この公式のポイント
- sin=斜辺高さ、cos=斜辺底辺、tan=底辺高さ
- 単位円上の点を (cosθ, sinθ) と決めて、鈍角・一般の角に広げる
- sin2θ+cos2θ=1 は単位円と三平方の定理から
- 30∘,45∘,60∘ の値は特別な直角三角形から出る

うかるくん
sin と cos、どっちが高さでどっちが底辺か迷う…
![合格先生]()
合格先生
sin は高さ÷斜辺、cos は底辺÷斜辺だ。角 θ の位置から見て決めるんだぞ。
三角比の定義
左:直角三角形の辺の比(数学Ⅰ)。右:単位円上の点の座標(数学Ⅱで一般の角へ)
三角比(直角三角形で)
sinθ=斜辺高さcosθ=斜辺底辺tanθ=底辺高さ単位円(半径1の円)で角 θ の位置の点の座標を (cosθ, sinθ) と決めると、90∘ より大きい角や負の角にも広げられます(三角関数)。
30∘, 45∘, 60∘ の値は、三平方の定理のページの「1:1:2」「1:2:3」の直角三角形から出てきます。
相互関係とその証明
三角比の相互関係
sin2θ+cos2θ=1tanθ=cosθsinθ1+tan2θ=cos2θ1
- sin2θ+cos2θ=1:単位円上の点 (cosθ, sinθ) は原点からの距離が1なので、三平方の定理(2点間の距離)から cos2θ+sin2θ=12。
- tanθ=cosθsinθ:斜辺高さ÷斜辺底辺=底辺高さ。
- 1+tan2θ=cos2θ1:sin2θ+cos2θ=1 の両辺を cos2θ で割る。
よく使う変換
sin(90∘−θ)=cosθ,cos(90∘−θ)=sinθ,sin(180∘−θ)=sinθ,cos(180∘−θ)=−cosθ
理由:直角三角形の2つの鋭角は θ と 90∘−θ なので「高さ」と「底辺」が入れかわる。180∘−θ は単位円上で y 軸について対称な点なので、y 座標(sin)はそのまま、x 座標(cos)は符号が逆。
弧度法
数学Ⅱでは角を弧度法(ラジアン)で表します。半径1の円で、弧の長さが θ になる中心角を θ ラジアンとします。360∘=2π、180∘=π、90∘=2π、60∘=3π。こうすると、おうぎ形の弧が ℓ=rθ と簡単になり、微分でも (sinx)′=cosx がそのまま成り立ちます。
大学受験での使い方
大学受験例題1(相互関係)
θ が鋭角で
sinθ=53 のとき、
cosθ と
tanθ を求めなさい。
解き方
cos2θ=1−259=2516、鋭角なので cosθ=54。
tanθ=4/53/5=43。
答え cosθ=54、tanθ=43
大学受験例題2(鈍角)
sinθ=23(
0∘≤θ≤180∘)をみたす
θ を求めなさい。
解き方
単位円で y 座標が 23 の点は2つあり、θ=60∘ と 180∘−60∘=120∘。
答え 60∘, 120∘
例題2の図。単位円で y 座標が 23 の点は y 軸について対称な2点で、θ=60∘ と 180∘−60∘=120∘
大学受験例題3(対称式)
sinθ+cosθ=21 のとき、
sinθcosθ を求めなさい。
解き方
両辺を2乗して sin2θ+2sinθcosθ+cos2θ=41。
1+2sinθcosθ=41 より sinθcosθ=−83。
答え −83
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
sinθ から角を1つだけ答えない。0∘〜180∘ では2つあることが多い。
- 辺の取りちがえ:sin は「高さ÷斜辺」、cos は「底辺÷斜辺」。角 θ の位置から見て決める。
- 鈍角の cos の符号:90∘<θ<180∘ では cosθ<0。
- sinθ から角を1つだけ答える:0∘∼180∘ では2つあることが多い。
練習問題
![指さして説明するサクラちゃん]()
サクラちゃん
単位円で見ると、sin2θ+cos2θ=1 も分かるね。
- 大学受験 cosθ=−31(0∘≤θ≤180∘)のとき、sinθ を求めなさい。
答えと解説を見る
sin2θ=1−91=98、sinθ≥0 なので 322。答え 322 - 大学受験 tanθ=2(θ は鋭角)のとき、cosθ を求めなさい。
答えと解説を見る
1+4=cos2θ1 より cos2θ=51、cosθ=51。答え 55 - 大学受験 135∘ を弧度法で表しなさい。
答えと解説を見る
135×180π=43π。答え 43π
関連する公式
この公式が出てくる合格大作戦の記事
よくある質問
sin、cos、tan の意味は?
直角三角形で、sinθ=高さ÷斜辺、cosθ=底辺÷斜辺、tanθ=高さ÷底辺 です。
sin²θ+cos²θ=1 はなぜ成り立つのですか?
単位円上の点 (cosθ, sinθ) は原点からの距離が1なので、三平方の定理から cos²θ+sin²θ=1 になります。
三角比の値の覚え方は?
30°・45°・60°は、1:2:√3 と 1:1:√2 の直角三角形の辺の比から求められます。
弧度法とは?
半径1の円で弧の長さが θ になる中心角を θ ラジアンとする角の表し方です。180°=π ラジアンです。
三角比は何年生で習いますか?
高校1年の数学Ⅰで三角比、高校2年ごろ数学Ⅱで弧度法と三角関数を学びます。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅰ(図形と計量)・数学Ⅱ(三角関数)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦