図形が通過する範囲の解き方と公式|円の移動(外側・内側を1周)・正方形の回転で通過する部分の面積と例題【中学受験】

図形が通過する範囲の解き方と公式|円の移動(外側・内側を1周)・正方形の回転で通過する部分の面積と例題【中学受験】

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中学受験

通過範囲=直径×動いた長さ+円1つ分\text{通過範囲}=\text{直径}\times\text{動いた長さ}+\text{円1つ分}

円がまっすぐ動くとき。外側を1周するときは、角に半径が直径の円1つ分

この公式のポイント

  • まずはじめ・とちゅう・終わりの位置を書きこむ
  • まっすぐ動く → 長方形+円1つ分
  • 外側を1周 → 角のおうぎ形の半径は直径
  • 内側 → 角のすき間をひく
  • 正方形が回る → 半径は対角線
うかるくん

うかるくん

円が正方形の外側を1周すると、角のところはどんな形になるの?

合格先生

合格先生

角では円が角の点をくっつけたまま回る。だから半径が直径のおうぎ形ができて、4つ合わせると円1つ分だ。

図形が通過する範囲の求め方

円や正方形がすべるように動いたり、回ったりしたときに、図形が通ったところ全部の面積を求める問題です。いきなり式を作らず、はじめの位置・終わりの位置・とちゅうの位置を何か所か書きこんで、通った形の「外側の線」を見つけるのがコツです。

通過する範囲のよく出る形

  • 円がまっすぐ動く:(直径)×(中心が動いた長さ)+ 円1つ分
  • 円が多角形の外側を1周:(直径)×(多角形のまわりの長さ)+ 半径が直径の円1つ分
  • 円が長方形の内側を1周:大きい長方形 − まん中の長方形 − 角のすき間4つ
  • 正方形が頂点のまわりに90°回る:正方形1つ分 + 半径が対角線のおうぎ形(90°)
中心が10cm動く4cm長方形 4×10両はしの半円2つ = 半径2cmの円1つ4×10+2×2×3.14=52.56(cm²)
円がまっすぐ動くと、長方形と両はしの半円(合わせて円1つ)が通過する範囲になる

なぜその形になるのか

円がまっすぐ動くとき

円の中心に注目します。円が通るのは、中心からの長さが半径以内のところです。中心がまっすぐ10cm動くと、その線の上と下に半径の分だけはみ出すので、たてが直径の長方形ができます。さらに、出発したときの円の左半分と、着いたときの円の右半分がはみ出します。この半円2つを合わせると、ちょうど円1つです。

多角形の外側を1周するとき

辺にそって動いている間は、まっすぐ動くときと同じで、幅が直径の長方形がつながります。角を曲がるときは、円は角の点をくっつけたまま回るので、角のまわりに半径が直径(半径の2倍)のおうぎ形ができます。外側を1周すると向きが1回転するので、角のおうぎ形を全部合わせると円1つ分になります(転がる円で中心の道のりに円周1つ分が足されるのと同じ理由です)。

正方形1辺10cm← 幅2cm← 四分円青:2×10の長方形4つ 橙:合わせて半径2cmの円2×10×4+2×2×3.14=92.56(cm²)
外側を1周:辺にそった帯と、角の四分円4つ(合わせて円1つ)

内側を1周するとき

内側では、円は角のおくまで入れません。円の中心は、角から半径の分だけはなれたところで向きを変えるので、角には1辺が半径の正方形から四分円をひいた形のすき間が残ります。また、まん中にも円がとどかない正方形が残ります。まん中の正方形の1辺は、もとの1辺から直径2つ分をひいた長さです。

通らない1辺6cm内側を1周すると青=通過する部分赤=角のすき間(円は角にとどかない)10×10−6×6−(1×1−1×1×3.14÷4)×4=63.14(cm²)
内側を1周:まん中の正方形と、角の赤いすき間は通らない

正方形が頂点のまわりに回るとき

回る中心 O からいちばん遠い点は、O と向かい合う頂点(対角線のはし)です。この点が動いたあとが、通過する範囲のいちばん外側の線になり、半径が対角線のおうぎ形になります。その両わきに、はじめと終わりの正方形の半分(三角形)がつきます。三角形2つで正方形1つ分です。対角線の長さが分からなくても、対角線×対角線=正方形の面積×2(正方形はひし形でもあるので、対角線×対角線÷2=面積)を使えば、おうぎ形の面積が出せます。

O6cmはじめあと90°のおうぎ形対角線90°三角形三角形
頂点のまわりに90°回る:三角形2つ(正方形1つ分)と、半径が対角線のおうぎ形

中学受験(算数)での使い方

円周率は3.14とします。

中学受験

例題1(円がまっすぐ動く)

半径 2 cm の円が、中心が 10 cm 動くように、まっすぐすべって動きました。円が通過した部分の面積を求めなさい。

解き方

長方形:たてが直径 4 cm、横が中心の動いた 10 cm で 4×10=404\times10=40(cm²)。

両はしの半円2つで円1つ:2×2×3.14=12.562\times2\times3.14=12.56(cm²)。合計 52.5652.56 cm²。

答え 52.5652.56 cm²

中学受験

例題2(正方形の外側を1周)

半径 1 cm の円が、1辺 10 cm の正方形の外側を、辺からはなれずに1周しました。円が通過した部分の面積を求めなさい。

解き方

辺にそった帯:幅は直径 2 cm、長さ 10 cm の長方形が4つで 2×10×4=802\times10\times4=80(cm²)。

角の四分円4つで、半径 2 cm の円1つ:2×2×3.14=12.562\times2\times3.14=12.56(cm²)。合計 92.5692.56 cm²。

答え 92.5692.56 cm²

中学受験

例題3(正方形の内側を1周)

半径 1 cm の円が、1辺 10 cm の正方形の内側を、辺からはなれずに1周しました。円が通過した部分の面積を求めなさい。

解き方

まん中の通らない正方形:1辺は 10−2×2=610-2\times2=6(cm)で、面積 36 cm²。

角のすき間1つ:1×1−1×1×3.14÷4=0.2151\times1-1\times1\times3.14\div4=0.215(cm²)。4つで 0.860.86 cm²。

100−36−0.86=63.14100-36-0.86=63.14(cm²)。

答え 63.1463.14 cm²

中学受験

例題4(正方形が回る)

1辺 6 cm の正方形を、1つの頂点を中心にして 90° 回しました。正方形が通過した部分の面積を求めなさい。

解き方

三角形2つで正方形1つ分:36 cm²。

おうぎ形の半径は対角線。対角線×対角線=36×2=7236\times2=72 なので、おうぎ形は 72×3.14÷4=56.5272\times3.14\div4=56.52(cm²)。合計 92.5292.52 cm²。

答え 92.5292.52 cm²

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

外側の角のおうぎ形は、半径が円の半径ではなく直径だ。内側を回るときは、角のすき間をひき忘れるなよ。

  • 両はしの半円を忘れる:まっすぐ動くときも、出発と到着の円の外側半分ははみ出す。
  • 外側の角のおうぎ形の半径を、円の半径にする:角のおうぎ形の半径は直径(半径の2倍)。
  • 内側の角のすき間をひき忘れる:円は角のおくまで入れない。

練習問題

指さして説明するサクラちゃん

サクラちゃん

はじめと終わりの位置を書きこんでから考えよう!

  1. 中学受験 半径 3 cm の円が、中心が 8 cm 動くようにまっすぐ動きました。通過した部分の面積は?(円周率3.14)
    答えと解説を見る長方形 6×8=486\times8=48、円1つ 3×3×3.14=28.263\times3\times3.14=28.26。答え 76.2676.26 cm²
  2. 中学受験 半径 1 cm の円が、たて 6 cm・横 8 cm の長方形の外側を1周しました。通過した部分の面積は?
    答えと解説を見る帯:幅2 cm で、まわりの長さ 6+8+6+8=286+8+6+8=28 cm 分。2×28=562\times28=56。角は半径2 cm の円1つで 12.5612.56。答え 68.5668.56 cm²
  3. 中学受験 1辺 4 cm の正方形を、1つの頂点を中心に 90° 回しました。通過した部分の面積は?
    答えと解説を見る正方形1つ分 16。対角線×対角線=16×2=3216\times2=32 で、おうぎ形 32×3.14÷4=25.1232\times3.14\div4=25.12。答え 41.1241.12 cm²

関連する公式

よくある質問

円が通過する部分の面積の求め方は?

円がまっすぐ動くときは、たてが直径・横が中心の動いた長さの長方形に、両はしの半円2つ(円1つ分)を足します。

円が正方形の外側を1周するとき、角はどうなりますか?

角のまわりに半径が直径のおうぎ形ができ、4つ合わせると半径が直径の円1つ分になります。

内側を1周するときの注意は?

円は角のおくまで入れないので、角に1辺が半径の正方形から四分円をひいた形のすき間が残ります。まん中の通らない部分もひきます。

正方形を回したときの通過範囲は?

回る中心からいちばん遠い対角線のはしが、半径が対角線のおうぎ形をえがきます。対角線×対角線=正方形の面積×2 を使って求めます。

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出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦