ダイヤグラム(速さのグラフ)の読み方|傾き=速さ・交点=出会いの理由・相似で比を出す例題【中学受験〜高校受験】

ダイヤグラム(速さのグラフ)の読み方|傾き=速さ・交点=出会いの理由・相似で比を出す例題【中学受験〜高校受験】

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中学受験高校受験

傾き=進んだ道のりかかった時間=速さ\text{傾き}=\frac{\text{進んだ道のり}}{\text{かかった時間}}=\text{速さ}

水平な線=止まっている、交点=出会い・追いつき

この公式のポイント

  • 横軸=時間、たて軸=位置
  • 傾き=速さ(急なほど速い、水平は停止)
  • 交点=同じ時刻に同じ位置=出会い・追いつき
  • 砂時計型の相似で時間・道のりを比で出す
うかるくん

うかるくん

ダイヤグラムの線のかたむきって、いったい何を表しているの?

合格先生

合格先生

かたむきは速さだ。進んだ道のり÷かかった時間そのものだからな。急な線ほど速いぞ。

ダイヤグラムの読み方

ダイヤグラム(進行グラフ)は、横軸に時間、たて軸に位置(出発点からの道のり)をとって、人や乗り物の動きを線で表したグラフです。

ダイヤグラムの4つのルール

  • 傾き=速さ:傾き=進んだ道のりかかった時間\text{傾き}=\dfrac{\text{進んだ道のり}}{\text{かかった時間}}。線が急なほど速い
  • 水平な線=止まっている(時間がたっても位置が変わらない)
  • 2本の線の交点=出会う・追いつく(同じ時刻に同じ位置)
  • 交わる2本の線と平行な線で相似な三角形(砂時計型・ピラミッド型)ができ、比で時間や道のりが出せる
10121518350時間(分)家600駅1800休けい(水平)ABA:10分で600m → 傾き=分速60mB:18分で1800m → 傾き=分速100m(急)●交点:12分後、家から600mで出会う
傾きが速さ、水平な部分が休けい、交点が出会い

なぜそう読めるのか

傾き=速さ

グラフ上の2点 (t1, p1)(t_1,\ p_1)、(t2, p2)(t_2,\ p_2) を結ぶ線の傾きは p2−p1t2−t1\dfrac{p_2-p_1}{t_2-t_1} です。分子は進んだ道のり、分母はかかった時間なので、これは速さ=道のり÷時間そのものです。上の図の A は、10分で600m進んでいるので傾き(速さ)は 600÷10=60600\div10=60(分速60m)。速さが一定なら傾きも一定なので、線はまっすぐになります(一次関数)。休けい中は道のりが増えないので、傾き0の水平な線になります。

交点=出会い

交点は、2本の線の両方にのっている点です。つまり同じ時刻に同じ位置にいることを表すので、向かい合って進むなら出会い、同じ向きなら追いつきです。上の図では、B は12分で 100×12=1200100\times12=1200 m 進み、駅から1200m、つまり家から 1800−1200=6001800-1200=600 m の地点にいます。A はこのとき休けい中で600mの地点にいるので、たしかに12分後に出会っています。

相似で比を出す

P と Q の間を、A は P→Q を30分、B は Q→P を20分で、同時に出発して進むとします。2本の線は交点で交わり、上の水平線(Q の位置:B の出発から A の到着まで30分)と下の水平線(P の位置:A の出発から B の到着まで20分)は平行です。平行線と交わる2直線でできる砂時計型の2つの三角形は相似(2組の角がそれぞれ等しい)で、相似比は 30:20=3:230:20=3:2。だから交点の高さは、下から 22、上から 33 の割合のところ、つまり P から 3000×25=12003000\times\dfrac25=1200 m、時刻は 30×25=1230\times\dfrac25=12 分です。

30分20分1220300時間(分)PQ12003000mAB上下の三角形は相似相似比 30:20=3:2→ 12分後・Pから1200m
砂時計型の相似。上の辺30分と下の辺20分の比 3:2 が、交点の位置の比になる

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(グラフを読む)

図1は、A が家から駅へ、B が駅から家へ同時に出発したようすを表したダイヤグラムです。(1) A の歩く速さ (2) A が休けいした時間 (3) 2人が出会うのは出発の何分後か、を答えなさい。

解き方

(1) 10分で600m なので分速 600÷10=60600\div10=60 m。

(2) 10分から15分まで線が水平なので5分間。

(3) B は 1800m を18分なので分速100m。B が家から600m(駅から1200m)の地点に来るのは 1200÷100=121200\div100=12 分後で、このとき A は休けい中で600mの地点にいるので、12分後に出会う。

答え (1) 分速 60 m (2) 5 分 (3) 12 分後

中学受験

例題2(相似で比を出す)

P と Q は 3000 m はなれています。A は P から Q まで30分、B は Q から P まで20分かかります。2人が同時に出発すると、何分後に、P から何 m の地点で出会いますか。

解き方

ダイヤグラムをかくと、上の水平線30分と下の水平線20分で砂時計型ができ、相似比は 3:2。交点は P から 3000×25=12003000\times\dfrac{2}{5}=1200 m、時刻は 30×25=1230\times\dfrac25=12 分後。

確かめ:A は分速100m、B は分速150m。3000÷(100+150)=123000\div(100+150)=12 分で、A は 100×12=1200100\times12=1200 m 進む。

答え 12 分後、P から 1200 m

高校受験(中学数学)での使い方

中学では、それぞれの線を一次関数の式で表し、交点を連立方程式で求めます。傾きが速さ、切片が出発の位置です。

高校受験

例題3(追いつき)

弟が家を出て分速60mで歩きます。その10分後に兄が家を出て、同じ道を分速100mで追いかけます。出発してからの時間を xx 分(弟の出発が x=0x=0)、家からの道のりを yy m として、兄が弟に追いつく時刻と地点を求めなさい。

解き方

弟:y=60xy=60x。兄:10分後に0mから分速100mなので y=100(x−10)=100x−1000y=100(x-10)=100x-1000。

連立して 60x=100x−100060x=100x-1000、40x=100040x=1000、x=25x=25。y=60×25=1500y=60\times25=1500。

(ダイヤグラムでは、2本の直線の交点 (25, 1500)(25,\ 1500))

答え 弟の出発から 25 分後、家から 1500 m の地点

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

水平な線を「ゆっくり進む」と読むな。水平は止まっている、つまり速さ0だ。

  • 軸を逆に読む:横が時間、たてが位置(道のり)。逆にすると傾きが「速さ」になりません。
  • 単位の取りちがえ:横軸が「分」なら傾きは分速、「時間」なら時速です。
  • 交点の高さを時刻と思う:交点の横の目もりが時刻、たての目もりが位置です。
  • 水平な線を「ゆっくり進む」と読む:水平は止まっている(速さ0)。

練習問題

ひらめいたうかるくん

うかるくん

交点を見つけたら、砂時計型の相似を探してみるよ

  1. 中学受験 ダイヤグラムで、ある人の線が15分で1200m上がっています。この人の速さは分速何mですか。
    答えと解説を見る傾き=1200÷15=801200\div15=80。答え 分速 80 m
  2. 中学受験 P と Q は 2400 m はなれています。A は P から Q まで40分、B は Q から P まで24分かかります。同時に出発すると、何分後に出会いますか。
    答えと解説を見る砂時計型の相似比 40:24=5:340:24=5:3。交点は P から 38\dfrac38 の位置で、時刻は 40×38=1540\times\dfrac38=15 分後(P から 900 m)。確かめ:分速60m と100m、2400÷160=152400\div160=15。答え 15 分後
  3. 高校受験 2本の直線 y=80xy=80x と y=2000−120xy=2000-120x で表される2人が出会う時刻 xx と位置 yy を求めなさい。
    答えと解説を見る80x=2000−120x80x=2000-120x、200x=2000200x=2000、x=10x=10、y=800y=800。答え x=10x=10、y=800y=800

関連する公式

よくある質問

ダイヤグラムとは?

横軸に時間、たて軸に位置(出発点からの道のり)をとって、人や乗り物の動きを線で表したグラフです。

ダイヤグラムの傾きは何を表しますか?

速さです。傾きは「進んだ道のり÷かかった時間」なので、速さの式と同じになります。

2本の線の交点は何を表しますか?

2人が同じ時刻に同じ位置にいることを表します。向かい合って進むなら出会い、同じ向きなら追いつきです。

ダイヤグラムで相似を使うのはどんなときですか?

交わる2本の線と平行な線(水平線など)で砂時計型やピラミッド型の三角形ができるときです。相似比から出会う時刻や地点を比で求められます。

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出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第2学年(一次関数)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦