この公式のポイント
- sin・cos の周期は 2π、tan は π
- y=Asinkθ の周期は ∣k∣2π(k 倍速く回るから)、振幅は ∣A∣
- 平行移動は k でくくってから読む
- sinkθ の方程式は、角の範囲も k 倍に広げる

うかるくん
sin(2θ−3π) のグラフは、どれだけずれるの?
![合格先生]()
合格先生
2 でくくって sin2(θ−6π) にする。ずれは 6π だ。
三角関数のグラフ
y=sinθ は、単位円上を回る点の高さ(y 座標)を、回った角 θ ごとに並べたグラフです。y=cosθ は横の位置(x 座標)を並べたもの。円を1周(2π)すると元の位置にもどるので、グラフは同じ形をくり返します。
y=sinθ(青)と y=cosθ(橙)。cos のグラフは sin のグラフを 2π だけ左にずらしたもの
弧度法:π ラジアン=180∘。6π=30∘、4π=45∘、3π=60∘、2π=90∘。
周期・振幅・平行移動の公式
y = A sin k(θ − p) + q のグラフ
- 振幅(山の高さ):∣A∣
- 周期:∣k∣2π(tan なら ∣k∣π)
- 平行移動:θ 方向に p、y 方向に q
証明:なぜ周期は 2π/k になるのか
f(θ)=sinkθ(k>0)とします。θ を k2π だけ増やすと、
f(θ+k2π)=sin(kθ+2π)=sinkθ=f(θ)
中身の角 kθ が 2π 進めば元の値にもどります。kθ が 2π 進むのに必要な θ の増え方が k2π です。また、sinx の周期は 2π より短くないので、sinkθ の周期もこれより短くなりません。つまり k 倍速く回ると、1周にかかる長さは k1 になります。
平行移動は「くくってから」読む
y=sin(2θ−3π) は、y=sin2(θ−6π) とk でくくると、y=sin2θ を θ 方向に 6π ずらしたグラフだと分かります(3π ずらすのではありません)。
大学受験(数学Ⅱ)での使い方
大学受験例題1(周期と振幅)
y=3sin2θ の振幅と周期を求めなさい。
解き方
振幅 3、周期 22π=π。
答え 振幅 3、周期 π
大学受験例題2(平行移動)
y=sin(2θ−3π) のグラフは、
y=sin2θ のグラフをどのように動かしたものですか。また周期を求めなさい。
解き方
y=sin2(θ−6π) なので、θ 軸方向に 6π だけ平行移動したもの。周期は π。
答え θ 方向に 6π、周期 π
大学受験例題3(解の個数)
0≤θ<2π のとき、
sin2θ=21 をみたす
θ を求めなさい。
解き方
2θ の範囲は 0≤2θ<4π(2周分)。この範囲で sinx=21 となる x は 6π, 65π, 613π, 617π。
2で割って θ=12π, 125π, 1213π, 1217π。周期が π なので解が4個になります。
答え θ=12π,125π,1213π,1217π
例題3:y=sin2θ は周期 π なので、0≤θ<2π で2周期分。直線 y=21 と4回交わるので解は4個
よくある間違い
![腕でバツを作る合格先生]()
合格先生
tan の周期を 2π としない。tan の周期は π だ。
- 平行移動の量を読みちがえる:sin(2θ−3π) は 6π ずらし。k でくくってから読む。
- 2θ の範囲を広げ忘れる:0≤θ<2π なら 0≤2θ<4π。解が倍に増える。
- tan の周期を 2π とする:tan の周期は π。
練習問題
![ひらめいたうかるくん]()
うかるくん
周期は k2π。k 倍速く回るんだね。
- 大学受験 y=an3heta の周期を求めなさい。
答えと解説を見る
dfracpi3 - 大学受験 y=−2sindfracheta3 の振幅と周期を求めなさい。
答えと解説を見る
振幅 2、周期 dfrac2pi1/3=6pi - 大学受験 y=2sinheta+1 の最大値と最小値を求めなさい。
答えと解説を見る
−1lesinhetale1 より、最大値 3、最小値 −1
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よくある質問
三角関数の周期の求め方は?
y=A sin kθ や y=A cos kθ の周期は 2π/|k|、y=tan kθ の周期は π/|k| です。
なぜ周期は2π/kになるのですか?
θが2π/k増えると中身の角kθがちょうど2π進み、元の値にもどるからです。
y=sin(2θ−π/3)はどれだけ平行移動したグラフですか?
y=sin2(θ−π/6) と2でくくれるので、y=sin2θ をθ方向にπ/6平行移動したグラフです。
tanθの周期は?
πです。sinθとcosθの周期2πとは違います。
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出典・参考
- 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅱ(三角関数)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦