ふくろの中の玉の解き方と公式|取り出し・入れかえで変わらないもの(片方の色・合計・偶奇)と例題【中学受験】

ふくろの中の玉の解き方と公式|取り出し・入れかえで変わらないもの(片方の色・合計・偶奇)と例題【中学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 割合・比

中学受験

操作をしても変わらないもの(片方の色・合計・偶数奇数)に注目\text{操作をしても変わらないもの(片方の色・合計・偶数奇数)に注目}

片方の色だけ出し入れ→もう片方、入れかえ→合計、くり返し→偶数・奇数

この公式のポイント

  • まず変わらないものを見つける
  • 片方の色だけ出し入れ → もう片方の比をそろえる
  • 1個出して1個入れる → 合計が同じ
  • くり返しの操作 → 偶数・奇数を見る
うかるくん

うかるくん

7:4 が 5:4 になったけど、どの数をくらべればいいの?

合格先生

合格先生

取り出していない白玉は変わらない。白の比が④でそろっているから、赤の⑦→⑤の差②が取り出した数だ。

ふくろの中の玉の問題の解き方

ふくろに赤玉と白玉が入っていて、何個か取り出したり、別の色の玉と入れかえたりすると、個数の比や最後に残る玉が変わります。このような問題では、操作をしても変わらないものを見つけるのがコツです。

ふくろの中の玉:変わらないものを見つける

  • 片方の色だけ出し入れ → もう片方の色の個数が変わらない → その色の比をそろえる
  • 1個出して1個入れる(入れかえ) → 玉の合計が変わらない → 合計で比を分ける
  • 1回で決まった数ずつ変わる → (はじめの差)÷(1回で縮まる数)= 回数
  • 同じ操作のくり返し → ある色の個数の偶数・奇数が変わらないことが多い
前 赤前 白後 赤後 白②=12個白は④のまま白玉は取り出さないので変わらない → 白の比を④にそろえる赤は ⑦→⑤ で ② 減った = 12個 → ① = 6個
赤玉だけ取り出すと、白玉の個数は変わらない。白の比をそろえる

なぜ「変わらないもの」でそろえるのか

比の数字は、その比の中だけの目もりです。前の 7:4 と後の 5:4 の「①」が同じ大きさとは限りません。赤玉だけを取り出したなら、白玉は前も後も同じ個数です。そこで白の目もりを同じ数(④)にそろえると、前と後の①が同じ大きさになり、赤の減り方(⑦→⑤の②)がそのまま取り出した個数になります(倍数算と同じ考え方)。

入れかえ(1個出して1個入れる)では、何個入れかえても玉の合計は同じです。だから、後の比で合計を分ければ、後の個数がすぐ分かります。

前 赤20個・白16個(合計36個)後 赤12個・白24個(合計36個)この8個を赤→白に入れかえ1個出して1個入れる → 合計36個は変わらない後の 赤:白=1:2 → 赤は 36×1/3=12個
赤玉8個を白玉8個と入れかえても、合計は36個のまま

くり返しの操作は「偶数・奇数」を見る

「2個取り出して、同じ色なら黒玉を1個、ちがう色なら白玉を1個入れる」のような操作では、白玉は2個へるか、変わらないかのどちらかです。2ずつしか変わらないので、白玉の数が奇数なら、何回操作しても奇数のままです。最後に1個だけ残ったとき、白玉が0個(偶数)にはなれないので、残るのは白玉だと分かります。

取り出す2個入れる1個白玉の数白が 2個 へる−2白は 変わらない±0白は 1出て1入る±0白玉は 2個へるか、変わらないかのどちらか→ 白玉の数が奇数なら、ずっと奇数のまま
3つの場合のどれでも、白玉の数の偶数・奇数は変わらない

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(片方だけ取り出す)

ふくろの中の赤玉と白玉の個数の比は 7:4 です。赤玉だけを12個取り出したので、比は 5:4 になりました。はじめ赤玉は何個ありましたか。

解き方

白玉は変わらない。前も後も白は④なので、目もりはそのままくらべられる。

赤は ⑦→⑤ で ②=12個、①=6個。はじめの赤玉は ⑦=42個。確かめ:白玉は24個、42−12=3042-12=30 で 30:24=5:430:24=5:4。

答え 42個

中学受験

例題2(入れかえ)

ふくろに赤玉が20個、白玉が16個入っています。赤玉を何個か取り出し、かわりに同じ数の白玉を入れたところ、赤玉と白玉の個数の比が 1:2 になりました。何個入れかえましたか。

解き方

入れかえても合計は 20+16=3620+16=36 個のまま。後の赤玉は 36×11+2=1236\times\dfrac{1}{1+2}=12 個。

赤玉は 20個から12個になったので、入れかえたのは 20−12=820-12=8 個。確かめ:白玉は 16+8=2416+8=24 個で 12:24=1:212:24=1:2。

答え 8個

中学受験

例題3(くり返しの操作)

ふくろに白玉が7個、黒玉が6個入っています。玉を2個取り出し、2個が同じ色なら黒玉を1個、ちがう色なら白玉を1個ふくろに入れます(取り出した玉はもどしません)。これを、ふくろの玉が1個になるまでくり返します。(1) 操作は何回ですか。(2) 最後に残る玉は何色ですか。

解き方

(1) 1回の操作で、2個出して1個入れるので、玉は1個ずつへる。13個から1個になるまで 13−1=1213-1=12 回。

(2) 白玉は、白2個のとき2個へり、それ以外では変わらない。はじめ7個(奇数)なので、ずっと奇数。最後の1個のとき白玉は0個にはなれず1個。

答え (1) 12回 (2) 白

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

1個出して1個入れる入れかえで、合計が変わると思うな。合計はずっと同じだぞ。

  • 前と後の比をそのままくらべる:7:4 の「7」と 5:4 の「5」の差の2が12個になるのは、白をそろえてあるときだけ。
  • 入れかえで合計が変わると考える:1個出して1個入れるなら合計は同じ。
  • くり返しの操作を全部書き出そうとする:取り出し方で結果が変わるように見えても、偶数・奇数は変わらない。

練習問題

「ここが大事!」と説明する合格先生

合格先生

まず、操作をしても変わらないものをさがすんだ。

  1. 中学受験 ふくろの中の赤玉と白玉の個数の比は 3:5 です。白玉だけを10個取り出したので、比は 1:1 になりました。はじめ白玉は何個ありましたか。
    答えと解説を見る赤玉は変わらない。後の 1:1 を 3:3 にすると、白は ⑤→③ で ②=10個、①=5個。白玉ははじめ ⑤=25個。確かめ:赤15個、白 25−10=1525-10=15 個。答え 25個
  2. 中学受験 ふくろに赤玉が40個、白玉が10個入っています。赤玉を1個取り出して白玉を2個入れる操作をくり返すと、赤玉と白玉の個数が等しくなりました。操作は何回ですか。
    答えと解説を見る1回で赤は1個へり、白は2個ふえるので、差は3ずつ縮まる。はじめの差は 40−10=3040-10=30 なので 30÷3=1030\div3=10 回。確かめ:赤30個、白30個。答え 10回
  3. 中学受験 白玉4個と黒玉9個で、例題3と同じ操作を玉が1個になるまでくり返します。最後に残る玉は何色ですか。
    答えと解説を見る白玉は2個へるか変わらないので、はじめの4個(偶数)からずっと偶数。最後の1個が白なら白玉は1個(奇数)になってしまうので、残るのは黒。答え 黒

関連する公式

よくある質問

ふくろの中の玉の問題は、どう考えればいいですか?

取り出したり入れかえたりしても変わらないもの(取り出していない色の個数、玉の合計、偶数・奇数)を見つけ、それをもとに比をそろえたり、結果を決めたりします。

赤玉だけを取り出したときの比の問題の解き方は?

白玉は変わらないので、前と後の比の白の数字をそろえます。すると赤の数字の差が、取り出した個数を表します。

最後に残る玉の色はどうして分かるのですか?

操作のたびに、ある色の個数が2個へるか変わらないなら、その色の個数の偶数・奇数は変わりません。はじめが奇数なら、最後の1個はその色です。

あわせて読みたい

出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦