
この記事の結論
- 共通テスト英語の総仕上げは、三本柱(語彙力・文法書・文法・語法演習)を続けながら、過去問を新しい年から解いて「解く→採点→復習→音読」で回すことです
- 2027年の共通テスト英語はリーディング80分・100点とリスニング100点(解答30分)。リスニングの比重が半分になったので、毎日耳を使うことが9割への近道です

この記事は、大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)の英語で90%以上の得点率を目指す人を念頭においています。最低でも80%以上をとりたいという人でなければ、少し敷居が高いかもしれません。
もともとは2008年11月、センター試験の時代に書いた記事です。英語の力をつける基本は今も同じですが、試験の形は大きく変わりました。そこで「2008年当時(センター試験)」と「今(共通テスト)」を並べながら、直前期の総仕上げの方法をまとめ直しました。

大学受験合格大作戦の『英語の勉強法』はコチラ。英語全体の進め方は、まずこちらを読んでください。
共通テスト英語の配点と試験時間(2027年)
まず、今の試験の形を確かめておきましょう。大学入試センターの「令和9年度大学入学共通テスト実施要項」によると、2027年1月の共通テストの英語は次のとおりです。
| 試験時間 | 配点 | 日時(2027年) | |
|---|---|---|---|
| リーディング | 80分 | 100点 | 1月16日(土)15:20〜16:40 |
| リスニング | 60分(うち解答30分) | 100点 | 1月16日(土)17:20〜18:20 |
出題範囲は高校の「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」です。英語を受ける人は、原則としてリーディングとリスニングの両方を受けます。リスニングの60分には、配られたICプレーヤーの作動確認や音量調節の時間がふくまれています。
2008年当時(センター試験)との違い
この記事を書いた2008年当時のセンター試験の英語は、筆記200点とリスニング50点でした(リスニングは2006年から始まりました)。発音・アクセントや文法の単独の問題もあり、文法書と問題集をやりこんだ人がそのまま点を取れる試験でした。
2021年1月に共通テストへ変わってからは、リーディングとリスニングが100点ずつになりました。リーディングは文法の単独問題より、広告・ブログ・記事・グラフなど、いろいろな文章から必要な情報を速く正確に読み取る問題が中心です。リスニングには音声が1回しか流れない問題もあります。
なお、共通テストの点数をそのまま使うかどうかは大学ごとに違います。リーディングとリスニングの比率を変えて換算する大学もあるので、志望校の募集要項で必ず確かめてください。2027年の時間割の全体は「2027年 共通テストの時間割・日程」にまとめています。
うかるくん
昔の記事だとセンター試験の話ですよね。今の共通テストにも使えるんですか?
合格先生
使えるよ。単語・文法の力が土台なのは今も同じ。変わったのは「読む量」と「リスニングの重み」。だから仕上げ方を少し変えればいいんだ。
サクラちゃん
リスニングが100点もあるなら、直前に聞く練習を増やさないと…。
合格先生
そのとおり。この記事では、三本柱→過去問→予想問題→リスニングの順に、仕上げ方を見ていこう。
共通テスト英語 勉強法の基本は「三本柱」
大学入試英語の勉強法【基礎編】でも述べましたが、英語の基本は次の三本柱です。
/////////////////////////////////////////
①語彙力
②文法書
////////////////////////////////////////
①②③の三本柱です。これは2次個別試験の基礎にもなるので、共通テスト直前まではもちろんのこと、共通テストが終わってから2次試験までの間も、くり返し続けましょう。
① 語彙力:直前期は「新しく覚える」より「抜けをなくす」
共通テストのリーディングは読む量が多いので、単語の意味が一瞬で出てこないと時間が足りなくなります。直前期は新しい単語帳に手を出すより、今使っている単語帳の「あいまいな単語」に印をつけて、そこだけをくり返すのが効率的です。熟語は「お勧め英熟語300」のように数をしぼって完ぺきにしましょう。難しい単語より基本の単語を確実に、という考え方は「東大の英単語」「東大英単」にも書いています。
② 文法書:読むための文法として見直す
共通テストでは文法の単独問題は目立たなくなりましたが、文法がわからなければ長い文は正しく読めません。関係詞・分詞構文・仮定法・比較など、長文で意味を取りちがえやすい所を、文法書で見直しておきましょう。
③ 文法・語法演習:まちがえた問題だけを回す
問題集は、今までにまちがえた問題に印をつけておき、直前期はそこだけを解き直します。1冊を何度も回して「迷わず解ける」状態にすることが、2次試験の英作文や和訳の力にもつながります。
共通テスト英語 過去問の使い方
①〜③の基本以外に、共通テスト対策として過去問を解くことが一番重要です。
2008年当時、私は「なるべく10年分以上、どうしても時間の無い人は最低5年分」のセンター試験の過去問を解くようにすすめていました。センター試験の赤本でも黒本でも、どちらを使ってもOKです、と。
今は事情が少し違います。共通テストは2021年に始まり、2025年からは新しい教育課程(新課程)の試験になりました。そこで、次の順に進めるのがおすすめです。
- 共通テストの本試験を、新しい年から(新課程の2025年以降を最優先)
- 共通テストの追試験と、大学入試センターが公表している新課程の試作問題
- さらに練習したい人は、センター試験の過去問の長文・会話文(文法の単独問題や発音問題は今の形とちがうので軽めに)
過去問は、新しい問題から解いていってください。(昨年の問題を最後に残しておく必要はありません。)最新の問題がいちばん今の形に近いので、早めに解いて、自分の弱点を知るほうが得です。過去問が今の共通テストにどこまで使えるかは「センター試験過去問題」でくわしく書いています。
過去問集は、たとえば 『共通テスト過去問研究 英語』(赤本) のように、リーディングとリスニングの両方が入り、解説がくわしいものを選びましょう。過去の問題と正解は、大学入試センターのウェブサイトでも公開されています。
過去問は「解きっぱなし」にしない
過去問1回分を解いたら、次の4つをセットにします。
- 解く:本番と同じ80分(リスニングは音声どおり)で。時間を計らない練習は、仕上げの時期には意味が半分になります。
- 採点:点数だけでなく、「知識が足りない」「時間が足りない」「読みまちがい」「マークミス」のどれで落としたかを書き出します。
- 復習:正解の根拠になる文に線を引きます。まぐれで当たった問題も、根拠を言えなければまちがいとして数えます。
- 音読:本文やリスニングのスクリプトを、意味がわかる状態で何度も音読します。これがいちばん速読と聞き取りにききます。

合格先生
過去問は「何回分解いたか」より「1回分をどこまでしゃぶりつくしたか」。採点のあとの復習と音読に、解いた時間の2倍をかけよう!
過去問が終わったら予想問題・模試の過去問へ
すでに過去問を十分に解いている人は、大手予備校の共通テスト型マーク模試の過去問題集や、予想問題集を解きましょう。2008年当時は センター試験完全オリジナル予想問題集 を紹介していました。今は「共通テスト 予想問題」「共通テスト 実戦問題集」といった名前の本がたくさん出ているので、共通テスト英語の予想問題集 から、解説がくわしく、リスニングの音声がついているものを選んでください。
共通テストの過去問をしっかり解いている人には、どこかで見た問題に見えるでしょう。それでよいのです。「見たことがある形」を増やしておくと、本番で初めての形に出会っても落ち着いて読めます。
さらっと全体を復習したい人は、共通テスト英語の要点を短くまとめた 総まとめ型の問題集 をやっておきましょう。1冊を短い期間で一周すると、自分の抜けている所がはっきりします。
共通テスト英語 リーディングの時間配分
共通テストのリーディングは、80分で読む量がとても多い試験です。9割をとる人とそうでない人の差は、英語の力そのものよりも時間の使い方で出ることがよくあります。
- 最初に全体を見る:問題冊子をめくって、どんな文章が何ページあるかをつかみます。
- 設問を先に読む:何を探せばよいかを知ってから本文を読むと、読むスピードが上がります。
- 1問で止まらない:迷った問題には印をつけて先へ進み、最後に戻ります。
- 見直しの時間を残す:マークのずれは、1つずれると後ろが全部まちがいになる、こわいミスです。
ここに書いた分数は私の目安です。過去問を解きながら「自分はどこで時間を使いすぎるか」を記録し、自分の型を作ってください。最後の1か月の時間の使い方は「大学入学共通テストまでにやっておきたい10のこと」にもまとめています。
共通テスト英語 リスニング対策
2008年当時は「センター試験リスニング対策としては、この問題集がよいでしょう」と1冊を紹介していました。今はリスニングが100点ある分、直前期こそ毎日聞くことが大事です。数日あいただけで、耳は英語のスピードを忘れてしまいます。
リスニングの点を上げる4つのコツ
- 先読み:音声が流れる前に、問いと選択肢に目を通しておきます。何を聞き取ればよいかがわかります。
- 1回読みに慣れる:共通テストには、音声が1回しか流れない問題があります。練習でも、1回目で答えを決める習慣をつけましょう。
- スクリプトで確かめる:聞き取れなかった所は、スクリプト(音声の文字)を見て、「知らない単語」か「音の変化」かを見分けます。
- シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声のすぐあとを追いかけて声に出します。聞き取りの力がぐんと上がります。
リスニングの問題集は、共通テスト対応のリスニング問題集 から、音声がスマートフォンで聞けるものを選ぶと、通学時間も練習に使えます。2次試験でリスニングがあるかどうかは大学によって違います。たとえば京都大学(京大)の2次試験の英語にリスニングはありません(「京大入試の英語にリスニングはある?」)。
サクラちゃん
過去問で、いつも170点くらいで止まってしまいます。あと10点がとれなくて…。
合格先生
170点から180点は、知識よりもミスの数の勝負だよ。まちがえた問題を「知識」「時間」「読みまちがい」「マーク」に分けてごらん。
サクラちゃん
やってみたら、時間切れで最後が雑になっているのが一番多かったです。
合格先生
それが分かれば半分は解決。リーディングの時間配分を決めて、リスニングは毎日15分。これで9割はぐっと近づくよ。
共通テスト直前の英語:最後の1週間と前日
最後の1週間は、新しいことを始めず、今までの過去問のまちがえた問題と音読に戻りましょう。単語帳の印をつけた単語、文法問題集のまちがえた問題、過去問の本文の音読、そして毎日のリスニング。これだけで十分です。
1日目の英語は、国語のあと15:20からのリーディング、17:20からのリスニングで終わります。夕方まで集中力がもつように、過去問を「本番と同じ時間帯」に解いておくのもよい練習です。前日の過ごし方は「共通テスト前日にやっておきたいこと20」、直前期の心構えは「共通テスト直前期の心構え10」をどうぞ。英語以外の科目の仕上げは「センター試験対策仕上げ」にまとめています。本番までの日数は「共通テストのカウントダウン」で確かめられます。
試験が終わったら、解答速報で自己採点をします。流れは「共通テストの解答速報と自己採点」へ。そして、共通テストが終わっても三本柱は続けてください。京大を目指す人は「京大合格までのお勧め参考書(英語)」、東大を目指す人は「東大合格大作戦」で2次試験の英語の準備を進めましょう。

サクラちゃん
三本柱は毎日、過去問は新しい年から1回分をしゃぶりつくす、リスニングは毎日15分。やることが決まりました!
『共通テストで満点とったよ。』『共通テストで目標点とれたよ』『志望校に合格できたよ』といったうれしい報告をお待ちしています。勉強法の質問は「受験の質問・相談」でも受け付けています。
よくある質問
共通テストの英語の配点と試験時間は?
2027年はリーディングが80分・100点、リスニングが100点で、解答30分にICプレーヤーの確認時間を加えた試験時間60分です(大学入試センターの実施要項)。
共通テスト英語の過去問は何年分解けばいいですか?
共通テストの本試験(2021年〜)を新しい年から解き、追試験や新課程の試作問題も使います。足りなければセンター試験の過去問の長文・会話文で補います。
センター試験の過去問は共通テスト英語の対策になりますか?
長文や会話文の読解練習にはなります。ただ、発音・アクセントや文法の単独問題は今の形とちがうので、共通テストの過去問を優先しましょう。
共通テスト英語で9割とるには?
三本柱(語彙・文法書・文法語法演習)を続け、過去問を「解く→採点→復習→音読」で回し、リーディングの時間配分を決め、リスニングを毎日続けることです。
共通テストのリスニングは何回読まれますか?
問題によって、音声が2回流れるものと1回だけのものがあります。1回で答えを決める練習をしておきましょう。
あわせて読みたい
出典・参考
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(英語の出題範囲・試験時間・配点・時間割)
- センター試験の英語の配点(筆記200点・リスニング50点、リスニングは2006年度から)は当時の公表資料による
- リーディングの時間配分の分数は筆者の目安です。各大学の英語の換算方法は、各大学の募集要項で確かめてください
- 本文の写真:大学受験合格大作戦
最終更新:2026年10月21日/作成:大学受験合格大作戦











