この公式のポイント
- 深さ=体積÷底面積
- グラフのかたむき=毎分の水の量÷底面積
- 底面積が大きいとゆるやか(逆比)
- 仕切り板をこえる間は平ら
うかるくん
水そうのグラフって、どうしてとちゅうで折れ曲がるの?
合格先生
底面積が変わる高さで折れるんだ。広くなると、1分で上がる深さが小さくなるぞ。
水そうとグラフの公式
水そうに一定の割合で水を入れる問題は、水の深さ=入れた水の体積÷水面の面積(底面積)がもとになります。水そうの形が変わると、グラフのかたむきが変わります。
水そうとグラフの公式
- 水の深さ=入れた水の体積 ÷ 底面積
- 1分で上がる深さ(グラフのかたむき)=毎分入れる水の量 ÷ 底面積
- 底面積が大きいところでは、グラフはゆるやか(底面積とかたむきは逆比)
- 仕切り板があると、水があふれてとなりに流れる間、深さは変わらない(グラフが平ら)
- 、
なぜそうなるのか
深さ=体積÷底面積
水がたまった部分は直方体です。直方体の体積は「底面積×高さ」なので、高さ(深さ)は「体積÷底面積」です。毎分同じ量の水を入れると、底面積が同じ間は、深さも毎分同じだけ上がります。だからグラフはまっすぐな線になります。
底面積が大きいとグラフがゆるやかになるわけ
同じ 2 L(2000 cm³)の水でも、広い所に入れると、うすく広がるので、深さは少ししか上がりません。図1では、下の部分の底面積は 30×20=600 cm²、上の部分は 50×20=1000 cm²。1分で上がる深さは、下が 2000÷600= cm、上が 2000÷1000=2 cm です。底面積の比 600:1000=3:5 の逆比 5:3 になっています(逆比)。グラフが折れ曲がる所は、水そうの形が変わる高さです。
仕切り板でグラフが平らになるわけ
図2で、左に入れた水は、深さが仕切り板の高さ 15 cm になると、仕切りをこえて右へ流れます。右が 15 cm になるまでは、入れた水は全部右へ行くので、左の深さは 15 cm のまま。これがグラフの平らな部分です。右も 15 cm になると、左右が1つの水そうになって、底面積が全体(60×20=1200 cm²)に変わります。
中学受験(算数)での使い方
例題1(グラフから水そうの形を読む)
解き方
下の部分(30×20×20=12000 cm³)が 6 分でいっぱい。12000÷6=2000 cm³ なので毎分 2 L。
上の部分は 16−6=10 分で 20 cm 上がった。入った水は 2000×10=20000 cm³。底面積は 20000÷20=1000 cm²、横の長さは 1000÷20=50 cm。
答え 毎分 2 L、上の部分の横は 50 cm
例題2(仕切り板)
解き方
左に 15 cm までたまる:20×20×15=6000 cm³、6000÷1500=4 分後。
右に 15 cm までたまる:40×20×15=12000 cm³ で 8 分(4〜12 分後)。
そのあと全体の 15 cm 分:60×20×15=18000 cm³ で 12 分。4+8+12=24 分後。
答え 右は 4 分後から、いっぱいになるのは 24 分後
例題3(おもりを入れた水そう)
解き方
深さ 10 cm まで:水が入る底面積は 600−200=400 cm²。400×10=4000 cm³ で 4 分。
10 cm から 25 cm まで:底面積 600 cm²。600×15=9000 cm³ で 9 分。合わせて 13 分後。
7 分後:4 分より後の 3 分で 3000 cm³。3000÷600=5 cm 上がるので、10+5=15 cm。
答え 13 分後、7 分後の深さは 15 cm
よくある間違い

合格先生
L のまま底面積でわってはだめだ。1 L=1000 cm³ に直してから計算するんだぞ。
- L と cm³ をそのまま計算する: に直してから、底面積(cm²)でわる。
- 形が変わっても同じかたむきで計算する:底面積が変わる高さで、1分で上がる深さも変わる。
- 仕切り板の平らな部分を忘れる:となりに流れている間、入れている側の深さは変わらない。
練習問題

合格先生
深さは、入れた水の体積÷底面積だ。まずこれを使おう。
- 中学受験 底面積が 500 cm² の直方体の水そうに、毎分 1.5 L の水を入れます。10 分後の水の深さは何 cm ですか。
答えと解説を見る
1.5 L=1500 cm³。10 分で 15000 cm³。15000÷500=30。答え 30 cm - 中学受験 例題2の水そうで、水を毎分 2 L にしました。左の深さのグラフが平らになっているのは、何分後から何分後までですか。
答えと解説を見る
左に 15 cm:6000÷2000=3 分後。右に 15 cm:12000÷2000=6 分かかるので 9 分後まで。答え 3 分後から 9 分後まで - 中学受験 底面が縦 25 cm、横 40 cm の直方体の水そうに、毎分 2.5 L の水を入れます。深さが 12 cm になるのは何分何秒後ですか。
答えと解説を見る
底面積 1000 cm²。12 cm で 12000 cm³。12000÷2500=4.8 分=4 分 48 秒。答え 4 分 48 秒後
関連する公式
- 逆比(底面積とかたむき)
- 点の移動とグラフ
- 単位の換算(L と cm³)
- 速さのグラフ(ダイヤグラム)
- 一次関数
よくある質問
水そうの水の深さはどう求めますか?
入れた水の体積を、水面の面積(底面積)でわります。L は 1000 倍して cm³ に直してから計算します。
グラフが折れ曲がるのはなぜですか?
水そうの形が変わって底面積が変わる高さで、1分で上がる深さが変わるからです。底面積が大きくなるとゆるやかになります。
仕切り板があるとグラフはどうなりますか?
水が仕切りをこえてとなりに流れている間は、入れている側の深さが変わらないので、グラフが平らになります。
あわせて読みたい
出典・参考
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数 第5学年(直方体・立方体の体積)
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦


