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頂点と軸とは
放物線は線対称な図形で、その対称の軸を「軸」、軸と放物線の交点を「頂点」といいます。y=a(x−p)2+q のグラフでは、頂点は (p,q)、軸は直線 x=p です。
読み方:ちょうてんとじく/英語:vertex / axis/習う学年:中学3年(関数 y=ax²)、数学Ⅰ(2次関数)

うかるくん
y=(x−3)2 の頂点って、(−3,0) じゃないんですか?
![合格先生]()
合格先生
カッコの中が0になる x を考えよう。x−3=0 だから x=3。頂点は (3,0) だよ。符号が逆に見えるから注意してね。
この用語のポイント
- 放物線の対称の軸が「軸」、軸との交点が「頂点」
- y=a(x−p)2+q の頂点は (p,q)、軸は直線 x=p
- y=ax2+bx+c は平方完成して頂点を求める
やさしく言うと
放物線は、ある直線で折ると左右がぴったり重なる形(線対称)をしています。その折り目の直線を軸、軸と放物線が交わる点を頂点といいます。身近な例で考えてみましょう。
- ボールを投げたときの道すじ:ななめ上に投げたボールは、上がって下りる山の形をえがきます(空気の影響を考えない場合)。いちばん高いところが頂点です。
- 噴水の水:ふき出した水も山の形になり、上りと下りがほぼ左右対称です。てっぺんを通るたての線が軸にあたります。
- 谷の形のすべり台:両側からすべり下りて、いちばん低いところで止まるような形を思いうかべると、いちばん低い点が頂点です。
y=x² の放物線。軸は y 軸、頂点は原点まとめると、軸=放物線の折り目のたての直線、頂点=その折り目と放物線が交わる点(山のてっぺん・谷の底)です。
頂点と軸の答え方
○ 正しい答え
- y=(x−3)2+2 → 頂点 (3,2)、軸は直線 x=3
- y=−(x+1)2+4 → 頂点 (−1,4)、軸は直線 x=−1
- y=2x2 → 頂点 (0,0)、軸は直線 x=0(y 軸)
- y=x2−5 → 頂点 (0,−5)、軸は y 軸
- y=3(x−1)2 → 頂点 (1,0)、軸は直線 x=1
× まちがった答え
- y=(x−3)2 の頂点を (−3,0) とする(正しくは (3,0))
- 軸を「(3,0)」と点で答える(軸は直線 x=3)
- 軸を「y=3」と書く(たての直線は x=〜)
- y=(x−3)2+2 の頂点を (3,−2) とする(q の符号はそのまま)
- y=x2+4x の頂点を、そのまま (4,0) と読む(平方完成が必要)
ポイントは、x 座標は「カッコの中が 0 になる値」、y 座標は「うしろの定数そのまま」と読むことです。
図で見る
x2 の係数 a の符号で、放物線の向きが決まります。軸はどちらも頂点を通るたての直線です。
a>0 なら谷の形で頂点が最小、a<0 なら山の形で頂点が最大![うかるくん]()
うかるくん
y=(x−2)2−1 って、どうして右に 2 動くんですか? マイナスだから左に行きそうです。
![合格先生]()
合格先生
y=x2 では x=0 のときが頂点だね。y=(x−2)2 では、カッコの中が 0 になるのは x=2 のとき。だから頂点は右に 2 動くんだ。
y=a(x−p)2+q のグラフは、y=ax2 のグラフを x 軸方向に p、y 軸方向に q だけ平行移動したものです。形は変わらず、頂点と軸の位置だけが動きます。
y=x² を右へ2、下へ1動かすと y=(x−2)²−1。頂点も軸もいっしょに動く頂点の求め方(平方完成)
y=a(x−p)2+q の形なら、頂点は (p,q)、軸は直線 x=p です。y=ax2+bx+c の形は、平方完成でこの形に直します。
例:y=x2−4x+3
y=(x−2)2−4+3=(x−2)2−1 なので、頂点 (2,−1)、軸は直線 x=2。
y=x²−4x+3=(x−2)²−1。頂点 (2, −1)、軸 x=2もう1つ:y=2x2+4x−1=2(x2+2x)−1=2(x+1)2−2−1=2(x+1)2−3 で、頂点 (−1,−3)、軸は直線 x=−1 です。
一般の形 y=ax2+bx+c では、頂点は (−2ab, −4ab2−4ac) です。
図の点 (0,3) と (4,3) のように、同じ高さの 2 点は軸について対称です。軸は、その 2 点のまん中を通ります。x 軸との交点 x=1 と x=3 のまん中も、やはり x=2 です。
![指さして説明するサクラちゃん]()
サクラちゃん
平方完成すれば、頂点と軸がそのまま読み取れるのよ!
a の符号と放物線の向き
a の絶対値が大きいほど、放物線の開き方はせまくなります。ただし、a を変えても、y=a(x−p)2+q の頂点 (p,q) と軸 x=p は変わりません。
テスト・入試ではこう出る
中学 3 年の関数 y=ax2 では、グラフが y 軸について対称で、頂点が原点であることを学びます。高校の数学Ⅰ(2 次関数)では、平方完成して頂点と軸を求める問題が基本で、そこから最大値・最小値、グラフの平行移動、軸の位置で場合分けする問題へと進みます。大学入試でも、2 次関数の問題はほとんど「頂点と軸」を求めるところから始まります。
例題1(平方完成で頂点を求める)
y=x2+6x+5 のグラフの頂点と軸を求めなさい。
- x の係数 6 の半分 3 を使って、x2+6x=(x+3)2−9。
- y=(x+3)2−9+5=(x+3)2−4。
- y=a(x−p)2+q と比べると p=−3, q=−4。
答え 頂点 (−3, −4)、軸は直線 x=−3
例題2(a が負のとき)
y=−2x2+8x−3 のグラフの頂点と軸を求め、y の最大値を答えなさい。
- x2 の係数 −2 でくくる:y=−2(x2−4x)−3。
- x2−4x=(x−2)2−4 なので、y=−2{(x−2)2−4}−3=−2(x−2)2+8−3。
- y=−2(x−2)2+5。a=−2<0 なので上に凸。
答え 頂点 (2, 5)、軸は直線 x=2、x=2 のとき最大値 5(最小値はない)
![ひらめいたサクラちゃん]()
サクラちゃん
x2 の係数でくくってから平方完成すれば、マイナスのときもまちがえないわ!
まちがえやすい点
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
(x−3)2 なら頂点の x 座標は +3! 軸は点ではなく直線 x=3 と答えよう。
- 頂点の x 座標の符号を逆にする:y=(x−3)2 は、カッコの中が0になる x=3 が頂点の x 座標です。y=(x+1)2 なら x=−1 です。
- 軸を点で答える:軸は直線なので「直線 x=3」と答えます。
- a でくくらずに平方完成する:y=−2x2+8x−3 を −2(x−2)2−3 のようにすると、定数の調整(+8)を忘れてしまいます。くくったあとの { } の中で、ていねいに直しましょう。
- 範囲があるのに、いつも頂点で最大・最小と思う:x の範囲が決まっているときは、頂点がその範囲に入っているかを確かめます。入っていなければ、範囲のはしで最大・最小になります。
ことばの由来
頂点は「いただき(てっぺん)の点」という意味で、三角形の頂点などにも使うことばです。放物線では、山の形ならてっぺん、谷の形なら底が頂点になります。軸は、ものの中心をつらぬく棒のことで、英語では axis(アクシス)といいます。放物線は、「物を放り投げたときにえがく線」という意味の名前です。
ミニ問題
問題1 y=−(x−1)2+4 のグラフの頂点と軸を答えましょう。また、y の最大値はいくつですか。
答えと解き方を見る
頂点 (1, 4)、軸は直線 x=1、最大値 4 です。x2 の係数が −1<0 なので上に凸(山の形)になり、頂点がいちばん高い点です。
問題2 y=x2−2x−3 を平方完成して、頂点の座標を求めましょう。
答えと解き方を見る
頂点 (1, −4) です。x2−2x=(x−1)2−1 なので、y=(x−1)2−1−3=(x−1)2−4。軸は直線 x=1 です。
問題3 ある放物線が、2 点 (−1, 5) と (5, 5) を通ります。この放物線の軸を答えましょう。
答えと解き方を見る
直線 x=2 です。2 点は y 座標が同じなので、軸について対称な位置にあります。軸は 2 点のまん中を通るので、x=2−1+5=2。式を求めなくても、対称性だけで軸がわかります。
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よくある質問
放物線の頂点とは?
放物線と、その対称の軸が交わる点です。下に凸の放物線ならいちばん低い点、上に凸ならいちばん高い点です。
軸はどう答えればいいですか?
軸は直線なので「直線x=3」のように、直線の式で答えます。点の座標では答えません。
y=ax²+bx+cの頂点の求め方は?
平方完成してy=a(x−p)²+qの形にすると、頂点は(p, q)です。頂点のx座標は−b/(2a)で求めることもできます。
y=(x−2)²のグラフはなぜ右に動くのですか?
カッコの中が0になるのはx=2のときなので、頂点のx座標が2になるからです。y=x²のグラフをx軸方向に2だけ平行移動した形です。
同じ高さの2点から軸がわかるのはなぜ?
放物線は軸について左右対称なので、y座標が同じ2点は軸から同じ距離にあります。軸は2点のx座標のまん中を通ります。
頂点と軸は何年生で習いますか?
中学3年の関数y=ax²で、放物線の軸と頂点を習います。平方完成で頂点を求めるのは高校の数学Ⅰです。
出典・参考
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第3学年 C 関数(関数 y=ax²)
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編」数学Ⅰ(2次関数)
最終更新:2026年10月13日/作成:大学受験合格大作戦