【国語のお勉強・古典のお勉強】

諺
諺(ことわざ)

 

磯のあわびの片思い

この諺(ことわざ)の意味は

「あわびは立派な二枚貝であるが稚貝の時に、ふたになっているもう一枚の貝は成長せずに脱落してしまうので片貝であると思われてしまう。」そこで、片貝から片思いという名称がつけられたのである。

最近話題の海外ドラマHEROESにも登場することわざです。

が、古くは万葉集にも掲載されています。

 

「鮑(アワビ)」は片思いの象徴として出てきますので覚えておきましょう。

●伊勢の海人(あま)の 朝な夕なに 潜(かづ)くといふ 鮑(あはび)の貝の 片思(かたも)ひにして
(作者不明 万葉集 巻十一 ニ七九八)
私の恋は伊勢の海女が朝に晩に水に潜って採るという、あわび貝のように片思いなのです。