平方根の大小と整数部分・小数部分の求め方|2乗してくらべる理由の証明・√7の小数部分の例題【中学3年・高校受験】

平方根の大小と整数部分・小数部分の求め方|2乗してくらべる理由の証明・√7の小数部分の例題【中学3年・高校受験】

合格大作戦 算数・数学公式辞典 › 数と式

高校受験

n2≤a<(n+1)2  ⟺  n≤a<n+1n^2\le a<(n+1)^2\iff n\le\sqrt a<n+1

a\sqrt a の整数部分は nn、小数部分は a−n\sqrt a-n

この公式のポイント

  • 平方根の大小は2乗してくらべる
  • 平方数ではさむ:4<7<94<7<9 → 2<7<32<\sqrt7<3
  • 小数部分=もとの数-整数部分(式で書く)
  • ひき算は不等号の向きに注意(5−35-\sqrt3 の整数部分は 3)
うかるくん

うかるくん

7\sqrt7 の小数部分って、0.645… と書けばいいんじゃないの?

合格先生

合格先生

4<7<94<7<9 だから 2<7<32<\sqrt7<3。小数部分は「もとの数-整数部分」で 7−2\sqrt7-2 と式で書く。そのほうが計算に使えるぞ。

平方根の大小と整数部分・小数部分

大小と整数部分のきまり

大小(a>0, b>0a>0,\ b>0):a<ba<b のとき、a<b\sqrt a<\sqrt b。2乗してくらべる。

整数部分:n2≤a<(n+1)2n^2\le a<(n+1)^2 となる整数 nn をさがすと、n≤a<n+1n\le\sqrt a<n+1 なので、a\sqrt a の整数部分は nn。

小数部分:(もとの数)-(整数部分)。a\sqrt a の小数部分は a−n\sqrt a-n。

01234√2√3√5√6√7√8整数部分が 2√10〜√15√4=2、√9=3、√16=4 で区切る4≦n<9 の n(4〜8 の5個)が 2 と 3 の間
平方数(4、9、16)で区切ると、√n がどの整数の間にあるかがわかる

証明

a<ba<b なら a<b\sqrt a<\sqrt b

b\sqrt b と a\sqrt a の差に、正の数 b+a\sqrt b+\sqrt a をかけると、和と差の積で

(b−a)(b+a)=b−a(\sqrt b-\sqrt a)(\sqrt b+\sqrt a)=b-a

a<ba<b なら右辺は正。b+a\sqrt b+\sqrt a は正なので、b−a\sqrt b-\sqrt a も正、つまり a<b\sqrt a<\sqrt b です。逆に a<b\sqrt a<\sqrt b なら b−a>0b-a>0 です。

図で見ると、面積が大きい正方形ほど1辺も長いということです。面積 7 の正方形の1辺が 7\sqrt7 なので、面積 4 と 9 の正方形とくらべて 2<7<32<\sqrt7<3 とわかります。

面積4面積7面積92√73面積 4 < 7 < 9だから 1辺も2 < √7 < 3
面積 4、7、9 の正方形。面積の大小と1辺の大小は同じ

整数部分と小数部分

n2≤a<(n+1)2n^2\le a<(n+1)^2 の各辺は正なので、上のきまりで  \sqrt{\ } をとると n≤a<n+1n\le\sqrt a<n+1。a\sqrt a は nn 以上 n+1n+1 未満なので、整数部分は nn、残り a−n\sqrt a-n が小数部分です(0≤a−n<10\le\sqrt a-n<1)。

整数部分 2√7-2√7(=2.645…)小数部分(0.645…)
7\sqrt7 を、整数部分 2 と小数部分 7−2\sqrt7-2 に分ける

小数部分は「0.645…」のように小数で書かず、7−2\sqrt7-2 のように式で表します。こうすると、小数部分を使った式の値が計算できます(例題2)。

高校受験(中学3年)での使い方

平方根は中学3年で学びます。大小・整数部分・「n\sqrt n が〜になる自然数 nn」の問題は、どれも2乗して平方数(1、4、9、16、25、…)とくらべるのが基本です。

高校受験

例題1(整数部分と小数部分)

7\sqrt7 の整数部分と小数部分を求めなさい。また、323\sqrt2、252\sqrt5、44 を小さい順に並べなさい。

解き方

4<7<94<7<9 なので 2<7<32<\sqrt7<3。整数部分は 2、小数部分は 7−2\sqrt7-2。

2乗すると (32)2=18(3\sqrt2)^2=18、(25)2=20(2\sqrt5)^2=20、42=164^2=16。16<18<2016<18<20。

答え 整数部分 22、小数部分 7−2\sqrt7-2。4<32<254<3\sqrt2<2\sqrt5

高校受験

例題2(小数部分を使う式)

7\sqrt7 の小数部分を aa とするとき、a2+4aa^2+4a の値を求めなさい。

解き方

a=7−2a=\sqrt7-2。a2+4a=a(a+4)=(7−2)(7+2)=7−4=3a^2+4a=a(a+4)=(\sqrt7-2)(\sqrt7+2)=7-4=3。

(a+2=7a+2=\sqrt7 の両辺を2乗して a2+4a+4=7a^2+4a+4=7 としてもよい)

答え 33

高校受験

例題3(整数部分が決まる n)

n\sqrt n の整数部分が 4 になる自然数 nn は何個ありますか。

解き方

4≤n<54\le\sqrt n<5 を2乗して 16≤n<2516\le n<25。n=16, 17, ⋯ , 24n=16,\ 17,\ \cdots,\ 24 の9個。

答え 99 個

高校受験

例題4(ひき算の整数部分)

5−35-\sqrt3 の整数部分と小数部分を求めなさい。

解き方

1<3<21<\sqrt3<2 なので、−2<−3<−1-2<-\sqrt3<-1、各辺に5をたして 3<5−3<43<5-\sqrt3<4。整数部分は 3。

小数部分は (5−3)−3=2−3(5-\sqrt3)-3=2-\sqrt3。

答え 整数部分 33、小数部分 2−32-\sqrt3

よくある間違い

腕でバツを作る合格先生

合格先生

5−35-\sqrt3 の整数部分を 4 にしてはだめだ。ひくと不等号の向きが変わる。3<5−3<43<5-\sqrt3<4 だから 3 だぞ。

  • 小数部分を 7−4\sqrt7-\sqrt4 や 0.60.6 と書く:小数部分は「もとの数-整数部分」。7−2\sqrt7-2 と式で書く。
  • 5−35-\sqrt3 の整数部分を 5−1=45-1=4 とする:ひくと不等号の向きが変わる。3<5−3<43<5-\sqrt3<4 なので整数部分は 3。
  • 係数のついた  \sqrt{\ } をそのままくらべる:323\sqrt2 と 252\sqrt5 は、2乗するか 18\sqrt{18}、20\sqrt{20} に直してからくらべる。

練習問題

ひらめいたサクラちゃん

サクラちゃん

平方数ではさめば、すぐわかるね!

  1. 高校受験 232\sqrt3、323\sqrt2、15\sqrt{15} を小さい順に並べなさい。
    答えと解説を見る2乗すると 12、18、15。答え 23<15<322\sqrt3<\sqrt{15}<3\sqrt2
  2. 高校受験 6−106-\sqrt{10} の整数部分と小数部分を求めなさい。
    答えと解説を見る3<10<43<\sqrt{10}<4 より 2<6−10<32<6-\sqrt{10}<3。整数部分 2、小数部分 (6−10)−2=4−10(6-\sqrt{10})-2=4-\sqrt{10}
  3. 高校受験 50\sqrt{50} の小数部分を aa とするとき、a(a+14)a(a+14) の値は?
    答えと解説を見る49<50<6449<50<64 より整数部分は 7、a=50−7a=\sqrt{50}-7。a+14=50+7a+14=\sqrt{50}+7。a(a+14)=50−49=1a(a+14)=50-49=1。答え 11

関連する公式

よくある質問

平方根の大小はどうやってくらべますか?

それぞれを2乗してくらべます。正の数では、2乗が大きいほうが元の数も大きいからです。

√7 の整数部分と小数部分は?

4<7<9 なので 2<√7<3。整数部分は 2、小数部分は √7−2 です。

小数部分はなぜ √7−2 のように書くのですか?

√7 は終わりのない小数なので、小数では正確に書けません。式で書くと、小数部分を使った式の値を正確に計算できます。

平方根の整数部分は何年生で習いますか?

平方根は中学3年生で学び、大小や整数部分の問題もそこで扱います。

あわせて読みたい

出典・参考

  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」数学 第3学年(平方根)

最終更新:2026年10月11日/作成:大学受験合格大作戦