いもづる算の解き方と公式|最小公倍数ずつ交換して答えを全部出す理由・切手の組み合わせの例題【中学受験】

いもづる算の解き方と公式|最小公倍数ずつ交換して答えを全部出す理由・切手の組み合わせの例題【中学受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 特殊算

中学受験

a 円を L÷a 個へらし、b 円を L÷b 個ふやす(L は最小公倍数)a\text{ 円を }L\div a\text{ 個へらし、}b\text{ 円を }L\div b\text{ 個ふやす}\quad(L\text{ は最小公倍数})

答えを1つ見つけたら、最小公倍数の金額ずつ交換する

この公式のポイント

  • まず書き出して答えを1つ見つける
  • 2つの金額の最小公倍数ずつ交換する
  • 50円と80円なら50円8枚 ⇔ 80円5枚
  • 「1個以上」なら0個の組み合わせは数えない
うかるくん

うかるくん

50円と80円で1000円を作る方法、どうやって全部見つけるの?

合格先生

合格先生

1つ見つけたら、50円8枚と80円5枚を交換するんだ。どちらも400円、50と80の最小公倍数だぞ。

いもづる算の解き方

「50円切手と80円切手を合わせて1000円分買う」のように、2種類の数を組み合わせて決まった合計を作る問題をいもづる算といいます。答えが1つ見つかると、つるを引くといもが次々に出てくるように、ほかの答えが決まった間かくで続けて出てくるのでこう呼ばれます。

いもづる算の解き方

  1. どちらか一方の個数を 1, 2, 3, … と書き出し、答えを1つ見つける
  2. 2つの金額の最小公倍数の分だけ、一方をへらして他方をふやす

aa 円と bb 円なら、最小公倍数を LL として
aa 円を L÷aL\div a 個へらし、bb 円を L÷bL\div b 個ふやす

50円と80円なら L=400L=400:50円を8枚へらし、80円を5枚ふやす。

5050505050505050808080808050円 × 8枚 = 400円80円 × 5枚 = 400円400円は 50 と 80 の最小公倍数50円を8枚へらし、80円を5枚ふやしても合計は同じ
50円8枚と80円5枚はどちらも400円。この交換をしても合計は変わらない

なぜ最小公倍数ずつ交換できるのか

50円を何枚かへらし、80円を何枚かふやして、合計を変えないためには、へらした金額とふやした金額が同じでなければなりません。50円玉の金額は50の倍数、80円玉の金額は80の倍数なので、同じになるのは50と80の公倍数のときです。いちばん小さいのは最小公倍数の400円で、50円なら8枚、80円なら5枚です。

だから、1つ答えが見つかれば、そこから「50円を8枚へらし、80円を5枚ふやす」をくり返すと、すべての答えがもれなく出てきます。400円より小さい金額では交換できないので、間の答えはありません。

50円×□枚 + 80円×△枚 = 1000円50円 20枚80円 0枚80円が0枚(×)50円 12枚80円 5枚○50円 4枚80円 10枚○→ は「50円を8枚へらし、80円を5枚ふやす」どちらも1枚以上:(12枚, 5枚) と (4枚, 10枚) の2通り
1つ答えが見つかれば、同じ交換をくり返してほかの答えが出る

最初の1つの見つけ方

金額の大きいほう(個数が少なくてすむほう)を 1, 2, 3, … と書き出し、残りの金額が小さいほうで割り切れるかを調べます。30円と50円で470円なら、50円の個数ごとに残りを30で割ってみると、1個のとき420円(30円14個)で見つかります。あとは30と50の最小公倍数150円ずつ、つまり50円を3個ふやし、30円を5個へらすと続きます。

50円残り30円1個42014個2個370×3個320×4個2709個5個220×6個170×7個1204個8個70×9個20×30円×□個 + 50円×△個 = 470円残りが 30 で割り切れるのは 50円が 1, 4, 7 個→ 1つ見つかれば、あとは 3 個おき(いもづる式)
書き出すと、答えは50円の個数が3個おきに出てくる

中学受験(算数)での使い方

中学受験

例題1(切手の組み合わせ)

50円切手と80円切手を合わせて、ちょうど1000円分買います。どちらも1枚以上買うとき、買い方は何通りありますか。

解き方

50円切手だけなら20枚で1000円。(50円20枚, 80円0枚)が1つの答え(80円が0枚なので、これは数えない)。

50と80の最小公倍数は400なので、50円を8枚へらし、80円を5枚ふやすと(12枚, 5枚)、もう1回で(4枚, 10枚)。次は50円がマイナスになる。どちらも1枚以上なのは2通り。

答え 2通り

中学受験

例題2(いちばん少ない個数)

1個30円のあめと1個50円のガムを、どちらも1個以上買って、ちょうど470円にします。(1) 買い方は何通りありますか。(2) あめとガムの個数の合計がいちばん少ないのは、それぞれ何個のときですか。

解き方

(1) ガムを1個から書き出すと、ガム1個で残り420円=あめ14個。最小公倍数150円ずつ、あめを5個へらしガムを3個ふやす:(14個, 1個)、(9個, 4個)、(4個, 7個)。次はあめがマイナス。3通り。

(2) 合計は 15個、13個、11個。いちばん少ないのはあめ4個・ガム7個(高いガムを多くするほど個数はへる)。

答え (1) 3通り (2) あめ4個、ガム7個

中学受験

例題3(最小公倍数に注意)

1本60円のえんぴつと1本90円のえんぴつを、どちらも1本以上買って、ちょうど990円にします。買い方は何通りありますか。

解き方

90円を1本にすると、残り900円=60円15本で答えが1つ。60と90の最小公倍数は180なので、60円を 180÷60=3180\div60=3 本へらし、90円を 180÷90=2180\div90=2 本ふやす。

(15, 1)、(12, 3)、(9, 5)、(6, 7)、(3, 9)。次は60円が0本なので終わり。5通り。

答え 5通り

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

60円と90円なら、60×90円ずつではない。最小公倍数の180円ずつ交換しないと、答えを飛ばすぞ。

  • 2つの金額をかけた数ずつ交換する:60円と90円なら 60×9060\times90 ではなく、最小公倍数180円ずつ(3本と2本)。かけた数で交換すると答えを飛ばしてしまう。
  • 「1枚以上」の条件を忘れる:0枚の組み合わせを数えない。
  • へらす・ふやすを逆にする:安いほうを多くへらし、高いほうを少なくふやす。

練習問題

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

1つ見つければ、あとはいもづる式に出てくるね!

  1. 中学受験 1個70円のりんごと1個40円のみかんを、どちらも1個以上買って、ちょうど600円にします。買い方は何通りありますか。
    答えと解説を見るりんご4個で280円、残り320円=みかん8個。70と40の最小公倍数280円ずつ、りんごを4個ふやしみかんを7個へらすと(8個, 1個)。次はみかんがマイナス。(4, 8)と(8, 1)の2通り。答え 2通り
  2. 中学受験 30円切手と50円切手を、どちらも1枚以上使って、ちょうど400円にします。切手の枚数の合計がいちばん多いのは、それぞれ何枚のときですか。
    答えと解説を見る50円2枚で残り300円=30円10枚。最小公倍数150円ずつで(5枚, 5枚)も答え。合計は12枚と10枚なので、いちばん多いのは30円10枚・50円2枚。答え 30円10枚、50円2枚
  3. 中学受験 80円のパンと120円のパンを、どちらも1個以上買って、ちょうど1200円にします。買い方は何通りありますか。
    答えと解説を見る120円2個で残り960円=80円12個。最小公倍数240円ずつ、80円を3個へらし120円を2個ふやす:(12, 2)、(9, 4)、(6, 6)、(3, 8)。次は80円が0個。答え 4通り

関連する公式

よくある質問

いもづる算とは?

2種類の金額を組み合わせて決まった合計を作る問題です。答えが1つ見つかると、ほかの答えが決まった間かくで次々に出てくるので、いもづる算と呼ばれます。

いもづる算の解き方は?

一方の個数を書き出して答えを1つ見つけ、2つの金額の最小公倍数の分だけ、一方をへらして他方をふやします。

なぜ最小公倍数ずつ交換するのですか?

へらした金額とふやした金額が同じでないと合計が変わらないからです。同じになる最小の金額が最小公倍数です。

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出典・参考

    最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦