この公式のポイント
- 下の段から上り方の数を書きこむ
- 最後の一歩で分けると「1つ下+2つ下」
- 3段まで上れるなら「1つ下+2つ下+3つ下」
- ふめない段は0と書いて続ける
うかるくん
10段の上り方を全部書き出すなんて、むりだよ。
合格先生
最後の一歩が1段か2段かで分けるんだ。だから「1つ下の段+2つ下の段」を下から足していけばいいぞ。
階段の上り方の公式
階段を1段か2段ずつ上るとき、上り方が何通りあるかを考えます。1つずつ書き出すと大変ですが、下の段から順に、上り方の数を書きこんでいくと、足し算だけで求められます。
1段か2段ずつ上るとき
(その段までの上り方)=(1つ下の段まで)+(2つ下の段まで)
| 段 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 上り方 | 1 | 2 | 3 | 5 | 8 | 13 | 21 | 34 | 55 | 89 |
1段・2段・3段で上れるときは「1つ下+2つ下+3つ下」。
なぜ「1つ下+2つ下」になるのか
5段目に着く上り方を、最後の一歩で分けて考えます。最後の一歩は「1段」か「2段」のどちらかです。
- 最後に1段上る → その前は4段目にいた。4段目までの上り方が5通りあるので、5通り。
- 最後に2段上る → その前は3段目にいた。3段目までの上り方が3通りあるので、3通り。
最後の一歩がちがえば上り方もちがうので、2つのグループに重なりはなく、もれもありません。だから 5段目までの上り方は 5+3=8(通り)です。どの段でも同じ考え方で「1つ下+2つ下」になります。
フィボナッチ数
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, … のように、前の2つの数を足して次の数を作る数の並びをフィボナッチ数(フィボナッチ数列)といいます。13世紀のイタリアの数学者フィボナッチの本にある、ウサギがふえる問題で知られています。階段の上り方の数 1, 2, 3, 5, 8, … は、このフィボナッチ数の2番目からと同じです。となり合う2つの数の比(13÷8、21÷13、…)は、だんだん 1.618… (黄金比)に近づきます。
タイルのしきつめにも同じ数が出てきます。たて2の長方形を 1×2 のタイルでしきつめるとき、「たて置き1枚」を1段、「横に2枚重ね」を2段と見ると、階段の上り方と同じ数え方になります。
中学受験(算数)での使い方
例題1(1段か2段)
解き方
1段目1通り、2段目2通り。あとは「1つ下+2つ下」で、3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89。
答え 89通り
例題2(1段・2段・3段)
解き方
最後の一歩が1段・2段・3段の3つに分かれるので「1つ下+2つ下+3つ下」。
1段目1通り、2段目2通り、3段目4通り(1+1+1、1+2、2+1、3)。4段目 4+2+1=7、5段目 7+4+2=13、6段目 13+7+4=24、7段目 24+13+7=44。
答え 44通り
例題3(ふめない段がある)
解き方
4段目までは 1, 2, 3, 5。5段目はふめないので0と書く。
6段目=5段目+4段目=0+5=5、7段目=6段目+5段目=5+0=5、8段目=7段目+6段目=5+5=10。
答え 10通り
よくある間違い

合格先生
ふめない段を飛ばしてはだめだ。0と書いて、そのまま足し算を続けるんだぞ。
- 2段目を1通りにする:2段目は「1段+1段」と「2段」の2通り。
- 3段ずつ上れるのに「1つ下+2つ下」のまま:上れる段数の分だけ、下の段を足す。
- ふめない段を飛ばして数え直さない:ふめない段は 0 と書いて、そのまま足し算を続ける。
練習問題

うかるくん
下の段から、数を書きこんでいくぞ!
- 中学受験 たて2、よこ6の長方形を、1×2のタイルですきまなくしきつめる方法は何通りありますか。
答えと解説を見る
よこ1, 2, 3, 4, 5, 6 で 1, 2, 3, 5, 8, 13 通り(1つ前+2つ前)。答え 13通り - 中学受験 12段の階段を、1歩で1段か2段ずつ上ります。上り方は何通りありますか。
答えと解説を見る
10段目まで 89通り、9段目まで 55通り。11段目 55+89=144、12段目 89+144=233。答え 233通り - 中学受験 6段の階段を、1歩で1段か3段ずつ上ります。上り方は何通りありますか。
答えと解説を見る
「1つ下+3つ下」。1段目1、2段目1、3段目2(1+1+1、3)、4段目 2+1=3、5段目 3+1=4、6段目 4+2=6。答え 6通り
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よくある質問
階段の上り方の求め方は?
1段か2段ずつ上るときは、その段までの上り方=1つ下の段まで+2つ下の段まで、で下から順に足していきます。
なぜ1つ下と2つ下を足すのですか?
最後の一歩が1段か2段かで、上り方を重なりなく2つに分けられるからです。
フィボナッチ数とは?
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, … のように、前の2つの数を足して次の数を作る数の並びです。階段の上り方の数と同じ並びになります。
10段の階段を1段か2段で上る方法は何通り?
89通りです。1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89 と足していきます。
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出典・参考
最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦


