微分と増減・極値|f′(x)の符号で増減が分かる理由・増減表のかき方・極値の判定と例題【数学Ⅱ・大学受験】

微分と増減・極値|f′(x)の符号で増減が分かる理由・増減表のかき方・極値の判定と例題【数学Ⅱ・大学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 関数

大学受験

f′(x)>0⇒増加,f′(x)<0⇒減少f'(x)>0\Rightarrow\text{増加},\quad f'(x)<0\Rightarrow\text{減少}

f′ の符号が +→− で極大、−→+ で極小

この公式のポイント

  • f′(x)>0f^{\prime}(x)>0 で増加、<0<0 で減少(接線の傾き)
  • 符号が+→−で極大、−→+で極小
  • f′=0f^{\prime}=0 だけでは極値とは限らない(x3x^3)
  • 実数解の個数はグラフと直線の共有点
うかるくん

うかるくん

f′(a)=0f'(a)=0 なら、そこは必ず極値になるの?

合格先生

合格先生

そうとは限らない。x3x^3 の x=0x=0 のように、f′f' の符号が変わらなければ極値ではないぞ。

微分と関数の増減・極値

増減と極値の判定

  • ある区間で f′(x)>0f'(x)>0 → f(x)f(x) は増加、f′(x)<0f'(x)<0 → 減少
  • f′(x)f'(x) の符号が正から負に変わる点で極大、負から正で極小
  • 極値をとる点では f′(a)=0f'(a)=0(ただし f′(a)=0f'(a)=0 でも極値とは限らない)

手順:f′(x)f'(x) を求める → f′(x)=0f'(x)=0 を解く → 増減表をかく

極大 2(x=−1)極小 −2(x=1)y=x³−3x点線:接線は水平(傾き f′(x)=0)
y=x3−3xy=x^3-3x のグラフ。山の頂上(極大)と谷の底(極小)では接線が水平

なぜ f′(x) の符号で増減が分かるのか

f′(a)f'(a) は点 aa での接線の傾きです。傾きが正なら、その近くでグラフは右上がり(増加)、負なら右下がり(減少)。

山の頂上では、左側で上り(f′>0f'>0)、右側で下り(f′<0f'<0)なので、ちょうど頂上で傾きが0になります。これが「符号が正から負に変わる点で極大」の意味です。

−11f′(x)+−+↗↘↗極大極小f′ff′ の符号が +→− で極大、−→+ で極小
f′(x)=3x2−3f^{\prime}(x)=3x^2-3 のグラフ(上)と、f(x)f(x) の増減(下)

f(x)=x3f(x)=x^3 は f′(0)=0f'(0)=0 ですが、f′(x)=3x2≥0f'(x)=3x^2\ge0 で符号が変わらないので、x=0x=0 は極値ではありません。f′=0f'=0 だけでなく、符号の変化を確かめることが大事です。

大学受験(数学Ⅱ)での使い方

大学受験

例題1(極値)

f(x)=x3−3xf(x)=x^3-3x の極値を求めなさい。

解き方

f′(x)=3x2−3=3(x+1)(x−1)f^{\prime}(x)=3x^2-3=3(x+1)(x-1)。x=−1x=-1 の前後で +→−+\to-、x=1x=1 で −→+-\to+。

極大値 f(−1)=2f(-1)=2、極小値 f(1)=−2f(1)=-2。

答え 極大値2(x=−1x=-1)、極小値−2-2(x=1x=1)

xx⋯\cdots−1-1⋯\cdots11⋯\cdots
f′(x)f^{\prime}(x)++00−-00++
f(x)f(x)↗22↘−2-2↗
大学受験

例題2(増減表)

f(x)=x3−6x2+9x+1f(x)=x^3-6x^2+9x+1 の極値を求めなさい。

解き方

f′(x)=3x2−12x+9=3(x−1)(x−3)f^{\prime}(x)=3x^2-12x+9=3(x-1)(x-3)。

極大値 f(1)=1−6+9+1=5f(1)=1-6+9+1=5、極小値 f(3)=27−54+27+1=1f(3)=27-54+27+1=1。

答え 極大値5(x=1x=1)、極小値1(x=3x=3)

大学受験

例題3(方程式の実数解の個数)

方程式 x3−3x=kx^3-3x=k が異なる3つの実数解をもつ kk の範囲を求めなさい。

解き方

y=x3−3xy=x^3-3x と直線 y=ky=k の共有点が3つになればよい。図1より、極小値 −2-2 と極大値 22 の間で −2<k<2-2<k<2。

答え −2<k<2-2<k<2

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

極大値と最大値は同じではない。区間の最大を求めるなら、端点の値もくらべよう。

  • f′(a)=0f'(a)=0 なら必ず極値とする:x3x^3 の x=0x=0 のように、符号が変わらなければ極値ではない。
  • 極大値と最大値を同じにする:極大は「その近くで一番大きい」。区間の最大は端点もくらべる。

練習問題

ひらめいたうかるくん

うかるくん

増減表をかけば、一目で分かるぞ。

  1. 大学受験 f(x)=x3−12xf(x)=x^3-12x の極値は?
    答えと解説を見るf′=3(x+2)(x−2)f^{\prime}=3(x+2)(x-2)。極大 f(−2)=16f(-2)=16、極小 f(2)=−16f(2)=-16
  2. 大学受験 f(x)=−x3+3x2f(x)=-x^3+3x^2 の極値は?
    答えと解説を見るf′=−3x(x−2)f^{\prime}=-3x(x-2)。極小 f(0)=0f(0)=0、極大 f(2)=4f(2)=4
  3. 大学受験 f(x)=x3+3xf(x)=x^3+3x は極値をもちますか。
    答えと解説を見るf′=3x2+3>0f^{\prime}=3x^2+3>0 でいつも増加。極値はない

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よくある質問

関数の増減はどう調べますか?

導関数 f'(x) を求め、f'(x)>0 の区間で増加、f'(x)<0 の区間で減少です。増減表にまとめます。

極値の判定方法は?

f'(x)=0 となる点の前後で f'(x) の符号が正から負に変われば極大、負から正に変われば極小です。

f'(a)=0 なら必ず極値ですか?

いいえ。f(x)=x³ の x=0 のように符号が変わらなければ極値ではありません。

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出典・参考

  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」数学Ⅱ(微分・積分の考え)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦