この記事の結論
- 共通テスト直前の問題集は、「過去問で形と時間に慣れる → マーク式の総合問題集で演習の量を足す → 予想問題パックで本番どおりに通す」の順番で選ぶのが基本です。
- 新しい問題集を何冊も買うより、1冊を時間を計って解き、まちがえた所を解き直す方が点になります。2027年(令和9年度)の共通テストは1月16日(土)・17日(日)です。

この記事は、2011年12月23日に「センター試験最後の追い込みにお勧めの参考書」として書いたものです。当時よくいただいた質問は「センター試験対策にお勧めの参考書を教えてください」でした。私の答えは、過去問(赤本)をこなしたあとに、マーク式の問題集で演習を重ねることでした。
センター試験は2020年1月が最後で、2021年1月からは大学入学共通テスト(共通テスト、旧センター試験)になりました。2025年からは新しい学習指導要領(新課程)の共通テストになり、「情報Ⅰ」も加わっています。それでも「直前期にどの問題集をどの順番で使うか」の考え方は、当時も今も同じです。そこで2026年10月に、元の記事を残したまま、問題集の選び方を図にして足しました。
過去問そのものの使い方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」、残り1週間の予想問題パックの使い方は「共通テストまであと7日でやるべきこと」でくわしく書いています。この記事はその間の、「問題集をどう選び、どう並べるか」に絞ります。
センター試験 最後の追い込みにお勧めの参考書(2011年の元の記事)
2012年のセンター試験まであと少しですね。(2012年のセンター試験日程は1月14日、15日)
受験生の皆様は最後の追い込みに追われているころでしょう。
「センター試験対策にお勧めの参考書を教えてください?」というご質問をよくいただきます。
私がお勧めしているのは大手予備校のマーク式問題集です。
センター試験の赤本をこなした後、マーク式問題集で演習をこなしましょう。
つい先日も東京学芸大学志望者の関係者から相談を受け、「マーク式問題集」をお勧めしたところです。
学習塾や家庭教師でも使われている問題集です。センター試験の仕上げにお勧めです。
2026年の注:元の記事では予備校の名前を挙げていましたが、ここでは一般名にしています。当時の書名は『マーク式総合問題集』で、今は『共通テスト総合問題集』(「黒本」の通称で知られるシリーズ)という名前で、科目ごとに出ています。大手予備校の共通テスト型模試を集めた問題集です。版や収録の中身は年ごとに変わるので、買う前に今の版を確かめてください。リンクは Amazon の検索ページです。元の記事の最後にあった「おすすめリンク」は、今はリンク先が別のページに変わっていたため外しました。
共通テスト 問題集の種類|過去問・総合問題集・予想問題パック・分野別
直前期に使う問題集は、大きく分けて図1の4種類です。それぞれ役わりがちがうので、「どれがいちばん良いか」ではなく「今の自分に何が足りないか」で選びます。
過去問:本番の問題そのもの
いちばん大事なのは過去問です。大学入試センターは、過去3年分の本試験・追試験の問題と正解を公式サイトで公開しています。書店では『共通テスト過去問研究』(赤本)などの過去問集も出ています。共通テストは2021年1月からなので、まだ年数が多くありません。2025年からの新課程の形は、2022年11月に公表された試作問題でも確かめられます。過去問の進め方は「センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?」に、無料で手に入れる方法は「大学の過去問を無料で手に入れる方法」にまとめています。
総合問題集(マーク式問題集):演習の量を足す
元の記事でお勧めした「マーク式問題集」がこれです。大手予備校の共通テスト型模試を何回分も集めた本で、1冊で本番に近い問題をたくさん解けるのが強みです。過去問は年数が限られるので、過去問を解き終えた人が「もっと解きたい」ときに使います。
予想問題パック:最後の通し練習
本番と同じ形の問題冊子とマークシートが、全教科1セットになったものです。各社から「共通テスト対策」の名前で出ています。本番の時間割どおりに通して解くのに向いています。順番や使い方は「共通テストまであと7日でやるべきこと」で説明しています。
分野別問題集:苦手な分野の穴をうめる
「数学の確率だけ」「古文の敬語だけ」のように、苦手な分野にしぼった問題集です。総合問題集で何度も同じ分野を落とすなら、その分野だけを分野別問題集でくり返す方が早く点になります。たとえば化学なら「化学のおすすめ参考書12冊」、政治・経済なら「政治・経済の参考書」に、レベル別の本を挙げています。
うかるくん
過去問、総合問題集、予想問題パック……。種類が多くて、どれから買えばいいか分かりません。
合格先生
まずは過去問だよ。本番の問題がいちばんの教材だからね。過去問を時間内に解き終えてから、足りない分を総合問題集で足すと考えよう。
うかるくん
友だちは予想問題パックを3社分も買っていました。ぼくも買った方がいいですか?
合格先生
たくさん買っても、解き直す時間がなければ点にならない。直前期は「何冊やったか」より「まちがえた問題を何問なおせたか」が大事なんだ。
共通テスト 問題集の順番|過去問のあとにマーク式問題集
元の記事の「赤本をこなした後、マーク式問題集で演習」を、今の共通テストに当てはめたのが図2です。
10〜11月:過去問を新しい年から
過去問は新しい年から順に解きます。新しい年ほど今の形に近いからです。この時期は、1科目ずつ時間を計って解き、「時間内に終わるか」「どの大問で時間を使いすぎるか」を知るのが目的です。本番の時刻と試験時間は「2027年 共通テストの時間割・日程」で確かめておきましょう。
12月:総合問題集で量を足す
過去問を解き終えたら、総合問題集に進みます。2011年の元の記事を書いたのも12月23日でした。点の伸びしろが大きい科目から1冊ずつ選び、1回分ずつ時間を計って解きます。全科目そろえる必要はありません。教科ごとの仕上げの流れは「共通テスト対策の仕上げ」に、8割を安定させる科目別の作戦は「共通テストで8割を安定してとるには」にまとめています。
1月上旬:予想問題パックで本番どおりに
最後の1〜2週間は、予想問題パックを本番の時間割どおりに通して解きます。点が出にくいパックを先、点が出やすいパックを後にすると、自信を持って本番を迎えられます(「あと7日でやるべきこと」の答えと同じ考え方です)。
いつでも:苦手な分野は分野別問題集で
どの時期でも、同じ分野で何度も落とすなら、そこだけを分野別問題集でくり返します。総合問題集を1冊増やすより、弱い分野を1つつぶす方が早く点になります。
共通テスト 問題集の選び方|自分に合う1冊はどれ?
「どの問題集を買えばいいですか?」という質問への答えは、人によってちがいます。図3の分かれ道で、今の自分に合う種類を選んでください。
過去問がまだ終わっていない人
まずは過去問です。新しい問題集に移るのは、過去問を時間内に解けるようになってからで十分です。センター試験の過去問も、分野別の練習には使えます。
目標点との差が小さい人
あと数十点の人は、予想問題パックで本番どおりに通し、うっかりミスと時間配分を仕上げます。本番の解き方(時間配分・飛ばし方・見直し・マークの仕方)は「共通テストの解き方」を読んでください。
苦手な分野がはっきりしている人
「英語の第◯問だけいつも落とす」「数学の◯◯の分野が解けない」とはっきりしている人は、分野別問題集です。英語なら「共通テスト英語の総仕上げ」の三本柱(語彙・文法・演習)も参考になります。
全体に点が足りない人
どの科目も少しずつ足りない人は、総合問題集で演習の量を足します。元の記事で東京学芸大学をめざす方にお勧めしたのも、このタイプの問題集でした。
共通テスト 総合問題集(マーク式問題集)の使い方
総合問題集は、解き方しだいで値打ちが大きく変わる教材です。図4の4つの手順で、1回分ずつ回しましょう。
- 時間を計る:本番と同じ分数で解きます。たとえば国語は90分、数学①・②は70分ずつ、英語リーディングは80分です。
- マークする:問題冊子に答えを書くだけで終わらせず、解答用紙(マークシート)に塗ります。マークのずれや塗る時間も、本番の練習です。
- 採点して仕分ける:まちがえた問題を「うっかりミス」「知識が足りない」「時間が足りない」に分けます。点数より、なぜ落としたかを見ます。
- 解き直す:まちがえた問題に印をつけ、3日後くらいにもう一度解きます。正解できたら次の回へ進みます。
解説が厚いのも総合問題集のよいところです。正解した問題でも、迷った問題は解説を読むと、本番で同じ迷い方をしなくなります。まちがいをまとめる「まちがいノート」の作り方は「共通テストまで1か月でやること10」にあります。

合格先生
問題集は「解く」より「解き直す」ところで点が伸びる。1回分を解いたら、まちがえた問題を3日後にもう一度。これをくり返せば、1冊でも十分に力がつくよ。
共通テスト 問題集は何冊・何回分?|残りの日数で決める
「何冊やればいいか」は、残りの日数で決まります。1回分を解いて見直すと、1科目でも半日近くかかることがあります。図5は、1科目あたりの回数の目安の例です。
- 残り8週間:過去問を新しい年から、そのあと総合問題集、最後に予想問題パック。3種類をすべて使えます。
- 残り4週間:過去問と総合問題集をほぼ同じくらい。科目をしぼって、伸びる科目に回数を多く当てます。
- 残り2週間:新しい問題集はほとんど要りません。今までのまちがいの解き直しが中心です。
- 残り1週間:予想問題パックを1〜2セット、あとは総復習です。新しい問題集を買うのはやめましょう。
直前期に新しい教材に手を出さない理由と、教材の絞り方は「入試直前期の勉強法」で、教科別の最後のチェックは「共通テスト直前の教科別チェック」で説明しています。
サクラちゃん
残り4週間なんですけど、総合問題集をまだ1冊も持っていません。今から全科目そろえた方がいいですか?
合格先生
全科目はいらないよ。過去問でいちばん点が伸びそうな科目を1つか2つ選んで、その科目だけ総合問題集を足そう。
サクラちゃん
ほかの科目はどうすればいいですか?
合格先生
今まで使ってきた問題集と過去問の解き直しで十分。そして最後の1週間は予想問題パックで本番どおりに通す。これで「選び方」と「順番」の両方がそろうね。
サクラちゃん
はい! まずは数学の総合問題集を1冊だけ買って、時間を計って解きます!
センター試験と共通テスト|2011年当時と今の問題集
元の記事を書いた2011年当時と今では、図6のようなちがいがあります。
- 名前と日程:大学入試センター試験(センター試験)は2020年1月が最後で、2021年1月から大学入学共通テスト(共通テスト)になりました。2027年は1月16日(土)・17日(日)、追試験は1月23日(土)・24日(日)です。
- 過去問:共通テストの過去問はまだ年数が少ないので、試作問題やセンター試験の過去問(分野別の練習用)とあわせて使います。
- マーク式問題集:当時の『マーク式総合問題集』は、今は『共通テスト総合問題集』の名前になっています。新課程の形に合わせた版を選びましょう。
- 教科:2025年からの新課程で情報Ⅰが加わりました。情報Ⅰは過去問の年数がとくに少ないので、総合問題集や予想問題パックで形に慣れておくと安心です。
「過去問をこなしてから、マーク式の問題集で演習を重ねる」という元の答えの中心は、今の共通テストでもそのまま使えます。残り時間は「2027年 共通テストカウントダウンタイマー」で、直前期の心構えと生活は「共通テスト直前期の心構え10」で確かめてください。

うかるくん
過去問で形をつかんで、総合問題集で量を足して、予想問題パックで本番どおりに! 問題集は順番で選ぶんだ。たくさん買うより、1冊を解き直します!
共通テストの問題集の相談|受験掲示板「100点BBS」
「この問題集は難しすぎる?」「どの科目に足せばいい?」と迷ったら、ほかの受験生の声も参考になります。受験掲示板「100点BBS」の「共通テスト掲示板」では、直前の勉強や問題集の使い方を話し合えます。勉強の進め方の相談は「受験の質問・相談」からどうぞ。元の記事の東京学芸大学をめざす方のように、いただいた相談に記事でお答えすることもあります。
よくある質問
共通テストの直前にお勧めの問題集は何ですか?
まず過去問、次に大手予備校の模試を集めたマーク式の総合問題集(『共通テスト総合問題集』など)、最後に予想問題パックの順がお勧めです。
共通テストの過去問を解き終えたら次は何をすればいいですか?
点の伸びしろが大きい科目から、マーク式の総合問題集で演習の量を足します。苦手な分野がはっきりしていれば分野別問題集でくり返します。
共通テストの問題集は何冊やればいいですか?
残りの日数で決めます。冊数を増やすより、1冊を時間を計って解き、まちがえた問題を解き直す方が点につながります。
予想問題パックと総合問題集のちがいは何ですか?
予想問題パックは全教科1セットで本番どおりの通し練習用、総合問題集は科目ごとに模試を何回分も集めた演習の量を足すための本です。
2027年の共通テストはいつですか?
本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)、追試験は1月23日(土)・24日(日)です(大学入試センターの実施要項)。
あわせて読みたい
- センター試験の過去問は共通テスト対策に使える?
- 共通テストまであと7日でやるべきこと
- 共通テストまで1か月でやること10
- 共通テスト対策の仕上げ
- 大学の過去問を無料で手に入れる方法
- 【2027年】共通テストの時間割・日程
出典・参考
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(日程・時間割・追試験。大学入試センター)
- 大学入試センター「過去3年分の試験問題」、令和7年度試験の試作問題(2022年11月公表)
- 『共通テスト総合問題集』の内容(共通テスト型模試の収録):書店の商品説明(2026年10月確認)
- 2012年(平成24年度)大学入試センター試験の実施日(1月14日・15日):元の記事
- 写真:合格大作戦。図は大学受験合格大作戦が作成
最終更新:2026年10月22日/作成:大学受験合格大作戦












