この公式のポイント
- 大きさは三平方の定理で a12+a22
- 和・差・実数倍は成分ごと
- AB は終点−始点
- 平行条件は a1b2−a2b1=0

うかるくん
AB の成分は、どっちからどっちを引くの?
![合格先生]()
合格先生
終点−始点だ。B の座標から A の座標を引けば、AB の成分になるぞ。
ベクトルの成分と大きさの公式
ベクトルを、x 方向に何進み y 方向に何進むかの2つの数で表したものが成分表示 a=(a1, a2) です。
成分で計算するベクトル
- 大きさ:∣a∣=a12+a22
- 和・差・実数倍:成分ごとに計算 ka+lb=(ka1+lb1, ka2+lb2)
- AB=(b1−a1, b2−a2)(終点−始点)
- 平行条件:a∥b⟺a1b2−a2b1=0
- 単位ベクトル(同じ向きで大きさ1):∣a∣a
a=(3, 4) は右に3、上に4進む矢印。大きさは5
証明:大きさの公式と、成分ごとに足してよい理由
大きさ:a=(a1, a2) の矢印は、横 ∣a1∣、たて ∣a2∣ の直角三角形の斜辺です。三平方の定理から ∣a∣=a12+a22。
和:a は「x 方向に a1、y 方向に a2 進む」移動。a のあとに b だけ進むと、x 方向には合わせて a1+b1、y 方向には a2+b2 進みます。だから和は成分ごとの和です。
a=(2, 1)、b=(−1, 3) の和は、平行四辺形の対角線 (1, 4)
平行条件:b=ka と書けるとき平行。b1=ka1, b2=ka2 から k を消すと a1b2−a2b1=0。
大学受験(数学C)での使い方
大学受験例題1(大きさと単位ベクトル)
a=(3, 4) の大きさと、
a と同じ向きの単位ベクトルを求めなさい。
解き方
∣a∣=9+16=5。単位ベクトル 51(3, 4)=(53, 54)。
答え 5、(53, 54)
大学受験例題2(平行)
a=(2, k) と
b=(3, 6) が平行になる
k を求めなさい。
解き方
2×6−k×3=0 より k=4。確かめ:a=(2, 4)=32b。
答え k=4
大学受験例題3(大きさの最小値)
a=(1, 2)、
b=(1, −1) のとき、
∣a+tb∣ の最小値と、そのときの
t を求めなさい。
解き方
a+tb=(1+t, 2−t)。∣a+tb∣2=(1+t)2+(2−t)2=2t2−2t+5=2(t−21)2+29。
t=21 で最小値 29=232。
答え t=21 のとき最小値 232
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
∣a+b∣=∣a∣+∣b∣ とはしないこと。成分を出してから大きさを計算しよう。
- AB を「始点−終点」で計算する:終点−始点。
- ∣a+b∣=∣a∣+∣b∣ とする:成分を出してから大きさを計算する。
- 大きさの最小を、2乗せずに考える:ルートの中(2乗)を平方完成する。
練習問題
- 大学受験 a=(2, 1)、b=(−1, 3) のとき、2a+b とその大きさを求めなさい。
答えと解説を見る
(3, 5)、34 - 大学受験 A(1, 2)、B(4, 6) のとき、AB とその大きさを求めなさい。
答えと解説を見る
(3, 4)、5 - 大学受験 a=(1, 3) と b=(2, k) が平行になる k を求めなさい。
答えと解説を見る
1⋅k−3⋅2=0。k=6
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よくある質問
ベクトルの大きさの求め方は?
a=(a₁, a₂) のとき |a|=√(a₁²+a₂²) です。三平方の定理から求められます。
ベクトルの和の成分は?
成分ごとに足します。(a₁, a₂)+(b₁, b₂)=(a₁+b₁, a₂+b₂) です。
2つのベクトルが平行になる条件は?
a₁b₂−a₂b₁=0 です(どちらも零ベクトルでないとき)。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学C(ベクトル)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦