正四面体の体積・高さの公式|√2/12a³・√6/3a の証明(立方体の⅓・三平方)・外接球と内接球の半径 R:r=3:1 と例題【中学受験〜大学受験】

正四面体の体積・高さの公式|√2/12a³・√6/3a の証明(立方体の⅓・三平方)・外接球と内接球の半径 R:r=3:1 と例題【中学受験〜大学受験】

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中学受験高校受験大学受験

V=212a3,h=63aV=\frac{\sqrt2}{12}a^3,\quad h=\frac{\sqrt6}{3}a

外接球 R=64aR=\dfrac{\sqrt6}{4}a、内接球 r=612ar=\dfrac{\sqrt6}{12}a(R:r=3:1R:r=3:1)

この公式のポイント

  • 体積 212a3\dfrac{\sqrt2}{12}a^3、高さ 63a\dfrac{\sqrt6}{3}a
  • 立方体の頂点を1つおきに結ぶと体積は立方体の ⅓
  • 頂点の真下は底面の重心
  • 球の中心は高さを 3:1 に分ける
まなぶくん

まなぶくん

正四面体の頂点の真下って、底面のどこにあるの?

合格先生

合格先生

底面の正三角形の重心だ。重心は中線を 2:12:1 に分けるから、三平方の定理で高さ 63a\dfrac{\sqrt6}{3}a が出るぞ。

正四面体の公式

正四面体は、4つの面がすべて合同な正三角形の三角すいです。1辺の長さを aa とすると、次のようになります。

1辺 a の正四面体

高さ h=63a体積 V=212a3表面積 S=3 a2\text{高さ}\ h=\frac{\sqrt6}{3}a\qquad\text{体積}\ V=\frac{\sqrt2}{12}a^3\qquad\text{表面積}\ S=\sqrt3\,a^2外接球の半径 R=64a内接球の半径 r=612aR:r=3:1\text{外接球の半径}\ R=\frac{\sqrt6}{4}a\qquad\text{内接球の半径}\ r=\frac{\sqrt6}{12}a\qquad R:r=3:1

中学受験では「立方体の頂点を1つおきに結ぶと正四面体、体積は立方体の 13\dfrac13」をよく使います。

切り取る三角すい(4つ)正四面体=立方体−三角すい×4=立方体の ⅓
立方体の頂点を1つおきに4つ選んで結ぶと正四面体。立方体から三角すい4つを切り取った形

証明

① 立方体から切り取って体積を出す(中学受験の方法)

1辺 bb の立方体の頂点を1つおきに結ぶと、6本の辺はどれも立方体の面の対角線なので長さが等しく、正四面体になります。

残りの部分は、角にある三角すい4つです。1つの三角すいは、底面が直角二等辺三角形(面積 b×b÷2b\times b\div2)、高さ bb なので、体積は b×b÷2×b÷3=16b3b\times b\div2\times b\div3=\dfrac16b^3。

V=b3−4×16b3=13b3V=b^3-4\times\frac16b^3=\frac13b^3

正四面体の1辺は立方体の面の対角線で a=2 ba=\sqrt2\,b なので、b=a2b=\dfrac{a}{\sqrt2} を入れると V=13⋅a322=212a3V=\dfrac13\cdot\dfrac{a^3}{2\sqrt2}=\dfrac{\sqrt2}{12}a^3 です。

② 高さを出す(三平方の定理)

頂点 A から底面 BCD に垂線 AH をおろすと、H は底面の正三角形の重心(外心と同じ点)になります。AB=AC=AD なので、HB=HC=HD となるからです。

底面の中線 DM の長さは 32a\dfrac{\sqrt3}{2}a、重心は中線を 2:12:1 に分けるので DH=23⋅32a=a3DH=\dfrac23\cdot\dfrac{\sqrt3}{2}a=\dfrac{a}{\sqrt3}。直角三角形 AHD で三平方の定理より

h2=a2−a23=23a2⟹h=63ah^2=a^2-\frac{a^2}{3}=\frac{2}{3}a^2\quad\Longrightarrow\quad h=\frac{\sqrt6}{3}a

体積は V=13×34a2×63a=1836a3=212a3V=\dfrac13\times\dfrac{\sqrt3}{4}a^2\times\dfrac{\sqrt6}{3}a=\dfrac{\sqrt{18}}{36}a^3=\dfrac{\sqrt2}{12}a^3 で、①と一致します。

DBCMH2√3√36中線 DM=3√3重心 H で 2:1DH=3√3×⅔=2√3頂点 A は H の真上
底面の正三角形。頂点 A は重心 H の真上にあり、DH は中線の ⅔

③ 外接球と内接球の半径

正四面体はどの頂点から見ても同じ形なので、外接球と内接球の中心は同じ点 O で、高さ AH の上にあります。

外接球:OA=OD=RR。直角三角形 OHD で OH=h−ROH=h-R なので、(h−R)2+a23=R2(h-R)^2+\dfrac{a^2}{3}=R^2。展開すると h2−2hR+a23=0h^2-2hR+\dfrac{a^2}{3}=0、h2=23a2h^2=\dfrac23a^2 を入れて

R=a22h=a22⋅36 a=64aR=\frac{a^2}{2h}=\frac{a^2}{2}\cdot\frac{3}{\sqrt6\,a}=\frac{\sqrt6}{4}a

(立方体を使うと、正四面体の外接球は立方体の外接球と同じなので、R=32b=32⋅a2=64aR=\dfrac{\sqrt3}{2}b=\dfrac{\sqrt3}{2}\cdot\dfrac{a}{\sqrt2}=\dfrac{\sqrt6}{4}a とも出せます。)

内接球:r=OH=h−R=63a−64a=612ar=OH=h-R=\dfrac{\sqrt6}{3}a-\dfrac{\sqrt6}{4}a=\dfrac{\sqrt6}{12}a。

体積からも出せます。O と4つの面で、高さ rr の三角すい4つに分けると V=13×S×rV=\dfrac13\times S\times r(SS は表面積)。よって r=3VS=33 a2⋅212a3=612ar=\dfrac{3V}{S}=\dfrac{3}{\sqrt3\,a^2}\cdot\dfrac{\sqrt2}{12}a^3=\dfrac{\sqrt6}{12}a。

R:r=64:612=3:1R:r=\dfrac{\sqrt6}{4}:\dfrac{\sqrt6}{12}=3:1 なので、中心 O は高さ AH を 3:13:1 に分けます。

ADMHORrR2√361辺 6 のとき高さ AH=2√6外接球 R=3√6/2内接球 r=√6/2AO:OH=3:1
A・D と辺 BC の中点 M を通る断面。球の中心 O は高さ AH を 3:1 に分ける

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(立方体から切り取る)

1辺 6 cm の立方体の頂点を1つおきに4つ結んで、正四面体を作りました。この正四面体の体積を求めなさい。

解き方

立方体の体積は 6×6×6=2166\times6\times6=216(cm³)。

切り取る三角すい1つは 6×6÷2×6÷3=366\times6\div2\times6\div3=36(cm³)。4つで 144144(cm³)。

216−144=72216-144=72(cm³)。立方体の 13\dfrac13 になっています。

答え 7272 cm³

高校受験(中学数学)での使い方

高校受験

例題2(高さと体積)

1辺 6 cm の正四面体の高さと体積を求めなさい。

解き方

底面の中線は 333\sqrt3、重心までは 33×23=233\sqrt3\times\dfrac23=2\sqrt3。高さ h=62−(23)2=24=26h=\sqrt{6^2-(2\sqrt3)^2}=\sqrt{24}=2\sqrt6(cm)。

底面積は 34×36=93\dfrac{\sqrt3}{4}\times36=9\sqrt3。体積は 13×93×26=618=182\dfrac13\times9\sqrt3\times2\sqrt6=6\sqrt{18}=18\sqrt2(cm³)。

公式 212×216=182\dfrac{\sqrt2}{12}\times216=18\sqrt2 とも一致します。

答え 高さ 262\sqrt6 cm、体積 18218\sqrt2 cm³

大学受験(数学Ⅰ・数学C)での使い方

大学受験

例題3(外接球・内接球)

1辺 6 の正四面体の外接球の半径 RR と内接球の半径 rr を求めよ。

解き方

高さ h=26h=2\sqrt6。R=64×6=362R=\dfrac{\sqrt6}{4}\times6=\dfrac{3\sqrt6}{2}、r=612×6=62r=\dfrac{\sqrt6}{12}\times6=\dfrac{\sqrt6}{2}。

検算:R+r=26=hR+r=2\sqrt6=h。体積から r=3VS=3⋅1824⋅93=3223=62r=\dfrac{3V}{S}=\dfrac{3\cdot18\sqrt2}{4\cdot9\sqrt3}=\dfrac{3\sqrt2}{2\sqrt3}=\dfrac{\sqrt6}{2} とも一致。

答え R=362R=\dfrac{3\sqrt6}{2}、r=62r=\dfrac{\sqrt6}{2}

大学受験

例題4(座標で考える)

4点 (1,1,1)(1,1,1)、(1,−1,−1)(1,-1,-1)、(−1,1,−1)(-1,1,-1)、(−1,−1,1)(-1,-1,1) を頂点とする四面体が正四面体であることを示し、外接球の半径を求めよ。

解き方

どの2点の距離も、座標の差が2か所で ±2\pm2、1か所で 00 なので 4+4=22\sqrt{4+4}=2\sqrt2。6本の辺が等しいので正四面体。

原点からの距離はどれも 3\sqrt3 なので、外接球は原点中心・半径 3\sqrt3。公式 64×22=122=3\dfrac{\sqrt6}{4}\times2\sqrt2=\dfrac{\sqrt{12}}{2}=\sqrt3 とも一致する(この4点は1辺2の立方体の頂点を1つおきに選んだもの)。

答え 外接球の半径 3\sqrt3

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

球の中心を高さの真ん中にしてはいけない。中心は高さを 3:13:1 に分ける点だ。

  • 頂点の真下を底面の辺の中点にする:頂点 A の真下は底面の重心。重心は中線を 2:12:1 に分ける。
  • 体積の 13\dfrac13 を忘れる:正四面体は三角すい。V=13×V=\dfrac13\times底面積×\times高さ。
  • 外接球と内接球の中心を高さの真ん中にする:中心は高さを 3:13:1 に分ける点。RR は高さの 34\dfrac34、rr は 14\dfrac14。

練習問題

ひらめいたハルちゃん

ハルちゃん

立方体の頂点を1つおきに結べば、体積は立方体の⅓だね!

  1. 中学受験 1辺 10 cm の立方体の頂点を1つおきに結んでできる正四面体の体積は?
    答えと解説を見る立方体 10001000 cm³ の 13\dfrac13。1000−4×(10×10÷2×10÷3)=1000−20003=100031000-4\times(10\times10\div2\times10\div3)=1000-\dfrac{2000}{3}=\dfrac{1000}{3}。答え 33313333\dfrac13 cm³
  2. 高校受験 1辺 3 cm の正四面体の高さと体積は?
    答えと解説を見る重心まで 332×23=3\dfrac{3\sqrt3}{2}\times\dfrac23=\sqrt3。高さ 9−3=6\sqrt{9-3}=\sqrt6。体積 13×934×6=924\dfrac13\times\dfrac{9\sqrt3}{4}\times\sqrt6=\dfrac{9\sqrt2}{4}。答え 高さ 6\sqrt6 cm、体積 924\dfrac{9\sqrt2}{4} cm³
  3. 大学受験 内接球の半径が 1 の正四面体の1辺の長さと体積を求めよ。
    答えと解説を見る612a=1\dfrac{\sqrt6}{12}a=1 より a=126=26a=\dfrac{12}{\sqrt6}=2\sqrt6。V=212(26)3=212⋅486=83V=\dfrac{\sqrt2}{12}(2\sqrt6)^3=\dfrac{\sqrt2}{12}\cdot48\sqrt6=8\sqrt3。答え 1辺 262\sqrt6、体積 838\sqrt3

関連する公式

この公式に出てくる用語(数学用語辞典)

よくある質問

正四面体の体積の公式は?

1辺 a の正四面体の体積は √2/12 a³ です。立方体の頂点を1つおきに結んだ正四面体なら、立方体の体積の1/3になります。

正四面体の高さの求め方は?

頂点の真下は底面の正三角形の重心です。重心から頂点までの長さ a/√3 を使い、三平方の定理で h=√(a²−a²/3)=√6/3 a となります。

正四面体の外接球と内接球の半径は?

外接球は √6/4 a、内接球は √6/12 a で、比は 3:1 です。中心は高さを 3:1 に分ける点にあります。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第1学年(空間図形)・第3学年(三平方の定理)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅰ(図形と計量)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦