この公式のポイント
- 内分点はたすきがけ:m+nna+mb
- 外分点は n を −n に:m−n−na+mb
- 重心は3つの平均 3a+b+c
- 交点は2通りに表して係数を比べる

うかるくん
m:n に内分するとき、a にかけるのは m、n のどっち?
![合格先生]()
合格先生
a に n、b に m をかける、たすきがけだ。分母は m+n だぞ。
位置ベクトルと内分点・外分点の公式
基準の点 O を決めて、点 A を a=OA で表すとき、a を A の位置ベクトルといい、A(a) と書きます。
内分点・外分点・重心の位置ベクトル
線分 AB を m:n に内分する点 P、外分する点 Q:
p=m+nna+mbq=m−n−na+mb△ABC の重心 G:g=3a+b+c
内分の式は「たすきがけ」:a には遠い側の n、b には m をかける。外分は内分の式の n を −n にかえたもの。
証明:内分点の公式
P は AB を 2:1 に内分する点。p=3a+2b
P は AB を m:n に内分するので、AP=m+nmAB。AB=b−a なので、
p=a+m+nm(b−a)=m+n(m+n)a−ma+mb=m+nna+mb
外分点は AQ=m−nmAB(Q は AB の延長上)として同じ計算をすると m−n−na+mb になります。
重心の公式の証明
3本の中線は1点(重心 G)で交わり、G は中線を頂点側から 2:1 に分ける
BC の中点 M は m=2b+c。中線 AM を 2:1 に内分する点は 31⋅a+2m=3a+b+c。この式は a, b, c について対称なので、ほかの2本の中線を 2:1 に内分する点も同じ点です。つまり3本の中線は1点で交わることも同時に証明できます。
大学受験(数学C)での使い方
座標で書けば、内分点は (m+nnx1+mx2, m+nny1+my2)。座標の公式と同じ形です。
大学受験例題1(内分・外分)
A(1, 2)、
B(7, −1) のとき、AB を
2:1 に内分する点 P と、
2:1 に外分する点 Q の座標を求めなさい。
解き方
P:(31⋅1+2⋅7, 31⋅2+2⋅(−1))=(5, 0)。
Q:(1−1+14, 1−2−2)=(13, −4)。
答え P(5, 0)、Q(13, −4)
大学受験例題2(交点の位置ベクトル)
△OAB で、辺 OA を
1:2 に内分する点を C、辺 OB の中点を D とし、AD と BC の交点を P とします。
OP を
a=OA、
b=OB で表しなさい。
解き方
P は AD 上なので OP=(1−s)a+2sb。BC 上なので OP=3ta+(1−t)b。
a, b は平行でないので係数を比べて 1−s=3t、2s=1−t。解くと s=54、t=53。
OP=51a+52b。
答え OP=51a+52b
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
外分で符号を忘れるのは×。−na+mb で、分母は m−n だ。
- 内分の係数を逆にする:m:n に内分なら a に n、b に m(たすきがけ)。
- 外分で符号を忘れる:−na+mb、分母は m−n。
- 係数比較を、平行なベクトルでする:a, b が平行でない(1次独立)ことを確かめてから。
練習問題
![「ここが大事!」と説明する合格先生]()
合格先生
交点は2通りに表して、係数を比べるんだぞ。
- 大学受験 A(a)、B(b) を 3:2 に内分する点の位置ベクトルを求めなさい。
答えと解説を見る
52a+3b - 大学受験 A(−2, 4)、B(4, 1) を 1:2 に内分する点の座標を求めなさい。
答えと解説を見る
(3−4+4, 38+1)=(0, 3) - 大学受験 A(1, 1)、B(4, 2)、C(1, 6) の △ABC の重心の座標を求めなさい。
答えと解説を見る
(36, 39)=(2, 3)
関連する公式
よくある質問
内分点の位置ベクトルの公式は?
線分ABをm:nに内分する点は (n a + m b)/(m+n) です。aにn、bにmをかける「たすきがけ」です。
外分点の公式は?
m:nに外分する点は (−n a + m b)/(m−n) です。内分の式のnを−nにかえたものです。
重心の位置ベクトルは?
(a+b+c)/3 です。3つの頂点の位置ベクトルの平均です。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学C(ベクトル)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦