枕草子「心ときめきするもの」原文と現代語訳(印刷用・A4)

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原文は教科書で広く読まれる形(三巻本系)に整えたもの(本によって語句が少しちがいます)、現代語訳は合格大作戦のオリジナルです。

原文現代語訳
1心ときめきするもの。雀の子飼ひ。ちご遊ばする所の前渡る。胸がどきどきするもの。雀のひなを飼うこと。幼い子を遊ばせている所の前を通ること。
2よき薫物たきて、ひとり臥したる。唐鏡の少し暗き見たる。上等なお香をたいて、ひとりで横になっているとき。舶来の鏡で少しくもっているのをのぞきこんだとき。
3よき男の、車とどめて案内し問はせたる。身分の高そうな男性が、(家の前に)牛車を止めて、(お供に)取り次ぎをたのませているとき。
4頭洗ひ、化粧じて、香ばしうしみたる衣など着たる。ことに見る人なき所にても、心のうちはなほいとをかし。髪を洗い、お化粧をして、香りがよくしみこんだ着物などを着ているとき。とくに見てくれる人がいない所でも、心の中はやはりとても晴れやかで楽しい。
5待つ人などのある夜、雨の音、風の吹きゆるがすも、ふとおどろかる。待っている人などがいる夜は、雨の音や、風が(戸などを)吹きゆらすのにも、はっと胸がどきっとしてしまう。