売買損益算の公式と解き方|原価・定価・売価・利益の関係と「もとにする量」が変わる理由・例題【中学受験】

売買損益算の公式と解き方|原価・定価・売価・利益の関係と「もとにする量」が変わる理由・例題【中学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 割合・比

中学受験

利益=売価−原価\text{利益}=\text{売価}-\text{原価}

定価=原価×(1+利益の割合)、売価=定価×(1−値引きの割合)

この公式のポイント

  • 定価=原価×(1+利益の割合)
  • 売価=定価×(1−値引きの割合)
  • 利益の見こみは原価が、値引きは定価がもと
  • 2割増しの2割引きは 0.960.96 倍(元にもどらない)
うかるくん

うかるくん

「1割引き」って、原価から引くの?それとも定価から引くの?

合格先生

合格先生

値引きは定価がもとだ。定価×0.9と考えよう。もとにする量が原価から定価に変わるのが大事だぞ。

売買損益算の公式

売買損益算は、品物を仕入れて売るときのもうけ(利益)や損を求める特殊算です。割合の代表的な応用です。

用語意味
原価(仕入れ値)店が品物を仕入れた値段
定価店が最初につけた値段
売価(売り値)実際に売った値段
利益売価−原価(マイナスなら損失)

売買損益算の公式

定価=原価×(1+見こみの利益の割合)

売価=定価×(1−値引きの割合)

利益=売価−原価

600円原価仕入れ値750円定価原価×1.25675円売価定価×0.9点線=原価600円の高さ 利益=675−600=75円
原価600円に25%の利益を見こんで定価750円、その1割引きで売ると675円。利益75円

なぜこの式になるのか

「原価の25%の利益を見こむ」は、原価を1(もとにする量)として、そこに0.25を足すこと。だから定価は原価の 1+0.25=1.251+0.25=1.25 倍です。「定価の1割引き」は、定価を1として0.1を引くので0.9倍。もとにする量が「原価」から「定価」に変わることが、売買損益算のいちばん大事なところです。

だから、2割増しの後に2割引きしても元にはもどりません:1.2×0.8=0.961.2\times0.8=0.96(4%の損)。

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(原価を求める)

ある品物に、原価の25%の利益を見こんで定価をつけましたが、定価の1割引きで売ったので、利益は75円でした。原価はいくらですか。

解き方

原価を1とすると、定価 1.251.25、売価 1.25×0.9=1.1251.25\times0.9=1.125。利益は原価の 0.1250.125。

75÷0.125=60075\div0.125=600(円)。

答え 600600 円

中学受験

例題2(たくさん仕入れる)

1個200円の品物を100個仕入れ、3割の利益を見こんで定価をつけました。70個は定価で売れ、残りは定価の2割引きで全部売れました。利益の合計を求めなさい。

解き方

定価 200×1.3=260200\times1.3=260 円、2割引き 260×0.8=208260\times0.8=208 円。

売上 260×70+208×30=18200+6240=24440260\times70+208\times30=18200+6240=24440 円。仕入れ 200×100=20000200\times100=20000 円。利益 44404440 円。

答え 44404440 円

定価×0.8定価×0.9原価損40利益50定価の0.1=40+50=90円 → 定価900円
定価の0.8倍と0.9倍の差(定価の0.1)が、損40円と利益50円を合わせた90円
中学受験

例題3(損になる)

定価の2割引きで売ると40円の損、定価の1割引きで売ると50円の利益になります。原価はいくらですか。

解き方

1割引きと2割引きの差は、定価の 0.10.1 で、金額の差は 50+40=9050+40=90 円。定価 90÷0.1=90090\div0.1=900 円。

原価は 900×0.9−50=760900\times0.9-50=760 円。確かめ:900×0.8=720900\times0.8=720、720−760=−40720-760=-40。

答え 760760 円

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

2割増しのあと2割引きしても元にはもどらない。1.2×0.8=0.961.2\times0.8=0.96 で4%の損だ。

  • 割引きを原価に対してかける:値引きは定価が「もと」。
  • 「3割の利益」と「3割増し」を別物と考える:どちらも原価×1.3。
  • 増やしてから同じ割合で引けば元にもどると思う:1.2×0.8=0.961.2\times0.8=0.96。

練習問題

ひらめいたうかるくん

うかるくん

原価・定価・売価を図にかいてから解いてみるよ

  1. 中学受験 原価 800 円の品物に 4 割の利益を見こんで定価をつけました。定価はいくらですか。
    答えと解説を見る800×1.4=1120800\times1.4=1120。答え 11201120 円
  2. 中学受験 定価 1500 円の品物を 2 割引きで売ったところ、利益は 200 円でした。原価はいくらですか。
    答えと解説を見る売価 12001200。1200−200=10001200-200=1000。答え 10001000 円
  3. 中学受験 原価の 5 割増しの定価をつけ、定価の 3 割引きで売りました。利益は原価の何%ですか。
    答えと解説を見る1.5×0.7=1.051.5\times0.7=1.05。答え 5%5\%

関連する公式

よくある質問

売買損益算の公式は?

定価=原価×(1+見こみの利益の割合)、売価=定価×(1−値引きの割合)、利益=売価−原価 です。

原価の求め方は?

原価を1とおいて売価が原価の何倍かを求め、利益÷(売価の倍率−1)で原価を出します。

2割増しの後に2割引きするとどうなりますか?

1.2×0.8=0.96 倍になり、元の値段より4%安くなります。

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出典・参考

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数 第5学年(割合)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦