この記事の結論
- 京都大学11月祭(NF)の統一テーマは、京大生から案を集め、京大生の投票で決まる、その年のキャッチフレーズです。
- 2026年の第68回は「うんち」。11月20日(金)〜23日(月・祝)の4日間、吉田キャンパスで開かれる予定です。
- 第1回(1959年)から第68回(2026年)まで、68回ぶんすべてを公式サイトの一覧で確かめ、下の表にまとめました。
- 1960〜70年代は長いスローガン、1980年代からはことば遊び、最近は時事やネットのことば・一語のテーマへと、時代とともに姿を変えてきました。
京都大学の学園祭「11月祭」は、英語の November Festival の頭文字からNFともよばれます。毎年の11月祭には「統一テーマ」とよばれるキャッチフレーズがあり、そのユーモアや鋭さが、京大生の遊び心を伝えるものとして学外でも話題になります。このページでは、歴代の統一テーマを一覧にし、時代ごとの特徴、テーマの決まり方、京大名物の折田先生像とのつながりを紹介します。
2026年(第68回)の京大11月祭の統一テーマは「うんち」
第68回京都大学11月祭の統一テーマは「うんち」です。公式サイトによると、2026年の11月祭は11月20日(金)〜11月23日(月・祝)の4日間、京都大学 吉田キャンパスで開かれる予定です。
公式サイトには、テーマにこめた思いを書いた「趣意文」も載っています。要点を自分たちの言葉でまとめると、こんな内容です。
- 便(うんち)は体が送ってくる「便り」で、その人の歩みを映す証人のようなものだ。
- 京都大学を大きな一つの生き物と見ると、入学した学生はやがて卒業して外へ送り出される「うんち」にあたる。
- 11月祭は、その学生たちが「京大の良さを伝える便り」になる数日間にしたい。
一見ふざけた一語ですが、大学と学生の関係をまじめに考えた文章になっているのが、いかにも11月祭らしいところです。趣意文の全文は11月祭の公式サイト「統一テーマ」で読めます。ポスターやサイトの絵も公式サイトで見られます。
京大11月祭の統一テーマとは?決め方
統一テーマは、その年の11月祭全体の合言葉のようなものです。公式サイトの説明では、京大生からテーマの案を募集し、京大生による投票でその年の統一テーマが決まります。だれか一人が決めるのではなく、学生のみんなで選ぶところに特徴があります。
決まった統一テーマは、公式サイトやポスター、構内の看板などに使われます。テーマが発表されると、SNSやニュースでも「今年の京大のテーマ」として取り上げられることが多くなりました。
京大11月祭(NF)歴代の統一テーマ一覧【第1回〜第68回】
第1回(1959年)から第68回(2026年)までの統一テーマです。新しい年が上です。テーマの文字は、公式サイトの一覧の書き方(記号・空白・かっこ)のままにしています。年は、第1回が1959年であることをもとに数えています。
| 回 | 年 | 統一テーマ |
|---|---|---|
| 第68回 | 2026年 | うんち |
| 第67回 | 2025年 | 異の知、かがやく |
| 第66回 | 2024年 | 無限の才能。略して無能 |
| 第65回 | 2023年 | ぬ |
| 第64回 | 2022年 | 「3回生でしょ、NFの知ってること教えて」「わ、わかんないっピ…」 |
| 第63回 | 2021年 | 我ら社会の変異株 |
| 第62回 | 2020年 | NFのミーティングIDとパスワード教えてください |
| 第61回 | 2019年 | ふざけんな、ふざけろよ。 |
| 第60回 | 2018年 | (NFテーマは当局により撤去されました) |
| 第59回 | 2017年 | 戦争に加担した大学から平和を希求する大学へ 軍事研究するヒマがあったら、みんなで肩組んで騒ごうぜ! |
| 第58回 | 2016年 | ぽきたw 魔剤ンゴ!? ありえん良さみが深いw 京大からのNFで優勝せえへん? そり!そりすぎてソリになったw や、漏れのモタクと化したことのNASA✋ そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ~ |
| 第57回 | 2015年 | ばっかお前・・・俺がついてるだろ! |
| 第56回 | 2014年 | 「 」 |
| 第55回 | 2013年 | 京大を、取り戻す。大学の理想、形を物語るのは、学生であります。 |
| 第54回 | 2012年 | NFって、出席点ありますか? |
| 第53回 | 2011年 | 年に一度の計画発電 |
| 第52回 | 2010年 | 仕分けできないムダがある |
| 第51回 | 2009年 | 失った常識のかわりに |
| 第50回 | 2008年 | 単位より大切ななにかを求めて |
| 第49回 | 2007年 | 満喫! モラトリアム。 |
| 第48回 | 2006年 | 溢れる才能の無駄使い |
| 第47回 | 2005年 | せっかくだから |
| 第46回 | 2004年 | 倒れる時は前のめり |
| 第45回 | 2003年 | やっぱ京大やし。 |
| 第44回 | 2002年 | 総長! 京都を占拠致しました! |
| 第43回 | 2001年 | それはそれ これはこれ |
| 第42回 | 2000年 | 無人島ダンス |
| 第41回 | 1999年 | 素晴らしき無駄なエネルギー |
| 第40回 | 1998年 | 堕落の道も一歩より |
| 第39回 | 1997年 | 狂うは一時の恥、狂わぬは一生の恥 |
| 第38回 | 1996年 | 知と痴の融合 |
| 第37回 | 1995年 | 我輩は京大生である 理性はもうない |
| 第36回 | 1994年 | 古今東西 有実無題 若気至りて無限大 |
| 第35回 | 1993年 | 花も実もある 根も葉もない |
| 第34回 | 1992年 | 人が右なら 私は左 |
| 第33回 | 1991年 | ヤルハ粋狂、 ヤラヌハ卑怯 |
| 第32回 | 1990年 | ・・・・・・そして創造-草の根からのルネッサンス |
| 第31回 | 1989年 | 堕落への誘い |
| 第30回 | 1988年 | 裏からのぞけば 見えてくる |
| 第29回 | 1987年 | 白い乳房の上の11月祭 |
| 第28回 | 1986年 | えっせん あーす げげっせん よんせん はっせん |
| 第27回 | 1985年 | もうすぐきっと冬になる 騒ぐんだったら 今のうち |
| 第26回 | 1984年 | 海を、荒れた海を見つめながら 彼女は呟いた 「わたしは誰?」 |
| 第25回 | 1983年 | 万声一京 極祭色 騒がぬ民に 盛りなし |
| 第24回 | 1982年 | 草の根も 花も咲いたら ひざまずき ひろひとおがんで むせび泣く 人は昔にゃ戻れないピーピーヒャララ ピーヒャララ |
| 第23回 | 1981年 | 今、戦争と平和の対峙の時 80年代の行く手を示す羅針盤を我らの手に |
| 第22回 | 1980年 | 友よ! この変革のとき 時代の胎動に耳をすまし 共に奏でよう 希望の交響楽を |
| 第21回 | 1979年 | 今、新しい時代に立ち向かう仲間たちよ 数百年を内蔵する思想を持とうではないか |
| 第20回 | 1978年 | 振りかえれ人類の歴史を みつめよう青年の未来を もどすな歴史の歯車 我らの文化は我らの手で |
| 第19回 | 1977年 | 明日に生きる我ら 未来を信じて突き進め 創れ 学生の心を 築け 学生の文化を |
| 第18回 | 1976年 | 燃やそう! 新しい文化の炎を 研ぎ澄まそう!若き知性を 学術文化の奔流よ築け! 若者の未来を! |
| 第17回 | 1975年 | 流れの中 動かざるものを求めて |
| 第16回 | 1974年 | 今、矛盾の中で叫びが―さて君はどうする 人間不在の危機的現実 その根源と背景 |
| 第15回 | 1973年 | 創造の火を! 連帯の輪を! 今こそ君が手に反戦・自由の歌 |
| 第14回 | 1972年 | 嵐を突き 燃え拡がる変革の炎 歴史に問んとする我ら 研ぎすませ! 理性の目 生きた思考 創ろう! 新しい大学そして科学 |
| 第13回 | 1971年 | 闇を裂き 燃えあがる松明 凝視せよ! 今この時 虚飾にまみれた城郭は浮かびあがった 打ち砕け! 友よ湧きおこる怒りをこめて・・・・・・ |
| 第12回 | 1970年 | 歴史の試練に応えんとする我ら 失うまい 奔流の中で科学者の目を! いつわりの孤高に別れをつげ 人民の連帯の息吹をだきしめよう 君のその精悍の腕でがっしりと |
| 第11回 | 1969年 | みずからの手で 新しい大学の創造を 豊かな文化の創造を 京大からの真実の声を そして連帯を 日本の夜明けめざして・・・・・・ |
| 第10回 | 1968年 | 思索から連帯へ!終章。 永訣の朝-B52。君たちの祖国70年6月23日 友よ 自己と日本解放の日は近い |
| 第9回 | 1967年 | のばそう大学に新しい芽を 築け展がれ人類の知恵 鳴らせ高らかに創造のつのぶえ おしよせる戦火の嵐ふきとばし 進め固めて反戦自由の道 |
| 第8回 | 1966年 | 青年よ その眸で真実を見よ |
| 第7回 | 1965年 | 新しい歴史は僕らの手で せまりくる嵐のなか わだつみの声をのりこえて 真実を求め ともに考え前進しよう 真の学問文化を追求するなかで |
| 第6回 | 1964年 | ああ自然死-このナチュラルなもの |
| 第5回 | 1963年 | 噛む時には言葉を考えるな |
| 第4回 | 1962年 | 故郷喪失の時代と僕ら |
| 第3回 | 1961年 | 仮眠の季節における僕たちのあいさつ |
| 第2回 | 1960年 | 独占資本主義社会におけるマゾヒズムとサディズムの意識 |
| 第1回 | 1959年 | 戦後派意識の解明 |
出典:京都大学11月祭 公式サイト「統一テーマ」の歴代統一テーマ(2026年11月6日確認)。第56回(2014年)は、公式の一覧でもかぎかっこの中が空白だけのテーマです。
統一テーマの移り変わり|時代ごとの特徴
68回ぶんのテーマを並べると、その時代の学生の空気が見えてきます。まず字数の変化をグラフにしました。
1959〜1964年(第1〜6回):問いかけの題
はじめのころのテーマは、「戦後派意識の解明」(第1回・1959年)、「仮眠の季節における僕たちのあいさつ」(第3回・1961年)のように、論文や評論の題のような「問いかけ」の形でした。学生が自分たちの時代をどう見るかを考える場として、学園祭が始まったことがうかがえます。
1965〜1982年(第7〜24回):長いスローガン
1960年代後半から1980年ごろまでは、学生運動がさかんだった時代と重なり、呼びかけの長いスローガンが続きます。「創造の火を! 連帯の輪を! 今こそ君が手に反戦・自由の歌」(第15回・1973年)のように反戦や連帯をうたうものや、大学や文化の改革を呼びかけるものが多く、1970年の第12回のように70字をこえるテーマもあります。
1983〜2009年(第25〜51回):ことば遊びと自分を笑う
1980年代に入ると、テーマはがらりと短くなり、ことわざのもじりやことば遊びが増えます。「狂うは一時の恥、狂わぬは一生の恥」(第39回・1997年)、「堕落の道も一歩より」(第40回・1998年)のようなことわざのもじりや、「我輩は京大生である 理性はもうない」(第37回・1995年)、「溢れる才能の無駄使い」(第48回・2006年)のように京大生が自分たちを笑うテーマが目立ちます。「自由の学風」の京大らしい、肩の力のぬけた雰囲気です。
2010〜2026年(第52〜68回):時事・ネットのことば・一語
2010年代からは、その年のできごとや流行語をもじったテーマが増えます。「仕分けできないムダがある」(第52回・2010年)、「年に一度の計画発電」(第53回・2011年)などは、当時ニュースでよく聞いたことばを思わせます。「(NFテーマは当局により撤去されました)」(第60回・2018年)は、京大で立て看板(タテカン)の規制が話題になった年のテーマです。「NFのミーティングIDとパスワード教えてください」(第62回・2020年)はオンラインの会議が広がった年らしいテーマでした。「ぽきたw 魔剤ンゴ!? ありえん良さみが深いw 京大からのNFで優勝せえへん? そり!そりすぎてソリになったw や、漏れのモタクと化したことのNASA✋ そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ~」(第58回・2016年)はネットの若者ことばをつめこんだ、全68回でいちばん長いテーマ、「ぬ」(第65回・2023年)はたった1字のテーマで、どちらも大きな話題になりました。そして2026年は「うんち」(第68回・2026年)です。
折田先生像との関係|京大の2つの名物
京大生の遊び心を伝える名物として、11月祭の統一テーマとよくならべて語られるのが折田先生像です。第三高等学校(京大の前身の一つ)の初代校長、折田彦市先生の胸像があった場所に、毎年2月の京大入試のころ、アニメやゲームのキャラクターを「折田先生」に見立てた像が作られます。2026年は「メガスターミー(ポケットモンスター)」でした。
| 11月祭の統一テーマ | 折田先生像 | |
|---|---|---|
| 時期 | 毎年11月(11月祭) | 毎年2月(京大の入試のころ) |
| だれが | 京大生が案を出し、投票で決める | 作者は名のらないことが多い |
| 形 | ことば(キャッチフレーズ) | 像と看板の文 |
| 2026年 | 「うんち」 | メガスターミー(ポケットモンスター) |
| 見るところ | 時代のことばのもじり・皮肉 | 看板の「〜に尽力し、京大に〜を築く」のもじり |
どちらも、ことばのもじりや皮肉で、まじめな大学の中にちょっとした笑いを生むところが共通しています。受験生にとっては、2月の入試で折田先生像に出会い、合格したら11月祭で統一テーマを楽しむ、という「京大の1年」の入口でもあります。歴代の折田先生像は、100点BBSの「歴代の折田先生像」一覧や、いいね京都の折田先生像 歴代一覧、合格大作戦の2026年の折田先生像の記事で写真つきで見られます。
100点BBSの京大掲示板でNFの話をしよう
受験掲示板「100点BBS」の京都大学受験掲示板では、受験の情報だけでなく、11月祭や折田先生像など京大の行事の話題も語られています。統一テーマについて語るスレも立てました。好きなテーマや来年の予想を書きこんでみてください。
合格大作戦の京大NF・京大の名物の記事
よくある質問
2026年の京大11月祭の統一テーマは何ですか?
第68回京都大学11月祭(2026年)の統一テーマは「うんち」です。11月20日(金)から23日(月・祝)の4日間、吉田キャンパスで開かれる予定です。
京大11月祭の統一テーマはどうやって決まりますか?
京大生からテーマの案を募集し、京大生による投票でその年の統一テーマが決まります。
京大の学園祭はなぜNFとよばれるのですか?
11月に開かれる学園祭なので「11月祭」とよばれ、英語の November Festival の頭文字からNFとよばれています。
第1回の11月祭の統一テーマは何ですか?
第1回(1959年)の統一テーマは「戦後派意識の解明」です。
いちばん短い統一テーマは何ですか?
第65回(2023年)の「ぬ」は1字だけのテーマです。第56回(2014年)は、かぎかっこの中が空白だけのテーマでした。
長い統一テーマはどの時代に多いですか?
1960年代後半から1980年ごろの学生運動がさかんな時代に、反戦や連帯を呼びかける長いスローガンが多く、1970年の第12回は72字あります。全68回でいちばん長いのは、ネットの若者ことばをつめこんだ2016年の第58回(90字)です。
京大11月祭の統一テーマと折田先生像は関係がありますか?
別々の行事ですが、どちらも京大生の遊び心を伝える名物として、よくならべて語られます。統一テーマは11月の学園祭、折田先生像は2月の入試のころに登場します。
歴代の統一テーマはどこで確かめられますか?
京都大学11月祭の公式サイトの「統一テーマ」のページに、歴代の統一テーマの一覧が載っています。このページの一覧もそこで確かめました。
あわせて読みたい
出典・参考
- 京都大学11月祭 公式サイト「統一テーマ」https://nf.la/theme (歴代統一テーマ・第68回の趣意文、2026年11月6日確認)
- 京都大学11月祭 公式サイト https://nf.la/ (第68回の日程・会場、2026年11月6日確認)
最終更新:2026年11月6日/作成:大学受験合格大作戦



