬を越す虫)」を合わせた言葉です。暖かくなって、冬ごもりしていた虫たちが戸をひらいて外に出てくるころ、という意味です。
| 漢字 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 啓 | けい/ひらく | ひらく、教えみちびく(啓発・拝啓の「啓」) |
| 蟄 | ちつ | 虫が土の中にこもる(蟄居の「蟄」) |
中国では、同じ節気を「驚蟄(きょうちつ)」と書きます。漢の景帝の名「啓」を使うのを避けて書きかえた、とされています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | けいちつ |
| 季節 | 春(二十四節気の3番目、節気・旧暦の二月節) |
| 太陽の黄経 | 345° |
| 2027年 | 3月6日(土) 4:40 |
| 期間(2027年) | 3月6日〜3月20日(次の春分の前日まで) |
| 暦便覧の説明 | 「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」 |
啓蟄はいつ?年ごとの日付
二十四節気は、太陽が黄経345°を通る瞬間で決まります。その瞬間をふくむ日が啓蟄です。年によって1日前後ずれます(国立天文台「暦要項」)。
| 年 | 啓蟄の日 | 時刻(日本時間) |
|---|---|---|
| 2027年 | 3月6日(土) | 4:40 |
| 2026年 | 3月5日(木) | 22:59 |
| 2025年 | 3月5日(水) | 17:07 |
| 2024年 | 3月5日(火) | 11:23 |
| 2023年 | 3月6日(月) | 5:36 |
| 2022年 | 3月5日(土) | 23:44 |
| 2021年 | 3月5日(金) | 17:54 |
| 2020年 | 3月5日(木) | 11:57 |
| 2019年 | 3月6日(水) | 6:10 |
| 2018年 | 3月6日(火) | 0:28 |
| 2017年 | 3月5日(日) | 18:33 |
| 2016年 | 3月5日(土) | 12:44 |
| 2015年 | 3月6日(金) | 6:56 |
| 2014年 | 3月6日(木) | 1:02 |
毎年の日付は、このページに1行ずつ追加していきます。ほかの節気もまとめた表は二十四節気カレンダーへ。
啓蟄の七十二候
二十四節気をさらに3つに分けたのが七十二候です。啓蟄の期間は、次の3つに分かれます(名前と読みは国立天文台の一覧による)。
| 七十二候 | 読み | 意味 | |
|---|---|---|---|
| 初候 | 蟄虫啓戸 | すごもりむしとをひらく | 冬ごもりしていた虫が、土の戸をひらいて出てくる |
| 次候 | 桃始笑 | ももはじめてさく | 桃の花が咲き始める(「笑う」は花が咲くこと) |
| 末候 | 菜虫化蝶 | なむしちょうとなる | 冬を越した青虫が、モンシロチョウなどの蝶になる |
啓蟄の行事と風習
菰(こも)外し
冬の間、松の幹に巻いておいた「菰(こも)」を外して焼く行事です。菰には害虫が集まるので、春に外して虫ごと処分します。啓蟄のころに行う庭園や神社が多く、春の訪れを伝えるニュースになります(実際には害虫よりもクモなどの益虫が多いともいわれ、やめた所もあります)。
虫出しの雷
このころに鳴る春の雷を「虫出しの雷」といいます。雷の音で虫が目を覚ます、と考えられていました。
啓蟄の季語と旬
| 分類 | 例 |
|---|---|
| 季語(春) | 啓蟄、地虫穴を出づ、蛇穴を出づ、虫出し(の雷)、春雷 |
| 旬の食べもの | ふきのとう、たらの芽、菜の花、つくし、はまぐり、さより |
| 花 | 桃、菜の花、木蓮 |
受験に出る啓蟄
| 教科 | ポイント |
|---|---|
| 国語(漢字の読み) | 啓蟄(けいちつ)は読みがよく問われる。「蟄居(ちっきょ)」の「蟄」と同じ |
| 季語 | 「啓蟄」そのものが春の季語。「蟻穴を出づ」なども同じ時期 |
| 漢文 | 中国では「驚蟄」。皇帝の名の字を避ける「避諱(ひき)」の例として知られる |
| 理科 | 七十二候「菜虫化蝶」は、アオムシがさなぎを経てモンシロチョウになる完全変態 |
2014年の記事から
2014年3月の記事では、ふきのとうが出始めるこの時期を「大好きな春野菜のてんぷらの時期」と紹介していました。ビールと春野菜のてんぷら。大人になったら、ぜひ味わってみてください。

二十四節気の読み方は読めそうで読めない漢字(二十四節気編)でも練習できます。
よくある質問
啓蟄の読み方は?
「けいちつ」と読みます。二十四節気の3番目です。
2027年の啓蟄はいつですか?
2027年(令和9年)の啓蟄は3月6日(土)です。2026年は3月5日(木)でした(国立天文台)。
啓蟄の七十二候は?
初候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」、次候「桃始笑(ももはじめてさく)」、末候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」です。
啓蟄の読み方と意味は?
「けいちつ」と読みます。冬ごもりしていた虫が、土から出てくるころという意味です。
啓蟄の「蟄」とはどういう意味ですか?
虫などが土の中に閉じこもって冬を越すことです。「蟄居」の「蟄」と同じ字です。
菰外しとは何ですか?
冬の間に松の幹に巻いた菰を外して焼く行事です。啓蟄のころに行う所が多くあります。
あわせて読みたい
出典・参考
- 国立天文台 暦計算室「暦要項」(2014〜2027年)「二十四節気および雑節」
- 国立天文台 暦計算室 暦Wiki「七十二候」「二十四節気とは?」
- 『暦便覧』(太玄斎、1787年)
- 写真:Syced「フキノトウ」(Wikimedia Commons、CC0)
- 図は大学受験合格大作戦が作成
最終更新:2026年10月10日/作成:大学受験合格大作戦












